日本のヒップホップ・シーンを牽引するKREVAが初めて音楽監督を務め、出演も果たす舞台とあって注目を集めている「KREVAの新しい音楽劇『最高はひとつじゃない』」。上演まで1週間を切り、最終調整段階に入った本公演の舞台稽古へ潜入した。KREVAの新しい音楽劇『最高はひとつじゃない』 チケット情報本公演は、“最高はひとつじゃない”をテーマに、3つの物語が進行していくオムニバス劇。それぞれの物語の主人公を演じるのは、元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の陽月華、声優の宮野真守、俳優の渡部豪太。自分の信じる道だけを生きてきた3人は、自分と相対する生き方をするKREVAが演じるひとりの男“KREVA”との出会いによって心を揺り動かされ、人生の転機を迎え苦悩する。脚本・演出はR:MIXの町田誠也が手掛け、KREVAのライブメンバーであるDJ SHUHO、MPC熊井吾郎も参加している。本番さながらの通し稽古は、全体の流れを見ながら細かい確認をする最終段階。そんな舞台稽古で飛び込んできた光景は、ヒップホップを色濃く導入した新感覚の音楽劇だった。物語のキーとしてKREVAの楽曲が使用されているだけでなく、主役の3人はKREVAとともにラップやダンスに挑戦し、ヒップホップの魅力でもあるジャンルの垣根を越えたコラボレーションを見事に実現。脇を固める出演者も息の合ったヒップホップダンスを繰り広げ、ダンサーはダイナミックなブレイクダンスも披露する。劇中の音楽はKREVAの代表曲「くればいいのに」「ひとりじゃないのよ」「アグレッシ部」「国民的行事」や、この舞台のために書き下ろされた未発表曲などが散りばめられ、それはまるでライブ会場のよう。出演者たちは、KREVAのパフォーマンスを袖からノリノリで見つめる姿も。各曲のリリックが深くストーリーとシンクロし、本番では観客とステージが一体感に包まれるだろう。彼の熱狂的なファンだとしても、物語の一部として聴く曲の数々は新鮮な印象を与えるに違いない。本公演は、11月30日(水)・12月1日(木)に東京有楽町・シアタークリエで開催。夜の部のチケットは完売、昼の部のチケットは発売中。テキスト:門宏
2011年11月25日演出家・宮本亜門のデビュー作にして芸術祭受賞作となる『アイ・ガット・マーマン』が2012年1月、東京・シアタークリエにて上演される。『アイ・ガット・マーマン』のチケット情報その才能を愛され、ブロードウェイ黄金期に不動の地位を築き、“ブロードウェイの女王”と呼ばれた、エセル・マーマンの生涯を描いた本作。1987年に振付家として活躍していた宮本が初めて作・演出を手掛けた作品で、10年ぶりの上演となる。出演は、初演キャストの田中利花、諏訪マリー、中島啓江の「オリジナルキャスト」、エリアンナ、シルビア・グラブ、浦嶋りんこという実力派女優たちがそろう、「ファビュラス・キャスト」、そして、先日全員卒業が発表されたSDN48のメンバー西国原礼子や樹里咲穂、Mizといった今回オーディションで選ばれた「ニューキャスト」の9名。なお、「オリジナルキャスト」は25周年を記念した特別コンサート版『Tribute to Merman』を上演する。公演は、2012年1月3日(火)から19日(木)まで東京・シアタークリエにて。チケットぴあでは、10列目までの席となる、良席保証販売! チケットの先行抽選「プレリザーブ」を実施。受付期間は10月22日(土) 11:00から26日(水) 11:00まで。
2011年10月21日SUMMER SONIC 2011、2日目・幕張メッセ。朝10時前だというのに、マウンテンステージは観客の熱気で溢れていた。サマソニ東京会場、2番目の広さを誇るこのステージのオープニング・アクトに抜擢されたのは、平均年齢弱冠19歳という神戸の新人バンド、Fear, and Loathing in Las Vegas(フィアー・アンド・ロージング・イン・ラスベガス)。ステージ両サイドの大型ビジョンにバンド名が表示されると、準備の整ったキッズたちが歓声を上げた。SEが流れるとその声は会場に充満、観客が見つめるステージにメンバーが勢いよく登場した。「Fear, and Loathing in Las Vegas」チケット情報「行こうぜーーっ!!!」。ヴォーカルのSoが高音ボイスで絶叫すると、待ってましたとばかりに手を挙げてオーディエンスが応える。疾走感のあるイントロとともに、激しく頭を揺らしながら「Stray in Chaos」を演奏すると、会場は揺れんばかりの盛り上がりとなり巨大なダンスフロアへと一変した。音程を補正するオートチューンを駆使したSoのエレクトロなヴォーカルがポップなメロディを奏で、もうひとりのヴォーカルMinamiがキーボードを弾きながらデスボイスで荒々しく絶叫する。両極端なツインヴォーカルがしっかりと個性を放ちながら立ち並び、なんともいえないグルーヴを巻き起こす。続いて爽やかなイメージが広がる「Jump Around」へとなだれ込み、会場中がジャンプ&ジャンプ。この日を待ち望んでいたという彼ら。「最後の一曲まで思いっきり楽しんでいきましょう!!」というSoの合図で「Take Me Out!!」、そしてそのまま「Burn the Disco Floor with Your “2-step”!!」へとディスコナンバーを続けて演奏。観客は感情を一気に開放し、午前中とは思えないカオスのような空間で踊り狂う。そして、「一番バンドのスタイルを表している曲をやりたいと思います」と7月13日にリリースしたミニアルバム『NEXTREME』の1曲目「Chase the Light!」のイントロが流れると、本日一番の大歓声が響き渡る。「お前らに全部ぶつけて帰るぜ!」。ラストは「Love at First Sight」。観客は思い思いにカラダを揺らし、無我夢中に汗を流した。「また会おうぜ、お前ら!!」。大歓声に見送られながら、サマソニ2日目のオープニングを見事に飾った。今後は9月23日より「NEXTREME Release Tour」をスタートし、年末まで全国各地のライブハウスを駆け抜ける。8/14(日)SUMMER SONIC セットリスト1.Stray in Chaos2.Jump Around3.Take Me Out!!4.Burn the Disco Floor with Your “2-step”!!5.Chase the Light!6.Love at First Sight取材・文/門宏
2011年08月18日