Tara音楽芸術舎主催、西澤安澄 ピアノリサイタル『ヴェネツィアとパリに行こう!』が2023年6月8日 (木)に旧東京音楽学校奏楽堂(東京都台東区上野公園8-43)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ スペインを拠点に、イタリア、フランス、スペインでのコンサートを数多く行い、ヨーロッパで高い人気を誇る西澤安澄が誘う音楽の二都物語『水の都ヴェネツィア/異邦人とパリ』。古典とモダンを切り口にをテーマに、ヴェニスが生んだ音の光彩とパリに集った作曲家たちのエスプリ~二つの古都の光と影を描く。公演についてヴェニスとパリ、この二つの古都には古来多くの作曲家が集い魅力的な音楽を生み出してきた。スペインを拠点に活躍しヨーロッパで活躍する西澤安澄、待望の日本におけるコンサートでは得意とするスペイン、フランス、イタリアの作品を集めた。ヴェネツィア編はバロック・古典からクラシック作曲家としてのN・ロータ作品まで、オペラや映像にまつわる作品を中心に集めた。ベル・カント・ピアノと呼びたいほどの豊かに歌うピアノが聴けるだろう。芸術の都パリでフランス人作曲家と、彼らと交流したスペインの作曲家によるパリ編では、西・仏の音楽を得意とする西澤の音の美しさと抜群のリズム感が生きる。演奏予定曲Gluck/Sgambati:Melodia di Orfeo ed Euridiceグルック/スガンバーティー:メロディ【プログラム】●第一部「ヴェネツィア」編Nino Rota:O Venezia, Venaga,Venusua (Suite casanova)ロータ:フェデリコ・フェリーニのカサノヴァよる組曲 O Venezia, Venaga,VenusuaMalipiero:risonanzeマリピエロ:レゾナンスGluck/Sgambati:Melodia di Orfeo ed Euridiceグルック/スガンバーティー:メロディRavel :Jeux d’eauラヴェル:水の戯れNino Rota:Intermezzoロータ:インテルメッツオVivaldi-Bach:Concerto in D RV230ヴィヴァルディ・バッハ編曲:コンチェルト 二長調Liszt-verdi :Rigoletto Paraphraseリスト:リゴレットパラフレーズ●第二部「異邦人たちとパリ」編Mompou :Canción y danza No.8モンポウ:歌と踊り8番Severac」Ou l’on entend une vielle boite a musiqueセブラック:古いオルゴールの聞こえるときFaure :Thème et variationsフォーレ:主題と変奏Montsalvatge:El Gato ,( El arca de Noe)モンサルバチェ:ノアの方舟から 猫Poulenc :Novelette No.1プーランク:3つのノヴェレッテFalla :Chanson du feu follet , Danza del ritual del fuego (Amor brujo)ファリャ:組曲恋は魔術師より 狐火の歌、火祭りの踊りAlbeniz: Trianaアルベニス : 組曲イベリアより トゥリアナプロフィール西澤安澄(Azumi Nishizawa)桐朋学園女子高等学校音楽科を卒業後、フランスの巨匠・名教授として高名なドミニック・メルレに見出されて、ジュネーブ音楽院大学院にて師の薫陶をうける。2002年に同音楽院の演奏家課程を満場一致の一等賞で卒業後、スペインを代表するピアニストのホアキン・ソリアノに招かれ拠点をマドリッドへ移し活発な演奏活動を開始。日本でのコンサートツアーの他、スイス、スペイン、イタリア、フランス世界の音楽祭や演奏会シリーズにも定期的に招待されている。2008年には、京都清水寺でクラシック音楽の演奏会としては開帳後初めての奉納コンサートを開催、改装されたスペイン・グラナダのマヌエル・デ・ファリャ記念ホールこけら落としのリサイタルを行う。室内楽でも世界的なソリストと共演。バロック音楽の演奏にも積極的で、チェンバロも演奏する。レコード史上世界初の本格的なファリャピアノ作品全集となった「マヌエル デ ファリャ ピアノ作品全集」と「ファリャ:ピアノ編曲全集」は歴史的プロジェクトとして、ファリャの遺族、スペイン精鋭の音楽学者らに応援・支持され、彼らからの信頼も厚い。2022年にはファリャ財団の全面的な支持を受け、ファリャを中心とした欧州ラテン音楽の研究と普及を目的に、日本ファリャ友の会を創立。会長に就任。また、恵まれた容姿を活かし、映画出演も果たしている。公演概要西澤安澄 ピアノリサイタル『ヴェネツィアとパリに行こう!』公演日時:2023年6月8日 (木)18時30分開場/19時開演会場:旧東京音楽学校奏楽堂(東京都台東区上野公園8-43)■チケット料金前売:4,000円当日: 5000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月20日展覧会「日本の切り絵 7人のミューズ」が、横浜のそごう美術館にて、2023年2月4日(土)から3月19日(日)まで開催される。日本を代表する女性切り絵作家7人の作品約100点以上を展示「切り絵」とは、はさみやナイフで紙を切り抜いて、貼ることによって人物や風景などの絵を描いていく技法のひとつ。切り絵という言葉が生まれたのは昭和40年代とも言われるが、古来より神前での儀式のために使われてきた歴史ある文化だ。展覧会「日本の切り絵 7人のミューズ」では、日本を代表する女性切り絵作家7人、蒼山日菜、SouMa、筑紫ゆうな、福井利佐、切り剣Masayo、松原真紀、そして柳沢京子らが参加。総数約100点を超える作品の展示を通して、作家それぞれの持ち味を目の当たりにすることができる。松原真紀は、郷里である福岡の八女手漉き和紙にこだわり、1枚の紙から季節の草花や動物を作り出す作風。《メイさんの日》の草花で構成された羊の体の繊細さに注目だ。また、日本古来の渋紙を用いた切り絵作家の第1人者・柳沢京子による《ギュー、して。「母子像より」》や、切り剣Masayoの全て繋がった1枚の紙から生み出される生き物をテーマにした作品《昴然(孔雀)》など、細部に至るまで繊細で個性的な作品を紹介する。【詳細】展覧会「日本の切り絵 7人のミューズ」会期:2023年2月4日(土)~3月19日(日)会場:そごう美術館住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階開館時間:10:00〜20:00(2月16日(木)は19:00閉館)※入館は閉館30分前まで※そごう横浜店の営業時間に準じて変更となる場合あり※会期中無休観覧料:一般 1,200円(1,000円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学生以下 無料※( )内は前売料金※クラブ・オン/ミレニアムカード、クラブ・オン/ミレニアム アプリ、セブンカード・プラス、セブンカードの所持者は、カード提示により( )内の料金で入館可※前売券は、2023年2月3日(金)まで、そごう美術館または公式オンラインサイト、セブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにて販売※展覧会・イベントの中止や延期、一部内容が変更となる場合あり(最新情報は、そごう横浜店・そごう美術館ホームページを確認のこと)■参加アーティスト蒼山日菜、SouMa、筑紫ゆうな、福井利佐、切り剣Masayo、松原真紀、柳沢京子【問い合わせ先】そごう美術館TEL:045-465-5515
2022年12月26日簡単に“ドット絵”が描ける新作マーカー「ドット・エ・ペン(dot e pen)」が、サンスター文具から登場。“ドット絵”が描ける四角マーカー点描のような目の錯覚を用いた表現方法で、コンピューターやゲームを中心に用いられる“ドット絵”。新作「ドット・エ・ペン」は、その特徴的な四角形のペン先を活かして、簡単にそんなドット絵を描くことができるユニークなマーカーだ。細字ペンもついたダブルエンド四角マーカーに加え、細字ペンもついたダブルエンド仕様となっているので、ドット絵はもちろん、手帳やノートのデコレーションにもぴったり。例えば、飾り線やチェックボックスなど、手の込んだモチーフも両者を合わせることで簡単に描くことができる。全16色のカラー全16色を揃える豊富なカラーバリエーションも魅力的。ベーシックなブラックやブラウンをはじめ、蛍光イエロー、グリーン、ブルー、オレンジなどを用意しているので、気になるカラーを“大人買い”するのもおすすめだ。【詳細】ドット・エ・ペン 全16色 各220円/4本セット 880円発売時期:2022年11月上旬【問い合わせ先】サンスター文具株式会社TEL:03-5835-0094※受付時間:月~金曜日(祝祭日を除く)の9:30~12:00、13:00~17:00
2022年12月10日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか? 今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソードをご紹介します!絵を描くことが好きな息子これは、私の息子の話です。現在8歳の息子は絵を描くことが大好きで、5歳から絵画教室にも通っています。しかし、学校のお友達からは「絵が下手!」と言われることが多いようで、本人もショックな様子…。それでも私や旦那は「上手!上手!」と息子を褒めるように心がけていました。そして夏休み、息子は大好きなおじいちゃんとの絵を一生懸命描いて、コンクールに応募しました。するとその絵が佳作に選ばれ、学校の朝礼で表彰状をもらうことができたのです。学校のお友達の態度が変わり「すごい!」「上手〜!」と言われて、息子もとっても嬉しそうな表情。私も感動して思わず涙が出ました。この経験が息子の自信に繋がってくれるといいなと思います。(女性/主婦)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?落ち込むような出来事があった中でも、努力して結果を出した息子さんが素晴らしいですね!とても清々しい気持ちになれる素敵なエピソードでした。以上、スカッと体験談でした。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年11月15日チリのテレビ番組の生中継で、リポーターが『泥棒』の被害に遭うというハプニングがありました。テレビ局『CHV Noticias』のリポーターのニコラス・クルムさんが、町でリポートをしていた時のこと。どこからともなく1羽の鳥が飛んで来て、彼の肩に止まったのです。ニコラスさんは一瞬驚いたものの、鳥を追い払うことはせず、そのままリポートを続けます。すると次の瞬間…!何が起きたのかはこちらをご覧ください。 #AlertaCHVAM | ¡Cuidado con la delincuencia! El insólito robo de un loro a periodista de CHV Noticias en pleno despachoPlutoTV Señal Youtube pic.twitter.com/qJIFK3tjO2 — CHV Noticias (@CHVNoticias) November 3, 2022 鳥がイヤホンをパクッ!ニコラスさんが付けていたワイヤレスイヤホンをくわえて、飛び去ってしまいました。この大胆な犯行の様子は生放送され、後に動画が拡散。見た人たちの笑いを誘ったようです。・ははは!なんて素早い犯行だ!・かわいいフリして近付いて…さてはこの鳥はプロの泥棒だな。・「鳥にイヤホンを盗まれた」なんて、録画されていなかったら誰も信じなかったかもね。ウェブメディア『The Dodo』によると、この時ニコラスさんはチリで発生した強盗事件について取材をしていたのだとか。強盗事件のリポートをしていたら、自分も『盗み』の被害者になってしまうという、喜ばしくない偶然ですね。しかしご安心ください。この後、カメラマンが鳥を追いかけて、付近を探したところ、ニコラスさんのイヤホンが落ちていたそうです。こうして彼はイヤホンを無事に取り返すことができました。鳥が肩に止まるという、メルヘンな絵面から一転して、犯罪の瞬間になるなんて…。きっとこの中継を見ていたすべての人にとって、記憶に残る出来事になったでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年11月13日NHK教育テレビジョンで放送されている、子供向けエンターテインメント番組『みいつけた!』。タレントでミュージシャンのDAIGOさんは、同番組に登場するキャラクターのオスワル王子の声優を、2013年から務めています。2022年11月9日にDAIGOさんは、オスワル王子を描いた絵をTwitterで公開しました。オスワル王子絵 DAIGO pic.twitter.com/fId2kzh969 — DAIGO (@Daigo19780408) November 9, 2022 愛されキャラという設定で、陽気かつ、おちゃめな性格のオスワル王子。オレンジ色でDAIGOさんが描いたオスワル王子からは、そんな温かい雰囲気が伝わってきますね!ファンからは、DAIGOさんの絵にさまざまな感想が上がりました。・上手だし、見ていて心が和みました!・DAIGOさんの画伯ぶり、素晴らしい出来栄えですね!・そっくりで、優しい顔まで再現できていると思いました!また、「娘さんは、オスワル王子の声優がDAIGOさんだと気付いているのかな?」といったコメントも多く寄せられています。2020年9月に、妻の北川景子さんとの間に生まれた娘さん。『みいつけた!』を見た娘さんが、オスワル王子の声を演じているのが父親だと気付いたら…DAIGOさん夫妻にとって喜ばしいことですね![文・構成/grape編集部]
2022年11月10日絵を描く練習法として、何かを見て忠実に再現をする『模写』という方法があります。実際に人やもの、景色などの『三次元』を参考にすることもあれば、写真や画像などの『二次元』を参考にすることも。なめきみほ(@namekimiho)さんの、6歳の息子さんは、ウェブ上の画像を参考に模写をしました。細かいところまで再現された絵ですが、大人は描きそうもない『あるもの』まで忠実に再現されています。子供らしい純粋な表現が、クスッと笑える作品をどうぞご覧ください!息子(6)がウェブ上の画像を参考に描いたクワガタの絵が、PIXTAの透かし入りだった件。 pic.twitter.com/RfwIPGVclH — なめきみほ|イラストレーター (@namekimiho) October 31, 2022 のびのびと描かれた2匹のクワガタと、紙いっぱいに広がる背景。なんとその上から大きくバツがつけられ、中央部には『PIXTA』の文字が…!PIXTAとは、イラストや画像、動画などを販売しているマーケットプレイス。これら1つ1つの画像や動画に、不正なコピーから保護するための『透かし』が入っています。なめきみほさんの息子さんは、クワガタや背景だけでなく、著作権保護のための『透かし』まで忠実に描き写していたのです!「なんて素直なアーティスト」「将来有望!」とのコメントを集めたこの作品。大人が同じ参考画像で模写をしても、透かしはないものとして描くでしょう。純粋な心でものを見ることを、忘れないでいてほしいと思わされる作品でした![文・構成/grape編集部]
2022年11月08日2018年に『じっと手を見る』、2019年に『トリニティ』が直木賞候補となった窪美澄さん。今年の7月には、短編集『夜に星を放つ』で第167回直木賞を受賞されました。現在、56歳の窪美澄さんは、どのような生活を送りながら、日々、どんな想いで執筆に取り組まれているのでしょうか。インタビュー3回目の今回は、窪さんの日ごろの生活ぶりを中心にお話を伺いました。★前回:「読者の方から、『この主人公、大嫌いです』と言われたことが(笑)」#窪美澄さんインタビュー 2ワインを飲んでから夕食の準備をするのが楽しみの一つ――小説を書くには相当なエネルギーが必要なのではないかと思います。デビューされたころは息子さんの学費を稼ぐことが一つのモチベーションになっていたそうですが、息子さんが独立された今、何が執筆のエネルギーになっているのでしょうか?窪さん小説というのは、なかなか手強い相手なんですね。特に長編は、作品を書くたびに小説と勝負しているような感覚になるんです。勝負ですから「負かしてやる!」という気持ちで書いているのですが、私の場合、「うまく書けたなぁ」と思えることは稀なんです。これからも続いていくその勝負が、一つのモチベーションになっているように思います。――心身ともに健やかに小説を書き続けていくために、日々、心がけていることを教えてください。窪さん私は昼間に活動する派なんですね。朝7時くらいに起きて、午前中に掃除、洗濯、食材の買い物などをして、午後1時ごろから仕事を始めます。夕方の6時か7時ごろに仕事を終えたらスイッチをオフにして、洗濯物を畳んだり、晩ご飯の用意をしたりします。仕事を離れたら、小説のことは意識的に頭に入れないようにしているんです。――執筆にお忙しい中で、日ごろの楽しみはどんなことなのでしょうか?窪さん週に一度か二度、気分の良い日は、仕事を終えたらワインを飲みます。小さなワイングラスにワインを注いでクッと飲んでから、自分だけの晩ごはんを作るんです。それがささやかな楽しみですし、良い気分転換にもなっています。――ちなみに、お料理はどんなものを作るのでしょうか?窪さん和食が多く、肉か魚の主菜に野菜のおかずと味噌汁が基本です。といっても、凝った料理ではなくて、肉も魚も野菜も調理法は煮るか焼くか蒸すかのいずれかで、バリエーションはあまりないです(笑)。――健康のために運動はなさっているのでしょうか?窪さん基本的には週に3回、ジムのような場所に通っています。ただ、直木賞受賞後は忙しくて生活が不規則になっていまして……。早く自分のペースに戻したいなって思っています。疲れたら“だらだら部屋”でだらだらする――窪さんは44歳のときにデビュー作『ふがいない僕は空を見た』を出版されました。女性の心身が揺らぎやすい時期を小説家として駆け抜けてきていらっしゃいますが、不調を感じたことはあるのでしょうか?窪さん実は私、更年期の症状がほとんどなかったんですね。だから、「このまま更年期症状を体験しないまま終わるのかな」と思っていたんです。でも、直木賞の受賞が決まって帝国ホテルに向かい、舞台袖で受賞会見を待っているときに背中を尋常ではない量の汗が流れ、「もしかして、更年期症状かも」と思いました。――その後も同じような症状はあったのでしょうか?窪さんいえ、そのときだけだったんです。あれは更年期というよりも、直木賞を受賞したことで体がびっくりした反応なのかもしれないですね。――更年期の年代は、疲れやすい、気力が湧かないといった漠然とした不調のようなものも現れやすいといわれています。窪さんにもそうした不調はありますでしょうか?窪さんもちろん、あります。疲れやすいですし、集中もできないです。でも、そのことをあまりネガティブに捉えることはなくて、「56歳だから仕方がないな」って思うようにしています。――ちなみに、疲れたときにはどんな対処をするのでしょうか?窪さん疲れたときには休みます。うちには“だらだら部屋”という部屋があるんです(笑)。――どんなお部屋なのでしょうか?窪さん和室に本棚3つと無印良品の“人をダメにするソファ”を置いています。「この部屋ではだらだらしてもいい」と自分で決めているんですね。だから、疲れるとその部屋に行って、人をダメにするソファでゴロゴロしながら動画を観たり本を読んだりして、だらだら過ごすんです。――集中できないときにすることも決まっているのでしょうか?窪さん立ち上がって、洗面所に行って手を洗いますね。なぜか水に触れると、小説の新しいアイデアが浮かんでくることが多いんです。――健康面で気になっていることがありましたら、教えてください。窪さん体重が徐々に増えていることでしょうか。早めになんとかしたいなぁと思っています。3つの欲しいものは“健康、仕事、お金”――2019年の『トリニティ』の刊行時のインタビューの際に、窪さんは物語の内容にからめた質問で、3つの欲しいものを“健康、仕事、お金”と答えていらっしゃいます。今、欲しい3つのものは何でしょうか?窪さんやっぱり、健康は欲しいですよね。仕事も欲しいしお金も欲しいので、答えは変わっていないですね(笑)。――直木賞を受賞されたことで、仕事とお金に関してはかなり万全の状態のように思えるのですが……。窪さんいえいえ、そんなことはないんです。ずっと危機感を持っていますし、「この先、小説が書けなくなったら、どうやって食べていけばいいのだろう」、「清掃のお仕事、いつからやることになるのかな」ってふと考えるときがあります。おそらく、今の小説家はみんな将来への不安を抱えていると思います。――たくさんのお話をお聞かせくださり、ありがとうございます。ウーマンカレンダーの読者に向けて、最後に改めて『夜に星を放つ』に関するメッセージをお願いします。窪さんこの世代の女性は、子育て中だったり、介護が始まろうとしていたりと、人生で一番忙しい時期を過ごしていると思うんです。それに、家族のことや人間関係で悩んでいる方も少なくないですよね。『夜に星を放つ』は、そうしたときの気分転換に読んでいただけたらうれしいです。寝る前などに一編ずつでも読んでいただければ、ふと心が穏やかになる瞬間が訪れるかもしれないですから。<窪美澄さんプロフィール>1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。同年、同書で山本周五郎賞を受賞。2012年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞、2019年『トリニティ』で織田作之助賞を受賞。その他に『さよなら、ニルヴァーナ』、『よるのふくらみ』、『やめるときも、すこやかなるときも』、『じっと手を見る』、『私は女になりたい』、『朔が満ちる』など著書多数。<著書>『夜に星を放つ』窪美澄著/文藝春秋1400円+税著者/熊谷 あづさライター。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。
2022年10月02日子供は何をするかが分からないもの。我が子の言動に、時には親ですらビックリさせられてしまいます。「家のドアを波みたいにしたい!」小学3年生になる次男にそういわれたのは、母親のmaru(@gogagaover)さん。「波のようにしたい」という言葉は、「自室のドアに波の絵を描きたい」という意味。そう、息子さんは家をキャンバスにしたいといい始めたのです!画材がなんであれ、ドアに描いた絵を簡単に消すことはできません。この要望を受けて、すぐに首を縦に振る人はそういないでしょう。しかしmaruさんは、一抹の不安を抱きつつ、あえて息子さんの申し出を聞き入れることに。楽しそうに絵筆を握る息子さんを、黙って見守ることにしました。ドアを波みたいにしたいんだ♪という小3に震えつつも黙って見ている私を褒めてください(がたぶる) pic.twitter.com/aSy70dD83Q — maru@ものづくりカフェWORK+WORK (@gogagaover) September 28, 2022 息子さんはドアを水色で塗るだけでなく、複数の色を使ってその上から絵を描き始めました。これには、見守っていたmaruさんも驚いたといいます。「自宅はどうなってしまうのだろう」という不安を感じながらも、maruさんは我が子の行動をハラハラしながら見守り続けました。しかし、その後…息子さんはmaruさんだけでなく、ネットを通して多くの人を驚かせたのです!ドアだけでなく、クローゼットや天井にまで自身の世界を展開!部屋の中には、素敵な海が広がりました。長女が過去に6年間不登校だったことや、その後に次男が不登校になったことを受け、『いつでも気楽に、子供がものづくりにチャレンジできる場所』として東京都武蔵村山市でシェアスペース『ものづくりカフェWORK+WORK』を始めた、maruさん。この活動を初めて、投稿者さんは「学校に向いていない子もいるし、学校の勉強以外にもできることはある」ということを強く感じたといいます。そして、今回の息子さんの作品を見て、驚かされると同時に、息子さんの感性をこのまま育んでいきたいと思ったのだそうです。小学3年生とは思えない高いセンスや行動力に、ネットからは称賛の声が続出。「とっても素敵!」「将来が楽しみ」といった声が上がっています。きっと息子さんは、今後も自身の持つ感性を生かして、数々の作品を生み出しながら成長していくのでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年10月01日日本有数の商店街である、東京都台東区の『上野アメ横商店街』。その中にある純喫茶『珈琲 王城』の3代目オーナーが、店のTwitterアカウント(@coffeeoujyou)に心の支えとなった出来事について投稿しました。廃業と隣り合わせの日々2代目の父親から店を継いだ現オーナー。2020年に新型コロナウイルス感染症が流行したことで、1日の売り上げが1万円という日々が続き、常に『廃業』という言葉が頭によぎっていたといいます。そんなある日、『チョコレートパフェ』を注文した客が、紙ナプキンにメッセージを残していきました。すごくおいしかったです。次はピラフを食べに来ます。コロナに負けないでください!!『チョコレートパフェ』と、かわいいイラスト付きの応援メッセージを見たオーナーは、大いに励まされました。「やれるところまでやってみよう」と思えて、2022年9月30日現在まで頑張ることができているのです!1日の売り上げが1万円という日々が続き、常に『廃業』という言葉が頭に よぎっていた2年前、ナプキンの裏に描かれた、イラスト付きの このメッセージをいただいて「やれるところまでやってみよう」という気になり、そして今があります。 #珈琲王城 #店舗詳細は固定ツイートへ #おひとりさま大歓迎 pic.twitter.com/maBroRoAll — 珈琲 王城 公式ページ (@coffeeoujyou) September 29, 2022 喜んでくれる人たちのことを想えば、普段以上にパワーが湧いてくるもの。応援の力を感じるエピソードに大きな反響が上がり、コメントが続々と寄せられています。・泣いちゃう。伝えるって、大事だなぁ。・上野駅に行った時に寄ったお店だ!内装もスイーツも素敵で、また行きたいです!・純喫茶の『チョコレートパフェ』、すごく食べたくなりました。・好きなお店なので、これからも頑張ってほしいです。私も応援しています!心の中で「おいしい」や「また来たい」と思っていても、店に伝える人は少数。温かな言葉の数々が、どれほど相手の心の支えとなるかを知ると、「伝えないなんてもったいない」と思えてきますね![文・構成/grape編集部]
2022年09月30日2018年に『じっと手を見る』、2019年に『トリニティ』が直木賞候補となった窪美澄さん。今年の7月には、短編集『夜に星を放つ』で第167回直木賞を受賞されました。現在、56歳の窪美澄さんは、どのような生活を送りながら、日々、どんな想いで執筆に取り組まれているのでしょうか。インタビュー2回目の今回は、『夜に星を放つ』の収録作の執筆エピソードなどを伺いました。★前回:56歳のシンママが築き上げた世界観がすごい!直木賞受賞の報告LINEは息子にするも未読… #窪美澄さん 1「湿りの海」は読者の賛否が分かれる作品――4編目に収録されている「湿りの海」の主人公は、離婚した妻子への想いを断ち切れない37歳のバツイチの男性で、アマチュアの天文学者でもある画家が月の表面を描いた絵画“湿りの海”がモチーフとなっています。窪さん他の媒体で絵をテーマにしている連載があり、その執筆過程で“湿りの海”の絵を知りました。ただ、その連載では使えないなと思い、別の機会に取っておいたんです。今回の作品のご依頼を受けたときに、“湿りの海”の絵を使ってみようと思いました。――絵をきっかけに、どのように物語が立ち上がっていったのでしょうか。窪さん“湿りの海”の絵から、距離感を持って断絶されている人、というイメージが浮かんできたように思います。そこからさらに、月ほど遠いところにいる人たちに見捨てられてしまった男、という具体的な人物像が生まれていきました。――「湿りの海」は、読み進めるうちに、主人公の孤独感のようなものが胸に迫ってくる作品でした。窪さんありがとうございます。私自身、この小説は『夜に星を放つ』の5編の中で一番好きな作品で、ひとりの男性がどうにもならない距離感のようなものを抱えてあぜんとしている様子を描けてよかったなと思っているんです。でも、読者の方との交流会では、若い女性の読者さんから「この主人公、大嫌いです」と言われました(笑)。――なぜ、嫌われてしまうのでしょうか?窪さん先日、取材にいらした女子大生の方は彼のことを、バツイチの上に隣りの奥さんにもちょっかいを出す軽い男と捉えていたようです。主人公をイヤな男性に描いたつもりはないのですが、でも、「この人、嫌い」というのも読者の方の正常な反応ですから。特に若い世代の女性の方は、お付き合いをする対象と考えたときに主人公のような男性はあり得ない、ということなのかもしれないですね。窪さんの実体験から物語が立ち上がっていった――5編目の「星の随に」は、父親の再婚相手との関係に悩む小学生の男の子と高齢の女性との交流を描いた作品です。窪さんこの小説は私の実体験がモデルになっているんです。すでに新型コロナの流行が始まっていたころ、当時、住んでいたマンションのエントランスで小学生の男の子が泣いていたんですね。そのエントランスでは子どもが遊んでいることが多いので、初めは友だちと喧嘩でもしたのだろうと思っていたんです。でも、尋常ではない泣き方でしたし、彼はひとりだったんですね。どうしようかと迷ったのですが、思い切って声をかけてみたんです。そしたら、お父さんに叱られて部屋を出るように言われた、と言うんです。「どうして叱られたの?」と尋ねると「僕が騒ぐと赤ちゃんが泣いちゃうから」って、しゃくりあげて涙を流すんです。ずっとエントランスにいるわけにもいきませんし、「おばちゃんが一緒に行って謝ってあげるから、お部屋に戻ったほうがいいよ」って言ったんです。すると、彼は「僕のお母さんは隣りの駅に住んでるんだけど、なかなか会えないんだ」って、少しだけ身の上話を打ち明けてくれたんです。その話を聞いて、なるほどと思いました。この男の子の家は離婚家庭で、お父さんが再婚して新しいお母さんがいて、赤ちゃんが生まれて、でもなんとなく、家族がうまくいっていない。そんな気がしたんです。――窪さんは実際に男の子を部屋まで連れて行ったのでしょうか?窪さん玄関先でお父さんにお子さんをお渡ししました。とても若いお父さんで、リモートワーク中だったのか、非常に疲れている様子でした。その男の子とはそれきりなのですが、自分のしたことはあれでよかったのだろうかという想いがずっと頭の中にあり、なかなか決着がつかなかったんです。そうした想いがこの作品の始まりです。――小説の中には、小学生の男の子・想くんと交流をする高齢女性・佐喜子さんが「つらい思いをするのはいつも子どもだけれどもね。それでも、生きていれば、きっといいことがある」と語りかける場面があります。佐喜子さんの言葉には、窪さんの想いがにじみ出ているようにも感じられます。窪さん実はその後、男の子のお父さんを見かけたことがあるのですが、やっぱり疲れている様子だったんです。コロナ禍によって大人が余裕を奪われてしまい、そのしわ寄せが子どもにいっているように感じています。『夜に星を放つ』は穏やかな一冊――改めて振り返ってみると、『夜に星を放つ』はどのような一冊に仕上がったと捉えていらっしゃるのでしょうか?窪さん私のこれまでの本と比べると、穏やかな一冊に仕上がったように思います。というのも、収録されている作品を執筆している時期に、割と重めの連載を抱えていたんですね。だから、この本の短編に関しては穏やかなものを書こうと心に決めていたんです。――受賞時のインタビューで「短編を書くのに苦労している」という主旨のことをおっしゃっています。例えば、どのようなご苦労があるのでしょうか?窪さん短編は短い作品なので、簡単に書けると思われがちなんですね。でも実際は、長編と同じくらい気をつかうんです。短編は400字詰め原稿用紙で50枚~60枚程度のボリュームなのですが、この中で物語を始めて終わらせるというのは、難しい点の一つです。それに、枚数に制限があるので、登場人物の心理や生活ぶりなどを詳細に書き込むことができないんですね。どこまで情報をそぎ落としていくか、というのも難しい点です。――年表のようなものを作ったりもするのでしょうか?窪さん短編の場合は、年表を作ることはないですね。でも、登場人物に関しては、どのあたりの世代の人なのか、どこに住んでいるのか、普段何を食べているのか、といったことついては一応、設定をしています。――一つの短編を書き上げるまでにどれくらいの時間がかかっているのでしょうか?窪さん原稿に取りかかると5日くらいで書き上げるのですが、その前に下書きを書いたり、プロットのようなものを立てたりもしますから。3週間から4週間くらいはかかっているように思います。<窪美澄さんプロフィール>1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。同年、同書で山本周五郎賞を受賞。2012年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞、2019年『トリニティ』で織田作之助賞を受賞。その他に『さよなら、ニルヴァーナ』、『よるのふくらみ』、『やめるときも、すこやかなるときも』、『じっと手を見る』、『私は女になりたい』、『朔が満ちる』など著書多数。<著書>『夜に星を放つ』窪美澄著/文藝春秋1400円+税著者/熊谷 あづさライター。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。
2022年09月28日2018年に『じっと手を見る』、2019年に『トリニティ』が直木賞候補となった窪美澄さん。今年の7月には、短編集『夜に星を放つ』で第167回直木賞を受賞されました。現在、56歳の窪美澄さんは、どのような生活を送りながら、日々、どんな想いで執筆に取り組まれているのでしょうか。インタビュー1回目の今回は、『夜に星を放つ』の収録作品の成り立ちなどを中心にお話を伺いました。受賞後の1カ月間は目の回るような忙しさ――直木賞のご受賞、おめでとうございます。窪さんありがとうございます。――受賞会見では「まだ実感がない」ということをおっしゃっていましたが、改めて今のお気持ちをお聞かせください。窪さん受賞会見から賞の贈呈式まで1カ月ほどあったのですが、時間がピュンと飛んでいるような感覚でした。ありがたいことに、いろいろな媒体さんから取材のご依頼をいただいたりもしていまして、たくさんのことをこなしている間にあっという間に時間がたったという感じです。ですから正直なところ、いまだに「直木賞をいただいた」という実感が湧かないんです。――シングルマザーとして育て、独立なさった息子さんは、受賞に際してどのような反応をされていたのでしょうか?窪さん受賞が決まったときに息子にLINEでメッセージを入れたのですが、仕事の都合でずっと未読だったんです。夜になって再度、「直木賞をいただいたんだけど」とメッセージを送ったら、「えっ!?」という返事が3回ほど続きました。その後、「今、アドレナリンが出まくってすごいんじゃないの?」とメッセージが来たのですが、そんなことはなくて、私自身はすごく冷静だったんですね。息子も受賞を喜んでくれましたし、先日の贈呈式にも来てくれてうれしかったです。コロナ禍での経験が作品に生かされている――受賞作『真夜中に星を放つ』には5編の短編が収録されています。1編目の「真夜中のアボカド」の主人公は、コロナ禍にマッチングアプリで出会った恋人がいる女性です。窪さん私の年下世代の友人たちが、コロナ禍でマッチングアプリにハマり始めたんです。当時、コロナは今よりもずっと怖い存在でしたし、「この状況でマッチングアプリってどうなの?」って疑問に感じてもいました。でも、あるとき、ふと「コロナ禍でも人と触れ合いたい、人のぬくもりが欲しいと思うのも当然かもしれない」と思ったんですね。それ以来、マッチングアプリに肯定的になって友人たちの様子を見守っていたんです。「真夜中のアボカド」は、そうした中で思いついたお話です。――タイトルの“真夜中”にはどんな意味があるのでしょうか?窪さん少し前までは新型コロナに対して、今以上に緊張感がありましたよね。ソーシャルディスタンスに神経質になったりなど、緊張しながら仕事や生活をする中で、私自身、真夜中にちょっとだけ解放されるような感覚があったんです。そこから“真夜中”という言葉が出てきたように思います。――物語は、主人公が育てるアボカドの成長とともに進んでいきます。窪さん実際に、私がアボカドを育てているんです。小説家というのは非常に孤独に強い職業ですし、私自身もひとりでいるのは割と平気なほうなんです。ただ、さすがにコロナ禍が長引くにつれて物寂しい気持ちになったんですね。とはいえ、猫などの動物を飼うのは重く感じられて、植物を育てたいなって思ったんです。私はよく、朝食でアボカドを食べているので、その種を育ててみることにしました。――物語の中では、種から根が生えるなどアボカドの変化がつづられています。窪さんアボカドの種から根っこが出てきたり、双葉が生える様子を見ていると植物と共存しているような気持ちになりました。かなりゆっくりなペースではあるのですが、気付くと大きくなっていて、今は50㎝くらいの高さにまで成長しています。“星”というテーマを自分の中で決めた作品――2編目の「銀紙色のアンタレス」は16歳の少年が主人公で、夏の終わりの寂しさや青春のはかなさがじんわりと伝わってきます。この物語は小説誌『オール讀物』2015年8月号の掲載と、少し前に書かれた作品です。窪さん『オール讀物』の1000号記念の号に掲載される作品のご依頼がありまして、発売時期が夏だったんですね。そこで、夏にまつわる少年の話を書こうと思ったんです。私が今まで書いてきたような性的な内容は一切省いて、ごく普通の夏の少年を書こう、と思いました。――“アンタレス”は夏の星の名前です。窪さん夏を代表するアイテムに何があるだろうと考える中で、夏の大三角などのアイデアが出てきまして、星をモチーフにすることにしました。それ以来、「『オール讀物』さんからご依頼をいただいた原稿には、全部、星を絡めて書こう」と自分の中で決めたんです。――少年が夏休みを一緒に過ごす“ばあちゃん”との場面には、思わず懐かしさを覚えてしまいます。窪さん私自身、おばあちゃんに育てられたようなところがありますし、すごくおばあちゃん子なんですね。だから、私の作品にはよくおばあちゃんが登場しますし、おばあちゃんのことは悪く書かないという傾向があるような気がしています。――3編目の「真珠星スピカ」は、いじめに遭う少女と亡くなった母親との不思議な同居生活を描いたお話です。窪さん中学生の女の子を主人公にしようと考えたときに、いじめのことは書いておきたいと思ったんです。でも、生々しいいじめのシーンを描くのではなく、ファンタジーにくるんだ形で書きたかったんですね。そこで、お母さんの幽霊を登場させることにしました。――中学生の女の子たちが「こっくりさん」をする場面にも、ある種の懐かしさを感じます。窪さんこの作品が掲載されたのは『オール讀物』の怪奇特集の号なんです。当時、たまたまこっくりさんに関する本を読んでいたこともあり、小説に取り入れることにしました。こっくりさんは私が十代のころに流行りましたが、今でも興味深いんですよね。<窪美澄さんプロフィール>1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。同年、同書で山本周五郎賞を受賞。2012年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞、2019年『トリニティ』で織田作之助賞を受賞。その他に『さよなら、ニルヴァーナ』、『よるのふくらみ』、『やめるときも、すこやかなるときも』、『じっと手を見る』、『私は女になりたい』、『朔が満ちる』など著書多数。<著書>『夜に星を放つ』窪美澄著/文藝春秋1400円+税著者/熊谷 あづさライター。1971年宮城県生まれ。埼玉大学教育学部卒業後、会社員を経てライターに転身。週刊誌や月刊誌、健康誌を中心に医療・健康、食、本、人物インタビューなどの取材・執筆を手がける。著書に『ニャン生訓』(集英社インターナショナル)。
2022年09月25日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか? 今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソードをご紹介します!美術部の展示高校時代、初めて美術部に入部したときの話です。早速、文化祭へ展示するための絵を下描きしていました。すると、高3の先輩がその絵を見て、「ふうん、まあまあね。」と言って去っていき…近くで絵を描いていた子に向かって、「すごい。あの子と比べ物にならないくらい上手ね」と私の方へ聞こえるように言いました。出典:lamireショックで怒りが湧きましたが、頑張って絵を完成させました。文化祭当日。先輩達が、展示している絵を見ながら何か話し合ってました。その中のひとりが、「見て、あなたが展示した絵のところに人が集まっているよ。あなたってすごい才能があるのね」と話してくれました。翌日、美術部へ行くと、私をバカにしていた先輩から、「今までごめんね。絵の魅力に気づけなかった、これから仲良くしてください」と言われました。絵の才能を認められて本当に嬉しかったです。(女性/主婦)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?人に対して嫌な態度を取る人は、放っておいて正解かもしれませんね。反面教師として、自分は周りの人に対して優しくありたいものですね。以上、スカッと体験談でした。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年08月28日第167回芥川賞と直木賞が20日に発表され、芥川賞は高瀬隼子氏『おいしいごはんが食べられますように』、直木賞は窪美澄氏『夜に星を放つ』が受賞。高瀬氏は2回目の候補、窪氏は3回目の候補で受賞となった。この後、都内のホテルで受賞会見に臨む。受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が贈られる。芥川賞はこのほか、小砂川チト氏『家庭用安心坑夫』、鈴木涼美氏『ギフテッド』、年森瑛氏『N/A(エヌエー)』、山下紘加氏『あくてえ』がノミネート。直木賞はこのほか、河﨑秋子氏『絞め殺しの樹』、呉勝浩氏『爆弾』、永井紗耶子氏『女人入眼(にょにんじゅげん)』、深緑野分氏『スタッフロール』がノミネートされていた。
2022年07月20日みよしじゅんいち(@nosiika)さんには、小学3年生になる息子さんがいます。息子さんが描いたリンゴの絵を見て、みよしさんは「天才だ!」と驚きました。その絵がこちら。息子(小3)の絵が天才な件 pic.twitter.com/9HETeEWbgi — みよしじゅんいち (@nosiika) June 15, 2022 息子さんが描いたリンゴの絵は、大人顔負けのクオリティ!形や色だけでなく、影など、細部にわたって上手ですね。みよしさんによると、息子さんは、YouTubeで描いた絵を紹介している柴崎春通さんの動画を見ながら描いたそうです。息子さんの絵に対し、驚きの声が上がりました。・小学3年生でこれだけ描けるなんて…。どれだけ才能を伸ばしていけるのか、恐ろしい子!・20歳を超えていますが、こんな上手に描ける気がしない…。・小学3年生とは思えない画力!息子さんは、確かな画力を伸ばしていき、さらに絵が上手になりそうですね![文・構成/grape編集部]
2022年06月17日YOASOBI(ヨアソビ)の楽曲「好きだ」が、ヘアケアブランド「いち髪」の新CM曲となる。直木賞作家・森絵都の書き下ろし小説が原作。森絵都の書き下ろし小説を音楽に“小説を音楽にするユニット”YOASOBIの「好きだ」は、直木賞作家とのコラボレーションプロジェクト第2弾となる楽曲。森絵都が“はじめて〇〇したときに読む物語”をテーマに書き下ろした小説「『ヒカリノタネ』――はじめて告白したときに読む物語」を楽曲化した。物語のあらすじは「幼馴染の椎太が好きでたまらない高校生の由舞が、四回目の告白を確かなものとするため、過去の告白を消し去ろうとする」というものだ。永野芽郁出演の「いち髪」新CM曲にYOASOBI新曲「好きだ」は、9月9日(金)より放送されるヘアケアブランド「いち髪」の新CM曲に。CMには、イメージキャラクターで女優の永野芽郁、俳優の東ヨシアキが出演する。森絵都のコメント原作者の森絵都は、下記の通りコメントを寄せた。「好きだ」のタイトル通り、曲全体から告白前のドクドクとした鼓動が伝わってくるようで、「心から誰かを思うこと」のまぶしさに胸が躍りました。小説から元気よく飛びだしてきたような女の子の惑いや気づき、そして決意に至る道筋が、短い歌詞世界の中に色濃く焼きつけられていることに驚いています。耳の奥でいつまでも鳴りやまない伸びやかなメロディと歌声は、世界中の片思いへの力強い祝福だと思います。【詳細】YOASOBI 新曲「好きだ」配信日:2022年5月30日(月)※5月23日(月)より、全国のセブン-イレブン店内にて音源先行解禁。※9月9日(金)より、ヘアケアブランド「いち髪」新CM曲作詞・作曲・編曲:Ayase歌唱:ikura原作:「『ヒカリノタネ』――はじめて告白したときに読む物語」」 (森絵都 著 / [『はじめての』(水鈴社 刊)より])<あらすじ>幼馴染の椎太が好きでたまらない高校生の由舞は、四回目の告白を確かなものとするため、過去の告白を消し去ろうとする。
2022年05月26日「星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム」が、東京・有楽町のコニカミノルタプラネタリアTOKYOにて2022年7月1日(金)より開催される。名画と星座から“怖い”ギリシア神話を読み解く「星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム」は、星座にまつわる“本当は恐ろしいギリシャ神話”を名画から読み解くプラネタリウム作品。名画を軸に、陰惨で恐ろしいギリシア神話の物語や、それに由来する星座についてのエピソードを知ることで、星と絵画の世界に没入したような気分を味わえる。スクリーンいっぱいに傑作名画の数々を投映し、美術館のような空間を演出。天文学や文学、映画など後世の文化に多大な影響を及ぼしてきた、全知全能の神ゼウスや英雄ヘラクレスの物語や、ボッティチェリの名画「ヴィーナスの誕生」など、誰もが一度は耳にしたことのある登場人物や絵画とともに、その“実は恐ろしい”エピソードを紹介する。怖い神話と怖い絵の織りなす、美と恐怖の世界を堪能できそうだ。『怖い絵』中野京子による監修・解説尚、「星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム」の監修・解説は、名画に隠された恐怖を解説したベストセラー『怖い絵』シリーズの著者・中野京子。「怖い神話」にまつわる名画の謎を紐解く選りすぐりのエピソードを、MCのミッツ・マングローブとともに展開。また、中野京子書き下ろしの解説を、声優・小山芙美が読み上げる。【詳細】「星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム」上映期間:2022年7月1日(金)~上映時間:約45分場所:コニカミノルタプラネタリアTOKYO住所:東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン 9階鑑賞料金:一般シート大人(中学生以上) 1,600円 / こども(4歳以上) 1,000円※上映時間、休館日、追加上映回など、最新情報は公式ウェブサイトにて告知。営業日:定休日なし(作品入替期間は休館)営業時間:10:30~22:00(最終受付は21:00)
2022年05月15日大学生のお茶(@integral_ashida)さんは、中学生の頃、美術の評定が『2』だったといいます。5段階評価の評定において、『5』は最高で、『1』は最も低い成績。『2』は比較的、悪い成績といえます。しかし、お茶さんが描いた絵を見ると、「こんなに独創的なのに…」と思ってしまうことでしょう。中学生のとき、ケンタウロスの“逆”を書いたら美術の成績2だった話する? pic.twitter.com/tpIm4inJeo — お茶。 (@integral_ashida) May 11, 2022 お茶さんが描いたのは、神話に登場する種族のケンタウロスです。ケンタウロスは、上半身が人間の身体、下半身は馬の体が特徴的。しかし、お茶さんが描いたケンタウロスは、上半身が馬で、下半身は人間!神話に登場するケンタウロスの特徴と、真逆の体といえます。ケンタウロスは4本脚が特徴的ですが、お茶さんが描いたのは2本脚となっているところも、ユニークです。お茶さんが描いた絵に対し、「最高にセンスがあると思う」「もはや天才」「上手なのに…」と才能を褒めるコメントが上がりました。お茶さんが中学生の頃に描いたケンタウロス。独創的すぎるため、先生は評価をするのが難しかったのかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2022年05月12日女優の浜辺美波、瀧本美織、岡崎紗絵、俳優の高橋文哉が21日、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われたファッションイベント「第34回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 SPRING/SUMMER」(TGC)に出演した。4人はきょう最終回を迎える、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『ドクターホワイト』(毎週月曜22:00~)をアピール。作品タイトルにちなんで、4人はホワイトを基調としたコーディネートを披露。Adoが歌う主題歌「心という名の不可解」にのせて4人並んでゆっくりとウォーキング。ランウェイトップではカメラに指を向けるポーズで決めたものの、照れくさそうな笑顔を浮かべていた。医師でもないのに豊富な医療知識がある正体不明の女性・雪村白夜を演じる浜辺は、「ついに白夜ちゃんの正体がわかります。なぜ医療知識があるのかがわかる。すべての謎が明かされる。笑いもある最終回かな」と予告。「しっかり夜10時にテレビで見ていただけるとうれしい」と呼びかけた。瀧本は「キャストのみなさんは楽しい方ばかりだったので、終わって寂しい。現場がすごく楽しかったです。みんなでAdoさんの歌を歌っていました」と撮影を回想。岡崎は「お兄ちゃん役の柄本佑さんと白夜ちゃんとのシーンが多かった。終始ふんわりとした雰囲気で、コタツに入ってぬくぬくしていましたね」と語った。TGCは、「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年から年2回開催している国内最大規模のファッションイベント。人気モデルが出演するファッションショーをはじめ、アーティストによる音楽ライブ、旬なゲストが登場するスペシャルステージなど、多彩なコンテンツを展開している。新型コロナウイルスの影響で2020年2月の第30回から4回連続で無観客開催となっていたが、今回2年半ぶりに有観客開催となった。撮影:蔦野裕
2022年03月21日タレントの熊田曜子、熊切あさ美、フリーアナウンサーの塩地美澄が5日、京セラドーム大阪で開催された「EXIA Presents KANSAI COLLECTION 2022 SPRING & SUMMER」に出演した。「FASHION LEADERS」ステージに3人そろって登場。最初はつば広の帽子にロングコート姿だったが、ランウェイの途中で脱ぎ捨てた。コートの下は3人とも黒色ビキニ。両手をあげたり、手を腰に当てたり、ギュッと密着したりと何度もポーズを決め、惜しげもなく美ボディを披露した。出演後、報道陣の取材に応じた3人。熊田は「すごく楽しかった。前回は1人で歩かせていただいたんですが今回は3人で歩けるということでワクワクしていましたし、ポーズもバッチリ決められたんじゃないかなと思います」と振り返り、「3人ともアラフォー。ボディケアは3人ともすごく気をつけています」とにっこり。熊切は「この3人で写真集も出させていただいているんですけど、まさか関西コレクションにも出られるとは思っていなかったです。すごい楽しかったです」と話し、塩地は「先輩お二人とご一緒できて光栄です。歩いたら快感で、半年先の予定も勝手に埋めちゃおうかなって。病みつきになりそうです」と語った。3人は互いのスタイルを褒め合い、熊田は「熊切さんは全体のバランスもすごくよくて、足が真っすぐで細くて長いのでモデルさん向き。塩地さんはボリュームのある胸もそうですけど、今回コレクションに向けて体重も落としてきたみたいなので、より女性のボンキュッボンのラインが強調されてすごく美しいと思います」と称賛。熊切は「熊田曜子ちゃんは私にはないウエストを持っている。塩地ちゃんは男性ウケする柔らかそうなボディが可愛い。柔らかいおっぱいも残しつつ痩せてきているのですごいなと思いました」と語った。塩地は「私は今日一日お腹をぽっこりさせないために食事を控えたんです。横で熊田さんはめちゃくちゃ食べていらして、それでもおなかぽっこりしないのでどこに胃腸があるのかなって。神の領域にいる」と憧れの眼差し。熊切についても「年上とは思えない若々しさ。心身ともにエネルギッシュで、もともとバレエをやっていらしたのですごいしなやか。歩いている姿が美しかったです」と絶賛した。撮影:蔦野裕
2022年03月06日タレントの熊田曜子、熊切あさ美、フリーアナウンサーの塩地美澄が5日、京セラドーム大阪で開催された「EXIA Presents KANSAI COLLECTION 2022 SPRING & SUMMER」に出演した。「FASHION LEADERS」ステージに3人揃って登場。最初はつば広の帽子にロングコート姿だったが、ランウェイの途中で脱ぎ捨てた。コートの下は3人とも黒色ビキニ。両手をあげたり、手を腰に当てたり、ギュッと密着したりと何度もポーズを決め、惜しげもなく美ボディを披露した。「KANSAI COLLECTION」(関西コレクション)は、2011年2月に大阪で誕生したファッションとエンターテインメントのイベント。22回目となる今回のテーマは、「エンターテイメントの再創」=「Re.Entertainment」。ライブやイベントなどの抑制によりエンターテインメント業界のカタチが変貌しつつある今、以前よりもクリエイティブで生の臨場感あふれる時間を体験してほしいという思いが込められている。撮影:蔦野裕
2022年03月05日幼い子供を幼稚園や保育園に連れて行く時、「行きたくない」と嫌がることがあります。俳優の杏さんの子供たちも、たまに登園することを渋るのだとか。そんな時、園の先生から『頑張れカード作戦』をおすすめされたそうです。※写真は複数あります。スライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 杏/Anne(@_anne_official)がシェアした投稿 『頑張れカード作戦』とは、子供が登園を頑張れるように、イラストを描いたカードを作ってあげるというアイディアでした。登園前夜に子供たちからリクエストを聞き、イラストを描いてあげるという、杏さん。杏さんの描くどのイラストにも、子供たちへの愛が込められていますね。この投稿には「ナイスアイディア」という声が寄せられました。・『頑張れカード』の絵がうますぎてびっくり!何よりも「お母さんより」のひと言に癒されました。・『頑張れカード作戦』、ナイスアイディアですね。園の先生、さすがです!!・子供が登園を嫌がることに悩んでいたので、涙が出ました。ありがとうございます。・お子さんたち、こんなカードをもらったら嬉しいでしょうね!子供が登園を嫌がって困っている人は、杏さんの『手紙作戦』を真似してみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2022年03月01日岸井ゆきのと高橋一生がW主演した「恋せぬふたり」の6話が2月28日放送。みのりの赤ちゃんを見つめる高橋の表情と、回想シーンで描かれた高橋の過去に「今までで一番切なかった」「高橋さんがツラそう」などの声が殺到している。他者に恋愛感情を抱かず性的にも惹かれないアロマンティック・アセクシュアルと呼ばれる2人が同居生活をはじめていく姿を描いてきた本作。自分がアロマンティック・アセクシュアルだと認識して、高橋と“恋愛抜きの家族”になろうと同居をはじめるなか、親友だと思っていた千鶴から“恋愛的に好き”だったことを告白された咲子に岸井さん。咲子がキャンペーン商品を見に行ったスーパーで出会った男性で、祖母が亡くなってから近所のおせっかいが激しくなり、それを回避する思惑もあって咲子と同居をはじめた高橋に高橋さん。咲子と高橋の関係を尊重するようになった松岡一には濱正悟。咲子は親友だと思っていたが、実は咲子に恋愛感情を抱いていた門脇千鶴に小島藤子。咲子の妹・石川みのりには北香那。みのりの夫・大輔にはアベラヒデノブ。咲子の母・兒玉さくらには西田尚美。咲子の父・博実には小市慢太郎。高橋の同僚の浜岡には猫背椿。同じく高橋の同僚の豊玉には西川可奈子といった顔ぶれも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。新年を迎えアロマンティック・アセクシュアルのイベントに参加した咲子は、そこで自分たちの将来について考えてなかったことに気付かされる。帰宅すると一にくわえ、みのりとその娘までが高橋家に遊びに来ていた。第2子を妊娠中のみのりだが、夫の大輔に浮気が発覚。離婚を考えているという。咲子の話にみのりはいら立ちを募らせ「誰かを好きにならないってことはさ、こういう苦しみとも無縁なわけでしょ。人生楽だよね」と言い、咲子の生き方に対し「なんもない人生」と言い放つ……というのが今回のおはなし。この言葉を聞いた一は「みのりちゃん、今のは言い過ぎだよ」とみのりをたしなめる。そんな一の姿に「カズくんが最初は不快で仕方なかった でもだんだん良さが分かってきた」「カズくんへの好感度がめきめきと上がっていく」「咲子の気持ちを代弁してくれてカズくんがあの場に居てくれて良かったとすら思う」などの反応が。その後みのりのもとに大輔がやってくる。娘を前に怒鳴り合いのケンカを繰り広げるみのりと大輔を高橋が止めるが、その直後みのりが破水。無事出産するがみのりは大輔に子どもを会わせないと言い、博実に促され大輔は病院から帰る。その後みのりの赤ちゃんを抱く咲子と両親、みのりを見つめ、その後赤ちゃんを見ながら「かわいいですね」とつぶやく高橋。そしてラスト、雨が降り庭の鉢を屋内にしまいながら、高橋は遥(菊池亜希子)との過去を思い出す。「今までで一番切なかったかもしれない…高橋さんの赤ちゃんを見る表情がさ…」「高橋さんがツラそうな回でしたね。いろいろ思い出してしまう過去があったのですね」「子どもを持ちたいと思った、そのチャンスがあった過去を感じさせる展開」「後半の高橋さん、どんな思いで赤ちゃんを見てたんだろう。高橋さんの過去に何があったのか…」など、今後明かされていくであろう高橋の過去についても多くの視聴者が思いを巡らせていた。(笠緒)
2022年03月01日名画に隠された恐怖の背景を解説した、中野京子のベストセラー美術書『怖い絵』。テレビシリーズとなり、2017年には東京と兵庫で『怖い絵』展が開催され、来場者が68万人を超える大人気となった。そして今回は、人気放送作家で『怖い絵』ファンの鈴木おさむが作・演出、中野京子の監修により舞台化が決定。歌舞伎俳優でドラマなどでも活躍する尾上松也が謎多き絵画コレクター役で主演する、ダークヒーロー・ミステリーだ。『怖い絵』をもとに繰り広げる作品に、比嘉愛未、寺脇康文らと共に出演する佐藤寛太(劇団EXILE)と崎山つばさが、稽古を1か月後に控えて意気込みを語った。舞台「怖い絵」チケット情報『怖い絵』に秘められた恐怖の物語が、その事件の真の姿を浮かび上がらせ、男は罪深き人たちに復讐の代行を行っていく…。登場人物5名はみな、過去に闇を抱える人間たちだ。絵描きを目指す男の役に挑むのは、映画『軍艦少年』で主演を務め、ドラマでも活躍目覚ましい佐藤。刑事を演じる崎山は、鈴木の前作舞台に出演予定だったがコロナ禍で中止、今回の再オファーに「豪華なキャストの方たちと舞台づくりができることがすごく楽しみ」と喜ぶ。舞台セット内には、物語に合わせて厳選された『怖い絵』が何作も登場し、物語と連動していく。美しい絵画の裏にある殺人や陰謀、歴史の残酷な運命に翻弄される人々…。観客は舞台を観ると同時に、絵画鑑賞をしながらその真の意味を考えるという新感覚のエンタテインメントになる模様。脚本はまだできあがっていないが「展覧会に行ったことのある方も満足できるような内容になると思う」と佐藤。崎山は「劇場空間が美術館のような感じで、お芝居を観に来られたお客様が扉を開けて入った時、そこに緊張の糸が張っているようなイメージがあって。作品とどう結び付けて、その世界観に連れて行くのか、期待をうまく裏切るのか。劇場の空気も含めて『怖い絵』を浴びてほしい」。稽古が楽しみだと話す佐藤は「舞台経験が少ないので、作品を一緒に作ったり、先輩たちからいろんなことを学んだりできるのが楽しみです。稽古で学んだことをどれだけ出せて磨いていけるか、自分が成長できるだけ成長したい。そして、お客様に『観に来た価値があった』と思っていただける作品になるよう、全力で頑張りたいと思っています」と語る。3月の東京公演を経て大阪で上演する事に対し、崎山は「『怖い絵』は東京でいろんな形を巡って関西に行くと思うので、同じ作品でも東京とはまた違った雰囲気で観ていただけるんじゃないかなと思います。よりよいものを関西に持って行きます!」と関西公演に向けての想いを馳せた。公演は3月4日(金)から21日(月・祝)まで東京・よみうり大手町ホール、3月24日(木)から27日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて。チケットは1月22日(土)一般発売開始。取材・文:高橋晴代
2022年01月21日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。1月のゲストはイラストレーターの上田三根子さん。「キレイキレイ」の絵を描いている方ですよ!第1回は、「“絵が好き”と思ったのは、3歳の頃でした」です。“絵が好き”と思ったのは、3歳の頃でした。絵を描くのが好きだな、と思ったのは、たぶん3歳くらいでしょうか…。私は終戦の4年後に生まれたので、当時はまだまだ物がそんなに潤沢にはない時代。新聞紙に絵を描いていたようで、なんとそれが今でも残っているんです。何を描いていたかというと、ベレー帽をかぶり、がま口バッグをぶら下げた女の子の絵。今の自分の絵と、描いているものが変わらないんです(笑)。小学校に上がってからは、マンガの模写なんかもしましたね。でも正直それよりも、自分が着たい洋服、住みたい部屋、欲しいものなんかを好きに描くほうが楽しいな、とは思っていたので、絵は好きでしたが、将来はマンガ家、とも思っておらず。というか、いま振り返ると、絵が仕事になるなんてことは、まったく思ってなかったですね。そんな仕事、知らなかったですし。それが、幼い頃と同じような絵を、この歳になっても職業として描いているとは…。人生は不思議です(笑)。自分の意志を貫いて、進学先を決めた。小学校の頃からお洋服やおしゃれが大好き。中学で洋楽に目覚め、そして高校2年生でビートルズに出合います。もうそこからは勉強はそっちのけ(笑)。卒業後も絵を描きたいと思い、美術学校のセツ・モードセミナーに進学することに…といっても、そこからが意外と大変でした。私の高校は進学校で大学進学を希望する人が多かったから、進路指導の先生は「1年間勉強して、美大に行って先生になったら?」。両親は口には出していなかったけれど、地元の国立大学に行って、先生になってほしいって思ってたみたいです。でも私は、自分の意志を貫いて、親にも相談せずセツに願書を出しに行って。入学式の当日の朝まで、玄関で「お金を出す、出さない」と父親にああだこうだ言われた記憶がありますね(笑)。結局、しぶしぶですが出してくれたおかげで、学校に通えて、今がある。感謝もしていますが、同時に意志を貫いてよかったです。うえだ・みねこ1949年生まれ、埼玉県出身。セツ・モードセミナーを卒業後、イラストレーターに。日本のファッション雑誌黎明期から雑誌にイラストを描き、その後、広告でも活躍。ライオンの薬用泡ハンドソープ「キレイキレイ」のイラストでもお馴染みです。※『anan』2022年1月12日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2022年01月08日※この物語は実話をベースにしたお話です。登場する人物や団体名は一部フィクションを含みます。■前回のあらすじ絵を描くべきタイミングは、その子の気持ちが動いた瞬間! その時が一番表現力豊かに描けるのだと教わり…。■子どもたちにとって絵を描くこととは…■子どもたちに変化が現れ始め…私の考え方が変わったことにより、子どもたちにも明らかに変化がありました。子どもたちが、伸び伸びと表現できるようになったことがとても嬉しかったです。と、綺麗事を語りましたが、家では姪の前でバリバリ本気の絵を描いています! 園は園、家は家、別物です…!そんな中、ゆき先生に声をかけられました。次回に続く「園児の前で絵を描かなくなった先生の話」(全6話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、子どもの前で絵を描いてはいけないという意味ではありません。
2021年11月27日※この物語は実話をベースにしたお話です。登場する人物や団体名は一部フィクションを含みます。■前回のあらすじ良かれと思って子どもたちに絵の「描き方」を教えてしまったことで、子どもたちの「何が描きたいか」の気持ちを削いでしまったようで…。■園児たちに、どう指導すればいい?■子どもの気持ちを引き出したタイミングで…ゆき先生は、子どもの心が動いている時とそうでない時とでは描く絵が全然違うということを教えてくれました。子どもの気持ちを一番に考える一生懸命な先生だからこそ、厳しい言葉もありましたが、おかげでとても大切なことを気付かせてもらえたなぁと思っています。次回、いよいよ私が「園児の前で絵を描かなくなった理由」を綴っていきます…!次回に続く「園児の前で絵を描かなくなった先生の話」(全6話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、子どもの前で絵を描いてはいけないという意味ではありません。
2021年11月26日※この物語は実話をベースにしたお話です。登場する人物や団体名は一部フィクションを含みます。■前回のあらすじ展覧会に向けて、子どもたちの絵を見ながら先生方と話し合いが行われました。私のクラスの子どもたちの絵は、どうやらみんな「硬い」らしく…。■子どもたちの前で絵を描いた理由は…■子どもたちの表現力を奪っていた…?幼稚園の先生に対してネガティブなイメージを持たれてしまわないか心配ですが…。重ねて言いますが、決して愚痴を描きたいわけではありません。次回、ゆき先生の言葉の意図が少しずつ明らかになっていきます…!次回に続く「園児の前で絵を描かなくなった先生の話」(全6話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、子どもの前で絵を描いてはいけないという意味ではありません。
2021年11月25日※この物語は実話をベースにしたお話です。登場する人物や団体名は一部フィクションを含みます。■前回のあらすじ幼稚園教諭として働く私が唯一得意としていたのは、絵を描くこと。絵を通してアプローチしていくのが、私なりの保育のやり方だったのですが…。■園児の絵を飾る展覧会があり…■私のクラスの子どもたちの絵は…私が描きたいのは決して愚痴ではありません…! そして、幼稚園の先生がみんなギスギスしているわけでもないです。先生たちは子どもたちの絵を微笑ましく見ています。ただ、今回は園内研修的なところもあり、「どうしたら子どもたちがより自分らしい表現を楽しめるのか」というところにポイントを置いてより良い指導法を探る中で、こういう雰囲気になってしまった…という感じです。これをきっかけにいろいろ学んだことがあったのでシェアさせてもらいたいなぁと思って描いています!次回に続く「園児の前で絵を描かなくなった先生の話」(全6話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、子どもの前で絵を描いてはいけないという意味ではありません。
2021年11月24日舞台「怖い絵」が、尾上松也主演で来年3月、東京と大阪にて上演されることが決定した。投資家をしながら、実は怖い意味を持つ絵画を集めるのが趣味の男。「怖い絵」に秘められた物語が、その事件の真の姿を浮かび上がらせ、この男が、罪深き人たちに、復讐の代行を行っていく。本当に存在する絵と、そこに隠されたメッセージ。これは新たな絵画版シャーロックホームズとなるのかもしれない――。本作は、中野京子による名画に隠された恐怖の背景を解説したベストセラー美術書「怖い絵」を基にした物語。2017年には、東京・兵庫でその「怖い絵」を集めた「怖い絵」展が開催され、来場者68万人を突破と、怖い絵ブームを巻き起こしたことも。今回上演される舞台は、ただ見るだけでなく、その絵の怖い意味を考えていく、新たなエンターテインメントステージ。セット内には、物語に合わせて厳選された「怖い絵」が何作も登場し、物語と連動していく。本作を手掛けるのは、マルチエンターテイナー・鈴木おさむ。中野さんも監修し、劇場でも美術館でもない、新たな没入感を作り上げる。物語の主人公は、謎多き絵画コレクター。演じるのは、歌舞伎以外にもミュージカル、ドラマ、映画、バラエティなど幅広く活躍する松也さん。さらに、現在放送中の「日本沈没-希望のひと-」で主人公の妻を演じている比嘉愛未。主演映画『軍艦少年』の公開を控える佐藤寛太。2.5次元界をけん引する崎山つばさ。ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の上演が控える実力派俳優・寺脇康文の出演も明らかになった。なお、本公演のチケット一般発売は、来年1月22日(土)10時~販売される予定だ。▼コメント作・演出/鈴木おさむ僕は元々、中野京子さんの本「怖い絵」がとても好きで、実際に美術館で「怖い絵展」が行われた時にはすぐに見に行き、とても興奮と沢山の感動をしました。その時に、これに物語を付けて、ミステリーものとして舞台に出来ないのか?と考え企画しました。もともと、尾上松也さんとは、いつかなにかやりたいねと話をしていたので、この企画を思いついた時に真っ先にオファーしましてOKいただきました。今回、このありそうでなかった怖い絵の物語。最高のキャストで上演することが出来ます。知的好奇心もくすぐる舞台『怖い絵』、皆さんも一緒に謎を解くつもりで、見てください!監修/中野京子拙著「怖い絵」シリーズを刊行した時には、まさかこんなふうに他分野に派生してゆくとは想像もしていませんでした。まず「NHK知る楽」で8回連続テレビシリーズとなりました。次いで美術展「怖い絵展」(上野の森美術館&兵庫県立美術館)と「怖いクラシックコンサート」(東京文化会館)が催され、今度は舞台に!人気放送作家鈴木おさむ氏の脚本なので、期待は裏切られません。怖い絵とミステリーの絡み合いを、どうぞお楽しみください。主演/尾上松也鈴木おさむさんとは何年も前から、一緒に仕事したいですねという話をしていたので、今回この舞台のお話をいただいたときは、すごく嬉しかったです。僕の役は、謎につつまれ、心に闇を持つ主人公ということなのですが、現代劇においては、あまりやったことのないダークヒーローという役柄を演じること、とても楽しみにしています。今回、共演させていただく方々は、皆さん初めての方ばかりなので怖さもありますが、きっと新鮮な刺激をもらえると思うので、今からすごく楽しみです。先の読めないミステリアスな展開が待ち受ける作品です。演出のおさむさん、そして出演者の皆さんと共に、今まで誰も見たことのないエンターテインメント作品に仕上げたいと思います。皆さん、劇場でお待ちしております。舞台「怖い絵」東京公演は2022年3月4日(金)~21日(月・祝)よみうり大手町ホールにて、大阪公演は2022年3月24日(木)~27日(日)COOL JAPAN OSAKA PARK TTホールにて上演。(cinemacafe.net)
2021年11月02日