今日本の音楽シーンを席巻しているギター女子。そのトップランナー・阿部真央さんのニューシングルは、結婚・出産を経験したからこそ完成した1曲です。『You changed my life』(あなたが私の人生を変えた)という意味深なタイトルからもわかる通り、リリックは阿部さんがこれまで過ごしてきた人生を振り返る内容になっています。そのように書くとすごい重い内容のように思われますが、そこを全英語詞にすることで見事にポップスに昇華させています。サウンドもオーガニックなアコースティックなので、英語詞との相性もばっちりです。「今回の阿部真央は明るいぞ」なんて思っていて油断していると、カップリングの『楽になれるまで』(これまたとんでもないタイトル)でズドーンと奈落の底に叩き落されますのでご注意を。いずれにしても、阿部真央完全復活!を印象付けるにふさわしいシングルです。ギター女子のトップランナーの座は、まだまだ彼女のもののようです。リリース情報:『You changed my life/阿部真央』(2015.11.18発売/¥100(tax out)/PCCA70462)※初回限定盤(¥1500(tax out)/PCCA04294/DVD付)も同時発売
2015年11月25日阿部サダヲ主演×中村義洋監督の新作『殿、利息でござる!』が、来年5月14日(土)に公開されることが決定し、“黄金に輝くマゲ”と“鋭い眼光”が強烈なインパクトを残すポスタービジュアルが解禁された。その他の情報本作は、藩の重い年貢で苦しむ庶民が、千両(約3億円)を集めるために“知恵”と“勇気”を振り絞り、「殿様に金をお貸しし、その利息をとる!」という大胆な計画を実行しようと奮闘する姿を描く実話を基にした痛快時代劇。原作は、『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史の『無私の日本人』に所収されている『穀田屋十三郎』で、阿部は、夜逃げが相次ぐ宿場町に住み、町の行く末を心配する主人公・穀田屋十三郎(こくだや・じゅうざぶろう)を演じる。ポスタービジュアルにあるキャッチコピー「ゼニと頭は、使いよう」が示すように、十三郎ら宿場町の仲間たちは、貧しい生活を立て直すため、「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、己の欲を捨て、仲間のため、町の将来のために私財を投げ打ち、千両という大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦に挑む。銭に苦しめられる彼らは、銭と頭を使い、どのような作戦で藩と殿に立ち向かうのか? 一発逆転を狙う勝負師のように未来を見据える主人公の頭には、“小判”ではなく、庶民のあつかう“小銭”で結ったマゲが輝いている。『殿、利息でござる!』2016年5月14日(土)大願成就!
2015年11月06日俳優・江口洋介が、映画『天空の蜂』でスタントや合成に一切頼ることなく挑んだシーンのメイキング写真が14日、初公開された。作家・東野圭吾が1995年に発表した同名小説(講談社文庫)を原作に、「20世紀少年」シリーズなどで知られる堤幸彦監督が手掛けた本作。全長34メートルの超巨大ヘリコプター"ビッグB"を奪って原子力発電所の上空に静止させるという原発テロ事件とその危機に立ち向かう人々との攻防が描かれる。本作は今月12日から公開され、先月20日には都内で完成披露試写会が行われた。登壇した江口は高所での撮影について、「緊張感の中、ある程度やれました」と胸を張るも、「めっちゃくちゃ怖かったですね」と本音もポロリ。演じたのはヘリコプター設計士・湯原一彰役で、航空自衛隊のヘリでの撮影にも果敢に挑んだ。テレビ番組の番宣などでも「スタント・合成なし」と語っていた江口。今回公開されたのは地上400メートルの高さで、湯原が飛行中のヘリから身を乗り出して上空を仰ぎ見るシーン。危険を伴うため、ブルーバックでの合成撮影も検討されたが、提監督からの「どうしても実写で撮影したい」という熱い要望のもと、万全の安全対策を整えた上で撮影が決行された。役者としての覚悟を決めた江口は、ヘリに乗り込んだ時の表情は硬かったが劇中の緊張感漂うシーンと重なり合う。わずか数秒のカットでも実際の撮影は10分以上にわたって行われ、無事に着陸した江口は興奮気味に「あまりに高度がありすぎて逆に怖くなかった」と語っていたという。(C)2015「天空の蜂」製作委員会
2015年09月14日映画『天空の蜂』の初日舞台あいさつが12日、都内で行われ、キャストの江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、國村隼、佐藤二朗、松島花、永瀬匡と堤幸彦監督が出席した。本作は、東野圭吾の同名小説を実写化したサスペンスアクション。1995年8月、遠隔操作によってハイジャックされた巨大ヘリが、原子力発電所の上空で静止するテロ事件が発生。ヘリの設計士・湯原(江口)、原発の設計士・三島(本木)らは、ヘリ墜落を阻止すべく奔走する――というストーリーで、映画は全国公開中。原作者の東野からは、「映像と演技の熱さに目がヤケドしました」とメッセージが届けられ、主演の江口は、「さすが東野さんの文は格好良いですね。シビアな題材なので、気遣いながらやってきた作品。今日を迎えられてうれしい」とあいさつ。また、本木も、「それぞれの立場や正義がある。物の見方は人によって違うので、みなさんも自分なりの答えを見つけて欲しい」と真剣な表情でアピールした。そんな江口と本木は、本作が初共演。「本木さんとは同じ時代を生きてきたので、名前が挙がった時は絶対に上手くいくと確信した」と語った江口は、「刺激的な芝居のバトルを繰り広げました。お互いに家族もいるので、今の社会状況を感じながら取り組みました」と満足げ。一方の本木は、「初めての割に、良い化学反応だった。江口さんは思っていた以上に繊細で、情感が体からあふれて出ている。包容力のある男の情は江口さんにしか出せない」と笑顔を見せ、2人は固い握手を交わした。また、『トリック』シリーズで堤監督と長年タッグを組んでいた仲間は、「撮影直前に方言のセリフに変えられ苦労した」という松島の話に、「3日前で良かったですよ。本番をやった後に変わることもあるから」と苦笑いでフォローする場面も。本作をもって3週連続の初日舞台あいさつに挑んだ綾野は、「初日おめでとうございます」と共演陣を祝福し、「他人事じゃん!」(佐藤)、「3週連続で訳わかんなくなってる」(本木)と突っ込まれて観客の笑いを誘っていた。
2015年09月13日富山県を舞台に、竹野内豊、江口洋介、松坂桃李、ビートたけしら超豪華キャストで贈る映画『人生の約束』。この度、本編の一部を使用した30秒の特報映像とポスタービジュアルが解禁となった。舞台は、“曳山まつり”で有名な富山の港町。主人公となるのは、IT関連企業のCEOを務める中原祐馬(竹野内豊)。ここ数日、3年前に決別した元共同経営者でかつての親友・塩谷航平からの何度も着信があった。しかたなく応答すると、無言のまま電話は途切れてしまう。胸騒ぎがした祐馬は、航平の故郷・新湊へと向かうことに。祐馬が新湊に着くと、航平はすでに亡くなっていた。余命わずかの航平は、3か月前、十数年ぶりに “曳山まつり”を支える13の町のひとつ、四十物町に帰郷。資金と人手が不足し、曳山の維持が困難になった町で、最後にもう一度曳山を曳きたいと奔走していたという。やがて、祐馬も全てを失ったとき、亡き友への想いやまつりに高揚する人々の情熱、純粋無垢な一人の少女の想いに触れ、抱え込んだ葛藤と後悔を浄化していく――。近年では「点と線」「刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~」など、幾多の名作を世に送り出し、常に時代のテーマを問うてきた石橋冠監督が、“第二のふるさと”として愛してやまない新湊を舞台に、長年の映画製作への想いを結実させた本作。かつての親友と共に起業し、IT関連企業CEOを務め、根っからの仕事人間で会社の拡大にしか興味がない主人公・中原祐馬を竹野内さん、祐馬のかつての親友である塩谷航平の義兄であり、四十物町の曳山総代を務める渡辺鉄也を江口さんが演じる。その他、西田敏行、ビートたけし、松坂桃李、優香、小池栄子、美保純、立川志の輔、室井滋、柄本明ら日本を代表する豪華俳優陣が集結した。本編初の映像解禁となる特報では、富山県の美しき立山連峰のもと、初共演となる竹野内さんと江口さんとの怒号飛び交うシーンをはじめ、ビートたけしさんや西田さんら名優たちの共演シーンが散りばめられている。本来、「新湊曳山祭り」は毎年10月1日に行われているのだが、今年のゴールデン・ウィークには本作撮影のために、述べ1,400人に及ぶスタッフ・エキストラにより祭りを完全再現していた。西田さん、ビートたけしさんは石橋監督の名前を聞いただけで台本も読まずに出演を快諾したという本作。まずはこちらの特報から巨匠・石橋冠が贈る圧巻の映像美をご堪能あれ。『人生の約束』は2016年1月9日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月29日東野圭吾の“映像化不可能”と言われた作品を、主演に江口洋介、本木雅弘を迎え堤幸彦監督が実写化した『天空の蜂』。8月23日、ヒラタ学園神戸エアセンターにて本作のイベントが開催。江口さんと本木さんが劇中同様、ヘリで登場し、その後堤監督も加わり格納庫内にて記者会見を実施した。この日、エアコンのない格納庫内で30度を超える暑さの中、スーツで登場した江口さんと本木さん。ヘリでの登場については江口さんは、「今日はドアがあったんです、ヘリに。本来ヘリにはドアがあるもんなんですね」「撮影の方ではヘリから乗り出しているシーンがありまして、ものすごいアクションなんです。かなり緊張していたのを思い出しました」と撮影をふり返った。本木さんは神戸に降り立ったのは31年ぶりだそうで、「誰もご存じないかと思いますが、実は私は3人のグループをしていた頃にですね」と冗談を交え会場を沸かせつつ「そのように世の中にも人生にも、予測不可能な出来事が起こり得ると。良い奇跡も悪い奇跡も起こるという中で、困難が目の前に現れた時に、いったい自分は何を守り抜けるのかと。そういうことを問いかけている映画です」と本作について語った。会場となったヒラタ学園は、教育事業としてパイロットや客室乗務員、航空整備士の育成なども行っており、この日のイベントにはこれからの空の未来を担う学生たちが参加。記者会見では学生とキャスト陣との質疑応答が行われた。江口さんは、数々のアクションシーンについて印象を聞かれ、「意外と『高い所は大丈夫だな』と思っていたんですよ。ところがやっぱり実際上がると…いやぁ、ちょっとドアが無い状態のヘリってのはこんなに怖いのかと思いましたね」と改めて告白。また江口さんの息子を助けるシーンについて感動したとの声が上がると、堤監督は「スカイダイビングを何回もやらせてもらって、撮ったシーンです。お子さんはパラシュート無しで落っことす!…というのは勿論やってないですけど(笑)。助ける方は実写ですね」と、リアルな描写の理由を明かした。「原発などを映画で扱われていたので色々と考えさせられることがあったのですが、他にもどんな世代の人たちにこの映画を観てもらいたいですか?」という質問には本木さんが回答。「まさに皆さんのような若い人たち、そしてもっと小さい方たちも」「小さいお子さんたちにはある意味“怪獣映画”として観てもらってもいいのかと。かつて『ゴジラ』という映画がありましたが、あれは人間の欲望が生み出した産物、それがゴジラという怪物、そういうオチがありますよね。それと同じように、本作『天空の蜂』の巨大ヘリも、そして原発も、ある意味人間が生み出した怪物なのではないかと」「数十年後、もしくは数年後に成長したとき、映画の背景に隠れていた大きなテーマに気づいて理解してもらえれば何よりだと、脚本を担当された楠野さんも仰っておりました」と、脚本家の思いも込めて語った。また、本作で子どもを命がけで守る父親の役を演じた江口さんは「今回、こういう役を演じることによって、監督も言ってましたが、何か自分が成し遂げなければならないことから逃げてはいけない、目をそむけてはいけない立ち向かわなきゃいけない。それにはやっぱり根性がいるなと。これは根性の映画なんですね。日本一諦めない男を演じましたけど。そういった役を感じながら“何も言わなくても子どもは見てるんだ”という、そういう大人になるべきなんだろうな、と」と役柄同様、情熱的に熱弁。本木さんは、初共演となる江口さんとの共演について聞かれると、「江口さんは普段も非常に情熱を沢山湛えているという方で。私の方はどちらかと言うと内向きにウジウジといく部分がありますので(笑)。ある意味そのコントラストが映画の役割にも有効だったんじゃないかと思っております。だから我ながらいい組み合わせだったんじゃないか」と胸の内を明かした。最後に堤監督は、現実起きている問題を象徴する出来事を役者陣が全身全霊で演じたことや、現実にはない巨大な飛行物体を作るというVFX、更にリチャード・プリンという音楽作家がハリウッド並みの音楽を提供したことなど…語りたい要素が沢山あると言いつつも、「皆さんにお見せしたい色々な要素、考えていただきた色々な要素を、2時間強の時間にまとめ、そして娯楽作品として皆さんにお届けするということが私の一番の仕事だ感じ、今回20年連れ添ったチームと共に仕上げた」と本作に自信を覗かせた。『天空の蜂』は9月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天空の蜂 2015年9月12日より全国にて公開(C) 2015「天空の蜂」製作委員会
2015年08月24日ウィメンズファッションブランド、プティローブノアー(petite robe noire)のデザイナー・阿部好世が15-16AWから新たに、ヨシヨ(YOSHIYO)を立ち上げた。彼女がインスパイアされたというベルリンを拠点に活動する現代美術家・手塚愛子と共に、「ダイアローグ(dialog)」をテーマにしたポップアップストアを8月26日から伊勢丹新宿店本館3階=ステージ#3で開催する。現在開催中の国立新美術館での展示のため、一時帰国した手塚さんと、阿部さんのオフィスで「クリエーションへの思い」「アートとファッションの関係」について話を聞いた。昨年10月、知人を介してニューヨークで出会ったという阿部さんと手塚さん。その後、2人は共通の思いや悩みなどをオンラインで会話する中で意気投合したのだという。女性が仕事とプライベートや家庭とのバランスを考える30代。2人もチームを率いる女性として、いいものを作りながら、どうすればどれも充実させていけるのかをいつも考えているという。そして、ファッションとアート、アウトプットの形こそ違えども、“物を作る”ことに対する思い、迷い、問いなど、多くの共通項があったという。■クリエーションへの思い「古いものと新しいものをつなぐ」ファッションの世界に身を置く阿部さんは、今年ブランド設立から7年を迎えたところだ。その間、阿部さんはファッションを通じてトレンドを発信するというよりは、「物を作るってどういうことだろう?」という問いに答えるかのように様々なクリエーションを生み出してきた。事実、彼女のブランドでは「古いものと新しいものをつなぐ」という一貫したテーマでコスチュームジュエリーと洋服を創作している。古き良き素材や技法への敬意や感嘆が彼女の原動力のひとつのようだ。手塚さんは完成された織物から糸を引き抜き、その柄を再構築する作風のアーティストだ。例えば、チューリッヒでファッションをテーマにしたエキシビジョンでは、ファストファッションの代名詞でもあるH&Mのスカーフから、そのテキスタイルを構成する横糸を色ごとに引き出して並べた作品を展示した。そうすることで、まったく同じに見えるスカーフを構成する要素を、異なる形状で見ることが可能となる。織物は手仕事であれ、大量生産であれ、糸を織りあげて形作られていることに違いない。この物を構築するまでの時間や、一度形を変えた要素を再度見えるものにするという行為を通じて、時間という概念に対する問いを提示しているのだ。彼女もまた、クリエーションを通じて、今あるものや価値観に対する問いを投げかけているのだ。■新たな挑戦阿部さんにヨシヨを始めたきっかけを訊いてみた。すると「プティローブノアーを初めて7年が経ち、なんとなくプティに求められていることが分かってきた。それと同時に、求められている姿を壊していく勇気を持つことが年々戦いになってきている自分がいた」と阿部さん。そこで、コスチュームジュエリーはプティローブノアー、洋服はヨシヨとブランドを分けることで、「ヨシヨでは、自分自身が躊躇することなく、“物を作り出す”という自分の解釈を洋服に落とし込んでいきたい」と話す。また「私はファッションの世界に身を置いていて、最終的には身につけてもらえる形にしないといけないことが分かっています。だからこそ、制作過程までの考えというか、これだけ物が溢れている世の中に“物を作り出す”ことの意味を少なからず考えて行きたいと思っています」と続けた。それに対し、手塚さんは「阿部さんからは、ファッションでも仕掛けたいと考えているんだと感じました。きっと、世の中のニーズに答える服作りとは違うアプローチをする人なんだと感じています」と返す。この純粋な創作への思いが、時に物作りに対する葛藤に繋がることは、想像に難くない。このクリエーターとしての葛藤を互いにシェアできたことで、阿部さんと手塚さんの距離が一気に近づいたのだ。後編に続く。
2015年08月23日9月12日公開の映画『天空の蜂』の完成披露プレミア試写会が20日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、江口洋介、本木雅弘、綾野剛、國村隼、佐藤二朗、やべきょうすけ、松島花、落合モトキ、石橋けい、永瀬匡、秦基博、堤幸彦監督が出席した。原作はベストセラー作家・東野圭吾が20年前に発表した長編小説『天空の蜂』。原発を題材にしたテーマ性や物語のスケールの大きさから映像化不可能と言われて来たが、ヒットメーカーの堤幸彦監督が見事に映画化。最新鋭にして日本最大、全長34mの超巨大ヘリコプターを乗っ取り原子力発電所の真上に静止させるという原発テロ事件と、その危機に立ち向かう人々の8時間にわたる攻防を描く。公開まで1カ月を切ったこの日は、主演の江口洋介をはじめとするキャスト陣に主題歌「Q&A」を歌った秦基博、そして堤幸彦監督が勢揃いしての舞台あいさつ。主演の江口が「去年の暑い夏の中、映画に取り組みました。果たしてヘリと言えるのか、と言うぐらい巨大な化学兵器を産んだ怪物が今回の対戦相手。本当に8時間のアクションドラマになっています」とアピールした。一方の本木は「今回の作品が40代最後の作品になります、このような大きなテーマで素晴らしい作品に40代最後の記念として出演できたことを嬉しく思っています」と笑顔を見せ、本作が映画初出演となった松島も「初めての映画がこの作品ということでプレッシャーもありましたが、ワクワク感もあって楽しくできました。今日は江口さん以外とは初めてお会いしたので、この日を迎えられて本当に光栄に思っています」と充実した表情を見せた。舞台あいさつの中盤から、秦基博が歌った主題歌「Q&A」に絡め、キャスト陣による「今だから聞きたいQ&A」のコーナーを実施。秦から「巨大ヘリが出てくるが、高いところは平気?」という質問に、江口は「正直苦手です。今回はトム・クルーズを超える作品で、始まってからずっとピンチ。緊張感の中、ある程度やれましたが、めっちゃくちゃ怖かったですね」と本音もチラリ。また、撮影中に江口の家が集中豪雨となり、その後どうなったか國村が尋ねると、横から本木が「江口さんは危機管理ができているご主人ですよ。その時も脚の綺麗な奥さん(森高千里)に業者が速やかに修復すると電話してました」と妻思いの江口を賞賛していた。映画『天空の蜂』は、9月12日より全国公開。
2015年08月21日渡辺謙やアンドリュー・ガーフィールドらと共演するマーティン・スコセッシ監督作『SILENCE』(原題)が2016年に控える俳優・窪塚洋介が、なんと11年ぶりにCM出演することが決定。スマホゲーム「CLASH OF KINGS」の新CMで、王冠をかぶるとゲームの世界にタイムスリップし、“王様”になっていることが分かった。8月24日(月)より「王冠」篇、8月29日(土)より「攻城」篇が放映スタートする新CMでは、窪塚さんが王冠をかぶると、まるで中世のような「CLASH OF KINGS」の世界にタイムスリップ。ゲームの世界観を窪塚さんがリアルに体験することで表現し、現実世界では、「CLASH OF KINGS」の世界を楽しむことで勇気をもらう男性を、空想世界では、窪塚さんならではの強烈キャラで民や兵士を率いる“王様”を見事に演じ分けている。現実世界と空想世界で2日間にわたって行われた撮影では、「よろしくお願いします!」と、堂々とした存在感そのままに現場入りした窪塚さん。しかし、いざカメラの前に立つと、衣装チェンジのアクシデントが発生。のっけからのハプニングに嫌な顔ひとつせず、着替えを済ませ再びスタジオ入り。最初と同じように「よろしくお願いします!」と入ってくると、「あれデジャヴ?(笑)」とスタッフを笑わせ、現場の空気を和ませていた。その後も、撮影の合間にスタッフと談笑したり、まだ撮影があるスタッフを明るく気遣い、いつしかスタッフたちの心を鷲づかみに。大きな拍手で現場を後にする窪塚さんは、まさに民に愛される“KING”のようだったという。「王冠」篇では、デートでアンティークショプに訪れた窪塚さんに、彼女が面白がって古びた王冠をかぶせる。すると、その瞬間、辺りは戦場に。「どうなってんだ…!?」驚きうろたえながらあたりを見回す窪塚さん。そこに一人の兵士が駆け寄り、「King! Save our country!(キング!国を救ってください!)」とひと言、いつのまにか集まってきた兵士や民たちも、窪塚さんに「King!King!King!King!」と押し迫る。慌てて王冠を外すと、アンティークショプに逆戻り。だが、そっけない様子の彼女をよそに興奮冷めやらぬ窪塚さんは、今度は自ら王冠を被り、再び戦いの地へ。戦場の最前線で剣を取り、敵に立ち向かっていく。空想の世界で、窪塚さんが戸惑っているところに兵士と民衆から助けを迫られるシーンの撮影では、スタンバイする窪塚さんの周りに鎧を着た大柄な外国人男性や、ボロボロな服や泥だらけになった顔をした民が約50人も集結。監督からスタートの合図がかかると「King!King!King!King!」と迫るエキストラも熱が入り、監督からカットの声がかかっても、その大きな声にかき消されてしまうほど。その圧力には、窪塚さんも冗談交じりに「ゲー吐きそうでした…(笑)」とコメントした。さらに、「攻城」篇では、窪塚さんが現実世界とは打って変わって城を責めたてるシーンを撮影。「King can take a castle!(キングなら落とせます!)」という声に鼓舞された窪塚さんは、「っしゃあ!落とせー!!」「もっともっと!落とせー!」と激しく叫ぶと、その激しい演技に思わずよだれが!?それを見ていた監督がNGかと思いきや、テイク2でもまったく同じようによだれを拭い、息を切らしている窪塚さんを見て「演技だ」と気づくことに。演技なのか、素なのかも分からない超リアルな立ち振る舞いに、思わず監督も「良いっすね~!」と感嘆。窪塚さんの人が変わったような超攻撃的な王様っぷりが楽しめそうだ。窪塚さんは、「すごい新鮮な気持ちで取り組めています。こんなバカみたいな格好していますけど、普段の世界とは違う中世の世界で、セットも豪華で、胸を打たれています」と感動の様子。実に11年ぶりとなったCM出演に、「世界も変わったし、時代も変わったし、変わらないのは僕の優しさくらいですかね」と語っていた。スマホゲーム「CLASH OF KINGS」の新CM「王冠」篇は8月24日(月)より、「攻城」篇は8月29日(土)よりオンエア。(text:cinemacafe.net)
2015年08月21日WOWOWが贈る社会派ヒューマンドラマ「連続ドラマWしんがり~山一證券最後の聖戦~」。その主演に、WOWOWドラマではおよそ4年振りとなる江口洋介を迎え、萩原聖人、林遣都、真飛聖、勝村政信ら個性豊かな演技派俳優の共演が実現。また、迷走する巨大企業の内情を描いた映画『沈まぬ太陽』でメガホンを取った若松節朗が、監督を務めることが分かった。1997年4月。山一證券の常務取締役・梶井(江口洋介)は、業務監理本部(ギョウカン)本部長に就任する。ギョウカンとは社内監査を行なう部署だが、社内では左遷社員が追いやられる“場末”と呼ばれていた。そんな梶井の異動初日に、大蔵省証券取引等監視委員会(SESC)の調査が入ることに。当時の金融業界は、総会屋への利益供与問題で大きく揺れていた。梶井は、営業考査部部長・花瀬(佐藤B作)やその部下・中西(矢島健一)、秘書の蒲生(真飛聖)に社内調査を指示。そんな中、監査部の瀧本(萩原聖人)と吉岡(林遣都)は、渦中の総会屋との関係を示す資料を見つけてしまう。一方、会長の有原(岸部一徳)らはSESCの調査に対し余裕の表情を見せるが、副社長の片瀬(光石研)だけは不安な表情。梶井や同期の林(勝村政信)もまた、上層部が何かを隠しているのではないかという疑念を抱く――。本作は、ジャーナリストで元読売新聞記者・清武英利のノンフィクション「しんがり 山一證券 最後の12人」(講談社刊)を原作に、当時、日本を震撼させた山一證券の自主廃業をドラマ化。誰もが予想だにしなかった巨大金融企業の破綻は、日本経済に大きな打撃を与えただけでなく、終身雇用の終わりを告げる事件ともなった。自主廃業の要因となった2,600億円の簿外債務は、いつ、どのように生まれ、どのように隠し続けられたのか。最後まで“沈没船”となったこの会社に踏みとどまり、真相究明と顧客への清算業務を続けた社員たちこそが、社内から“場末”と呼ばれ、煙たがられた部署の者たちだった。理不尽な会社の不正への怒りを胸に、すべての社員、顧客、そして家族のため、使命感で自らを奮い立たせた、“しんがり”たちを描く本作で、主演を務めるのは、『天空の蜂』『人生の約束』など数々の映画やドラマで活躍する江口洋介。WOWOWドラマでは「連続ドラマWパンドラIII 革命前夜」(’11)以来、およそ4年振りの主演となる。江口さんは、「最初に原作を読ませていただいて、12人の社員の方々が成し遂げたことの凄さに感銘を受けました」と、まず原作の印象に触れ、「山一證券の破綻を追ったドキュメンタリーではなく、人々の心に響く作品になるようにどうすればよいのか、スタッフと話しながら一歩ずつ制作しています」とコメント。自身が演じた梶井達彦というキャラクターについては、「梶井のような上司や政治家がいたら社会は変わるだろうな、という他人任せな考え方自体が違うのではないかと思います。お互いのバイブレーションや情熱をぶつけ合って、共に高めあっていく。そのことが出来たから、エリートでもなく特別でもない普通の社員たちが大企業消滅の真相究明と清算業務を成し遂げられた…そこに面白さがあるように思います」と分析。その深い人間関係は「『人の山一』と呼ばれた山一證券には、そもそも存在していたものだと思うので、その人間味のある感じがドラマで表現できたらと思います。梶井も仲間に助けられ、ここまでたどり着いたのです。変わり者だった男が仲間と出会い、人間らしくなって、それを息子も感じ取っていくのだと思います」と、梶井という人物に触れた。「梶井のように自分のことを顧みず、会社の不正を暴いていく、というのは会社愛でもあり、仕事に対しての責任、愛情、プライドがもの凄くあるように感じます。それは逆にいうと幸せなことかもしれない。それによって人は強くなると思います。不正を暴くというのは正義ではなく、情熱や愛情が人を動かしていくのだ、というのが根底にあることを感じとっていただけたらと思います」と語り、言葉に思いを込めた。さらに、若松監督は、「特出した強いリーダーが仲間を引き連れて上層部の不正に立ち向かうシンプルな題材です。山一證券の倒産は社会に強い衝撃を与えました。その事件を借りて男たちが激しく葛藤する姿はバブル崩壊時を懐かしみ、また爽快です。知らなかったノンフィクションの醍醐味は相当に面白いです。自主廃業、倒産という結末が待ち構える中、“しんがり”と呼ばれた数人の仲間たちにはかなりの困難がありますが、ドラマはどんどんヒートアップして面白い。巨象に立ち向う蟻たち社員の生き様に感動していただけると思います。どうぞご期待下さい」と語り、「江口洋介なくして語れない、そのくらい彼に演じていただけて光栄です」と、主演の江口さんの熱演に、手応えを覗かせている。「連続ドラマWしんがり~山一證券最後の聖戦~」は9月20日(日)22:00~よりWOWOWにて放送開始(全6話、※第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年07月14日俳優の江口洋介が、9月20日にスタートするWOWOWの連続ドラマ『しんがり~山一證券 最後の聖戦』(全6話、毎週日曜22:00~)に主演することが14日、明らかになった。同作は、プロ野球・読売巨人軍の球団代表を解任され、現在はジャーナリストとして活動する清武英利氏のノンフィクション小説が原作。四大証券の一角を占めるも、2,600億円の帳簿外債務が原因で突然自主廃業した山一證券で、最期まで真相究明と顧客への清算業務を続けた"しんがり"たちを描く作品だ。江口が演じるのは、この"しんがり"たちのリーダー・梶井。山一證券の常務取締役として、社内監査を行う業務監理本部の本部長に就任するが、異動初日に、大蔵省証券取引等監視委員会(SESC)の調査が入るという事件が起きる。この調査に、会長の有原(岸部一徳)らは、余裕の表情だが、副社長の片瀬(光石研)だけは不安な表情を浮かべており、梶井や同期の林(勝村政信)は、上層部が何かを隠しているのではないかという疑念を抱く。梶井は、営業考査部部長・花瀬(佐藤B作)や、その部下・中西(矢島健一)、秘書の蒲生(真飛聖)に調査を指示。そんな中、監査部の瀧本(萩原聖人)と吉岡(林遣都)が、渦中の総会屋との関係を示す資料を見つける――。原作の清武氏が「ドラマに向いていないと思っていた」と語っていた作品だが、江口は「ドラマ向きではないものを、どういう風にドラマらしくしていけばよいのか。山一證券の破綻を追ったドキュメンタリーではなく、人々の心に響く作品になるようにどうすればよいのか、スタッフと話しながら一歩ずつ制作しています」と、地道な努力を語る。その上で、江口は「不正を暴くというのは正義ではなく、情熱や愛情が人を動かしていくのだ、というのが根底にあることを感じとっていただけたら」とメッセージを寄せている。演出を担当する若松節朗監督は「このドラマは江口洋介なくして語れない」と、江口の演技を絶賛。岡野真紀子プロデューサーも、江口を「天性の明るさと爽快感を持ち、人を魅了するパワーと説得力を持っています。そして、母性のような父性のような、無条件の温かさを持っている」と評価し、主人公・梶井の役は「江口洋介さん以外には思い浮かびませんでした」と、理想通りのキャスティングに喜びを語っている。(C)WOWOW
2015年07月14日江口洋介を主演に、東野圭吾原作小説を映画化する『天空の蜂』の主題歌が、秦基博の新曲「Q&A」に決定したことがこのほど明らかとなった。1995年8月8日。最新鋭の超巨大ヘリ「ビッグB」が突如動き出し、子どもを一人乗せたまま、福井県にある原子力発電所「新陽」の真上に静止した。遠隔操縦によるハイジャックという驚愕の手口を使った犯人は“天空の蜂”と名乗り、「全国すべての原発の破棄」を要求。従わなければ、大量の爆発物を搭載したヘリを原子炉に墜落させると宣言する――。『20世紀少年』シリーズなど様々な作品を手がけてきた堤幸彦がメガホンを取るサスペンス・アクション超大作の本作。このほど主題歌に決定した秦さんは、映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌「ひまわりの約束」、映画『あん』の主題歌「水彩の月」に続き、シングル3作連続の主題歌抜擢となる。本作の主題歌である新曲「Q&A」は、ミディアム~スローな優しい楽曲のイメージが強いこれまでのイメージを覆すような、アグレッシヴでエモーショナルなサウンドのアッパーチューンに仕上がっている。本楽曲について秦さんは、「映画の中で描かれる人間が運命に抗う姿、大きな運命の流れの中で翻弄されながらも、自分が大切につかもうとするもの、守ろうとするもの、そういうものに対して向かっていく姿に感銘を受けて、その部分を自分なりに楽曲にしました」と、楽曲に込めた思いを語っている。さらに、本楽曲を聴いた主演の江口さんは「この映画が持っているテーマ性、スタッフ・キャストの想いを昇華させてくれる曲だと思いました」とコメント。堤監督も、「始めてこの曲を聴いたときにある情景が浮かんだ。それは数多の人々の姿。映画『天空の蜂』を撮っているときのイメージと同じだった。突きささるリズムに身体をまかせていると深い詩が突きささる。原作と映画とこの曲「Q&A」同じ地平に立っている気がする」と絶賛を寄せている。3作連続主題歌への抜擢ともあり、映画好きの中でもその存在感を増し続けている秦基博。空前のスケールで描かれたと合わせて、秦さんのアグレッシブな新曲を楽しみにしていて。『天空の蜂』は9月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天空の蜂 2015年9月12日より全国にて公開(C) 2015「天空の蜂」製作委員会
2015年07月10日阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡が出演する映画『殿、利息でござる!』が来年初夏公開になることが決定した。江戸の中期に困窮する宿場を救うために“金貸し”事業に挑む男たちの姿を描いたドラマだ。その他の情報本作は、『武士の家計簿』の著者としても知られる磯田道史の『無私の日本人』に収録されている『穀田屋十三郎』が原作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、困窮する宿場を救うために穀田屋十三郎(こくたやじゅうざぶろう)と仲間たちが、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る“宿場救済計画”を立てて奔走する姿を描いていく作品で、中村義洋が監督を務める。主人公の十三郎を演じる阿部は「時代劇だと聞いて、馬に乗ったり派手な立ち回りがあるのかと勝手に思っていたのですが(笑)そういのがまったく無いのに、スゴイかっこいい男達の話で、とても新鮮でした。自分も時代劇の主演は初めてですし、中村監督も時代劇初めてお撮りになるということで、新鮮な時代劇が産まれるといいなぁと思います!!」とコメント。町一番の知恵者・菅原屋篤平治(すがわらや・とくへいじ)を演じる瑛太は「中村監督に9年ぶりに呼んでいただけて、しかも阿部サダヲさんをはじめ素晴らしい方々と映画作りを出来る事はとても幸せです。清々しい気持ちで役を演じ、良い作品になるよう日々精進して参ります」、十三郎の弟で造り酒屋の浅野屋の主・浅野屋甚内(あさのや・じんない)を演じる妻夫木は「ずっと、ご一緒したいと願っていた中村監督にお声をかけて頂けて幸せです。今はただただ撮影が楽しみでしょうがありません。一日一日を楽しみたいと思います」と語っている。撮影は今月から来月末まで山形、宮城などで行われ、来年の初夏に全国公開になる。『殿、利息でござる!』2016年初夏、全国公開
2015年07月04日俳優の阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡が、江戸時代の実話をもとにした映画『殿、利息でござる!』(2016年夏公開)で共演することが4日、明らかになった。阿部が時代劇で主演を務めるのはこれが初となる。2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られる磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿が描かれる。映画化を手がけるのは、『ゴールデンスランバー』(2010年)、『白ゆき姫殺人事件』(2014年)、『予告犯』(2015年)など、今最も注目を集める中村義洋監督。原作を読んで涙したという中村監督は、今回の3人のキャスティングについて、「ここぞという時には必ず呼ぼうと決めていた」と明かす。撮影は7月6日から8月末まで、山形、宮城などで行われる予定。宿場町の行く末を心から憂う主人公・穀田屋十三郎を演じる阿部は、「時代劇だと聞いて、馬に乗ったり派手な立ち回りがあるのかと勝手に思っていたのですが、そういうのが全く無いのに、すごいかっこいい男達の話で、とても新鮮でした」と作品の魅力を語り、「自分も時代劇の主演は初めてですし、中村監督も時代劇初めてお撮りになるということで、新鮮な時代劇が生まれるといいなぁと思います」と、新たなチャレンジに前向きのようだ。また、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治役の瑛太は、「中村監督に9年ぶりに呼んでいただけて、しかも阿部サダヲさんをはじめ素晴らしい方々と映画作りをできる事はとても幸せです」と喜びのコメントを寄せる。一方、十三郎の弟・浅野屋甚内を演じる妻夫木は、「ずっと、ご一緒したいと願っていた中村監督にお声をかけていただけて幸せです。今はただただ撮影が楽しみでしょうがありません」と意気込みを述べた。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
2015年07月04日原作発表から20年、“映像化不可能”と言われてきた東野圭吾の同名小説が、江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛ら実力派俳優たちが集結し実写映画化される『天空の蜂』。史上最悪の原発テロに立ち向かう男たちを描いた本作の、待望の特報映像が解禁された。1995年8月8日。最新鋭の超巨大ヘリ《ビッグB》が突如動き出し、子どもを一人乗せたまま、福井県にある原子力発電所「新陽」の真上に静止した。遠隔操縦によるハイジャックという驚愕の手口を使った犯人は“天空の蜂”と名乗り、「全国すべての原発の破棄」を要求。従わなければ、大量の爆発物を搭載したヘリを原子炉に墜落させると宣言する――。今回解禁された特報は、報道や政府の声が飛び交う中、超巨大ヘリ《ビッグB》が全てを掻き消すように突如現れる、緊迫した場面からスタート。機内の子どもの父親であり《ビッグB》を開発したヘリ設計士・湯原を江口さんが、子どもの救出と日本消滅の危機を止めるべく奔走する原子力発電所の設計士・三島を本木さんが務める。燃料が尽きてヘリが原子炉へ墜落するまでの8時間というタイムリミットに立ち向かう湯原、三島に続いて、三島の恋人で事件解決の鍵を握る女性・赤嶺(仲間由紀恵)、《ビッグB》を奪う謎の男・雑賀(綾野剛)の姿も映し出され、30秒という時間が一瞬に感じられるほどの密度を持った映像となっている。本作の映画化にあたり、原作ファンの間では、現在日本に実在する輸送用ヘリをはるかに越える“日本最大の《ビッグB》がどのように映像化されるのかという点にも注目が集まっており、CG制作作業は1年以上にわたり、いまなお続行中だという。また、不安感や緊張感などを表現するため、“カメラを固定して撮影されたカットが一つもない”という特別な手法で撮影は行われたという。メガホンを取った堤幸彦監督自身も、「様々な作品を作らせていただいていますが、これまでこんなに神経を張りつめた作品はなかなかありませんでした。トップカットからスタッフロールまで全神経を集中させて作りました。私の作品の中ではこういうアプローチはなかったなぁと、自分でもびっくりするような仕上がりになっています」とコメントを寄せ、長年の監督歴の中でもとりわけ手応えを感じた作品となる様子だ。柄本明、國村隼、向井理らの豪華キャストも発表され、ますます盛り上がるクライシス・サスペンス超大作。まずはこちらの特報から“堤組”の本気を感じてみて。『天空の蜂』は9月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月24日俳優の竹野内豊が2016年公開の映画『人生の約束』で主演を務め、ビートたけし、江口洋介らが出演することが18日、明らかになった。本作の舞台は、14日の北陸新幹線開業も記憶に新しい富山県が舞台。竹野内が今回演じるのは、新興IT関連企業のCEOとして、企業買収によって会社の拡大を図る中原祐馬。元共同経営者である親友からの電話をきっかけに新湊を訪れ、曳山の譲渡をめぐる騒動に身を投じるうちに、人生において大切なものに気づいていく。メガホンをとるのは、『池中玄太80キロ』や『点と線』『刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~』など、数々のテレビドラマを手がけた石橋冠監督。共演には江口洋介、西田敏行、ビートたけし、松坂桃李、優香、小池栄子、美保純、立川志の輔、室井滋、柄本明ら、日本を代表する豪華俳優陣が名を連ね、ビートたけしは祐馬の会社にかけられた金融取引法違反の嫌疑を捜査する刑事役、江口は祐馬のかつての親友である塩谷航平の義兄を演じる。竹野内は、「石橋監督が長年温めてきたこの作品への熱い思いを、全スタッフ・キャストの皆さまで共有させていただき、最強の一枚岩で取り組んで行く所存です」と語り、「この作品を御覧になってくださる皆さま方の心と深く結び付ける事ができるよう、私も心を込めて精いっぱい演じさせていただきたいと思っております。どうぞご期待ください」と意気込む。新湊を"第二のふるさと"と愛し、映画の舞台に選んだ石橋監督は「かねてから、一本だけ映画を撮りたいという夢を持っていましたが、傲慢にもその場合は、自分が発想した物語を、自分が愛する風景の中で撮らなければならないと、かたくなに思い込んでいました」と、長年の思いが結実したことを喜ぶ。「もとより、ドラマが面白いことが第一です。そして、観客の心を大きな感動で満たさなければなりません。それが私の信条です」とこだわりにふれ、「この映画は、『絆』とか『再生』という言葉を声高には使いませんが、いまの日本に必要なメッセージを伝えることになると思います」と自信をのぞかせた。(C)2016「人生の約束」製作委員会
2015年03月18日俳優の江口洋介と本木雅弘が初共演する映画『天空の蜂』(9月12日公開)のメインビジュアルが13日、公開された。本作は、東野圭吾が1995年に発表した同名小説(講談社文庫)を原作に、「20世紀少年」シリーズなどで知られる堤幸彦監督が手掛けるクライシス・サスペンス作品。最新鋭にして日本最大のヘリコプターが何者かに奪取され、原子力発電所の上空でホバリングを始める。「原子力発電所を全て使用不能にしなければ、ヘリコプターを落とす」と要求する犯人を捜し出せるのか――という、テロ事件による国家の危機を描く。主演の江口はヘリコプター設計士・湯原一彰役、共演の本木は原子力機器設計士・三島幸一役を務める。今回公開されたビジュアルでは、立場は違いながらも、同じ技術者であり、普通の父親でもある2人が"原発テロ"に立ち向かおうとする、その強い使命感が、鋭い視線の中に表れている。青いトーンのバックが、2人を待ち受ける事態の緊張感を感じさせながらも、頭上から差すまぶしい光は、未来へのかすかな希望を暗示するビジュアルになっている。(C)2015「天空の蜂」製作委員会
2015年03月13日フジテレビ系人気バラエティ「テラスハウス」出演者でアーティストの今井洋介が、クリスマス・イヴの12月24日(水)、東京都内で著書「100kgだったボクがポジティブになれたやせごはん」の出版記念イベントを開催。自ら選んだサンタ・コスプレで登場し、現在のスタイルからは想像がつかない肥満体型時代をふり返った。今井さん自らが考案し、体重100キロから半年で35キロの減量に成功した際に実践していたダイエット・レシピを収録した同書。発売に今井さんは「出版おめでとうございます、マイセルフ」と自分を自分で祝福し、「脇も股も擦れて、口癖は『ふ~っ』だった。擦れる場所に絆創膏を貼って、中腰で歩かないといけない。なぜなら真っ直ぐ歩くと擦れて痛いから。森で散歩したら捻挫するし最悪だった。医者にも『デブ』って言われて」と肥満体型時代の思い出を赤裸々に明かした。肥満体型時代は外食がメインだったそうだが「食事はすべて自炊に変えて、自分の体を実験台にしてヘルシーな料理を作りました。カロリー・コントロールをやり始めたら簡単に絞れることが分かった」とそのダイエット方法を紹介。体重100キロ時代の写真が映し出されると「100キロって大変なんですよ。これ“今井さん”ですよ。この時に『テラスハウス』に応募しなくてよかった」と自虐的に笑いを誘っていた。今井洋介・著「100kgだったボクがポジティブになれたやせごはん」は全国の書店にて発売中。(text:cinemacafe.net)
2014年12月24日KADOKAWA メディアファクトリー ブランドカンパニーは12月19日、『100kgだったボクがポジティブになれたやせごはん』(今井洋介著/税込1,296円)を発売する。著者は、10月に終了したフジテレビ系『テラスハウス』の元レギュラーメンバーの今井洋介さん。最近では、過去に体重が100kgもあったことを告白し話題となった。同書では、半年で35kgのダイエットに成功した際の"奇跡のダイエットレシピ"を紹介する。今井さんは調理師免許も持っており、本格レシピがそろっているという。出版記念イベントも開催し、今井さんも自身のブログで「一人でも多くの人にあいたいのでみんな会いに来てね☆☆☆」と参加を呼びかけた。日程および詳細は今井洋介オフィシャルサイトにて確認できる。
2014年12月18日創業79年を迎えた笹かまぼこの老舗 阿部蒲鉾店は11月より、冬のギフト商品の受付を開始した。○12万枚を超えるヒット商品、「えび焼」が冬季限定で登場今年の冬ギフトのテーマは「きちんと素材の味がする。」。本物の笹かまぼこは「魚の旨み」がしっかり味わえるという。その理由を同社の工場長、佐々木悦郎氏は「本当においしい笹かまぼこは、表面を軽くあぶると焼き魚のような食欲をそそる香りがふわっと立つんですよ。絶妙な塩加減で、素材の味がきちんとして、食感もいい。うちのはそういうかまぼこです」とコメントしている。今回の冬ギフトは、職人のこだわりが生んだ、魚の旨みがしっかりする「笹かまぼこ」を中心に、12万枚を超えるヒット商品の冬季限定「えび焼」が入った限定詰合せ8アイテムを用意。さらに数量限定の高級笹かまぼこの詰め合わせなどをバラエティー豊かにそろえたという。同社の2大笹かまぼこ「笹かま千代(ささかませんだい)」「厚焼笹(あつやきささ)」の詰め合わせや、人気の定番詰め合わせ、ボリューム感たっぷりの高級ギフト、自宅用品など約40アイテムを用意。商品はすべて保存料を一切使用していないため、贈り物にも安心して利用できるという。なお期間中、阿部蒲鉾直営店、通信販売およびオンラインショップに限り、人気の特選ギフト9品を全国クール便432円(税込)の特別送料にて受け付ける。また、それ以外の商品についても全国クール便756円(税込)で発送。さらに、届け先が1カ所で商品代金が1万800円(税込)以上の場合は送料が無料となる。
2014年11月13日阿部真央が10月10日に東京・日本武道館で「5th Anniversary 阿部真央らいぶ2014@日本武道館」を開催した。「ありがとうしか言えません。去年の年末に行ったツアーで今日の武道館公演を発表させてもらって、その日からずーっと待ってました、この日を!」。最初のMCで2階の最後尾までぎっしり埋まったファンに向かってこう語った阿部。豪快なロックンロールから心に染み入る切ないバラード、ギターの弾き語りに至るまで幅広い音楽性だが、一貫しているのは不器用なまでに自分の生き様をさらして生み出された歌詞のリアルさ。会場に駆け付けた、現在24歳の阿部と同世代の女性の心をわしづかみにするような、繊細さと大胆さが交互に見え隠れする歌世界。ときに屈託のない笑顔を浮かべ、ときに妖艶なまでの視線を送り、ときに張り詰めた表情で気持ちを吐露する彼女。曲に合わせて拳を突き上げ、タオルを振り回し、大歓声で応えるファンたち。5年という月日を迷いながら、悩みながら、それでも歩き続けてきた阿部とファンの絆が垣間見えて切なくなった。初披露となる『always』は、ハンドマイクで情感たっぷりに歌い上げた。中盤で10月22日(水)にリリースされる新曲『それぞれ歩き出そう』を歌う前に、この曲は映画「小野寺の弟・小野寺の姉」のために書き下ろしたこと、自分と母親のエピソードを基に書いたことを告白し、「歌詞をみていただきたいので」とスクリーンに歌詞を映しての演奏に。途中思わずこぼれ出す涙も映し出され、静かな感動が場内を満たした。「跳べんのか、武道館っ!」という阿部の挑発に大盛り上がりの『ロンリー』で締めた本編のあと、スクリーンには5年間のヒストリー映像が流れた。2010年、地元大分のライブMCが字幕と共に紹介され「私は18年間自分を嫌いでした。でも歌うことで20歳になった今、”自分を嫌いな自分から卒業”って感じでした」と赤裸々な告白。決して順風な道程でなかったことをうかがわせた。アンコールでは鮮やかな朱色のチャイナ服で現れ2曲。ダブルアンコールでは嬉しそうに全国23公演を回る全国ツアー「阿部真央らいぶNo.6」の開催決定を自身で発表し、この日25曲目となる『母の唄』をギター1本で熱唱して3時間に渡るライブは幕を閉じた。阿部真央はこの後、11月29日(土)・30(日)にファンクラブイベントを開催。詳細はオフィシャルHPで確認を。取材・文/浅野保志(ぴあ)
2014年10月14日窪塚洋介が9月13日(土)、出演作『TOKYO TRIBE』のヒット御礼トークショーに出席。劇中、「ブクロWU-RONZ」を裏で操る帝王ブッバの息子・ンコイ役を演じ、「また、池袋かよと思った」と、出演ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」を引き合いに、自身にツッコミを入れた。近未来のトーキョーを舞台に、「ブクロWU-RONZ」「ムサシノSARU」「シブヤSARU」「シンジュクHANDS」ら“トライブ(族)”と呼ばれるストリートギャングたちが仁義なき縄張り争いを繰り広げる本作。90年代カルチャーを代表する井上三太氏の伝説的コミックを「出演者がセリフをラップで奏でる」という大胆な演出で、鬼才・園子温監督が映画化した。窪塚さん演じるンコイは、三つ編みがトレードマークのサディスティックな男という役どころで、「この前の『サンブンノイチ』もそうだし、最近は社会不適合者の役ばかり。みんなにそういうイメージを持たれているとヒシヒシ感じる」と苦笑い。「真面目にひた向きに生きているつもり。そっち(まっとうな役)も待ってます」とアピールをしていた。トークショーにはブッバの妻・エレンディアを演じる叶美香が急きょ参加し、客席からは大歓声が!「少し精神を病んでいて、母でも妻でもない異空間を生きる女性なので演じるのが難しかった」のだとか。撮影中は現場に姉・恭子が立ち合い、園監督とともに美香の出演シーンを演出したと言い「監督が『好きなように演じて』と言うと、姉が『じゃあ、こうしたら』って…」。そんな様子に、窪塚さんは「エレンディアという女性は、恭子さんと美香さん、2人で1人なんだなと思った」と話していた。また、LINE上で「最近、元気がない」とこぼした園監督を元気づけようと、美香さんが8月に行われたレディ・ガガの来日公演に連れていったエピソードも披露され、「監督、結構ノッていました」と明かした。『TOKYO TRIBE』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年8月30日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年09月14日鈴木亮平、窪塚洋介、佐藤隆太、染谷将太ら豪華俳優たちを迎え、90年代のストリートカルチャーを牽引した井上三太による伝説的コミックを、園子温監督が実写映画化した『TOKYO TRIBE』。このほど、メインキャスト総出演&ギラギラなド派手なポスターが解禁された。若者たちが様々な“トライブ(族)”を形成し、街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを奪い合う、近未来のトーキョー。メラがトップに君臨する「ブクロWU-RONZ」、海が所属する「ムサシノSARU」、さらに「シブヤSARU」、「シンジュクHANDS」といったトライブたちは、いまにも暴発寸前!やがて、トーキョー中を巻き込んだ、想像を絶する一大抗争が勃発する…。世界初のバトル・ラップ・ミュージカルという新たなジャンルで描かれる本作。今回、解禁となったポスター・ビジュアルでは、鈴木亮平演じる主人公・メラとオーディションで役柄を勝ち取ったラッパーのYOUNG DAIS扮する海のバトルシーンが中央を飾り、その周りには佐藤さん、窪塚さん、染谷さんを始め、大東駿介、市川由衣、叶美香、中川翔子、でんでん、竹内力ら濃い面々がずらり!さらに、レンコンシェフ役の座をいとめ、今回役者としても出演、参加した原作者の井上三太氏の姿も!また、このポスター・ビジュアルはモザイクアートになっており、全体を引いてみると“ドクロ”が浮かび上がってくるという凝ったデザインとなっている。このビジュアルが掲載されたポスター、チラシは公開劇場にて7月上旬から配布される予定。『TOKYO TRIBE』は8月30日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO TRIBE 2014年公開予定(C) 2014INOUE SANTA/TOKYO TRIBE FILM PARTNERS
2014年06月26日気がつけばこの1年余りで公開作5本、うち主演作4本。堂々たる“阿部サダヲ・イヤー”である。当人は「ありがたいです。目立ちたくはないんですが…」と劇中のハイテンションがウソのように恥ずかしがるが、周囲は放っておかない。主演ラッシュの掉尾を飾る『謝罪の王様』の公開を前に話を聞いた。その他の写真ヤクザとのトラブルの示談、息子の不祥事でマスコミの矢面に立った有名俳優への助言、さらには文化の違いで生じた外交問題の解決まで“謝罪師”と呼ばれる謝罪のプロフェッショナルが事を収めるために持てる技術を駆使するさまを描いたコメディ。阿部にとって『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』に続き、脚本・宮藤官九郎×監督・水田伸生に主演・阿部といわゆる“舞妓Haaaan!!!チーム”の最新作。だが阿部が「自分たちでチームを名乗ったことはない(笑)」と語るようにチームという意識は希薄である。彼ら3人が「次はこれをやろう」「こんなものを作ろう」と話し合う様子を想像してしまうが、実際には「そういう話をしたこともない」という。「いつも水田監督と宮藤さんが脚本まで作ってくれて、僕は撮影直前まで知らないんです。この作品も最初は井上真央さんから聞きました(笑)」と驚きのエピソードを明かしてくれた。勝手知ったる宮藤脚本とはいえ今回、井上真央に竹野内豊、岡田将生ら初めてのメンバーが多く、演じながら新鮮な刺激を受けたようだ。「こっちが仕掛けるのではなく、相手にやってもらって、それに反応して怒ったりツッコんだりというのは難しくも楽しかったですね。ただ、ひとつひとつのエピソードが短くて正直、もっといろいろ試したかったという気持ちもあります。みなさん独特で『そう来るか?』『宮藤さんの本をそう読むんだ!?』という驚きがありました。岡田くんの沼田役がバカなキャラで楽しみだったんですけど、予想以上のバカできたり(笑)。竹野内さんは普段すごく落ち着いてるんですよ。『こうやって、ここで驚けばいいんですね』って。それが、カメラが回ると凄いんです。終わるとまた『いまのでいいんですかね?』って静かになる(笑)。全然、(テンションが)上がってないのに面白いのが不思議でした」。『ぱいかじ南海作戦』に『夢売るふたり』、『奇跡のリンゴ』に本作と主演作の多さのみならず、その多様な役柄に改めて驚かされる。「主役にこだわってないし、何十本もやってるわけじゃないんで何を語れるわけじゃないですが…」と断りつつ、自らが表現すべき“主役像”について、こんな言葉で語る。「いびつな感じというか、いままでの主役像とは違うイメージを持っていただけたらとは思ってますね。安心して見ていられるというより、不安になる、危険なニオイがするような感じで(笑)」。『謝罪の王様』9月28日(土)全国ロードショー取材・文・写真:黒豆直樹
2013年09月27日公開中の映画『カラスの親指』の大ヒット御礼舞台挨拶が12月5日(水)に都内劇場で行われ、主演の阿部寛を始め、小柳友、古坂大魔王、伊藤匡史監督が登壇。阿部さんにとっては第2子となる次女の誕生が報じられて以来、初めての公式の場で改めてファンに報告した。道尾秀介の人気小説を実写化した本作。ある過去を抱えた中年詐欺師を中心に、ひょんなことから知り合った5人の男女が人生を取り戻すべく大勝負をかけるという物語だが、鑑賞したほとんどの観客がラストのカラクリに関して「騙された」と答えていることも大きな話題を呼んでいる。阿部さんは「僕自身、台本を読んですんなりと騙されました(笑)。これだけ『騙される』と言ってたらみんな騙されまいと思うでしょうが、それでも騙されるんです。これから観るみなさんもこれだけ言っても騙されると思いますよ」と自信満々。とはいえ、伊藤監督は“騙し合い”を意識するために構えて観てほしくはないようで「さんざん煽りましたが、みなさん一度忘れて素直に楽しんでください」と呼びかける。さらに「たいしたことは起きませんから(笑)」と監督としてあるまじき発言も。阿部さんも「何も起きませんよ(笑)。癒される映画です」とさっきまでの発言を翻し、古坂さんは「子猫がずっとご飯を食べている映画です」とストーリーを超短縮し笑いを誘っていた。最後にマイクを握った阿部さんは、自ら「先日第2子が生まれまして…」と10月1日に誕生した次女について少し照れくさそうに報告。「お父さん、これからもどんどん働かないといけないのでこの映画をよろしくお願いします」と映画と絡めてユーモラスに語り、会場は温かい拍手に包まれた。『カラスの親指』は公開中。■関連作品:カラスの親指 2012年11月23日より全国にて公開© 道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートナーズ
2012年12月05日演劇ファンが熱を持って観続けてきた“大人計画の役者・阿部サダヲ”が、ここ数年で“皆が知っている俳優・阿部サダヲ”になった。映画とドラマで続く主演や、話題作への出演など、阿部が「いま最も求められている俳優」のひとりであることは間違いない。来年3月には主演舞台『八犬伝』への出演も決定している。そんな阿部に見えているのはどんな景色なのか。現在の心境を訊いた。『八犬伝』チケット情報日本の長編伝奇小説のひとつ、滝沢馬琴著の『里見八犬伝』。この名作をもとに、今回新たに演劇としてこの作品に光をあて、8人の若者の成長物語として描く舞台が『八犬伝』だ。阿部は八犬士のひとり、犬塚信乃を演じる。「台本を読んで思ったのは、主役ではあるけど意外と普通の人ですよね。他の八犬士は個性的だけど、信乃は周囲の人との関わりで動いていく人。ただ、物語はやっぱり信乃が軸にならないといけないから、芯はブレないようにしようと思っています。信乃のまっすぐなところ、企みがないところは意識しながらっていうバランスが難しいけど、稽古場で作っていくのは楽しみですね」。脚本は『ロミオ&ジュリエット』の上演台本や劇団☆新感線『港町純情オセロ』の脚色を手がけるなど、近年めざましい活躍をみせる青木豪。演出は星野源主演の『テキサス』やシス・カンパニープロデュース公演で高い評価を得ている河原雅彦が担う。河原は2002年の解散まで「HIGHLEG JESUS」の総代を務めており、阿部とは同世代の小劇場仲間とも言えるが、意外にも演出を受けるのは初めてだと明かす。「共演者としての河原さんはよく知ってるんですけどね。演出家としての稽古場での居方ってきっと違うじゃないですか。聞く人によって“優しかったよ”とか“けっこう厳しいよ”とか言っていることが違うので、今回は優しいほうの河原さんだといいな(笑)」。八犬士には阿部のほか、瀬戸康史、津田寛治、中村倫也、近藤公園、尾上寛之、太賀、辰巳智秋と若い俳優が集結。また大人計画での共演も多い田辺誠一や二階堂ふみら、多彩なキャストが顔を揃える。公演は3月8日(金)から31日(日)まで東京・シアターコクーン、4月4日(木)から10日(水)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、4月13日(土)から14日(日)まで愛知・刈谷市総合文化センター アイリスにて上演する。チケットは12月15日(土)より一般発売開始。なお、阿部のインタビュー全容は@チケットぴあ『今週のこの人』のコーナーにて掲載。
2012年11月20日俳優の阿部寛と人気芸人の村上ショージが異色の共演を果たした『カラスの親指』の完成披露試写会が8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。この日、阿部と村上のふたりは“警備員”に変装し、本編上映中の会場内にこっそり潜入。舞台あいさつの開始と同時に、正体が明かされると映画さながらのドンデン返しに、客席からは驚きの声があがった。当のふたりも「もろバレするだろうと思っていたので、逆に拍子抜け。でも人をだますのは楽しい」(阿部)、「僕はもともとオーラがないですけど…」(村上)とドッキリ成功にご満悦だった。その他の写真第144回直木賞を受賞した道尾秀介氏のベストセラー小説を実写映画化。プロの詐欺師・タケ(阿部)と新米詐欺師のテツ(村上)、そして彼らの元に転がり込んできた男女3人が、タケが背負う暗い過去にケリをつけるため一世一代の大勝負に挑む姿を描く。阿部はキャリア初の詐欺師役に「今までと違う自分を発見できた」と自信のアピール。共演した村上について「芸人さんとしての苦労が、背中で表現されている方。台詞を超えた存在感がある」と絶賛の声をおくった。かたや村上は「台詞が長すぎて、阿部さんに泣きついた」と振り返り、「どうしたらいいか尋ねたら、『とりあえず覚えるしかない』と言われて…。とにかく皆さんに迷惑をかけられないと、しがみついていた」と初の本格演技に満身創痍だったようだ。舞台あいさつには阿部と村上に加えて、共演する石原さとみ、鶴見辰吾、小柳友、古坂大魔王、原作者の道尾氏と伊藤匡史監督が登壇した。道尾氏は「こんなにいい作品にできあがるとは…。小説が長男なら、映画は次男。どちらも出来のいい子どもです」と感激しきり。映画は予測不可能なストーリー展開が大きな見どころで、伊藤監督も「最後のドンデン返し以外にも、いろんな場所にヒントが隠されている。一度と言わず、何度でも繰り返し、観てもらえれば」とアピールしていた。『カラスの親指』11月23日(金)公開取材・文・写真:内田 涼
2012年11月09日製作段階から注目を集めている阿部寛の最新主演作『つやのよる』。直木賞作家・井上荒野の同名小説を映画化する本作は、『今度は愛妻家』などの行定勲監督と阿部との初タッグや、小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里、荻野目慶子ら豪華女優陣の共演など、これまでにも多くの話題を提供してきたが、今度は阿部と元妻子役の大竹しのぶ、忽那が出会う緊張感のあるシーンの模様が解禁になった。その他の写真映画は、不貞の妻・艶に苦悩し続けてきた阿部の演じる松生が、ガンで艶が危篤状態にあることを、彼女が過去に関係した男たちに伝えにいくストーリー。総勢22人の大人の男女が入り乱れる恋愛群像劇だ。さて今回解禁になったのは、艶のいる病室で、松生と大竹が演じる元妻・早千子がニアミスをするシーン。6月下旬に撮影されたこのシーンは、南房総の「少年自然の家」を、舞台となる伊豆大島の病院に見立てて撮影。艶の病室にいる早千子に驚いた松生が、2階から駆け下りてきて病院の外の喫煙所で煙草に火をつけるが、病院のロビーにいた忽那扮する娘の麻千子がそれに気づき、声をかけるも、松生は出てきた早千子を察知してまた逃げ去ってしまうという場面だ。その一連を建物の内側からの引き、寄り、外からと行定組特有の長回しで撮影していくが、その度に阿部がダッシュで駆け下りてきて、カットの度に肩で息をしている。だが、阿部は「行定監督とは10年以上前にCMで1回だけご一緒させていただいて、映画にも出してくれないかな? って思っていたんですけど、今回やっと夢が叶いました」と充実の笑顔。「それに大竹さんとも今回初めて映像で共演できたし」。すると大竹が「でも言葉も交わしてない(笑)。それにしても変わった話よね(笑)」と本音をポロリ。それに対して忽那は「監督は大切なシーンほどテイクを重ねるから大変(笑)」と行定組の洗礼をたっぷり浴びている様子。「それに母親を初めて女性として意識し、自分もそれに近づこうとする感覚を表現するのは難しい」と語った。一方、今回デジタルでの撮影に初挑戦した行定監督は「武器を得た感じ。予算を気にせずに回せるからね」とうれしそう。「日本にはなぜロバート・アルトマン(『ショート・カッツ』)のような登場人物のアンサンブルで見せる映画がないのかな? と前から思っていた。それに、俺がずっとやってきた連作短編をこの捻じれた構造の中で1本の映画にするのは新しいと思ったんです」。聞けば聞くほど濃密で一筋縄ではいかない内容の本作、来年1月26日の公開がいまから楽しみだ。『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』2013年1月26日(土)全国ロードショー取材・文・写真:イソガイ マサト
2012年10月10日阿部寛の最新主演映画『つやのよる』(行定勲監督)の伊豆大島ロケの模様がついに解禁! 真木よう子、永山絢斗も参加した7月4日の島での撮影初日で早くも、阿部の俳優としてのスゴさを目の当たりにすることができた。その他の写真映画は、不貞の妻・艶に苦悩し続けてきた阿部の演じる松生が、ガンで艶が危篤状態にあることを、彼女が過去に関係した男たちに伝えにいくストーリー。だが、その日撮影されたのは、かつて艶がストーカーをしていた若い男・優(永山)とその息子が海辺で石を投げて遊んでいるところを、上の道を自転車で通りかかった松生が見つけ、彼らに石を何粒も投げて走り去るコミカルなシーン。思いきり石を投げる松生の頬がこけ、真っ黒に日焼けしている様に思わず笑ってしまう。行定監督は、「(阿部さんに)最初にお会いしたときに『何キロ痩せればいいんですかね?』ってそれが一言目で、その後、自分で『11キロだな』と言ってたんです。そしたら撮影初日から目がギラついていて、俺の想像していた松生像を身体で凌駕していたんだよね」と教えてくれる。だが減量することだけで、クソ真面目で、真っ直ぐ妻のことだけを思っている松生像を作り上げたわけではない。それが分かったのは、阿部のちょっとした行動から。石を投げた後、自転車で緩やかな坂を猛スピードで駆け下りていく一連を例によって何テイクも撮ったのだが、普通はスタッフがスタート位置まで戻す自転車に阿部が跨り、上り坂を毎回必死に漕いで上がってきたのだ。すると「松生もしょっちゅう自転車に乗っているから、痩せているけど、下半身は筋肉質じゃないのかなと思って」と阿部。永山も「以前『トリック』のスペシャルに出させてもらったことがあるんですけど、そのときの阿部さんとまた印象が違って。いまも、走り去っていくときに俺に向ける顔が毎回微妙に違うんですよ」と証言する。一方、優の恋人・百々子に扮した真木は「なぜ私が百々子なの? と思ったぐらい自分とは真逆の女性」と言いつつ、初めての行定組に充実の表情を浮かべる。「監督にずっとやりたかったと言ってもらえたし、自分の素を出さないように頑張ります」。そんな俳優陣の新たな顔が見られるのも本作の魅力。期待は高まるばかりだ。『つやのよる』2013年新春全国ロードショー取材・文・写真:イソガイ マサト
2012年08月08日4月21日(土)より公開される豊田利晃監督の新作『モンスターズクラブ』のトークイベントが28日に代官山にある蔦屋書店で開催され、豊田監督と出演者の窪塚洋介が登場した。その他の写真本作は豊田監督が“ユナボマー事件”と呼ばれる爆破事件を起こした実在の人物にインスパイアされて描いた作品。社会と断絶した環境に身を置き、企業に爆弾を送り続ける主人公を瑛太が演じ、窪塚はその兄という重要な役どころで出演している。豊田監督は本作の根底にあるもののひとつとして「競争社会の中で利己的に生きるべきではない。利他的というか、そのように世の中が作られていない」とコメント。窪塚は「世の中や社会のシステムに対しての怒りや、不条理へのどうにかしたい気持ちを共有できた」と言い、昨年2月の極寒の中で行なわれた撮影を「神社のように神聖な空気がある撮影現場だった」と振り返った。さらに「窪塚くんとは一緒に仕事がしたいと思っていた」という豊田監督は、窪塚を「役者という範疇におさまらない希有な人。フレームからはみ出してしまう、まるで現代のショーケンのよう」と絶賛。司会者より「本作を観る前にオススメの作品は?」と聞かれると窪塚は「世の中の仕組みを暴いている作品」とマイケル・ムーア監督の『華氏911』などをあげ、豊田監督は『男はつらいよ』シリーズと回答した。豊田監督は「今はフィルムで撮影してフィルムでかける映画館が少なくなっていて、2年後にはもうないかもしれない。だから映画館に観に来てください」と呼びかけ、窪塚は「モンスターズクラブに入りに来てください。映画館で待ってます」とPRした。『モンスターズクラブ』4月21日(土)ユーロスペースほかにてロードショー
2012年03月29日