くらし情報『『週刊新潮』とは何なのか?【前編】 - 創刊60年で育まれた3つの伝統「三題話」「書かない"スクープ"」「下積み10年」』

2016年3月31日 10:00

『週刊新潮』とは何なのか?【前編】 - 創刊60年で育まれた3つの伝統「三題話」「書かない"スクープ"」「下積み10年」

『週刊新潮』とは何なのか?【前編】 - 創刊60年で育まれた3つの伝統「三題話」「書かない"スクープ"」「下積み10年」

●「所詮、週刊誌」の矜持
新潮社の週刊誌『週刊新潮』が、今年で創刊60周年を迎えた。同誌は1月、日本全土を揺るがしたSMAP解散騒動を真っ先につかんだといわれ、1月20日発売号ではメリー喜多川副社長の独占インタビューを掲載。連日の報道合戦で情報が錯綜する中、当事者の証言は強烈なインパクトを残した。最近では3月24日発売号で乙武洋匡氏の不倫を報じ、世間を驚かせた。

1956年に創刊され、最近では『週刊文春』と鎬を削る同誌。出版業界の荒波、熾烈な週刊誌戦争を60年間戦い抜いてきた軌跡は、現在の『週刊新潮』にどのような形で現れているのか。2009年から編集長を務める酒井逸史氏を直撃した。

週刊誌界でトップを走る"センテンススプリング"と対峙する『週刊新潮』の酒井編集長。
その言葉からは、何層にも塗り重ねられた"週刊新潮の色"が見えてくる。前編では「3つの伝統」、後編では「少年法と実名報道」をテーマに絞った。

○創刊から一貫している三題話

――最近は週刊誌の盛り上がりを感じているのですが、売り上げにはどのようにつながっていますか。

週刊誌を取り巻く状況は、今でも決して良くありません。出版不況といわれる中、週刊誌だけを見ても昨年だけで平均13.6%も売り上げが落ちています。

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