俳優で歌手の菅田将暉が、16日深夜に放送されたラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送/毎週月曜25:00~27:00)で、サッカーワールドカップ・ロシア大会で優勝したフランス代表について語った。番組冒頭で菅田は、フランスが優勝したことで、凱旋門をキャンパスにフランス代表のメンバーの顔がプロジェクションマッピングで投影されたニュースに対して、「すごないすか? メチャメチャカッコいいですよね」と興奮気味に話した。さらに、「こういうのされたいなあ…投影してもらえないっすかね。わりと人気あるはずなんですけどね」とおどけて見せた菅田。しかし、「フランス代表の選手は国を背負って戦ってるから、国民みんなが応援しているから。俺、国を背負ってはお芝居してなかったし」と諦めた。しかし、「もしも投影されるとしたら」という話になると、菅田は「ドラマ『HERO』のポスターで木村拓哉さんがやっていた、全員ピタッとスーツ姿で整列している中、1人ジーパンとカジュアルな服装でヤンキー座りしてピースサインするっていうのをやりたい」と語り、「やっぱ、カッコいいよね! ああいう型破り感、出していきたいよね」と願望を口にした。
2018年07月18日俳優で歌手の菅田将暉が、9日深夜に放送されたラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送/毎週月曜25:00~27:00)で、漫画家・井上雄彦氏への願望を語った。番組では、7月14日に発売される『週刊少年ジャンプ』(集英社)の創刊50周年記念特大号について言及。大の漫画好きで「いまだに週刊少年ジャンプを定期購読している」という菅田は、今回の特大号において『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が復活することなどを興奮気味に語った。その中でも菅田の関心を引いたのが、漫画『ドラゴンボール』などの作者・鳥山明氏と『SLAM DUNK』などの作者・井上氏が誌上で繰り広げるというスペシャル対談だ。「間に挟まって写真撮りたいっすよね」と言い、「左手にドラゴンボール、右手にバスケットボール持って…鳥山さんと井上さんに囲まれて…」と妄想を膨らませた。また、井上の漫画作品やイラストに見られる筆を駆使したタッチについても触れ、「井上先生の筆のあれはすごいっすね! 昔、(松坂)桃李くんとも話してたんですけど、あれで僕の絵とか描いてほしいな」と願望を口にした。
2018年07月10日俳優で歌手の菅田将暉が、2日深夜に放送されたラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送/毎週月曜25:00~27:00)で、かつて歌手のさだまさしをモチーフにした役に抜擢された時の感想を、ゲスト出演したさだ本人に伝えた。菅田将暉2015年にNHK総合で放送された、さだの自伝的小説をもとにしたドラマ『ちゃんぽん食べたかっ!』で、青年期のさだをイメージした主人公・佐野雅志役を務めた菅田。以来さだは、菅田のことをずっと気にかけており、「ドラマの時から会っていないから、久しぶりに会いたい」と熱望し、今回のゲスト出演が実現したという。さだは菅田について「あんなに若い頃、俺カッコよくなかったんだけどね(笑)」と一言。実際に『ちゃんぽん食べたかっ!』が放送された時には、高校の同級生から多くの電話があり「お前、菅田将暉みたいにカッコよくないんだよ」と罵倒されたと明かし、菅田は「マジっすか!」と爆笑した。さらにさだは「総理の息子役やってたでしょ?」と、2015年に放送されたテレビ朝日系のドラマ『民王』についても言及。菅田が「見てくださってますね!」と言うと、さだは「見てるさ。だって俺だもん」と返し、「ついこないだまで俺だったヤツが、総理の息子やってたら見るじゃん」と言い切った。その言葉を聞いた菅田は「なんか不思議ですね」と言い、「歴史上の人物の役をやってということはありますけど、今なお生きている人を演じて、こうやって本人とお話しすることってあんまないじゃないですか」と感慨深げに語った。
2018年07月04日俳優で歌手の菅田将暉が、18日深夜に放送されたラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送/毎週月曜25:00~27:00)で、同日朝に発生した故郷・大阪を震源とする最大震度6弱の地震を受けての胸中を明かした。菅田将暉番組冒頭、いつもは明るい調子でオープニングトークを展開する菅田だが、この日は真剣なトーンで地震について言及。「関西地方でお聴きの皆様、大丈夫でしたでしょうか」と言い、リスナーの安否を気遣った。また、大阪府箕面市出身の菅田は、地震の直後、現地で暮らす家族とすぐに連絡を取れたと言い、「すごく揺れたと。(送られてきた)家の中の写真で、物もいっぱい倒れたりを見て。いつ、こういうのがあるか分からんから、備えとかななぁ…と、すごく思いました」と改めて防災意識の大切さを語る場面も。その後、震源地付近在住のリスナーから届いた「ラジオで元気が出る人もたくさんいると思います。なのでいつも通りの楽しい放送を待っています」とのメールに対して、「はい! よろしくお願いします!」と返し、「いつも通り明るくやっていきたいなと思います!」と気合を入れていた。
2018年06月20日11日深夜に放送されたニッポン放送『菅田将暉のオールナイトニッポン』(毎週月曜 25:00~27:00)で、お笑いコンビ・三四郎の相田周二が「菅田将暉は俺のマブダチだ」と吹聴して回っていることについて、菅田本人に謝罪した。菅田将暉菅田と相田は、横浜アリーナで開催されたニッポン放送主催のイベント『ALL LIVE NIPPON』や、第41回日本アカデミー賞授賞式で共演した間柄。しかし、面識がある程度にもかかわらず、「菅田はマブダチ」「菅田は俺の舎弟」と語る相田に、菅田は以前から同番組で「相田さんが勝手に言ってるだけでしょ?(笑)」などと話していた。今回、スペシャルウィークのゲストとして登場した相田に菅田が問いただすと、「ちょっとそれは菅田くんね…申し訳ないです…」としょんぼりした口調で陳謝。さらに「今思ったら、最低なことをしました…」と、普段は強気な相田らしくない予想外の反応を示したため、菅田は「えっ、ちょっと待ってください(笑)」とすっかり困惑した。相田によると、「『菅田将暉と友達』と言ったら周りから一目置かれて、その快感から抜け出せない身体になっていた」とのこと。それに対して相方の小宮浩信は「もっとバチバチで行ってよ!」と一喝し、菅田が「そうなんですよ、小宮さん! 僕も喧嘩ラジオみたいな感じかと…」と戸惑いを見せたところで、「だから謝ってんじゃん!」「キレそうだわ…」と、相田はいつもの"オラつきキャラ"で笑いを誘った。そして番組終盤、本日の放送の振り返りとして、相方の小宮から「いきなり日和ったっていうのはびっくりした」と相田の態度を指摘し、相田も「謝る機会もないしね」とコメント。菅田は「笑い過ぎて咳が止まらなかった」と、三四郎との共演に大満足の様子だった。
2018年06月13日俳優の菅田将暉が、28日深夜に放送されたラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送/毎週月曜25:00~27:00)で、お笑いコンビ・三四郎の相田周二について語る場面があった。菅田将暉番組冒頭、スペシャルウィークの6月11日深夜放送回に、ゲストとして『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週金曜 27:00~29:00)を担当しているお笑いコンビ・三四郎が登場することが発表された。「オールナイトニッポンの先輩であり、菅田のマブダチ・三四郎にラジオのイロハを教えてもらうSP」と題した企画が行われる。三四郎に「色々教えてもらいたい」としながらも、菅田は「三四郎さんとマブダチじゃないですから!」とキッパリ否定。さらに「マブダチって、相田さんが勝手に言ってるだけでしょ?(笑)」と続け、笑いを誘った。菅田は以前、横浜アリーナで開催されたイベント『ALL LIVE NIPPON』で三四郎と共演した際、ほぼ初対面の相田から「ホテル取ってあるから、俺の部屋で飲まない?」と誘われたことを告白し、「行くわけないじゃないですか! そんなこと小栗(旬)さんくらいにしか言われたことない」と語った。またリスナーからは、16日深夜放送の『AKB48のオールナイトニッポン』(毎週水曜 25:00~27:00)に相田が出演した際、パーソナリティを務めたHKT48の指原莉乃に「菅田は俺のマブダチ」「菅田は俺の舎弟」と豪語していたという報告も。菅田は「もういい加減にしろよ!」とツッコミを入れ、「なかなかの変人」と相田を評していた。
2018年05月29日俳優の菅田将暉が27日、東京・ニッポン放送にて、『菅田将暉のオールナイトニッポン』(毎週月曜 25:00~)の公開収録を行った。公開収録は番組史上初のこと。菅田が登場し、100人ほどのリスナーからは大歓声があがると、「良かった! 裏で前説をやった人が『みんな元気ないな』と言ってたんで、良かったです」と安堵していた。ただ、緊張もしていたようで、「今日はどういうテンションで喋ったらいいと思いますか」と会場に問いかける場面も。さらには「すげー見られて引いてますもん」と毒を吐きつつ、「精神状態が不安定で、いつ暴走してもおかしくないですよ。ONの菅田将暉でもOFFの菅田将暉でもない、非常に謎な空間です」と感想を漏らした。そして収録の合間に行われた報道陣による質疑応答では、「楽しみな感じはしますけど、緊張なんですかね、不安なんでしょうけど、変な感じはしますね。今まで味わったことのない感じといいますか……」と話したところで、「ね、急にONでしょ、僕。これを見られるっていうのが俳優として1番恥ずかしいです」とリスナーに向かって苦笑いを見せていた。また同番組がスタートしてから1年が経った感想を問われると、「贅沢な空間です。普段、お芝居は役に入って物語を作って、テレビに出るときは番宣だったり、ある種、『菅田将暉』として仕事をしているんですけど、ラジオは関係ないですし、こんなに関西弁で喋ることもないです。普段、1週間の感覚もない生活をしている人間としては、月曜日にラジオがあるだけで普通になれるというか、当たり前を感じられるのがありがたい」と振り返った。また収録では「菅田★戯★王」などの人気コーナーの他、菅田の楽曲「さよならエレジー」を書き下ろした歌手・石崎ひゅーいとともに、ミニライブを行った。
2018年05月27日俳優の菅田将暉と松坂桃李が、21日深夜に放送されたラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送/毎週火曜25:00~27:00)で、俳優・役所広司の魅力について語り合った。菅田将暉この日、松坂は自身が出演する映画『孤狼の血』の宣伝も兼ねて、事務所の後輩である菅田のラジオにゲストとして登場。映画の見どころについて語る中で、共演した役所を「いや~、かっこいいね!」と絶賛した。映画を観たという菅田も「なんなんでしょうね! あの顔というか、シワというか……」と渋みの効いた役所の魅力を語り、それに対して松坂も、「あのシワって、俺らじゃまだ無理だよね!」「敵わない」と、芝居に圧倒されたことを明かした。また松坂は、菅田から役所の相棒役を演じたことについて「刺激的やったんちゃいます?」と問われると、「幸せでしかなかった」と告白。そして撮影終了後には、映画にも出てくるライターを役所からプレゼントされたことも明かし、「嬉しかったよ」と喜びを語った。
2018年05月23日歌手で俳優の福山雅治(49)と菅田将暉(25)が3月21日に民放ラジオ101局特別番組『福山雅治・菅田将暉のWE LOVE RADIO!』に出演。「ラジオだから話せること」をテーマにお互いのラジオに対する思いや、菅田の歌手業を始めるきっかけなど本音トークを繰り広げた。 全国の民放ラジオ101局特別番組として、ラジオパーソナリティ歴28年の福山と、もうすぐ1年を迎えるという菅田がラジオで初共演。 番組開始から、福山は菅田に対し長年の経験から若いとはいえ深夜番組を続けていくことの難しさはあると気遣った。「疲れているなら疲れている、しんどいならしんどいということを、リスナーと共有するのが深夜ラジオの良さだ」とし、素直に伝えるこができたからパーソナリティーを長く続けてこれたのだろうと自身の秘訣を語った。 菅田はラジオパソナリティーという仕事に対し「俳優業だけでは一週間の感覚、場所の感覚がなかった」と吐露。生活に規則正しさが出来「今の状態を話せるというのは一番ありがたいこと」とラジオ番組の大切さを明かした。 菅田が歌手業を始めたことに驚いたという福山はきっかけについて質問。菅田は「歌ってみませんか?」と誘ってくれた人達の熱量に心打たれたことがいちばんの理由だと答えた。 また「正直、俳優業で手一杯な中、音楽的知識や技術もあるわけではない中で、歌手業をやっていいのか?という思いはあったし、今もある」と告白。しかし、ただ音楽をやっているという時間の大切さを感じ、今は深く考えずに進んでいこうと思っていると明かした。 この日は、菅田の1stアルバムの発売日ということで、アルバム収録曲をラジオ初オンエア。さらに、福山と菅田がユニットを結成し、福山の名曲『milk tea』のセッションを行いファンを喜ばせた。
2018年03月22日俳優の菅田将暉が、オールナイトニッポン50周年スペシャルラジオドラマ『明るい夜に出かけて』で主演を務めることが決定した。『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送 毎週月曜 25:00~27:00)の4月16日放送回のなかで放送される。『明るい夜に出かけて』の原作は佐藤多佳子氏の小説で、第30回山本周五郎賞を受賞している。この小説は、かつてニッポン放送で放送されていた『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』(13年4月~16年3月)のリスナーではがき職人の主人公・富山一志が、社会での自分の居場所や人付き合いに悩むという内容だ。主人公の富山役に菅田が決定した他、富山が働くコンビニで偶然出会う同作のヒロイン・佐古田愛役を女優の上白石萌音、富山のバイト先の先輩・鹿沢大介役を三代目J Soul Brothersの山下健二郎、富山の幼馴染・永川正光役を声優の花江夏樹が演じる。上白石は『上白石萌音 good‐night letter』(毎週金曜 24:40~)、山下は『三代目 J Soul Brothers 山下健二郎のオールナイトニッポン』(毎週金曜 25:00~)のパーソナリティを務めるなど、ニッポン放送と縁が深い。菅田はこの作品について「辛いことがあったとしても、自分の好きなものに背中を押されて、頑張っていこうと思えるそんな作品になっています。いやー、ラジオってすげー!!!!!」と語り、原作小説を読んだという共演する上白石も「主人公の心の中を覗いているような感覚でした。言葉やラジオが持つ力と、人と人との繋がりが持つ温かさを感じ、時間を忘れて一気に読んでしまいました」と振り返っている。
2018年03月21日米大リーグ・ヤンキースの田中将大とニッポン放送の『オールナイトニッポン』が、コラボレーション企画を実施することが明らかになった。田中将大 -ニッポン放送提供67年10月に放送開始した『オールナイトニッポン』は昨年10月に50周年を迎え、50以上のスペシャル企画を発信するプロジェクトを展開している。今回はその一環として、田中とコラボレーションし、50着限定のスタジアムジャンパーを発売することになった。今月28日12時より先着順で発売され、1着10万円(税抜、送料込)で、シリアルナンバー入りとなっている。今年の元旦に放送された『田中将大のオールナイトニッポンNY』のパーソナリティを担当するなど、ニッポン放送とつながりが深い田中。「とてもカッコよい仕上がりとなっています」と今回のスタジアムジャンパーに太鼓判を押した。田中将大 コメントニッポン放送では毎年、「田中将大のオールナイトニッポンNY」を放送させてもらっています。自分にとっては正月の風物詩のような存在になっていて、楽しみの1つにもなっています。今回、オールナイトニッポン50周年という事で、昨年達成した自分のメジャー50勝とかけて、コラボレーショングッズとしてスタジアムジャンパーを作らせて頂きました。このジャケットは野口強さんとHUMAN MADEのNIGOさんが手がけて下さったのですが、とてもカッコよい仕上がりとなっています。ボタンはHUMAN MADE製で、リバーシブルにもなっており、シリアルナンバーは刺繍されていて、細部にもこだわっています。自分も普段から着こなしたいと思っています。是非このジャケットを着て、スタジアムに遊びに来てください!
2018年03月15日福山雅治と菅田将暉が、3月21日(水・祝)放送の「福山雅治・菅田将暉のWE LOVE RADIO! ~ラジオだから話せることがある。ラジオだから出来ることがある。~」にて“ラジオ初共演”を果たすことが決定。貴重なトークはもちろん、 弾き語りによるスペシャルセッションも放送される。本番組は、昨年の放送で大反響だった「WE LOVE RADIO!~山下達郎・星野源のラジオ放談」に次ぐ、民放ラジオ101局特別番組の第2弾。福山さんは、チャン・ハンユーとW主演を務めたジョン・ウー監督作『マンハント』が公開中。また、今年の劇場版最新作『名探偵コナン ゼロの執行人』で主題歌「零 -ZERO-」を手掛け、「名探偵コナン」と初タッグを果たし、さらに先日の福山さんのラジオ番組「福山雅治 福のラジオ」ではコナンと夢の対談も行われた。菅田さんは、『キセキ -あの日のソビト-』『帝一の國』『あゝ、荒野』と主演作が続々と続き、俳優だけでなく昨年は「見たこともない景色」でCDデビュー。また、先日最終回を迎えた「トドメの接吻」では出演、主題歌も担当し話題となった。ラジオは「菅田将暉のオールナイトニッポン」が放送中だ。そんな俳優、アーティスト、そしてラジオパーソナリティと共通項の多い2人が今回ラジオ初共演!サブタイトルにある「ラジオだから話せることがある。ラジオだから出来ることがある。」をテーマに、ラジオの魅力、面白さ、さらにラジオだからこそのぶっちゃけトークまで、ラジオの先輩・後輩によるラジオ愛あふれるトークはもちろん、共にミュージシャンでもある福山さんと菅田さんの弾き語りによるスペシャルセッションも披露!なお、放送時間・放送分数は各局で異なるのでご注意を。民放ラジオ101局特別番組「福山雅治・菅田将暉のWE LOVE RADIO! ~ラジオだから話せることがある。ラジオだから出来ることがある。~」は3月21日(水・祝)19時~TBSラジオ、エフエム東京、エフエム栃木、CBCラジオほかにて放送。※各局で放送時間・放送分数が異なる(cinemacafe.net)
2018年03月12日■手っ取り早く“おしゃれ”を楽しむための基本――おしゃれにまつわる野宮さんの書籍は、1年ぶりです。前作の『赤い口紅があればいい~いつでもいちばん美人に見えるテクニック~』も記憶に新しいですが、今作とはどんな違いがあるのでしょうか。前作は、歌手という仕事を36年間してきたなかで見つけた、自分を美しく見せるコツをまとめた本です。出版記念のトークショーやサイン会では、読者の方とお話する機会もありました。本を買ってその場に来てくださる方々だから、皆さんおしゃれしたい気持ちはある。でも、「どうしていいかわからない」とおっしゃる。そのころ対談をしたジェーン・スーさんにも「素敵だと思った服は、とにかく着ちゃえばいいのよ」とアドバイスしたら、「何が好きなのかわからない場合はどうしたらいいの」と言われて。そこでようやく「あぁ、そうか。おしゃれが苦手だと思っている方々は、自分の好きなものすらわからないくらいに悩んでいるんだな」って気づいたんです。だから今回は、前作よりも実践的に。おしゃれに苦手意識を持っている方々に向けて、とにかくわかりやすく伝えることを心がけて作りました。そのために、自分にとって苦手なことってなんだろうって考えてみたら、私、お料理があんまり得意じゃないんですよね。ファッションならいろいろと想像力が働くし、自分に引き出しがあるから悩まずにできるんだけど、お料理はそうはいかない。だから変わった組み合わせの献立になってしまったり、同じような味のお料理を並べちゃったり……うどんのつゆを作るのにお酢とみりんを間違えたときは、酸辣湯だと思って食べちゃいましたけど(笑)。で、そんなことを考えていたころ、ちょうど土井善晴先生の著書『一汁一菜でよいという提案』を読んだんです。日常の食事は、具だくさんのお味噌汁とごはん、それにお漬け物があればいい。出汁もとらなくていいし、味噌が薄くても濃くてもそれぞれの味わいがある。具だってトマトやチーズを入れてみたり、前日の残り物を入れたりしてかまわない――そんなコツを読んでいたら、お料理への苦手意識がやわらいで、楽しくなってきたんですよね。だから、おしゃれが苦手な方はきっと“おしゃれの基本”がわからないんじゃないのかなって。そこで今作の『おしゃれはほどほどでいい~「最高の私」は「最少の努力」で作る~』では、手っ取り早くファッションを楽しむための“基本”が書けたかなと思っています。――どおりで、「服もメイクも基本は、赤・白・黒」「いつも同じ服でもいい」「Tシャツにもアイロンをかける」など、すぐ具体的にイメージできるTIPSが並んでいるんですね。開いたページに書かれているテクニックを、今日からでも試してみたくなります。普段実践していることをピックアップしたら、意外とチャプターが多くなってしまったんですよね。一つひとつは決して大げさなことではないけれど、前作を経て伝えておきたいと思ったことや、日々アップデートされている私なりのテクニックをまとめています。それから、私が信頼して何十年も通っているお洋服屋さんにも相談してみました。カラーリングやコーディネートのことは、苦手なら自分で考える必要はありません。その道のプロがいるんだから、どんどんそういう方々を活用して、自分のことを客観的に見てもらいつつ、似合うアイテムを揃えていけばいいんです。そうやって手に入れたお洋服を着ていると、絶対に誰かから「素敵ね」と言ってもらえます。そのうれしさが自信になって、おしゃれを楽しもうという気持ちにつながっていくんです。そんな経験が続くうちに「私にはこれが似合うんだな」ってわかるようにもなってくるでしょう。おしゃれに関心がないならそれもいいんだけれど、もし興味があるなら、そういう積み重ねを大切にするだけでも変わっていくはず。忙しくてなかなかファッションに時間がかけられない方も、こういうツボを押さえておけば間違いないと思います。■ささいな変化に気づくときが、おしゃれをアップデートできるタイミング――こういう本を読んだり、自分なりに試行錯誤をしたりして、おしゃれの基本を身につけたとします。そのあと、自分なりの個性を磨いていくには、どうすればいいでしょうか?私は、好きなものがその人のトレードマークになっていくと思っているんです。たとえば、いつも選んでしまう色やシルエット、気になるアイテム。そういう小さな選択を続けていくことで、その人の個性ができてくる。“個性を磨く”って、なにも突拍子のないキャラクターを作るってことじゃないんですよね。いつも自分で選ぶ好きなものを意識して、それに磨きをかけることだと思います。「この人が好き」「こういうふうになりたいな」って憧れるファッションを、モノマネしてみるのでもいい。あなたにはあなたなりのルックスがあるんだから、誰かのファッションを真似したとしても、そこに自分なりのスタイルができていくものだと思います。だからまずは、「これを着ていると心躍るな」とか「しっくりこないわ」みたいな感覚に気づくこと。自分に関心を持って、気持ちの変化をキャッチできれば、自然と世界は広がっていくんです。――仕事やプライベートに追われていると、ファッションに意識が向かず、そういう変化をつい通り過ぎてしまうことがありそうです。でも、おしゃれになれるきっかけは、日常のなかにあるんですね。良いことも悪いことも含めて、ささいな変化に気づくときが、アップデートできるときだと思います。たとえば私は40代のころ、「まだまだ若い」という中身と、日々うれしくない変化をしていく外見が、うまく一致しない時期がありました。いつも自信を持って着ていた洋服が、なんだか似合わないなと思ったりして。でも、人は日々変わっているんだから、ずっと同じでなんていられない。そんなときにも自分に興味を持っていれば、そういう微妙な変化を見逃さずに、年齢に応じて適切なアップデートができるものだと感じています。老眼が始まったときも、とてもショックでした。でも、無理に小さい文字を読もうとして眉間にしわが寄るのもイヤだったから、おしゃれな老眼鏡を買いに行ったんです。そうしたら全然気に入るものがなくて……JINSさんと一緒にオリジナルのリーディンググラスを作っちゃいました。一番のお気に入りは、この映画女優のようなローネット。素敵なレストランでメニューが読めないなんてときも、小さなパーティーバッグからこれを取り出して見れば、仕草も含めてエレガントに変身できます。老眼だけではいやなことだけど、年齢を重ねたからこそ使えるおしゃれアイテムが増えたと思ったら、楽しくなってしまう。年を取るといい意味での図々しさも出てくるから、好きじゃない人とは付き合わなくていいと思えたり、人の目をあまり気にしなくなったりして、心身の自由は増えてくるんですよね。だから、年を取るのもなかなか悪くないんです。■自分を大切にすることで、人生がもっと楽しくなる――では最後に、おしゃれが女性に何をもたらすか、野宮さんのお考えを聞かせてください。どちらにしろお洋服は着なくてはならないし、せっかく女性はアイテムのバリエーションも多いんだから、楽しんだほうがハッピーなんじゃないかなと思うんです。自分が着て心地よいとか、うれしいとか、自分をよりよく見せてくれるとか、そういうファッションを選ぶと、人生がもっと楽しくなってくる。つまりおしゃれは、自分を大切にしてあげることなんだと思います。でも、そのためにつらい我慢はしなくていい。毎日何気なく続けられるくらいの努力でいいんです。たとえば、特別なダイエットの代わりになるべく階段を使ったり、外にいるときだけ姿勢をよくして颯爽と歩いたり。自分に使える時間がなかなか取れないときは、マニキュアだけでもキレイに塗る、とか。子育てでとにかく忙しかったとき、ふと美しい爪が目に入った瞬間、ちょっと気持ちが上がる――そんな経験は私にもあります。そういうささいなことから、自分に目を向けてあげるといいんじゃないでしょうか。いつかのために準備ばかりするんじゃなくて、その日その日を楽しむこと。いつも「いまの自分って案外悪くないな」と思える自分でいることが、大切なんだと感じます。そのために、自分の持っているものを最大限に活かすおしゃれを身につけてほしい。そうすればきっと、もっと豊かで楽しい人生がひらけてくると思います。『おしゃれはほどほどでいい~「最高の私」は「最少の努力」で作る~』書籍情報出典:おしゃれはほどほどでいい「最高の私」は「最少の努力」で作る著者:野宮真貴発行:幻冬舎単行本:229P発売日:2017/10/25価格:1300円+税[公式サイト]著者野宮真貴さんプロフィールシンガー・フィトテラピスト(植物療法士)。1981年『ピンクの心』でデビュー。「ピチカート・ファイヴ」3 代目ヴォーカリストとして、90 年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、 音楽・ファッションアイコンとなる。 その後も独創的な存在感と歌声で、音楽、アート、ファッションなど多岐に亘って活動。2010 年に「AMPP 認定メディカル・フィトテラピスト(植物療法士)」の資格を取得。現在、音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍中。 2017年10月にはアルバム『野宮真貴、ホリデイ渋谷系を歌う。』を発売。また『赤い口紅があればいい』『おしゃれはほどほどでいい』など著書も多数。JINSとコラボした老眼鏡「美人リーディググラス」も話題となっている。Text・Photo/菅原さくら
2017年11月29日パリ通・野宮真貴が仕掛ける大人ネイルパリのネイルカラーブランドで日本でも人気の「キュアバザー」から、ミュージシャンの野宮真貴がプロデュースする「野宮真貴コレクション」が登場する。ミュージシャンにしてファッショニスタの野宮真貴は、高い音楽性とファッションセンスで時代を牽引してきた存在。「渋谷系」の代名詞でもありながら無類のパリ通である彼女が今回プロデュースしたのは、日本の女性にもパリの女性にもフィットするよう「フレンチシックで大人女性の手に映えるネイルカラー」2色だ。「桜」で魅せる2つの表情テーマは「桜」。フランスのさくらんぼをイメージしたというダークチェリーの<パリジェンヌ Parisienne>は、野宮のパーソナルカラーでもあるレッドのネイルだ。レッドのネイルはパリでも最も人気が高く、今期特に注目を集めているカラーだという。大人の指に映える<パリジェンヌ Parisienne>の深いレッドは単色でも美しいが、ピンクとの相性も抜群。トレンドカラーとして、使い勝手のいいネイルに仕上げられている。もう一色は、女性なら誰でも目を奪われるだろうピンクのネイル<コスモス Cosmos>。その名の通り、日本のコスモスをイメージしている。野宮のイメージとはやや異なる驚きのカラーチョイスだが、青みとライラックカラーを含んだピンクなので、子供っぽくならないのはさすが。大人のピンクを楽しめる。日本とパリで同時発売各色共に2,484円(税込)。11月15日(水)より全国のコスメキッチンとパリ(ボンマルシェ・ギャラリーラファイエット・The Nail Kitchen Paris)にて先行発売がスタートしており、2018年2月15日(木)には全国販売となる。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース※キュアバザー「野宮真貴コレクション」
2017年11月18日先日CDデビューを果たした俳優・菅田将暉が、ソロデビューシングル「見たこともない景色」の発売を記念して、“菅田将暉”の本人名義としては初となるライブイベントを渋谷のライブハウス「WWW X」にて開催。約1万件の応募が殺到する中、見事当選した420人のファンが招待され、まさにプレミアムなライブイベントとなった。6月7日に「見たこともない景色」でCDデビューした菅田さん。本楽曲は、菅田さんが“鬼ちゃん”として登場する「au三太郎」シリーズのサッカー応援CMソングとしてTVCMでもオンエア中。CD発売に先駆け3月22日より各配信ストアで楽曲先行配信が開始されると、iTunesソングランキング2位、LINE MUSICリアルタイムランキング1位にチャートインし、YouTubeでの再生回数も約300万回を記録するなど、リリース前から大きな注目を集めていた。この日、幕落としでライブが始まると大きな歓声ともに、菅田さんがバックバンドを従えてデビューシングル「見たこともない景色」を披露。堂々としたパフォーマンスと熱い表情、そして菅田さんの持つ独特の世界感で、集まったファンを魅了した。そして歌い終わると、「ありがとうございます。菅田将暉です。デビューさせていただきましてうれしい限りで、ありきたりですけど、見たこともない景色です」と初ライブとCDデビューを迎えた感想を語った。続いて、カップリング曲「ばかになっちゃったのかな」を歌唱。さらに去年公開され、自身も出演した『何者』の劇中でも披露した「忘れらんねえよ」の「まだ知らない世界」のカバーを弾き語りで歌唱し、合計3曲を歌い上げた。また、菅田さんは主演作『帝一の國』が公開中。さらに今後も『銀魂』『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』『火花』『となりの怪物くん』などメインキャストで出演する映画の公開が続々と控えており、俳優・歌手として活躍する彼から今後も目が離せない。(cinemacafe.net)
2017年06月08日映画『素晴らしきかな、人生』の試写会イベントが2月14日(火)、都内にて開催され、タレントのぺえと歌手の野宮真貴が出演。ぺえさんがこれまでの人生をふり返り、恋愛に消極的な人々にメッセージを送った。同作は、『プラダを着た悪魔』(’06)で恋に仕事に奮闘しながら、人生で一番大切なことの見つけ方を描き、世界中の女性を夢中にさせたデヴィッド・フランケル監督が贈るヒューマンドラマ。キャストには、主人公の“人生ドン底男”ハワード役のウィル・スミスを始め、ケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら、アカデミー賞受賞&ノミネート俳優が結集し、ストーリーのみならずキャストの演技力にも注目が集まっている。トークでは、映画の内容にちなんで「人生最大の試練」が話題にあがった。ぺえさんは「逆に試練しかなかったのかなと思うくらい谷ばかりの人生」と回顧。「特に、中2のときからオネエに目覚めて、そこから、周りからいじめられたりとか色々と経験はしてきました」とふり返った。「ですが、私は私だし、これは変えられることができないのだから、学生時代から絶対に隠さずに行こうと思って、そこは貫いて、いまでもがんばっています」と目を輝かせた。「両親に相談したら、『あんたはあんたなのだから自分らしく生きなさい』と後押しをしてくれたので、それがきっかけになって、いまがあるのかなと思います」とも。野宮さんは「デビュー35年なのですが、最初の10年は本当にもう、鳴かず飛ばずで、売れない時代がありました」と述懐し、歌うことが好きだったため諦めずに続けたエピソードを紹介した。悩み相談コーナーでは、観客からの「恋は必要だと思いますか?」との質問が2人に向けられた。ぺえさんは、「私は恋愛体質なので常に恋をしています。いまもライフセーバーの方で好きな人がいて、恋をしているのですが」と、うふふな笑顔。「自分を磨くためには、恋は絶対に必要なのではないかなと思います」といい、「私も、大学4年のときに90キロ体重があって、そこから30キロ、40キロのダイエットをするきっかけ、きれいになるきっかけをくれたのも、恋をして好きな人に振り向いてもらおうという気持ち」と続けた。「きれいになり自分を磨くためには恋は必要なのではないかなと思います」と力強く言葉にした。ぺえさんの話を聞いた野宮さんも、「恋愛って、そういう力になりますよね。失恋を恐れて恋しないというのは寂しいので」と同意。「とにかく経験をしないと何も始まらないといいますか、恋をすると世界が色々と広がりますから。ぜひ、たくさん恋をしてください」とメッセージを贈った。同作の感想を尋ねられると、ぺえさんは、「キーラ・ナイトレイの赤とパープルのコーディネートがお気に入りです。マイタウンの原宿にはない、ハリウッドのファッションの素晴らしさといいますか、ダイナミックさ」と感動を隠し切れない様子。「もっとハリウッドのファッションを勉強して、私自身、今年から取り入れていきたいなと思いました」と、カリスマ店員として、さなる飛躍を思い立った様子。しかし、そんなぺえさんは、「実は1回も海外に行ったことがなくて。今年は、お仕事で海外に初めて行くことが目標なのです」と明かしていた。野宮さんは、映画の舞台にもなっている米ニューヨークが大好きといい、ぺえさんがニューヨークに行ってみたいと夢を語ると、「絶対、ニューヨークはいいと思う」と全力で同意。ぺえさんの当日のファッションを眺めながら、「これくらいのスタイリングでも日本みたいに目立たないから。もっとやってもいい感じ」とアドバイスを送っていた。『素晴らしきかな、人生』は、2月25日(土)より全国にて公開。(竹内みちまろ)■関連作品:素晴らしきかな、人生 2017年2月25日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT, LLC
2017年02月15日映画『何者』の完成披露試写会が8月30日(火)に開催。佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之、三浦大輔監督が舞台挨拶に登壇し、劇場内に敷かれたレッドカーペットを歩いた。映画化され日本アカデミー賞最優秀作品賞にも輝いた「桐島、部活やめるってよ」で鮮烈な作家デビューを飾った朝井リョウの直木賞受賞の同名小説を映画化。一見、互いを励まし合い、協力して就職活動に臨んでいるように見える5人の大学生たちの葛藤や裏切り、彼らが自分が何者であるかを探し求めるさまを鮮烈にリアルに描き出す。この日、予定されていた舞台挨拶の前には屋外でのレッドカーペットイベントは、台風接近の報を受け、安全に配慮して中止になったが、劇場内にレッドカーペットイベントが敷かれ、佐藤さんらは客席通路の間を通り、観客と触れ合いながら、レッドカーペットイベントを歩いて壇上へ!登壇陣は、黒を基調にしたフォーマルな衣装に、それぞれ異なるカラーを挿し色に用いた粋なコーディネートで登場。佐藤さんは「現場で5人(=佐藤さん、有村さん、二階堂さん、菅田さん、岡田さん)でいることが多くて『ゴレンジャーじゃね?』『戦隊じゃね?』と話してたんです(笑)。こういう場で、同じ色の挿し色をすることは多いけど、『何者』の場合、役の個性がみんな違うので、色を変えて立った方が合うんじゃないかと思ってやってみました」と意図を説明した。ちなみに、佐藤さんは赤、有村さんはピンク、二階堂さんはオレンジ、岡田さんは紫、山田さんはゴールドだったが、異彩を放っていたのは“ミドレンジャー”を自任する菅田さん。黒のフォーマルの左足に緑色のスカーフを巻いており、佐藤さんから「君の生き様を表してて好き(笑)。足を折ったのかと思うけど」と茶々を入れられ、会場は笑いに包まれる。佐藤さん演じる拓人と菅田さん演じる光太郎はルームシェアしている友人で、有村さん演じる瑞月は光太郎の元カノ。だが、実は拓人は瑞月に想いを寄せており、微妙な三角関係が展開する!菅田さんは「大変でしたよ。みんなのタケルンよりもモテる設定ですから」とプレッシャー(?)を明かし「本読みに有村さんに『光太郎のどこが好き?』という愚問をしたら『まっすぐなところ』と言われて、あまり考えずにやろうと思った」と述懐。これに佐藤さんが「それはのろけ?」と再度ツッコミを入れると、菅田さんは「演技論です!」と返し、会場は再び、笑いがわき起こった。二階堂さんは、“意識高い系女子”の理香を演じており、キャスティングが発表されると、ネット上で「ピッタリ!」という声が続出したそう。二階堂さんは「ありがとうございます」と笑顔を見せつつ、自身との共通点は「意外となかったです(笑)」とふり返る。岡田さんは、理香の恋人で、就活からは距離を置いている隆良を演じており、役柄的には“一匹狼”的な立場。撮影について「僕は数日だったので、あまりみんなと話はしなかったので…」と語ったが、これに佐藤さんが「結構、遊んだ覚えあるけど、僕らとの思い出は忘れちゃったんだなぁ…」と噛みつき、岡田さんは慌てて「菅田くんと二階堂さんがとにかく元気で、その元気に巻き込まれてワイワイしてました(笑)」と思い出を語っていた。『何者』は10月15日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月30日元「ピチカート・ファイヴ」の野宮真貴が著述家の湯山玲子らと共に1月29日(金)、伊勢丹新宿店で開催された映画『キャロル』とのコラボパーティ「キャロルナイト」に出席した。1950年代、ニューヨークで出会い、恋に落ちた貴婦人・キャロルと若きテレーズの姿を描いており、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラがそろってアカデミー賞にノミネートされたことで注目を集めている。2人の出会いがテレーズが働く百貨店だったことから、ファッションブランド「LUGHA(ルーガ)」とのコラボが実現。湯山さんのプロデュースによる一夜限りのスペシャルパーティが開催され、代官山のヴィンテージショップ「EVA fashion art」のオーナー・宮崎聖子氏も出席した。3人はそれぞれに映画や1950年代にインスパイアされたファッションで登場。特に野宮さんは赤い帽子にキャロルをイメージしてデザインされた「LUGHA」の新作、映画の中にも登場する「フェラガモ」の靴という、映画の中から抜け出てきたような佇まいで会場をわかせていた。映画について、湯山さんは「ここ2~3年の映画でベスト!この映画をテーマにひと晩語り明かしました」と絶賛。野宮さんは「50年代という、まだまだ保守的な時代に強く生きるキャロルが印象的でした」とキャロルに深く共感を覚えたよう。また、劇中で展開するキャロルとテレーズの恋についても、湯山さんは原作者のパトリシア・ハイスミスを「“サスペンスの女王”と呼ばれていますが、アメリカの向田邦子です(笑)。人情の機微を意地悪に描いている」と語り「年上の女性が年下の人に惚れた時、こうやって恋愛を進めていくのか…というお手本のよう。エレガントにモデラートに、相手を尊重しながら恋をする。モラルを感じます」とキャロルの恋愛スタイルを“教科書”として称える。「彼女は全てを自分の責任として引き取っていく。心強さを感じます」と語った。一方、野宮さんは、キャロルとテレーズの関係について“誘惑”がポイントであると強調!「すごくキレイな誘惑で、キャロルのような人に誘われたら、どうなってもいいですね(笑)」と恍惚の表情で語っていた。『キャロル』は2月11日(祝・木)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月30日ケイタマルヤマ(KEITAMARUYAMA)のデザイナーの丸山敬太が、ライブイベント「野宮真貴、渋谷系を歌う-2015-。」で野宮真貴が着用する衣装のデザインを手掛けた。ライブは11月13日にビルボードライブ大阪にて、11月19日、20日にビルボードライブ東京にて開催される。野宮真貴が“フレンチ渋谷系”をテーマに開催する「野宮真貴、渋谷系を歌う-2015-。」。当日は野宮真貴が自身もモデルとして登場した00年のパリコレクションで発表された丸山敬太のメモリアルな作品と、同ライブのために丸山が特別にデザインした衣装を身に纏ってステージに登場する。野宮は丸山のドレスについて「敬太さんのライブ衣装はいつでも“愛のオートクチュール”。彼の衣装はいいパフォーマンスを引き出してくれます」とコメントしている。ライブでは11日発売の野宮の新譜『世界は愛を求めてる。~野宮真貴、渋谷系を歌う。~』からの楽曲や、ピチカートファイブ時代の楽曲、野宮が影響を受けたというバート・バカラックの楽曲を織り交ぜて届けるという。また、会場ではミネラルファンデーションのMiMCとのコラボレーションで口紅「サプリルージュ」を製作した野宮真貴がプロデュースした、“パリ、東京、赤いルージュ、女性力アップ”がテーマの“恋するカクテル”を提供。赤いルージュをイメージし、美肌効果が期待出来るローズウォーターを用いて製作された同カクテルは、野宮プロデュースの口紅と同じ名前の「PARIS RED」、「TOKYO RED」の2種類で展開される。
2015年11月11日表参道の「パスザバトン(PASS THE BATON)」では、11月11日(水)にリリースされる野宮真貴のニュー・アルバム「世界は愛を求めてる。~野宮真貴、渋谷系を歌う。~」 の発売を記念して、10月22日(木)~11月23日(月・祝)まで「時代を超えて、歌い聴きつがれる音楽=PASS THE BATON, PASS THE SONG」をテーマにしたスペシャルコラボレーション企画 “PASS THE BATON,PASS THE SONG vol.2” を開催する。「ピチカート・ファイヴ」のヴォーカリスト、元祖渋谷系の女王こと野宮真貴は、80年代ニューウェイヴシーンを代表する存在。2010年に「AMPP 認定メディカル・フィトテラピスト」の資格を取得するなど、現在、音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍中だ。ニューアルバム「世界は愛を求めてる。~野宮真貴、渋谷系を歌う。~」は、バート・バカラック ~ ロジャー・ニコルズ ~ 村井邦彦 ~ はっぴいえんど ~ ユーミン ~ 小西康陽 ~ 小沢健二まで、野宮が選曲する90年代に世界を席巻した渋谷系のスタンダードナンバーを一挙収録した一枚となっている。イベント期間中、PASS THE BATON LITTLE PAVILION(パスザバトン表参道店内)では、野宮真貴の私物コレクションや過去の音楽作品で着用された衣裳などが展示販売される予定。さらに「“PASS THE BATON, PASS THE SONG vol.2” サポーターズ」として野宮真貴と親交のあるクリエイターや文化人からもアイテムが出品され、応援コメントとともに、アルバムタイトルにちなんで「世界は○○を求めてる。」コメントも多数寄せられている。「“PASS THE BATON, PASS THE SONG vol.2” サポーターズ」には、akiko、イヴルルド遙華、内山奈津子、梅山弘子、カジヒデキ、如月まみ、SHOKO、信藤三雄、田中知之、TOWA TEI、冨沢ノボル、早坂香須子、まつゆう* 、丸山敬太、森本容子、山田英幸、湯山玲子、レスリー・キーなど、錚々たる顔ぶれがそろった。11月22日(日)には、スペシャルライブ&トークイベントも開催される予定だが、昨年に引き続き、満員必至のスペシャルなイベント。ぜひお見逃しなく。またビルボードライブ「野宮真貴、渋谷系を歌う-2015-。」が、11月13日(金)にはビルボードライブ大阪にて、11月19日(木)・20日(金)はビルボードライブ東京で開催される。あわせてチェックを。(text:Miwa Ogata)
2015年10月19日野宮真貴のニューアルバム『世界は愛を求めてる。~野宮真貴、渋谷系を歌う。~』の発売記念企画展「野宮真貴 × PASS THE BATON “PASS THE BATON, PASS THE SONG vol.2”」が10月22日からパスザバトン表参道店内で行われる。11月11日に発売される同アルバムを記念して、“時代を超えて、歌い聴きつがれる音楽 = PASS THE BATON, PASS THE SONG”をテーマに行われる同企画展は、ファッションアイコンとしても注目される野宮の私物コレクションや、過去の音楽作品で着用した衣装などを展示。さらに、野宮と親交のあるクリエイターや文化人からもアイテムと応援コメントが届けられる。出品サポーターズ予定リストは、丸山敬太、カジヒデキ、レスリー・キー、田中知之、まつゆう*など。また、11月22日にはスペシャルライブ&トークイベントも開催される(※時間は未定)。【イベント情報】「野宮真貴 × PASS THE BATON “PASS THE BATON, PASS THE SONG vol.2”」会期:10月22日~11月11日会場:PASS THE BATON OMOTESANDO住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ西館B2F時間:11:00~21:00(日祝は11:00~20:00)料金:無料
2015年10月15日トッズ(TOD’S)表参道店にて9月12日、歌手の野宮真貴によるライブパフォーマンスが行われることが明らかとなった。これは、同日に開催されるファッション誌『ヴォーグ(VOGUE)』主催のショッピングイベント「VOGUE FASHION’S NIGHT OUT 2015」に合わせて行われるもの。当日は、11月に渋谷系スタンダードナンバーを収録したニューアルバム「世界は愛を求めてる。」の発売を控える野宮真貴の歌声が、ドレスアップした人々で賑わう表参道を華やかに彩ることとなる。【イベント情報】「野宮真貴 ライブパフォーマンス」会場:トッズ表参道店1階住所:東京都渋谷区神宮前5-1-5 トッズ表参道ビル会期:9月12日時間:19:00~19:30入場無料
2015年09月07日赤とは、特別な色だ。そう、考える人は少なくないだろう。想像してみてほしい。ナチュラルなメイクアップの日であろうとも、唇の上にさっと滑らせるだけで表情を一変させてくれる口紅であればなお。スティック状の佇まいもまた、女性であることを意識させてくれるアイテムだろう。“塗る”という所作にエレガントさ付与してくれるものだからだ。そう、思わせてくれる対象のひとつに、アーティスト野宮真貴さんの存在がある。そんな彼女が、このほど口紅をプロデュースした。それも、オーガニックコスメブランドMiMC(エムアイエムシー)との恊働制作という。“サプリルージュ”と名付けられたその口紅とはどんなものであるのか。その誕生のきっかけを野宮真貴さんに訊いた。「女性は一生に7本もの口紅を食べていると言われていると聞きました。そうであるならば、職業柄、口紅が欠かすことのできない私は、きっともっとたくさんの本数になると思います。だからこそ、口紅に塗るたびに悩みに働きかけるスキンケア効果で、唇を美しく整えてくれるものを求めた」と言う野宮真貴さんとMiMCのコレボレーションが誕生された。補遺を意味する『supplement』と、赤や口紅を意味するフランス語の『Rouge』を併せ持たせた造語“サプリルージュ”を名に付した口紅だ。「毎日使うものだからこそ、塗るたびに美しい唇へと導いてくれるものを欲しいと考えました」と言い、「肌とは、年齢と共にくすんでくるもの。だからこそ、『サプリルージュ』(全2種 PARIS RED、TOKYO RED 各3500円・限定品)のような赤い色を唇の上に乗せて欲しいのです。赤い口紅ひとつで、肌を美しく見せてくれるばかりか、キチンとした感じ=上品な印象をプラスしてくれるはずです」と続ける。自身のライブでは『フィトカクテル』なるオリジナルのカクテルも提供する野宮さんは、フィトテラピー(植物療法)に造詣の深いことでも広く知られ、気分や女性力の向上を目指した提案でも活動。そんな彼女が、初めて口紅をプロデュースした。話題の『プエラリアミリフィカ』など、厳選されたオーガニック植物美容成分を豊かに配合しながらも、野宮さんの考える“モード感”を備えた一本に仕上がっている。「オーガニック=ナチュラルではない、その一歩先のモードへと昇華するものでありたかったし、目指しました。赤い口紅は、女性であることの誇りです。皆さまの人生がさらに輝きますように」【問い合わせ先】MiMCTEL: :03-6421-4211
2015年08月18日例えば、香水やブローチ。女として生まれたなら、きっとだれもが何か一つは心ときめく、あるいは生きていることを実感するモノがあるはずだ。野宮真貴さんは「ハイヒールを履き続けたい」と言った。美しい弧を描きながら、女性に足もとから優美さを付与するハイヒールに、歌い続けたいと願うノーブルな野宮さんの姿を重ねる。■Hint 3 美:ずっとハイヒールを履き続けたいという思い――LOOKER(ルックス至上主義)を提唱する、野宮さんにとっての美の基準は。野宮さん:ロックとか洋楽を知った時、最初に心奪われたのが、グラムロック(glam rock)だったんです。ロック音楽のジャンルのひとつで、デビッド・ボウイ(David Bowie)やT・レックス(T. Rex)に夢中でした。中でも好きだったのは、ニューヨーク・ドールズ(New York Dolls)。男性がお化粧を施し、タイトでキラキラ光るグリッター・ファッションにオレンジなどに染めた髪という姿でステージに立つ!スーパースターとはこういう人たちを言うのだと思いました。その思いはいまでも変わりませんし、私にとっては不変の美の象徴です。グラムロックとの出会いは、それほど衝撃的なものでした。グラムロックのファッションはバッドテイストと紙一重であるような、ファッションという側面から見ると微妙な立ち位置かも知れません。でも、私にとってはファンタジーの世界へ連れて行ってくれる夢のような世界観なんです。当時、多くのミュージシャンには専属スタイリストなど存在せず、自分の好きな格好をしていたミュージシャン自身が流行を生み出していました。そのストリートから生まれたファッションからインスピレーションを得てデザイナーが後から追いついていくといった時代だったと思います。そんな“グラムロック”のファッションも私の美の基準のひとつです。だからこそ、彼らの“美”に触れた時よりも年齢を重ねた今こそ、上等なものにどこかキッチュなものをスタイルに求め、加えたいと考えてしまいます。――一方、ビューティーではどうですか。野宮さん:例えば、カジュアルなTシャツにジーンズのファッション、それにノーメイクでステージで歌うということは私には難しいです。ステージは日常とは違いますし、ビューティーについてもスポットライトを浴びた時に最も輝いて見えることが大切です。ステージに上がるには“装う”ことが必要。歌手、野宮真貴になるために必要不可欠なことですから。ステージ以外では、年齢と共に嬉しくない変化が訪れることを冷静に受け止めながら、客観的な目を持って日々アップデートしていくことが大事です。肌の状態をみても、若い頃と同じでは在り続けられません。では、外見だけなく内側から輝くためにはどうすればよいか――そう考えた末、フィトテラピー(植物療法)を学びました。それまでの私といえば、ミュージシャンにありがちな不摂生な生活を送っていましたから、とても大きな変化でした。――フィトテラピーを学ぼうとされたのはいつ頃ですか野宮さん:女性には様々なライフステージがありますが、ちょうど更年期という時期に差し掛かったころ、大好きなハイヒールを履くのも躊躇するくらい疲れも感じるようになっていることに気づいたのがきっかけです。お洒落するために健康な肉体と体力は欠かせない、と考えていることもあります。それで、自然療法でなにかないか…と探したのです。フィトテラピーとの出合いはそんな経緯からで、自然な流れの中にありました。――学ぶ前と後での意識的な変化はありましたか。野宮さん:学んでいくうちに、身体の内部から整えていかなければならない、との思いが一層強くなりました。メイクするだけでは補えないし、肌そのものの美しさが大切であることを深く知ること=知識として得たことで、さまざまなことを意識するようになりましたし、自身の身体に気を遣えるようにもなったと感じています。例えば、食べることひとつとっても今の自分にとって何を選べば良いか、とか。――その意識改革ともいえる、フィトテラピーへと導いてくれたのは“歌”への情熱であり、ハイヒールを履き続けたいという美意識なのですね。野宮さん:もう少し自分の身体をケアしなければならない、と更年期の不調を経験して、そう思いました。女性であればみな、年を重ねた先で経験することです。でも、それに対する情報があまりに少ないですよね。近年は少しずつ変化しているのかも知れませんが、私がフィトテラピーを学ぼうとした5年ほど前は、仲間内でもあまり話題にすることもありませんでしたし、デリケートな話題とは思いますが、とにかくわからないことが多かったですね。女性は一生にたったスプーン一杯の女性ホルモンによって様々な身体の変化があるわけですが、若い頃からそういった意識を持ち、ケアできていれば女性のライフスタイルも少しずつ変わっていくのではないでしょうか。そんな経験を経た今、若い人たちにフィトセラピーのことを少しでも伝えていければと考えています。――ファッションに対する意識の変化はありますか。野宮さん:好きなスタイルは変わりません。でも、年齢と共に体型も変化してしまうもの。私の場合、体重は大きく変わることはないのですが、体型はどうしても変化してしまいます。これは自然の摂理だからどうしようもない。だからこそ、工夫が必要になってくるのです。自分の好きなファッションを楽しむためには、客観的な視点を持つことが大事です。洋服の選び方とヘアスタイル、それからメイクアップを年齢に合わせてアップデートしていくと、スタイルや表情はぐっと良くなります。そのヒントになるのは、市井の中にあり、街を通り行く人も、パーティーでお会いする人も、とにかくよく観察しています。良いところも、悪いところも自分以外はすべてお手本です。それから、行きつけのヘアサロンの美容師さんやご贔屓ブランドの店員さんなど、それぞれの分野のプロフェッショナルにアドバイスを貰うのもいいですね。体型をキープするためにはエスカレーターを使わないなど、毎日の生活の中でできるくらいの運動で十分です。--インタビュー後記どんなに時代が変移しようとも、美しさを求めたい気持ちは、女性にとって永遠に変わらない。野宮真貴さんは自身の経験を生かした新しい美を提案する。化粧品会社MiMCと作った赤い口紅『サプリルージュ』は、オーガニックもモードという、一見すると二律背反の要素を兼ね、共に満足できるアイテムだ。最後に「野宮さんは今日の夜の7時は何をされるご予定ですか」と尋ねてみたところ、「息子と一緒に、彼の好きなものを食べに行きたい」とのお返事くださった。愛する人たち=家族の存在もまた、野宮さんの健やかな美しさを支えているのだろうし、活動の励みにもなっているのだろうと思い得る答えだった。そして、野宮さんの高い美意識に触れる赤いルージュをつけ、久しぶりにハイヒールを履いて出掛けたくなった。【野宮真貴 / Maki NOMIYA プロフィール】1981年『ピンクの心』でデビュー。90年代に「ピチカート・ファイヴ」に加入、渋谷系文化のアイコンとして日本及び海外の熱狂的な人気を集めた。現在、独創的な存在感と歌声で、音楽に加え、カルチャーやアート、ファッションなど多岐に亘って活動。2012年デビュー30周年アルバム『30―Greatest Self Covers & More!!!―』をリリース、昨年“渋谷系の名曲”の数々を歌い絶賛されたビルボード公演の実況録音盤CD『野宮真貴、渋谷系を歌う。~Miss Maki Nomiya sings Shibuya-kei Standards~』を発売。 また、エッセイストとしても活躍。『おしゃれ手帖』を始め、『ドレスコードのすすめ ~おしゃれ手帖PART II~』、『おしゃれに生きるヒント』(イースト・プレス 刊)、『エレガンス中毒ぎりぎりの女たち』(INFAS パブリケーションズ 刊)など多数の著書に、その審美眼とファッションセンスが光る。- new information -・New Album『世界は愛を求めてる。What the World Needs Now Is Love~野宮真貴、渋谷系を歌う。~』が11月4日発売予定。・LIVE出演情報8/13 WORLD HAPPINESS9/6 Slow Live’15 池上本門寺9/18 高崎音楽祭野宮真貴、渋谷系を歌う―2015―。~Miss Maki Nomiya sings Shibuya-kei Standards 2015~11/13 ビルボードライブ大阪11/19、11/20 ビルボードライブ東京--野宮真紀さんのインタビューを最初から読む。
2015年08月02日ピチカート・ファイヴの3代目ボーカリストとしての、輝かしいまで存在感と伸びやかな歌声。歌手としてデビューした野宮真貴さんは、いつ、どんなきっかけでそうなりたいと願い、夢を叶えたのか――歌への深い愛と情熱は、世代を超えて多くの人を魅了し続ける理由でもあった。■Hint 2 歌:情熱を持ち続けること――小さい頃から歌手になりたいと思われたとお聞きしましたが、それはなぜですか。なにかきっかけがあったのですか。野宮さん:小学生の頃の私は、人とコミュニケーションすることが苦手で、お喋りも得意ではありませんでした。それでも、子供心にも存在感を示したかったのでしょう。うまく人と話すことができなくても、歌でなら表現できると思ったのです。当時、テレビから流れてくる歌謡曲を聴いていた時に、そう考えたのでしょう。おしゃれも好きでしたから、綺麗なドレスを着て、好きな歌も歌える!この職業しかない!と思えました。当時、ミニのドレスで歌う麻丘めぐみさんは憧憬の的でした。――そして、アイドルを夢見る少女=野宮さんは夢の実現に向けて動き出すのですね。野宮さん:NHKの「ステージ101」という番組が70年代にあったのですが、全国のオーディションで選ばれた歌手の卵たちを集めて“ヤング101”というグループを結成し、当時流行っていた洋楽のアーティスト――ビートルズ(The Beatles)やサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)などの――の歌の、主に訳詞を付けたものを番組の中で歌って踊るという番組です。番組から生まれたオリジナル曲もヒットしました。この番組を見ることではじめて洋楽を知ることが出来ました。そんな音楽との出合いから、こういう曲を歌いたい!“ヤング101”のメンバーになりたい!と夢は広がっていきましたね。――しかし、メンバーになることはなかった。そして、だからこそ、野宮真貴さんとしての活動があるのですね。野宮さん:応募資格に年齢制限があったと思います。確か16歳以上だったかな?うろ覚えですが。その年齢に達するまでに、残念ながら番組は終了してしまったので、応募することすらできませんでした。でも、その番組で聞いた洋楽との出合いが、私をバンド活動への道を拓いてくれたと言ってもいいかもしれませんね。――その活動は北海道でなさっていたのですか。野宮さん:北海道に暮らしていたのは中学2年まで。その後に居を移した東京で、バンド活動を始めました。読む雑誌が音楽関係のものに変わっていったのもこの頃。高校卒業後、英語の専門学校へ進み本格的にバンド活動をはじめて、デビューのきっかけを得たいという思いで、コンテストにもたくさん出ました。そうこうするうちに卒業となり、デビューまでこぎつけずとりあえず就職をしました。いわゆるOL業というものも経験しました。一年ほどと短い時間ではありましたが。――OL…!!それはどのような職種だったのでしょう。野宮さん:普通の会社の営業事務です。月に一度、外出する仕事がありましたが、ほかはデスクワークで電話をとったりしていましたよ。そんな社会人としての毎日を過ごしながらも、変わらずバンドとコンテストに出場し続けていました。ここは自分の居る場所ではない、という思いで。バンド活動を続けていることで、音楽仲間も増えていきました。その仲間の中から、デビューするバンドが出てきて、そのバンドのレコーディングにコーラスとして呼ばれて、担当ディレクターからスカウトをされました。――夢を実現することも苦難があると思いますし、叶ってからは続けることもまた大変な努力が要ることだと思います。しかし、野宮さんの生き方には迷いがないように感じます。野宮さん:デビュー当時は、いわゆるバブル期と言われる頃で、広告ひとつとっても、お金をかけたクリエイティブな作品がたくさん生まれていたと思います。今、思い返しても面白いものが溢れていました。そんな80年代にデビューしたのですが、私のデビュー・アルバムはあまり売れませんでした。デビューしたものの、現実は甘くなく、厳しさをも味わいました。それでも、できるだけ音楽の仕事に携わっていたいと思い、それで、CMソングの歌唱や、他のアーティストのコーラスなどをしていました。ピチカート・ファイヴに三代目のボーカリストとして加入したのは、その後の90年です。ピチカート・ファイヴでの10年間の活動は、非常に多くのものを見、経験することができました。プライベートでも結婚や出産もありましたし。30代は、ジェットコースターに乗っているかのような目まぐるしくも、楽しい時間だったと思います。--最終章、Hint 3は「美:ずっとハイヒールを履き続けたいという思い」。
2015年08月01日野宮真貴さんと聞いて、なにをイメージするだろうか。ミュージシャンでありファションリーダー、それでいてエッセイも書かれる才女。そのマルチに活躍する、すべての根底にあるのは“おしゃれ”である。そんな野宮さんはどうしておしゃれで在り続けるのか。また、ルーツとは何なのか。ファショニスタではなくおしゃれ番長と呼びたい、野宮さんの素顔に迫る。■Hint 1 ファッション:野宮真貴さんの原点――おしゃれすること、ファッションに興味を持ち始めたのはいつ頃でしょうか。野宮真貴さん(以下、野宮さん):こどもの頃から、おしゃれすることに興味がありました。時は、60年代。女性の多くはミシンを持ち、洋裁和裁ができた時代ではありましたが、洋裁が得意で妹と私の洋服も作ってくれた母の存在が大きかったし、影響を受けていると思います。よくお揃いの洋服を作ってくれていましたし、それを着るのがとても嬉しかったですね。新しい服が出来上がるのを楽しみにしたことはいまでもよく憶えています。こどもだった私の目にも、母はとてもおしゃれにしていたと思います。そんな姿を見ては、はやく大人になって、母のようなファッションを楽しみたいな、などと思い巡らせては、楽しんでいるような子でした。丁度、ミニスカートが流行り出した頃で、とても憧れを持っていました。4、5歳の頃です。どんな洋服を着ていたか、ぼんやりとする部分もありはしますが、いまでもほとんどを憶えているくらい、その頃から洋服が好きでした。――当時のお気に入りのお洋服はどのようなものでしたか。野宮さん:輪投げのアップリケが付いた、フエルト製のサーキュラースカートを気に入ってよく着ていました。当時、中原淳一さんの『それいゆ』のこども向けのスタイルブックをよく見ていたのですが、これも母の影響によるところが大きかったと思います。小学生に上がった70年代は、ベルボトムのパンツやレイヤールックなど――長袖のシャツに半袖のニットを重ね着したり――それからニーハイソックスを好んで着ましたね。この頃の私は、北海道に暮らしていましたから、東京ほど大きなデパートはなく、更にいまと違って情報も直ぐさま入るような時代でもありませんでした。流行のファッションもすぐには手に入りませんでした。それでも、その頃に創刊された『an・an』などの雑誌を見たりしてはデザイン画を書いて、母に頼んでピエール・カルダン(Pierre Cardin)風のワンピースを作ってもらったこともありましたね。その後、中学生になり、制服を着ることになるのですが、幼い頃から私は、身体がとても小さかったので、制服も一番小さいサイズを選んだのですが、それでも大きくて、母が得意の洋裁で大改造してしまいました。スカート丈をミニにしちゃったりね(笑)おまけに元々髪が赤かった上に、パーマまでかけて…目立っちゃいますよね。先生や先輩に目を付けられてしまったり、なんてこともありました。懐かしいです。――その頃の野宮さんは、どのような雑誌を読み、ファッションの参考にされていたのでしょう。野宮さん:この頃です、はっきりと歌手になりたい!と思い始めていたのは。ロックに夢中になってからは、『ミュージックライフ』などの音楽雑誌を眺めては、ミュージシャンの着こなしをお手本にしていましたから、当時流行っていたパフスリーブのワンピースなどは目もくれず、否、少しは着ていましたが(笑)、主にロック少年の格好でしたし、男の子のようなファッションでした――その好きなファッションは今も変わりませんか。野宮さん:変わりませんね。そして、そんな自分の好きな洋服を着てこれまでステージに立ってきました。ただ、「ピチカート・ファイヴ」の頃の私のイメージはきっと、’60sなのだろうと思います。実際にそういうイメージのスタイルが多かったと思いますし、何より私がずっと愛するファッションでもあります。ヘアメイクもつけまつ毛やウィッグを使ったり、色々な女性を演じることをとても楽しんでいました。――「ピチカート・ファイヴ」の殆どの曲でウィッグを使われていたそうですが、ご自身がお探しになっていたのですか。野宮さん:初期の頃はヘアメイクさんもつかなかったので、NYに行くと韓国街のウイッグの問屋へ行ったり、スタイリストとしても有名なパトリシア・フィールドのクラブキッズ御用達のお店へ行って、専属ヘアスタイリストがゴージャスにスタイリングしているウイッグを買ったりしていました。その後、ピチカート・ファイヴでのわたしのイメージは、アートディレクターをはじめとするスタッフスの力も大きいです。ビューティーやファッションだけでなく、音楽にも精通しているスタイリストさん、ヘアメイクさんだと同じゴールを目指して良いものを作っていくことができますから。そうやって、それぞれのプロの力を結集して、作品作りをしていたと思います。--続く2/3で野宮さんが語るHint 2は「歌:情熱を持ち続けること」。
2015年07月31日11月12日、元祖渋谷系女王こと野宮真貴が、ピチカート・ファイヴ、コーネリアス、オリジナル・ラブ、小沢健二らの「渋谷系」を代表する楽曲に加え、そのルーツとなった名曲をカバーした『実況録音盤!野宮真貴、渋谷系を歌う。―Miss Maki Nomiya sings “Shibuya-kei Standards”―』をリリースする。東京・表参道の「パスザバトン(PASS THE BATON)」( 東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ西館地下2階)ではこれを記念して10月23日から11月24日まで、店内の小さなミュージアム空間「LITTLE PAVILION」で、期間限定のスペシャルコラボレーションを展開する。期間中は常設の展示に加えて、野宮真貴の過去作品におけるアイコン的衣装や私物コレクションを展示販売。展示されるアイテムの点数は、約600点にも及ぶという。中には、2001年の解散ライブでステージ衣装として着用された、アンディ・ウォーホルの紙のドレス(80万円)や、セットになったペンチを使って自分で組み立てる「フラワープレートウェディングドレス」(10万円)などのプレミアものもある。また、11月15日には、店内でスペシャルライブ&トークイベントも開催される。併せて、1年前に賞賛を巻き起こしたビルボードライブも再演(野宮真貴、渋谷系を歌う―2014―。―Miss Maki Nomiya sings “Shibuya-kei Standars” 2014―)。熱狂的なファンのリクエストに応えた野宮真貴が、昨年の「渋谷系スタンダード化計画」のライブをさらに進化させた形で、今年はよりエレガントに渋谷系ナンバーの数々を披露する。予定されている楽曲は、ピチカート・ファイヴのものはもちろん、アルバムにも収録されている渋谷系名曲の数々だ。開催日は、11月1日・ビルボード大阪、11月7日・ビルボード東京。チケットは絶賛発売中。
2014年10月10日この秋冬、日本映画界は“女装”がブームのようだ。しかも、正統派イケメン・岡田将生(25)、美少年系イケメン・菅田将暉(21)、そして個性派イケメン・安田顕(40)と、タイプの異なる人気俳優たちが、新作映画で女子顔負けの女装を相次いで披露している。その美しすぎて罪(?)な、彼らの女装姿に迫った。まずは、今年、『偉大なる、しゅららぼん』『オー!ファーザー』と主演映画が続き、出演ドラマ「ST赤と白の操作ファイル」が映画化へ、そして11月、蜷川幸雄演出の「皆既食-Total Eclips-」では若き天才詩人ランボー役で、舞台初挑戦にして初主演を果たす岡田さん。11月22日(土)公開の『想いのこし』で岡田さんが演じるのは、頭の中には“カネと女”しかないというダフ屋・ガジロウ。甘いマスクで女の子を口説き落としてはチケットを売りさばく、という最低のダメ男だ。しかし、彼がきっかけとなった交通事故で、ユウコ(広末涼子)、ルカ(木南晴夏)、ケイ(松井愛莉)の3人のポールダンサーと、そして運転手のジョニー(鹿賀丈史)が死亡してしまう。さまざまな理由で現世に未練があるため、幽霊となった彼らは、ガジロウを使って、のこした“想い”を遂げようとするのだが…。「あなたには、私たちにできないことをしてもらう義務がある」と言い放つ、広末さん演じるユウコの言葉どおり、岡田さんは、ドラマ「昼顔」で注目を集めた木南さん演じるルカの身代わりとなってウェディングドレスの花嫁姿に!しかも、あろうことか、花婿とキスまで!さらに、広末さんとのポールダンスのシーンでは、コテコテの“夜顔”メイクで華麗なダンスを披露。ポールに対して90度になる反りっぷりも見事な、美しいけど、ちょっぴり筋肉質な女装ダンサーと相成っている。続いて、『共喰い』で各賞を席巻した昨年に引き続き、今年も出演した呉美保監督の『そこのみて光輝く』がモントリオール世界映画祭で「最優秀監督賞」を受賞し、さらに第87回アカデミー賞「外国語映画賞」部門の日本代表作品にも選出された菅田さん。「仮面ライダーW」での鮮烈デビュー以降も、連続テレビ小説「ごちそうさん」の坊主頭から、『闇金ウシジマくん Part2』、2015年公開の『チョコリエッタ』『暗殺教室』まで、さまざまな役柄を巧みに演じ分けている若き実力派の菅田さんだが、能年玲奈主演で東村アキコの人気コミックを実写映画化する『海月姫』(12月27日公開)では、驚異の“美”女装姿に。その、もはや嫉妬レベルの女装美男子ぶりには、原作者の東村さんまでも「本当にキレイ」「奇跡のキャスティング」と太鼓判。原作ファンからも、ネット上で「カワイイ!」と絶賛の声を集めている。菅田さん演じる蔵之介は、“クラゲオタク”の能年さんほか、“鉄道オタク”の池脇千鶴、“三国志オタク”の太田莉菜、“和物オタク”の馬場園梓(アジアン)、“枯れ専”の篠原ともえ、といった個性豊かなオタク女子集団・“尼~ず”たちが暮らす男子禁制アパートに、おしゃれ女子の“蔵子”として入り込む。有名政治家一族の次男ながら、ファッションの世界で生きることが夢という蔵之介は、筋金入りのオタク女子たちを懐柔しながら、奇妙な友情関係を築いていくらしい。ここに、蔵之介の兄で女性恐怖症の童貞エリート・修(長谷川博己)がどう絡んでいくのか、いまからも楽しみだ。最後は、映画に、ドラマに、舞台に、「TEAM NACS」の垣根を越えて個人でも活躍著しい“ヤスケン”こと安田さん。今週末10月4日(土)に公開となる『小川町セレナーデ』では、なんとオカマダンサー・エンジェル役で女装姿を披露。「TEAM NACS」のメンバー、大泉洋が『ぶどうのなみだ』で、美人シンガーソングライターの安藤裕子を相手役に寡黙な男を演じ、戸次重幸が小島聖、酒井若菜と繰り広げた不倫ドラマ「エンドレスアフェア~終わりなき情事~」が劇場版になるという中、安田さんは昔、“男女の関係”にあった女性と、2人の間に生まれた娘のためにひと肌脱ぐことになる、オカマパブのスターダンサー役を好演する。借金のため、閉店の危機に陥った真奈美(須藤理彩)が経営するスナック。隣町でオカマバーが大人気であることを知った娘・小夜子(藤本泉)は、自らオカマのフリをして “偽オカマバー”を開き、再起を狙おうとする。実は小夜子の父親であり、カリスマ・オカマダンサーとして小夜子や真奈美を手取り足取り指導することになるのが、安田さんが扮するエンジェルだ。ちょっぴり変わったカタチではあるものの、安田さん演じるエンジェルと、等身大の母親役がハマる須藤さん、映画『アオハライド』の公開も控える次世代女優・藤本さんの家族は、きっと見事な化学反応を起こしてくれるに違いない。さて、あなたのお好みはどの“女装男子”?(text:cinemacafe.net)■関連作品:海月姫 2014年12月27日より全国にて公開(C) 2014映画『海月姫』製作委員会(C) 東村アキコ/講談社小川町セレナーデ 2014年10月4日より全国にて公開(C) 2014「小川町セレナーデ」製作委員会
2014年10月02日榮倉奈々、岡田将生からの突然のプレゼントに涙!11月10日、映画「アントキノイノチ」公開を記念し、都内で開催されたセレモニーに、主演した榮倉奈々、岡田将生が出席した。榮倉と岡田は「アントキノイノチ」公開を記念するため一般公募された【ラブレターツリー】の設置セレモニーに出席。岡田からの突然ののクリスマスプレゼントに、榮倉が涙ぐむ場面があった。岡田からのサプライズプレゼントはスノードーム岡田からの榮倉へのサプライズプレゼントは、劇中の印象的なシーンで登場する観覧車の模型が入ったスノードームだった。映画コムによると岡田は「2月から一緒にやってきましたが、すごく助けられました。本当に一緒にやれてよかったし、また違う作品でも会えたらうれしい。ありがとうございました」と照れくさそうに感謝の言葉を榮倉に伝え、スノードームを手渡した。榮倉の瞳に涙が思いがけないプレゼントに驚いた様子の榮倉は、涙を静かにぬぐい「(作品への)思いが強いだけに、全てのことに100%届けようと一緒にがんばってきたのでうれしいです。ありがとう。恥ずかしい(笑)」と感激で一杯の胸の内を語ったという。映画「アントキノイノチ」とは?歌手のさだまさしによるベストセラー小説を映画化。遺品整理業という特殊な仕事を通して「命」の重さ、人と人が繋がる尊さを描いた作品だ。また、榮倉は「アントキノイノチ」の公式サイトで「生きるということ、社会と関わるということ。日々、自問自答しながら前進したいと望む姿は同世代として、とても興味深いです。瀬々監督も岡田将生くんも初めてご一緒させていただくので、どんな風にコミュニケーションを取って撮影が進んでいくのか、今から楽しみです。」と、コメントを残している。「アントキノイノチ」初日舞台挨拶のお知らせ●11月19日(土)●場所:丸の内ピカデリー11回目 午前9:20の回、上映終了後/2回目 お昼 12:50の回、上映前●[登壇者]岡田将生、榮倉奈々、原田泰造、松坂桃李、瀬々敬久監督(以上すべて予定)●場所:MOVIX亀有1回目12:30の回、上映終了後/2回目15:45の回、上映開始前●[登壇者]岡田将生、榮倉奈々、松坂桃李、瀬々敬久監督(以上すべて予定)「アントキノイノチ」公式サイトより元の記事を読む
2011年11月12日「一生懸命、自分の中から言葉を探してる」と岡田将生は言った。作品や役柄についてではなく、そのときのインタビューについて語った発言なのだが、俳優・岡田将生の生き方そのものを表していると言える。10代の頃から誰もが羨むような輝かしい成功の階段を上り続けてきたように見えるが、その陰で常にもがき、自らと向き合ってきた。だからこそ、映画『アントキノイノチ』で演じた主人公の杏平に対して、まず何より感じたのは強い共感だった。壊れた心を少しずつ再生していく杏平を演じながら岡田さんは何を探し、何を伝えようとしたのか?その内なる思いを明かしてくれた。10代の自分とリンクした、杏平の心の葛藤映画冒頭、裸で民家の屋根の上に座り込み虚空を見つめる岡田さんの姿が映し出される。高校時代のある出来事がきっかけで、心を壊してしまった杏平。22歳の岡田さんは、自らが10代の頃から感じてきた思いを重ね合わせながら物語と向き合っていった。「ふと『何でおれは生きてるんだろう?』とか『これからどんな大人になって、どういう社会で生きていくんだろう?』ということを考えることが10代のときから僕自身ありました。漠然とした不安を感じながら俳優という仕事をさせてもらって、その中で僕はこの仕事が好きだと気づいて続けられている。でも杏平くらいの頃は何も分からずにいて、そのリアルさに『おれもそうだったな』とリンクしました」。ある悪意に疲弊し自ら命を絶った友人。その悪意の矛先が今度は自分に向けられることへの恐怖と戸惑い。そして期せずして発見した己の内にある憎悪と周囲の無関心――。そうしてバラバラになった心を、杏平は遺品整理業という仕事を通じて再生させていく。こうしたひとつひとつの心の動きを岡田さんは丁寧に演じている。「僕自身、いじめられた経験もあるし、それがどんなにつらくて嫌なことか分かっています。僕はまだ22歳ですが、そういうところを若い人にきちんと伝えたいと思ったし、『分かりたい』って思う自分がいました。何より、生に対してもがき、苦しんでいる姿、少しずつ杏平が前に進んでいく姿がいいなと思えたんです」。演技の面でポイントとなったのは杏平が生まれつき抱えている吃音(きつおん)。杏平の周囲との距離感やもどかしい思いが伝わってくる。一方で岡田さんは「映画を観る方に届いたらいいなと思った大切なセリフ」に関しては監督に対し、あえて吃音を含ませずにストレートに表現することを提案したという。「榮倉(奈々)さん演じるゆきが過去を告白するシーンでの、杏平の『自分がどうして生きてるか分からない』というセリフはすごく好きで、それを吃音で言うべきかどうか悩みました。あとは文化祭で杏平がみんなに問いかけるシーン。あの心からの叫びでも吃音が出てないです。あのセリフを噛んで言ってしまうと、ただもがいている一人の生徒に見えてしまい、(周囲への思いが)伝わらないと思ったんです」。ちなみに全編を通じて岡田さんのモノローグが入るのだが、こちらも吃音はなく、落ち着いた口調で語られている。物語の中でもがき、葛藤する杏平とは違う人物のようにも感じられるが…。「あのモノローグは現在よりもずっと先の杏平という設定で、少し達観した立場から語ってるんです。僕は最初、そういう風に思ってなかったんですが、監督から成長した杏平が過去をふり返るような形にしてほしいと言われて『あぁ、なるほど』と思いました」。「これまで良い出会いがたくさんあったし、それを必然と思いたい」先述の榮倉さん演じるゆきの告白のシーンを「『いま生きてるんだな』、『息して、目の前の人と話してる』というのを感じながらその場にいた」と述懐。ゆきと杏平の出会いをこんな言葉で説明する。「杏平にとってはいい時期に巡り合えた同じ傷を抱えた女性。巡り合わせなのかなと思えました。原作の小説や台本を読んだときから僕は親のような気持ちで『お前、ゆきちゃんと出会えて本当によかったな』って思ってました(笑)。それは巡り合うべき人だったし、傷をなめ合うのではなくて、一緒に一生懸命考えて、“生きていく”ということを見出せる人。僕自身、これまで良い出会いがたくさんあったし、それを必然と思いたい。色々なところに行って色々な人と会って、新たな発見を求めている自分がいるんです。それはいまでも思っているし、だからこそ現場が好きなんです」。「終わったときは寂しくて、永島杏平という役から離れるのが嫌だなと素直に思えた」と岡田さん。クランクアップを迎えたその足で美容院に直行して髪を切り、気持ちを切り替えたというエピソードからも役柄への強い思い入れがうかがえる。ゾクリとするような歪んだ笑みを浮かべて悪意を体現した昨年の『悪人』、己の内の悪意と憎悪に押し潰されて心を壊していく今回の『アントキノイノチ』と、強く役柄を引きずってしまいそうなヘビーな作品で際立った存在感を放っているが、出演作品を決める基準は?「僕自身は作品選びにはタッチしてないです。ただ、マネージャーや事務所の人には『こういう作品をやってみたい』ということは普段から少し伝えています(笑)。20歳を超えてから、高校生を離れて次のステップとして社会派というか、メッセージ性の強い作品に携わりたいという思いはありましたね。いまも違うジャンルの映画を観ると『こういうのをやってみたい』とか思います。いまは…しばらく恋愛映画から離れていたんですが、『ラブ・アクチュアリー』を観て幸せになったので(笑)、ハッピーエンドのラブストーリーをやりたいと言ってます」。探しているのはきっと言葉だけではない。時に疾走し、立ち止まり、泣いて、叫んでまた歩き出し…。岡田将生の旅はまだまだ終わらない。(photo:Yoshio Kumagai/text:Naoki Kurozu)■関連作品:アントキノイノチ 2011年11月19日より全国にて公開© 「アントキノイノチ」製作委員会■関連記事:岡田将生のサプライズプレゼントに榮倉奈々、思わずウルリシネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?【TIFFレポート】岡田将生&原田泰造通訳付き映画祭公式上映にハイテンション!【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ岡田将生、釜山映画祭でサイン攻め!『アントキノイノチ』への特別な思い明かす
2011年11月10日