新木優子と高良健吾が主演するドラマ「モトカレマニア」が、秋のフジテレビ系木曜劇場枠にて放送されることが決定。初共演の2人が、恋愛で誰しもが感じる“あるある”をコミカルに演じる。うまく恋愛ができない難波ユリカ。その理由は、初めて付き合った彼氏・マコチこと斉藤真との恋愛にあった。10代、20代の恋は、失敗したり、あがいたり恋愛スキルを磨くはずだった時期。だが、その大切な時期にユリカの最初の恋愛は、あまりにもうまくすんなりと行きすぎた。そして、自分の就職をきっかけに生まれたすれ違いから、ユリカはマコチを振ってしまう。すぐに次の彼氏と素敵な恋愛できるでしょ!と思っていたが、クズ男ばかり引くハメに。そして彼氏も好きな人も作らず、現在に至る。「好きってなんだっけ?」――ユリカが出した答えは、“幸せだった過去の恋の時間に浸っていよう”。こうして、モトカレ・マコチの幸せな思い出を、日々の楽しみとして妄想する日々を送るモトカレマニアが爆誕!だが、ユリカの美しい思い出に浸る時間を破壊する出来事が――。立て続けに話題ドラマのヒロインに抜擢され、今回地上波ドラマ初主演となる新木さんが演じるのは、うまく恋愛ができない“イタカワ女子”難波ユリカ。マコチを好きすぎるあまり、毎朝SNSで名前を検索したり、心の中でマコチと妄想の会話をしたり、初対面の男性に対し、“モトカレスカウター”なるものを起動させ、マコチとのかすかな共通点を見つけると恍惚の表情を浮かべる27歳独身のぶっ飛びOLだ。原作を読み、「過去の彼に抱く印象をユリカは全部さらけ出してしまうとても素直な女の子」と演じるキャラクターの印象を語った新木さんは、「今まで以上にすべてのことに素直に反応してお芝居を楽しみたいです」とコメントしている。また、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」以来のフジテレビドラマ主演となる高良さんは、「自分でも驚くほどスッと受け入れることができました。それはラブコメという、自分が今まで経験したことがないジャンルだったからだと思います。新しいことをする時にプレッシャーは付き物ですが、それよりも新しい何かに出会える気がしてワクワクしています」と心境を明かす。高良さんが演じるユリカのモトカレ・マコチ(斉藤真)は、不動産会社に勤務する30歳独身イケメン。2人が別れることになってから姿を消していたが、ユリカが働くことになった不動産会社で“同僚”として再会することに…。そんなマコチについては「イメージもまだまだなので、これから徐々にマコチのことを身近にしていけたらと思います。ただの天然にはさせないように、マコチを確かに存在させることが自分に与えられた役割だと思います」と語っている。そして今作が初共演となる主演の2人。お互いの印象については「映画“蛇にピアス”(2008年9月公開)を見させて頂いたときにすごく印象的ですてきな方だなと思っていました。今回ご一緒できることがすごく光栄です」(新木さん)、「まなざしがまっすぐで、凛(りん)とされているなというのが印象です。まだお会いしていないですが、これから作品、現場を一緒に支えていけたらと思っています」(高良さん)と話している。原作は、現在「Kiss」(講談社)で連載中の瀧波ユカリの同名コミック。元カレの存在を引きずり、“モトカレマニア(MKM)”になった女の子の混乱と暴走と試行錯誤の物語を描く。現在は3巻まで発売中だ。瀧波氏は「新木優子さんの愛らしさを想像してキュンキュンしています。そして、マコチ役に高良健吾さん…!“忘れられないモトカレ”としての魅力がありすぎます!“高良健吾さんがモトカレだったら”という妄想をしてみましたが、ステキすぎてつらすぎて泣きたくなりました…!」とドラマ化・配役への喜びを語っている。また、主演・新木さんが本作のAmebaブログを開設。ドラマ最終回放送終了までの期間限定ブログとなっており、オフショットやドラマ撮影の裏話などを綴っていくようだ。木曜劇場「モトカレマニア」は10月、毎週木曜日22時~フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年07月18日大石圭の人気ベストセラーの同名小説を映画化した、高良健吾主演『アンダー・ユア・ベッド』から、本編スペシャル映像と阪本順治監督、水川あさみからの絶賛コメントが解禁となった。先日7月4日(木)に行われた完成披露で、原作者の大石圭は「この映画には僕の表現したかったことすべてが、ほんの少しも端折られることもなく、完全に凝縮されていた。高良さん、西川さん、安部さんが実際に演じたことで映画は小説よりさらに凄みのあるものになったと感じる。多くの方にこの作品を見てもらいたい」と大絶賛。一足先に本作を鑑賞した観客の中には上映中、嗚咽する程涙し、口コミでは「余韻がすごい」「引くどころか前のめりで夢中になった」「怖いけど純粋でどこか共感できた」と、上映から1週間経ったいまでも余韻から抜け出せない人が続出し、絶賛と称賛の嵐が吹き荒れている。今回解禁された本編映像には、高良さん演じる主人公・三井が愛する女性の家に侵入するきっかけとなる場面が映し出されている。三井は西川可奈子演じる千尋を探し出し、近所に自ら観賞魚店を開店。彼女を覗き続ける日々が始まった。そんなある日、偶然にも千尋が来店。11年ぶりに彼女と突然の対面を果たし大きく動揺するも、彼女は三井のことを覚えている様子は全くない。千尋は観賞魚たちに興味を示すも、飼育にお金がかかると知り、諦めて店を出ようとする。その時、三井は「待って!…ちょっと傷があって、商品にならない飼育セットがあるんです…」と、うそか本当か分からない言葉を口にする。「いや…それは悪いです!」と拒む千尋にすかさず「その代わり、時々餌を買いに来てくれたら…」と三井は率直な申し出をし、ずっと覗き続けていた家に玄関から堂々と足を踏み入れるチャンスを自ら作り出した。部屋の中でグッピーが泳ぐ水槽をセットする三井。その隣で「はぁ~綺麗!」と微笑む千尋。外見が変わり果てていても、千尋は唯一人生の幸せを感じさせてくれた唯一無二の存在だと三井は再確認する。そして千尋がその場を一瞬離れたその時、三井は彼女の自宅の鍵を見つけ、何の迷いもなくポケットに押し込む。いよいよここから三井の盲目的な行動は歯止めが利かなくなり、どんどん危ない方向へエスカレートしていく…。そして今回、本編映像とともに本作を鑑賞した阪本順治監督と、女優の水川あさみからのコメントが到着。阪本監督は、「度肝を抜かれるというのはこういうことを言うのか。ものがたりを語る力、ひとを語る力、そのどちらにも感銘を受けた。高良健吾と西川可奈子は、こころとからだ、そのすべてを作品に託し、あらためて、映画のあるべきすがたを考えさせられた。ぼくたちの知らない何処かへといざなわれ、どれだけ気持ちがよかったことか。そんなカタルシスに満ちた傑作だ」と本作を絶賛。一方の水川さんも、「歪んだ愛情も暴力も剥き出しの映画。ベッドの下でしか見えない景色と感情があった。人間が起こす行動の異常さの根源に愛情があり、それがとてつもない恐怖となって押し寄せてくる。たった一つの家の中で蠢く愛情が、滑稽であり美しい」と本作を褒め称える声をあげている。『アンダー・ユア・ベッド』は7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年7月19日より、テアトル新宿ほか全国にて公開予定Ⓒ2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
2019年07月11日高良健吾主演の問題作『アンダー・ユア・ベッド』から、スペシャルメイキング映像と場面写真が解禁。さらに、ひと足早く本作を鑑賞した、高良さんや安里麻里監督とゆかりの深い廣木隆一監督、黒沢清監督から応援コメントも到着した。黒沢監督、塩田明彦監督の助監督を経て、『バイロケーション』『劇場版零~ゼロ~』 『氷菓』 などを手がけてきた期待の安里監督が放つ本作。今回解禁となったメイキング映像は、高良さんがどのようにして三井直人という孤独な男と向き合いながら演じたか、現場での徹底した役作りと集中力が明かされる。メイキングのカメラが、それ以上は近寄れなかったことが読み取れる、本作の独特な空気感と距離感に注目だ。マネキンに向かって香水…執着が垣間見られるシーンも「よーい!」とカメラが回り始めた瞬間、無表情だった高良さんの顔は一変。満足感と幸福感に溢れた表情で、坂道をスイスイと登る笑顔が印象的なこちらのシーンは、大学生時代、三井が人生で初めて名前を呼 んでくれた千尋(西川可奈子)とのある約束を果たすため、グッピーと水槽を持って彼女の自宅に向かうワンシーン。本作に度々登場するグッピーは11年前に2人を結び付けたきっかけであり、再び2人を再会させ、物語を展開させる重要な役割を担っている。三井が小学2年生のとき、初めて母親に買ってもらい繁殖を繰り返したグッピーは、いまでは34 代目。ひとり物静かにグッピーを見つめる飼育シーンは、ここまでに至る孤独な年月の長さと重さと深みを幾重にも感じさせるものだ。続いて自室にて、11年前に千尋をコーヒーに誘ったときと同じ柄の可憐なワンピースを着せ、サラサラな長い髪のウィッグを被せた無機質なマネキンに向かう三井。当時の千尋と同じ香水を“シュッ!シュッ!”と吹きかける音だけが響く。その背中は人生でたった一度だけ味わった幸せな瞬間にすがり、いまでも鮮明に脳裏に焼き付いている千尋の姿を具現化し、近くで感じていたいという異常行動に図り知れない執着が垣間見られるシーン。そして、メイキング映像の最後には、孤独と絶望をいっぱいにため込んだ三井が、一筋の光にすがろうとするも、理想と現実の間に生まれた“大きなズレ” を受け入れられず、自分自身との葛藤に押しつぶされそうな心情に、高良さんが眉をひそめ、唾を飲む一幕が…。生まれてからずっと家族や学校 、誰からも存在を忘れ去られ孤独に生きてきた男の行末の姿を象徴する、辛く重たいシーンとなっている。本作は、三井を演じる高良さんのナレーションと共に進んでいくモノローグ映画。高良さんは撮影前にナレーションを撮った段階から、すでに「三井だ!」と思わせる声の雰囲気があり、周囲を圧倒させたという。さらに、撮影日でない日も撮影現場に現れた。三井が自分の部屋から千尋の部屋を覗いているシーンで、三井の撮った写真や三井の視線の撮影のため、本人の出番はなかったが、自らの意思で現場に参加するという作品作りへのこだわりを見せた。撮影全体が終了した後の、アフレコの際に高良さんは「三井をあの後もひきずっていて、友達から声小さっ!って言われました」と笑顔で明かしている。心身共に辛く、負担が重くのしかかる題材なだけに、緊迫した撮影現場で役者たちがいかに集中し、撮影に没頭していたかが随所に伝わるメイキングとなっている。高良健吾&安里麻里監督の“師”がコメント!廣木隆一監督他人の人生を覗く時、それは相手の人生に深く関わること。ベッドの下の健吾の眼差しは一つの答えを見つけ出す。時には戸惑い、悲しさに満ちている。黒沢清監督とにかく、高良健吾の変質者ぶりと西川可奈子の薄幸ぶりが凄まじい。こんな二人が出会って、いいことなどあるはずがないと暗澹たる思いでいたら、いつの間にか何としても幸せになってくれと祈っていた。実に巧妙にできた極限のラブストーリーであった。『アンダー・ユア・ベッド』は7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年7月19日より、テアトル新宿ほか全国にて公開予定Ⓒ2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
2019年06月18日映画『葬式の名人』が、2019年9月20日(金)より全国ロードショー。前田敦子×高良健吾で、文豪・川端康成の世界を描き出す。文豪・川端康成作品が原案映画『葬式の名人』は、『雪国』『舞姫』『伊豆の踊子』など数々の名作を世に送り出した、ノーベル文学賞受賞作家・川端康成の作品が原案。本作では『葬式の名人』『師の棺を肩に』『片腕』『バッタと鈴虫』『十六歳の日記』『古都』『少年』『化粧の天使達』からモチーフを得て、“葬式”をテーマにしたこれまで“見たことも聞いたこともない”奇想天外なお通夜の物語を描き出す。奇想天外なお通夜の物語主人公はシングルマザーの雪子。簡素な木造アパートで息子と二人で暮らしている、28歳の女性だ。ある日雪子のもとに届く一通の手紙、それは高校時代の同級生の訃報だった…。卒業から10年。時を経て通夜に集まった同級生たちを待っていたのは、これまで“見たことも聞いたこともない”奇想天外なお通夜。主人公の雪子と、彼女の同級生たち、そして不思議な一夜に巻き込む豊川を中心に物語は進んでいく。出演・前田敦子×高良健吾主人公・雪子を演じるのは『旅のおわり世界のはじまり』の前田敦子。実生活でもママとなった前田が、子育てに奮闘するシングルマザー役を演じる。雪子たちを奇想天外なお通夜に導く豊川役は、『多十郎殉愛記』『アンダー・ユア・ベッド』等主演作が相次ぐ高良健吾だ。雪子の同級生・吉田役に、映画・ドラマ『BACK STREET GIRLS –ゴクドルズ-』で主演を演じた俳優・白洲迅。そのほか、尾上寛之、中西美帆、岡野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香など若手俳優が同級生役を演じ、笑いあり涙ありの同葬会を繰り広げる。また、川端康成原案となる映画『葬式の名人』では、川端の世界を象徴する謎の女役として、有馬稲子を起用。撮影も川端康成が18歳まで過ごした大阪府茨木市で行われている。メガホンをとるのは樋口尚文。映画評論家として知られる樋口の劇場用映画2作目となる。ストーリー大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と二人で暮らしている 28 歳・雪子。ある日、彼女のもとに高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から 10 年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった――。【作品情報】映画『葬式の名人』公開日:2019年9月20日(金)全国ロードショー※8月16日(金)大阪・茨木市先行ロードショー出演:前田敦子、高良健吾、白洲迅、尾上寛之、中西美帆、奥野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香、中江有里、大島葉子、佐伯日菜子、阿比留照太、桂雀々、堀内正美、和泉ちぬ、福本清三、中島貞夫、栗塚旭、有馬稲子監督:樋口尚文
2019年04月30日前田敦子×高良健吾の共演で、川端康成・原案の物語を映画化する『葬式の名人』。この度、ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。シングルマザーの主人公・雪子を演じるのは、実生活でもママとなり、黒沢清監督『旅のおわり世界のはじまり』の公開も控えている前田敦子。女手一つで息子を育てる母親・渡辺雪子を逞しく演じた。また、雪子たち同級生を不思議な一夜に巻き込む豊川役は、『多十郎殉愛記』『アンダー・ユア・ベッド』など主演作が続く高良健吾が務めている。そして、主人公たちの同級生で中心的人物である吉田役には、映画・ドラマ「BACK STREET GIRLS ーゴクドルズー」で主演を務めるほか、連続ドラマなどにも引っ張りだこの白洲迅。本作脚本のモチーフである川端康成の世界を象徴する謎の女役に、日本映画界の至宝・有馬稲子。そのほか、尾上寛之、中西美帆、岡野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香など、実力派の若手俳優たちが同級生を演じ、笑いあり、涙あり、お祭りのみこしさながらに棺桶を担いで練り歩く“同葬会”が盛り上げる。映画評論家として知られる樋口尚文監督の劇場用映画第2作目となる本作は、川端康成が18歳まで過ごした大阪府茨木市で撮影。川端の学び舎である茨木高校の後輩で、『太秦ライムライト』脚本・プロデューサーを務めた大野裕之が脚本を執筆した。日本を代表する実力派の俳優とスタッフが結集し、川端文学の豊潤な世界を笑いと涙を織り交ぜた人間ドラマに仕上がっている。『葬式の名人』は9月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:葬式の名人 2019年全国にて公開予定
2019年04月27日映画『アンダー・ユア・ベッド』が、2019年7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー。主演は高良健吾。高良健吾、愛する女性の“監視に憑りつかれた”孤独な男に映画『アンダー・ユア・ベッド』は“タブー”とされる題材にフォーカスを当て、クリエイターたちが思うがままに感性と才能を爆発させて作品を作るプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』の一環として生まれた作品。『蛇にピアス』で脚光を浴び、『万引き家族』『止められるか、俺たちを』とヒット作の出演が続き、『多十郎殉愛記』『葬式の名人』『カツベン!』など話題作の公開を控える俳優・高良健吾が新たな境地に挑む、衝撃作だ。高良健吾演じる、主人公・三井直人は、学生時代から誰の記憶にも残らず存在を無視されてきた孤独な男。そんな三井が唯一特別な感情を抱いていたのが、学生時代“三井くん”と初めて「名前を呼んでくれた」女性・佐々木千尋だった。「もう一度名前を呼ばれたい。」物語は、三井が佐々木千尋と11年ぶりの再会を夢見て、追い始める処から始まる。11年前に一度だけコーヒーを飲んだ遠い記憶を胸に、最愛の女性を思い浮かべる三井。しかし、目の前に現れた彼女は、輝きを失い、学生時代の頃とは別人にように変わっていた。何故?彼女に一体何が起こっているのか…。主演・高良健吾にインタビュー公開に先駆け、主人公・三井を演じる高良健吾にインタビュー。作品や三井という人物に対して抱いた思いを聞いた。『アンダー・ユア・ベッド』王道のサスペンスとは一線を画す独特な雰囲気の作品でした。最初この物語自体にどのような印象を抱きましたか。上手く伝えるのが難しいのですが、一言でいうと“痛いな”っていう感じでしょうか。作品に対してよりも、自分が演じた役に対しての印象が強く、(主人公の)三井という孤独で周りから存在を忘れられてきた人間をどういう風に演じようか考えていました。三井は狂気的な一方で、1人の人を想い続けるという純粋さも感じられました。三井を演じるにあたり向き合ったポイントを教えてください。純粋と狂気は結構似ているというか、すごく近いものだと僕は思います。その2つを分けるということは自分の中では無かった。三井は、世の中から存在を忘れ去られてきた人間なのですが、その立ち位置として、誰かに知って欲しいという訳でもなく、狭い範囲で、行動が全部自己完結するようなイメージはしていました。何もかも自分だけ納得させていくような…。取った行動を自分自身で消化して納得させていくようなイメージですか?はい。それもあんまり周りに漏れないように…。そして、“三井に成り切る”ということに距離をあけることをイメージしました。僕は役に“成り切る”のと、役としてその場に“居る”というのは別だと思っていて、その“居る”という方を徹底的にやりたいなと考えました。三井の行動に共感や理解できる部分はありましたか?僕は“共感”と“理解”は別のことだと思っています。で、役に対して共感が出来る、出来ないっていうのは役を演じるにあたって大きな問題ではないと思うんですよね。ただ、理解出来るか出来ないかっていうのは結構大事なのかなと思います。理解はできます。色んな人が理解できると思う。一歩間違えれば三井と同じような行動をしてしまうかも知れないことって沢山あると思います。三井を演じていく中で印象は変わっていきましたか?ありましたね。演じているうちにそういう役に対する心境の変化が出てくるから“演技”は面白いなとも思いました。僕自身も演じるごとに、三井が報われたらいいなと思うようになったり。どんな悪い奴であれ、自分は理解したいという気持ちはいつもあります。三井に対してはその気持ちがより強かったですね。ヒーローっぽさが見えたり。ものすごくいびつで、めちゃくちゃですけどね。(笑)『アンダー・ユア・ベッド』にはバイオレンスシーンがありますが、見て驚いてしまう人がいるかもしれません。そのようなバイオレンスシーンをどのように捉えたらいいかアドバイスをお願いします。楽しめる映画や感動的な映画って必要だと思っていて、だけども、自分が本当に知識なく芝居の世界に入った若い頃は過激な役が多くて。人が傷つく映画もあるんだな…ということをすごく考えました。人を傷つける題材の映画は、普通だったら見たくないし、感じたくもない。もしかしたら映画を見てトラウマになってしまうかもしれません。ただ、これはあくまで映画。作り物なんです。それを前提にして、三井君の行動を真剣に見てたらちょっと笑える部分もある。真っすぐすぎると、ちょっと笑えちゃうところもあって。とは言え、無責任なことは言えませんね。”傷つくかもしれない”という覚悟はいります。だからR18になったのですが、描写はきついと思う。それは覚悟してください。ただ、僕は、少しトラウマになるような映画があっても良いと思う。そこから伝わる何かもきっとある。『アンダー・ユア・ベッド』は、そういうタイプの映画だと思っています。ベッドの下で監視する“異常な生活”そこから三井の“異常な生活”がはじまる。憑りつかれたかのように、佐々木千尋を監視するようになり、ついには自宅に潜入してベッドの下に潜り込み、ベッドの上の彼女を想い過ごし始めるほどに。「もう一度名前を呼ばれたい。」その一心で、歯止めが利かなくなる三井。加速度的に暴走していく彼の先に待っているものとは。一途で純粋な思いから生まれた愛ゆえの盲目なのか、それとも狂気なのか…。異常で孤独な男の切なさ、繊細な部分を高良健吾がどのように演じるのか注目が集まる。佐々木千尋役 - 西川可奈子主人公・三井の意中の相手で、学生時代“三井くん”と初めて「名前を呼んでくれた」女性。執拗に覗かれ、夫からは激しいドメスティック・ヴァイオレンスを受ける。佐々木千尋役は、西川可奈子が担当。NHK 大河ドラマ「西郷どん」など、映画、舞台、ドラマと体当たりの演技で頭角を現す実力派女優だ。浜崎健太郎役 - 安部賢一ごく普通のサラリーマン。妻にはドメスティックバイオレンス。妻に対して、ベッドから高圧的な視線を送る。狂気的だが孤独に蝕まれた男の切なく繊細な表情を併せ持つ。演じるのは安部賢一。『ガチ★星』にて初主演を務めた。監督は安里麻里メガホンをとるのは安里麻里監督。黒沢清監督、塩田明彦監督の助監督として経験を積み、『バイロケーション』『氷菓』などで着実にファンを獲得してきた、女流監督だ。あらすじ雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺は思い出す。この香り…11 年前、たった一度、名前を呼んでくれた佐々木千尋のことを。誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。俺は人生で唯一幸せだったあの感覚にもう一度触れたいと思い、彼女を探し出すことにした。家庭を持った彼女の家の近所に引っ越し鑑賞魚店を開店し、自宅に侵入、監視、盗撮、盗聴、彼女の近くで全てを覗き見ていたいと思った。だが、俺の目に映ったのは、全くの別人に変わり果てた姿だったのだが・・・。【作品情報】映画『アンダー・ユア・ベッド』公開日:2019年7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー出演:高良健吾、西川可奈子、安部賢一、三河悠冴、三宅亮輔原作:大石 圭「アンダー・ユア・ベッド」(角川ホラー文庫刊)監督:安里麻里脚本:安里麻里製作:ハピネット KADOKAWA制作プロダクション:ザフール配給:KADOKAWA R18+
2019年04月12日30代に入り、男としての色気に磨きがかかる高良健吾さん。最新主演作『多十郎殉愛記』は、高良さんが初の本格的な“ちゃんばら”に挑んだ娯楽時代劇です。「もっとも苦労したのは、殺陣(たて)です。長い稽古を経て、体に染み込ませることができるのは、殺陣のいくつかの基本的な型のみ。本番でどのような殺陣をやるのかは、撮影前の20~30分間で覚えなければなりません。しかも殺陣を完璧に覚えることよりも、真剣勝負の、命のやり取りに見えることのほうが重要。殺陣は、練習を重ねるだけでは対応できないところに難しさを感じました」本作のメガホンをとったのは、映画『木枯し紋次郎』『新・極道の妻たち』などで知られる、映画界のレジェンド・中島貞夫監督。「僕は以前から中島監督の作品と時代劇が好きで。本作は監督が20年ぶりに撮る最後の長編映画と聞き、ぜひ出演したいと思いました。作品に対する想いは人それぞれだと思いますが、演じるなら想いが強い人がやったほうがいいだろうと。僕はこの役に必要な勉強をして演じられる、だから僕に(オファーが)来てほしい、と願いました。撮影に入ると、監督は役者たちに厳しい言葉をぶつけることはなくて。言葉も多くありませんでしたが、監督が現場へ入ってきた瞬間に身が引き締まりました。監督に『いいね』と褒められると、僕たちは“よし、またやるぞ!”という気持ちになります。監督の立ち居振る舞いには、映画作りに何十年もの月日を費やしてきたすごみやかっこよさが表れていました。監督がもっとも輝く瞬間に立ち会えたことを光栄に思っています」剣豪・多十郎が、愛する者たちを守るため、大人数の役人たちに立ち向かっていく姿は圧巻です。特に、クライマックスの大立ち回りの中、寺島進さん演じる最強の敵・抜刀隊隊長の溝口と対峙するシーンは、手に汗握るほどスリリング。「寺島さんと殺陣に関する打ち合わせは行いませんでした。その緊張感が、本当の命のやり取りに見える秘訣かもしれません。本作で展開されるのは、体勢が崩れた泥くさい殺陣。いうなれば溝口はラスボスですから、もっと長くて派手な殺陣をやってもおかしくはない。しかし、監督から『剣の達人は数手で終わる』と言われて納得しました。監督が思い描く時代劇は、シンプルでいさぎよくてかっこいいなと思います。僕が溝口との一騎打ちで心掛けたのは、楽しそうに演じること。多十郎が生き生きと戦う姿に、命の輝きを感じていただけたら嬉しいです」愛する者たちのために命懸けの戦いに挑む、多十郎。高良さんもその生きざまに魅了されたひとり。「多十郎が刀を抜いた理由は、愛する人たちを安全な場所へ逃がすため。大人数を斬ることが目的ではありません。自分の命を捧げる、究極の愛。それを実行できるところが多十郎の強さだと思いました」高良さんの色気溢れる演技も本作の魅力。アンアン読者に注目してほしい見どころを聞くと、こんなお茶目な答えが返ってきました。「アンアン読者の方は、セクシーなものに惹かれると聞きました。僕が演じる多十郎がセクシーに見えるとしたら、それはふんどしのおかげです。監督は、ふんどしの長さ、見え方、色に対し、こだわりを持っていました。多十郎のふんどしにも注目して観ていただきたいですね(笑)」『多十郎殉愛記』舞台は幕末の京都。剣の強さを持て余す脱藩浪人・清川多十郎が、愛する者たちを守るため、命を懸けて戦う姿を描く。監督/中島貞夫出演/高良健吾、多部未華子、木村了ほか4月12日(金)より全国公開。©「多十郎殉愛記」製作委員会こうら・けんご1987年11月12日生まれ、熊本県出身。日本アカデミー賞、ブルーリボン賞を受賞した演技派。今夏には主演作『アンダー・ユア・ベッド』も公開。ストライプシャツ¥30,000プルオーバーシャツ¥18,000パンツ¥32,000(以上KAZUYUKI KUMAGAI/アタッチメント 代官山本店 TEL:03・3770・5090)※『anan』2019年4月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・渡辺慎也(Koa Hole inc)ヘア&メイク・森田康平インタビュー、文・田嶋真理(by anan編集部)
2019年04月10日高良健吾が愛する女性を覗き続ける異常で孤独な男を演じる『アンダー・ユア・ベッド』の予告映像とヒロインの写真が初解禁となった。ヒロイン・佐々木千尋を演じる西川可奈子からのコメントも到着した。高良さん演じる三井が狂気の愛を向けるヒロイン・佐々木千尋を演じたのは、『私は絶対許さない』でマドリード国際映画祭主演女優賞ノミネート、NHK大河ドラマ『西郷どん』に出演するなど、映画、舞台、ドラマと体当たりの演技で頭角を現し、いま注目を集める実力派女優・西川可奈子。本作では、三井から執拗に覗かれ、夫からは激しいドメスティック・バイオレンスを受ける難役を見事に演じている。今回解禁された予告は、きしむベッドの下でひっそりと息を潜め、ベッドの上の千尋を感じるだけの三井の衝撃的な映像から始まる。11年前大学の講義中、「三井くん」と同級生で初めて名前を呼んでくれた千尋に一瞬にして心を奪われた三井。サラサラな髪、白地に黄色い花柄のワンピースに甘い香水の香り、はつらつとした彼女に恋をした…。しかし、11年後に盗撮し覗き見た彼女は夫に支配され変わり果てた姿に。「もう一度名前を呼ばれたい」ただそれだけの願いのための異常な執着は歯止めが利かず、彼女の自宅に潜入、ベッドの下に忍び込みながら、三井の自宅には11年前の彼女を忠実に再現したマネキンを置き、当時彼女が使っていた香水をふりかけ、その体にそっと触れる異様な姿が映し出されている。スタンガンの響く音や千尋の叫び声、警察に取り押さえられる三井の姿など、事件への発展を思わせる要素も混ざり、どんな結末を迎えるのか、続きが気になる映像となっている。撮影を終え、西川さんは「千尋でいた期間は本当に苦しかったですね…。現状から抜け出す為の選択がどれ程大変で勇気のいる事か…。迫る恐怖や不安な日々を一緒に戦って過ごしている内に気づけば自然と体重も落ちていました。高良さんはその場で生まれる感情を繊細に受けて下さるので、三井くんの前では自然体の優しい千尋でいれた気がします。苦しいはずの現場の空気感が程よく心地良いと思えたのは、きっとその場にいる全員が、俳優高良健吾さん、そしてこの作品に惚れ込んでいたからだろうと感じました」とコメント。また、「仕上がりを観た時、初めて抱いた感情がこの映画にはあって…。改めてこの作品をこの組でやれた事、そして安里監督との出会いに心から感謝します!安里組全員の覚悟が乗っかったこの作品の熱量が画面を通して1人でも多くの方に響くと嬉しいです」と思いを語った。あえてタブーとされるテーマを描いた本作。予告映像から漂ってくる不気味さは、かえって好奇心を駆られる人も多いのではないだろうか。先の読めないストーリー展開はもちろん、変質的な役柄を高良さんがどのように演じているのかも見どころだ。『アンダー・ユア・ベッド』は7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年7月19日より、テアトル新宿ほか全国にて公開予定Ⓒ2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
2019年04月09日菅原文太『木枯らし紋次郎』シリーズ、『まむしの兄弟』シリーズなど、50年以上に渡り数々の娯楽大作を世に送り出してきた中島貞夫監督の20年ぶりの長編時代劇で、高良健吾が主演を務める『多十郎殉愛記』。この度、本作の本編映像が解禁となった。主人公・多十郎役を務めるのは、『横道世之介』『万引き家族』などに出演、2019年も『カツベン!(仮)』『葬式の名人』など数々の出演を控えており、目覚ましい活躍を見せている高良健吾。本作では、初の本格的な“ちゃんばら”に挑んでいる。相手役のおとよを演じるのは、『ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~』『ピース オブ ケイク』『深夜食堂』で演技が評価され、主演女優賞を受賞した経歴を持つ若手実力派女優の多部未華子だ。そのほか、多十郎の弟・数馬を木村了、“維新の三傑”の一人・桂小五郎を永瀬正敏、多十郎の前に立ち塞がる最強の敵・溝口蔵人を寺島進が演じる。本作では日本映画界のレジェンド・中島貞夫監督が20年ぶりにメガホンをとり、中島監督の一番弟子である熊切和嘉も監督補佐として参加した。今回解禁された本編映像は、高良さん演じる多十郎がすりこぎ一本で悪漢を撃退する男気溢れるシーン。自身が切り盛りする小料理屋で横暴な岡っ引きに絡まれ、店の娘を気丈に守ろうとするのは多部さん演じるおとよ。膳をひっくり返され、連れの下っ端まで乱入してくるなど店内は騒然。そんな中、一人で静かに飲んでいた多十郎が立ち上がり、暴れまわっていた男たちを瞬く間に叩きのめす。歓喜に包まれる中、おとよは多十郎の背中に縋り付き、張り詰めてきたものが堰をきったかのように泣き出す様子が映し出されている。通常であればおとよが初めて見せた泣きの表情をアップで撮るのが定石であるこのシーン。中島監督は「受け芝居が天才的」と多部さんの演技を絶賛し、あえてワンカットで作り上げたという。『多十郎殉愛記』は4月12日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:多十郎殉愛記 2019年4月12日より全国にて公開©『多十郎殉愛記』製作委員会
2019年04月04日高良健吾が愛する女性のベッドの下に潜り込み、彼女を想いながら過ごす男を演じる『アンダー・ユア・ベッド』。この度、高良さんの“覗き続ける”姿をとらえた場面写真とキービジュアルが解禁となった。それは愛ゆえの盲目さか、それとも狂気か――。愛する彼女への一途で純粋な思いと、異常で孤独な男の切なさ、繊細な役柄を高良さんが演じる問題作。ドラマ「ごくせん」でデビュー後、『蛇にピアス』で脚光を浴び、近年『シン・ゴジラ』『万引き家族』『止められるか、俺たちを』ほか、今年は『多十郎殉愛記』『葬式の名人』『カツベン!(仮)』など話題作への出演が続々控える“日本映画界に必要不可欠な俳優”の新たな境地は早くも話題となっている。「覗いていたい。このままずっと――」今回解禁したビジュアルでは、高良さん演じる主人公・三井直人が、11年前に一度だけコーヒーを飲んだ最愛の女性をベッドの下から覗く様子が具体的に明らかになってきた。そこには、眼前を青白く細い足が横切り、その様子を至近距離から虚ろな目でじっと見つめる三井(高良さん)の姿が…。とても異常な状態に身を置く男の様子を描き出す、大胆で不気味なビジュアル。彼はどのようにしてベッドの下に潜り込んだのか?「ずっと覗いていたい」男の異常執着体質はどこから生まれたのか?男がベッドの下から覗き見たものは一体何なのか?変質的ではあるが、どこか繊細で孤独な雰囲気を漂わせる三井の姿に妄想がかき立てられる。さらに、今回初解禁となった場面写真は、木陰から女性を監視する高良さん、望遠レンズ越しに女性を盗撮する高良さん、観賞用のグッピーを食い入るように見つめる高良さん、とリミッターの外れた覗きの様子が垣間見られる3点となっている。『アンダー・ユア・ベッド』は今夏、テアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年夏、テアトル新宿ほか全国にて公開予定Ⓒ2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
2019年04月02日高良健吾が『リアル鬼ごっこ』シリーズや『劇場版 零~ゼロ~』の安里麻里監督のもと、最愛の女性をベッドの下から見つめ続ける“異常者”を熱演した『アンダー・ユア・ベッド』が、今夏、公開されることが決定した。■新たなジャンル映画を目指す「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」第2弾本作は、「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイターたちの感性と才能を思うままに表現する“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った作品を共同で開発、発信していくKADOKAWAとハピネットの共同製作プロジェクト「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第2弾。第1弾は『スマホを落としただけなのに』が記憶に新しい中田秀夫監督による4月12日公開『殺人鬼を飼う女』で、先日、戦慄の予告映像が解禁され、注目を集めている。今回はプロジェクト第2弾『アンダー・ユア・ベッド』の主演を高良健吾が演じることが明らかに。メガホンを取ったのは、安里麻里監督。黒沢清、塩田明彦といった鬼才の助監督を経て、2004年『独立少女紅蓮隊』で劇場長編映画デビュー。2014年『バイロケーション』ではホラー要素と謎解きミステリー、人間ドラマを融合させ、各方面で絶賛を浴びた。そのほかの作品に大ヒットシリーズの三連作『リアル鬼ごっこ3・4・5』『劇場版 零~ゼロ~』『氷菓』など確かなファンを獲得している。原作は『殺人鬼を飼う女』と同じく大石圭。■11年前に恋した女性を監視、潜入、盗撮…の異常愛を体現本作は、家でも学校でも誰からも必要とされず存在を無視され忘れられてきた男が、学生時代に初めて「名前を呼んでくれた」女性との11年ぶりの再会を夢見て、追い始めるところから始まる。しかし、目の前に現れた彼女は別人のように変わっていた。彼女に何が起こっているのか。男は、彼女を監視するようになり、自宅に潜入し、ベッドの下で真上の彼女を想い過ごし始める。加速度的に暴走していく男。これは愛ゆえの盲目なのか、それとも狂気なのか――。この愛する彼女への一途な思いと、異常で孤独な男の切なさ、繊細な役柄を高良さんが演じる。ドラマ「ごくせん」でデビュー後、『蛇にピアス』(08)で脚光を浴び、近年も『シン・ゴジラ』から『万引き家族』『止められるか、俺たちを』『多十郎 殉愛記』『葬式の名人』など話題作への出演が続く“日本映画界に必要不可欠な俳優”でありながら、また新たな境地へと挑む。■高良健吾「不気味な愛と緊張がある」高良さんはこの壮絶な内容に反して、「若い現場だったのでエネルギーもあって気持ちがいい組でした。この作品は心から痛々しくて不気味ですから、ご褒美、気持ちがいいという想いは現場中にはゼロ、むしろマイナスになるのですが、それでも、確かにあったと今でも思える日々、現場でした」と充実した現場をふり返って語る。そして「観る人をなんともいえない気持ちにさせる作品なのかもしれませんし、R指定がついているので観る人を選んでいますが、笑えるか笑えないかは気分次第の不気味な愛と緊張がある作品だと思います」と作品を紹介した。また、安里監督は「ただ『名前を呼んでくれた』という些細な事が、主人公・三井にとっては、かけがえのない幸せの記憶。その女を妄想的に想う。変質的であり、純粋でもある。この危ういキャラクターを描いてみたかった。狂気か愛か分からない瞬間をいくつも。緊張感と過敏すぎる空気感。そんなヒリヒリする映画を作ろうと思った」と明かす。高良さんについては「こちらが一言投げかけるだけで、まるで別人のような顔つきに変わっていて、よく驚かされた。『目を離してる間に何か塗りました?』とメイク部に聞いたほど。とんでもない役者と出会ってしまったと思う」と大絶賛。さらに「暴力描写はかなり激し目だ。でも、だからこそ裏腹に、大きな癒しがこの映画にはある。このカタルシスを、多くの人に味わって欲しい」と期待を込めて語っている。『アンダー・ユア・ベッド』は今夏、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年夏、テアトル新宿ほか全国にて公開予定
2019年03月08日テレビ東京開局55周年特別企画として2夜連続で放送される小栗旬主演の「二つの祖国」。この度、松重豊、高良健吾、新田真剣佑ら新たなキャストが発表された。本作は、発行部数250万部突破の大ベストセラー、山崎豊子の同名著書を、民放で初めて映像化。1900年代、第二次世界大戦前・中・後のアメリカと日本を舞台に、歴史に翻弄されながらも、激動の時代を生き抜いた日系アメリカ人二世たちの、愛と奇跡の青春群像劇を壮大なスケールで描く。すでにキャストには、主演の小栗さんが日系二世で、ロサンゼルス・リトルトーキョーの日本語新聞社「加州新報」の記者・天羽賢治役を、アメリカで成功するため日本人であることを捨て去ろうとするチャーリー田宮をムロツヨシが演じることが決定しているが、このほど新たに、日系一世・二世として生きる天羽家の人々を演じるキャストが決定。まず、小栗さん演じる天羽家長男・賢治の父親、乙七役には、『探偵はBARにいる』『アウトレイジ』「孤独のグルメ」シリーズの松重豊。19歳のときに一念発起し、郷里の鹿児島から移民として渡米。日系人に対する過酷な境遇に耐え、ロサンゼルス・リトルトーキョーでアモウランドリーを経営するも、開戦によって全てを没収され、収容所に送られることになる…。今回の役作りに関して「当時の日本人の置かれた状況、日系1世としての苦悩を、追体験しながら、取り組んでおります」と明かした松重さん。これまで何度か共演経験のある小栗さんについては「親子役は初めてですが、こんな息子がいると老後は楽でしょうね」とコメントした。また天羽家3兄弟として、賢治の弟で日本の大学に在籍中に日本軍に徴兵されることになる次男・忠役を、春に主演映画『多十郎殉愛記』が公開を控える高良健吾。日系人が収容されたマンザナール強制収容所でアメリカ軍への志願を決意し、戦地に赴く三男・勇役は、『ちはやふる』シリーズや『パシフィック・リム:アップライジング』、「トドメの接吻」など、話題作に続々出演する新田真剣佑と、豪華イケメン俳優が決定した。「先人の方々に失礼のないように、分かった気にならないように与えられた役を、想いを丁寧に演じたい」と意気込んだ高良さんは、「二度と繰り返してはならない人間の行いを、戦争によって人生を翻弄されながらも必死に生きた人々を、視聴者の方々ともう一度考える事ができたらと思います」と視聴者へ呼びかける。また「3兄弟で一番アメリカ人らしいというところでは、僕自身と似ている部分がある役」と演じる役柄について印象を明かした新田さん。「僕自身の生まれ育った環境と近い事もあり、余計な事を考えずにホームにいる感覚で演じることができました。役にもとても入り込みやすかったです」とふり返る。さらに、今回初共演となる小栗さんについては「小栗さんとは以前から仲良くさせて頂いていて、いつかご一緒できたらと思っていたので、今回共演できて光栄に思います」と共演を喜んだ。ほかにも、賢治の母親であり、日系一世独特のアメリカ社会への寄与と日本人としての想いという葛藤を抱えながらも、様々な困難に際して影日向となって夫を支えるテル役を麻生祐未。賢治の妹で天羽家の長女・春子役を、「朝が来る」に出演した原菜乃華が演じる。<あらすじ>アメリカで生まれた日系二世の天羽賢治(小栗旬)は、日本で教育を受けた後、UCLAで学び、卒業後はロサンゼルスの邦字新聞「加州新報」の記者として働いていた。職場の同僚・梛子は、賢治のUCLA時代の同級生・チャーリー田宮(ムロツヨシ)と交際しており、賢治は2人の交際に複雑な思いを抱きながらも、梛子の友人で二世のエミーと結婚した。だが、太平洋戦争が始まり、賢治を取り巻く状況は一変。賢治や父・乙七(松重豊)、母・テル(麻生祐未)ら日系人たちはマンザナールの強制収容所に送られ、不自由な生活を強いられる。やがて、日系人の中からアメリカ陸軍への徴兵を募ることになり、日系二世はアメリカか日本か、どちらの国に忠誠を誓うか、選択を迫られる――。テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル「二つの祖国」は3月30日(土)、31日(日)テレビ東京系にて2夜連続放送予定。(cinemacafe.net)
2019年02月01日主演に前田敦子、共演に高良健吾を迎え、ノーベル文学賞作家・川端康成の作品を原案にした“お葬式コメディ”が爆誕!映画『葬式の名人』が2019年に全国公開されることが決定した。■ストーリー大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と2人で暮らしている28歳・渡辺雪子。ある日、彼女のもとに高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から10年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった――。本作は、大阪を舞台に奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々を描く、笑って泣ける“お葬式コメディ”。主演を務めるのは、2018年も『のみとり侍』『食べる女』など出演作が相次ぐ女優・前田敦子。エッセイ本「前田敦子の映画手帖」を出版するなど、映画通として知られる前田さんが演じるのは、貧しいながらも、女手1つで小学生の息子を育てるシングルマザー。前田さんは初のママ役、さらに関西弁での演技に初挑戦する!そんな前田さん演じる雪子の同級生であり、共に奇想天外な通夜に翻弄される茨木高校の野球部顧問・豊川大輔を、今年は『万引き家族』に出演し、2015年『悼む人』『きみはいい子』で日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞、主演男優賞を受賞した実力派俳優・高良健吾が演じる。■映画評論家・樋口尚文2作目のメガホン!川端康成ゆかりの地でオールロケ映画評論家として知られる、樋口尚文監督の劇場用映画第2作目となる本作は、ノーベル文学賞作家・川端康成の「十六歳の日記」「師の棺を肩に」「少年」「バッタと鈴虫」「葬式の名人」「片腕」など多数の作品を原案に、川端の母校・大阪府立茨木高校の後輩で、日本チャップリン協会会長を務める脚本家・プロデューサーの大野裕之が脚本を執筆。川端が18歳まで過ごした大阪府茨木市の市制70周年記念事業の一環として、茨木市全面協力のもと、2018年8月、酷暑の中、茨木高校を中心に茨木市オールロケにて撮影された。監督:樋口尚文「女優としての前田敦子さんに心酔していました」私はかねて女優としての前田敦子さんに心酔していましたが、いつか前田さんでマーティン・スコセッシ『アリスの恋』のようなカッコいいシングルマザーが描けたら、というかなわぬ夢を持っていました。その「まさか」が今回の『葬式の名人』で実現、前田さんは初の関西弁も味方につけて、初のママ役をもの凄い集中力で演じきってくれました。これ以上はない相手役の高良健吾さんの繊細で緻密な演技も必見です。しかもなんと世界的文豪の川端康成の小説を原案とした、コメディありラブストーリーありファンタジーありの“世にもフシギなお通夜”に、観客の皆さんにも笑って泣いて「参列」していただきたいです。プロデューサー&脚本:大野裕之「情愛あふれる熱演に何度も泣かされ…」コメディを書いたはずが、前田敦子さんの情愛あふれる熱演に何度も泣かされ、高良健吾さんの色っぽくて真っ直ぐな演技に震えました。樋口尚文監督はじめ名匠スタッフ陣のおかげで、大切な同級生のお通夜を通して、生きることの大切さをユーモラスに描く作品ができました。それにしても、川端康成の母校である大阪府立茨木高校でのロケは、映画の達人たちによる楽しいお祭りのようでした。(実は、茨木高校は私の母校でもあるので、本当に感無量なんです!)皆様もこの熱いお祭りに、奇妙で感動的な“同窓会”に、ぜひおいでください!『葬式の名人』は2019年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年10月22日映画『万引き家族』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が14日に都内で行われ、リリー・フランキー、高良健吾、山田裕貴、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督によるオリジナル作で、第71回カンヌ国際映画祭にて、最高賞 パルムドールを受賞した。生活品を万引きで賄う"万引き家族"が、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。しかし、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。公開から7日間で興行収入は12億、動員は100万人を突破し、まさに「大ヒット」中の同作。高良は「友達から聞いて知って、携わったのもあるけど、日本映画がカンヌという歴史ある映画祭でパルムドールをとったことが嬉しかったです」と喜びつつ、「めちゃくちゃ嬉しかったのに、どこか自分の中でちょっとした悔しさがあった」と心境を吐露する。山田も「SNSのニュースで知ったんですけど、びっくりで。本当にとても嬉しいんですけど、多分高良さんと一緒で、もうちょっとがっつり是枝さんとやらせてもらってたら、素直にイエイ! ってできたのかな」と明かした。山田のシーンが切られていたことも多かったというが「結構スパって行かれてるところもあって、でもそっちの方が伝わるなというのを感じて、是枝さんの愛を感じました。切られても愛を感じる」と笑顔を見せた。是枝組初参加となる2人について、是枝監督は「高良さんは共通の友人である井浦新くん経由で、11〜12年前に出会った」と振り返る。「その時の印象と変わらない。まっすぐなところが好きで、チャンスがあればいつかと思いながら活躍を見ていました。大きなスクリーンの似合う役者だと思っているので、ご一緒できてよかった」と語った。また、山田については「いろんな信頼しているスタッフが、現場をご一緒して『山田くんがいい』ってみんな言うんだよね」と説明。「作品とか役にまっすぐに向き合う姿勢が、どんな役をやっていても感じられた」と理解し、「今回はちょっと切ったとこもあるんですけど、これをご縁にという感じで、来てもらえてありがたいです」と今後に希望を持たせた。高良と一緒のシーンがあった城は「優しかったです。キャップのマジックをカメラ回してない時にやってくれた」とエピソードを披露する。一方で佐々木は「怖い怖〜い幽霊みたいでした」と衝撃の一言。「演技の時が、夜に出てくるゾンビみたいだった!」と言い表し、高良も「そんなふうに思われてたのか……」と驚いていた。
2018年06月14日俳優の西島秀俊、安田顕、高良健吾がそれぞれ主演を務めるミステリースペシャル「満願」が、NHKにて8月14日(火)から3夜連続で放送されることが決定した。原作は、2014年のミステリー界で史上初めて「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリー・ベスト10」「ミステリーが読みたい」のそれぞれで1位、3冠に輝いた米澤穂信によるベストセラーミステリー短編「満願」。今回は、この中から短編3作品「万灯」「夜警」「満願」をドラマ化する。■第1夜/西島秀俊主演「万灯」(8月14日放送)西島さんが主演する「万灯」は、業の闇に飲み込まれていくやり手商社マンの物語。東南アジアでガス油田開発に携わる商社マン・伊丹(西島さん)は、土地の買収が地元民の反対で頓挫し、窮地に追い込まれていた。そんな伊丹のもとに地元民から手紙が来る。地元民の中でも意見が分かれていて、長老たちは金が欲しかったのだ。長老たちは伊丹とそのライバル会社の森下の2人に、反対派のリーダーを殺すことを要求する…。■第2夜/安田顕主演「夜警」(8月15日放送)安田さんが主演する「夜警」は、若い巡査の殉職の謎に迫るストーリー。柳岡(安田さん)の若い部下・川藤が、刃傷沙汰になった夫婦ゲンカに巻き込まれ殉職。夫から身を呈して妻を守った川藤の行動は世間から賞賛されたが、柳岡は違和感を覚えていた。そういえば、事件当日、交番近くの工事現場で不審な事故があったことを思い出す…。■最終夜/高良健吾主演「満願」(8月16日放送)そして最後を飾るのは、高良さん主演の「満願」。鵜川妙子が、殺人事件の裁判の控訴を取り下げる。弁護士の藤井(高良さん)は控訴を主張していたのに。妙子は、藤井が学生時代に世話になった下宿の女将で、苦学生であった藤井が弁護士になれたのは、優しい妙子の支えがあったからだ。しかし、夫の借金のため家計は苦しく、ある日妙子は、返済を強要する金貸しを殺害した。いったい、なぜ――?緻密な謎解きはもちろんのこと、岐路に立たされた人間の葛藤、業などを精細に描きだすミステリードラマ。脚本は『無限の住人』『去年の冬、きみと別れ』の大石哲也。それぞれ萩生田宏治、榊英雄、熊切和嘉が演出を手掛け、6月~7月、ラオスや関東近郊で撮影が予定されている。ミステリースペシャル「満願」は8月14日(火)、15日(水)、16日(木)22時~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2018年06月12日高良健吾や倉科カナ、中原丈雄ら熊本県出身の俳優が出演し、2016年に発生した「熊本地震」からの復興プロモーションとして制作されたドラマ「ともにすすむ サロン屋台村」。これまで、物語の舞台となる被災地(上益城郡益城町)や東京・渋谷での先行試写会を開催し、反響を得ていたが、3月30日(金)よりWEBにて期間限定公開された。■2年前、熊本を襲った二度の大地震…2016年4月、二度の大きな地震が熊本を襲った。あれから、被災者たちはいかにして生きてきたのか。これは実在した復興屋台村を舞台に、懸命に生きた人々の姿を描く復興と再生の物語。■高良&倉科、屋台村で美容室を切り盛りする夫婦に舞台となるのは、地震発生からわずか2か月というスピードで建設され、2017年10月に閉鎖された「益城復興市場・屋台村」。劇中では、高良さんと倉科さんが屋台村で働く美容室、その名も「サロン屋台村」を営む夫婦に、中原丈雄さんが焼き鳥屋「焼き鳥英治」の店主を演じ、人と人のふれあい、復興を描いていく。ドラマには、屋台村で実際に働いていた方々への取材で得たエピソードや台詞も数多く取り入れ、当時の様子をリアルに表現。撮影は昨年12月に、現在も益城町で営業中の「益城テクノ仮設住宅」で3日間に渡って行われた。さらに、熊本県民、仮設住宅で暮らす方々など、ゆかりのある約100名がエキストラとして出演している。また、主題歌には、メンバー全員が熊本県出身であり、昨年の紅白歌合戦に初出場を果たした大人気ロックバンド「WANIMA」の「ともに」が起用されている。「ともにすすむ サロン屋台村」は公式サイトおよびYouTube公式チャンネル「#ともにすすむ」にて期間限定公開中。(text:cinemacafe.net)
2018年03月31日リリー・フランキー、安藤サクラらを迎えた是枝裕和監督の長編14作目となる最新作のタイトルが、このほど『万引き家族』に決定。新たに池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴ら実力派俳優が出演していることが明らかになった。本作は先月、12月にクランクインし撮影中ということが明らかにされ、タイトル未定の中、リリーさんをはじめ、安藤さん、松岡茉優、樹木希林、オーディションで抜擢された城桧吏と佐々木みゆの2人の子役の出演が発表されていた。これまで様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝監督が、この10年間考え続けてきたことを全部込めたと語る渾身の新作だ。■是枝監督、タイトルに込めた思いとは?今回タイトルが決定し、是枝監督は「この映画の企画がスタートした1年前から、僕の中でいろんなタイトルが浮かんでは消え、結局最初に付けたタイトルに戻りました。実は、万引きする人たちのお話であると同時に、万引きされた人たちの物語でもあるという二重の意味を込めたタイトルなのですが、そこは出来上がった映画を観て頂くとご理解頂けるのではないか、と思っています」とタイトルについてコメントを寄せている。■第2弾キャスト発表!そして今回新たに出演が明らかになったのは、松岡茉優演じる亜紀が働くJK見学店の常連客「4番さん」役に、『海よりもまだ深く』に続き是枝組2度目となる池松壮亮。主人公一家の「仕事」を捜査する刑事、前園巧と宮部希衣役に、『悼む人』、連続テレビ小説「べっぴんさん」高良健吾と、『そこのみにて光輝く』『怒り』の池脇千鶴、是枝組初参加の2人が決定。また、一家の子どもたちを見守る駄菓子屋の店主に柄本明が扮するほか、緒形直人、森口瑤子らベテラン俳優陣、山田裕貴、片山萌美ら若手俳優の参戦も決定した。■監督&キャストからコメント到着今回の出演オファーに「とても嬉しく思いました」と語った池松さんは、「非常に短い時間で名前もない言葉も発しないという役でしたが、いつまでもこのままいれたらと思ってしまうような豊かな時間をいただきました。是枝組はいつでも高尚な映画作りをされていて、とても安心します」と撮影をふり返る。池松さんについて是枝監督は、「色気があるんですよね。佇まいに。声がまた魅力的で」と話すも、“今回は極端に台詞の少ない役”と池松さんの演じる役柄について明かし、「それでもやはり、存在感は抜群でした」と絶賛している。また是枝監督について「この仕事を始めた頃から憧れてきた監督」と語ったのは高良さん。「いつかご一緒したいと思い俳優を続けてきたので、目標が叶い嬉しかったです」と喜び、「これが是枝組かという演出を経験でき、興奮しました」コメント。そんな高良さんについて是枝監督は、「デビュー直後くらいに一度お会いしていて、真っ直ぐな瞳が印象的だったんですが、澄んだ瞳は健在でした」と印象を述べた。是枝監督が「笑顔の本当に素敵な女優さん」と以前から注目していたという池脇さん。彼女は「監督は、現場で台詞を追加して、その台詞をほかの俳優さんがアドリブで答えるという生の反応を欲しがる方なんだなと思いました。そしてそれをとても楽しんでやられていて、どう転んでも正解ということも分かった上で、すごく絶妙な質問を書かれたり、生きたお芝居を、各々が持っている感性を引き出されるのかなと思いました。現場の雰囲気は、監督が穏やかな方だから、空気としては穏やかな空気でした」と是枝組に初参戦した感想を語った。『万引き家族』は6月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月14日俳優・高良健吾が、12月19日(火)放送の内村光良率いるコント番組 「LIFE!~人生に捧げるコント~」に出演。コントに初挑戦することが分かった。今年度第5弾は年末スペシャル!内村さんの故郷・熊本にちなんだコントが盛りだくさんの内容となっており、そこに熊本県出身の俳優・高良さんが初登場!コント「捜査会議 熊本編」に出演するという高良さん。気になる役どころは、熊本愛にあふれた“刑事役”とのこと。今回がコント初挑戦ながらも、収録本番では熊本弁のアドリブが飛び出すなど、現場は和気あいあいとなっていたよう。高良さんは「『LIFE!』に呼んでもらえて嬉しかった。初めてのコントで大変だったけど、熊本のためにがんばりました!(笑)」をコメントを寄せている。また番組では、内村さんがNHKのゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・マーベラス・ディレクターの三津谷寛治に扮し、ゆかりの地・熊本をめぐるロケVTRも登場。修復工事中の熊本城を見つめる内村さんの胸によぎる熱い思いとは…?そして番組公式Webサイトでは、声優・小山力也と共演するムロツヨシ顔面ドラマ「ムロ24 第3話『潜入』」が配信中。1話&2話と併せてこちらもチェック!「LIFE!~人生に捧げるコント~」は12月19日(火)22時~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2017年12月13日高良健吾×城田優で、伊坂幸太郎の同名原作を初めて連続ドラマ化するWOWOW「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」。このほど、高良さん演じる主人公が恋愛関係にあった5人の女性たちを含む、オールキャストが発表された。出会って惹かれる女性すべてと付き合うため、いつの間にか5股をかけてしまった星野一彦(高良健吾)。ダメ男だが何故か憎めず、人の懐にスルっと入ってくるようなキャラクターだ。その星野を監視するのが、強烈なインパクトを放つ異色のヒロイン、繭美(城田優)。「身長3m、体重200kg、金髪でハーフ」と本人もうそぶく繭美。そのうえ「常識」「愛想」「悩み」「色気」「上品」など、自分に必要のない単語を黒く塗りつぶした“マイ辞書”を持っており、誰に向かっても「おまえ」呼ばわり、言動は常に破壊性を帯びている。そんな掴みどころのない星野と繭美のコンビが織りなす、5人の女性に別れを告げる不思議な数日間を描いた「グッド・バイ」ストーリーとなる本作。5股…改め、5人の女性と同時に恋愛関係にあった、高良さん演じる主人公・星野一彦の恋人たちは、これまでヴェールに包まれていたが、ついに明らかに。その女性たちを演じるのは、石橋杏奈、板谷由夏、前田敦子、臼田あさ美、関めぐみ(登場順)の5人。第1話から毎話変わるエピソードで、城田さん演じる怪女・繭美によって星野と“別れさせられるヒロイン”となる。さらに松村雄基、丸山智己、岡村いずみ、斎藤洋介、あがた森魚など、個性的なキャストたちが演じる謎キャラの数々にも注目だ。【第1話/廣瀬あかり】:石橋杏奈不倫明け女子。フラッとひとりで訪れたイチゴ狩りで星野と出会い、不倫地獄から救われる。可愛らしい見た目とは裏腹、繭美に対して臆することなく言い返す、気の強い性格。石橋さんは、「原作と台本があまりにも面白すぎて『最後まで読みたくない、映像として視聴者の皆さんと一緒に見たい』というのがこの作品の正直な感想です(笑)」とコメント。「あかりというフィルターを通すと、星野さんがとても魅力的な男性で、彼女が彼を好きになる気持ちが皆さんにも伝わると思います。5股云々ということを除けば、ですが(笑)。そんなあかりの恋心がたくさん描かれた第1話の見どころは、2人の出会いの場面」と石橋さん。「とても魅力的な仕上がりになっていると思います」と期待を込めている。【第2話/霜月りさ子】:板谷由夏バツイチのシングルマザー。元夫の浮気が原因で離婚後、息子の海斗と2人暮らし。大手銀行勤務。映画『フレンチ・コネクション』のごとく、車を持っていかれ狼狽している星野のところに通りかかり、星野の話に耳を傾けたことから交際がスタートする。「働きながら子育てをするというところが、私自身、霜月りさ子と重なる部分でもあり、共感しながら演じさせていただきました」と語る板谷さん。「彼女との恋愛は、彼にとって一番リアリティがあるものだったのではないかなと思います。彼女の息子に幼少期の自分を重ねたり、家庭があるところに自分が加わったり、星野さんの心の機微に触れるような繊細な一面が描かれています」と明かす。「5股ってすごいですよね(笑)。彼がお別れ後に唯一泣くシーンがあるのですが、他の女性たちとのエピソードとはひと味違ったものになっていると思います」と語っている。【第3話/如月ユミ】:前田敦子ひとりキャッツアイ。ロープ1本で“ビルから降りたい”という野望を持つ。ロープ片手に怪しい恰好で深夜に徘徊していたところ、星野に声をかけられる。人が嘘だと思うようなことでも、信じてしまう不用心(?)な、もとい素直な女の子。前田さんは「第3話はすんなりと別れられません(汗)」と激白。「なぜならば、星野っちもユミもお互い自由で、話がとにかく噛み合わないんです。監督から『普通じゃダメ、星野と噛み合っちゃダメ』と沢山怒られながら撮影をしていました(汗)。噛み合って怒られるというのが初めての経験でしたので、私にとって如月ユミという役は新たな挑戦となりました。でも、そうやって模索しながら演じたからこそ、「よくわかんないけど、バイバ~イ!」って星野っちに言えちゃうような爽快さを、彼女から感じてもらえたら嬉しいです」と語る。さらに、「3話はあの繭美が唯一アタフタするお話」という気になる見どころもコメント。【第4話/神田那美子】:臼田あさ美税理士事務所に勤め、数字で物事考えるという変なくせがあるリケジョ。耳鼻科で点滴をしていたとき、隣で同じく点滴をしていたのが星野だった。数字を見てゴロ合わせをするのが好き。鬼門の番号は元彼の名前で「105(トウゴ)」。臼田さんが演じるのは、「“すごく控えめで地味な女性”」という。「でも、選ぶ言葉はちょっと変わっているけど思ったことをハッキリと口にしたり、数字をベースに物事を考えたり、そういった“個性的”な部分がある子」と語り、星野君との別れのシーンでは「『楽しかったことを思い出しながら演じてみて』と監督に言われたことが深く印象に残っています。別れの時に辛いことは『別れよう』という言葉そのものじゃなく、良い思い出が沢山あったことに対する辛さなんだなと気づかされました」と語っている。【第5話/有須睦子】:関めぐみ“絶対に別れない”女優オンナ。時代の寵児と呼ばれたディレクター担当のCM撮影で星野と出会って以来、5人の中では一番長く付き合っている。サイボーグのようなマネージャーがいる。別れを促す繭美に「別れるつもりはない」と、毅然と立ち向かう。「台本の1ページ目を開いてから最後まで一気に台本を読み切ってしまった、初めての作品です(笑)。そして初めての女優役」と関さん。「真っ直ぐに“女優”の仕事と向き合う女性なので、“素”の睦子との対比を見ていただけたら」と明かす。「そんな彼女が恋心を寄せる星野君は、睦子にとって彼女の持っている寂しさや孤独をすくってくれる人。そして繭美さんは、発する言葉は粗暴だけど、相手の気持ちを正面から捉えることのできる優しい人。皆さんが怖いと萎縮してしまう繭美と、5人の女性の中で唯一分かり合える何かを持っている、睦子を演じてそんなことを感じました」と、気になるコメントを寄せている。「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」は2018年2月17日より、毎週土曜22時~WOWOWプライムにて放送(全6話 ※第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2017年11月24日高良健吾と城田優を主演に迎え、伊坂幸太郎のベストセラー小説を連続ドラマ化する「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」。このほど、本作の最新メイキング映像が公開された。『アヒルと鴨のコインロッカー』『重力ピエロ』『ゴールデンスランバー』『グラスホッパー』など、これまで数多くの名作が映画化されてきた伊坂作品だが、連続ドラマ化は今回が初めて。老若男女問わず幅広い原作ファンも注目の本作最大の見どころは、多額の借金を抱えた5股男を演じる高良さんと、謎の組織から見張り役として送り込まれたヒロイン役の城田さんという凸凹コンビが、テンポよくトップギアで繰り広げる会話劇。今回、5人の恋人たちに別れを告げる主人公・星野一彦を演じる高良さんと、“規格外のヒロイン・繭美”を演じる城田さんによる、撮影の裏側を濃縮したメイキング映像が公開。なんと本作は冬の設定ではあるもののの、クランクインは真夏。そのときの様子をはじめ、星野が涙ながらに食す謎の“ジャンボラーメン”や、繭美の無駄にカッコよすぎる(?)アクションシーンなど、見どころが盛りだくさん。城田さんは全編女性役で、真夏にもかかわらずコートを着込んでいるほか、高良さんとの撮影合間のオフシーンなども満載。そしてラストは、謎のコスプレラインナップ紹介など、本編が待ちきれなくなる映像となっている。「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」は2018年、毎週土曜22時~WOWOWプライムにて放送(全6話 ※第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2017年10月30日“ずっと楽しみだった”という30歳の節目を、目前に控えた高良健吾さん。10代、20代の経験を冷静に振り返る視線のなかに、仕事にかける熱い信念が見え隠れします。インタビュー中、意志の強さを感じさせる目を、けっしてそらさない。最新出演作について、演じる仕事について、丁寧にひと言ずつ選んでいく高良健吾さん。その言葉の数々は、冷静だけどどこか熱を帯びていて…。自分の思いを正しく伝えたい気持ちがビンビン伝わってきました。一転、交流の深い同年代俳優の話題になると、頬を緩ませてリラックスモードに。――最新出演作の映画『月と雷』では、人との出会いや再会によって、結婚を控えた泰子の人生が変わっていきます。高良さんが演じた智は、無邪気に泰子の人生をかき回す側ですね。高良:この映画では誰もが寂しそうで、傷ついています。智は、台本を読んで掴み切れない部分もありました。なので、自分が引っかかった智の言動に対する疑問や違和感を大切に演じました。――智は母親と共に、小さい頃から転々と根無し草のように生きてきたわけですけど、どんなところに引っかかりましたか?高良:素直な性格がゆえに、やってしまう言動は、なんでなのかなと。きっと、智は何かに飢えているんでしょうね。――…愛?高良:確かにそうなんですけど、僕はその言葉を使うのは、智に悪い気がします。智のような人生を歩んできた人に対して「愛に飢えている」と言うのはたやすいし、言葉にするとしたら、それで合ってはいるんですけど…。智は、一般常識や女性からしたら、身勝手に感じる言動もあるけど、育った環境からしたら、素直ないい子だと思う。道を踏み外す可能性もあったのに、そうならなかったのは、母親の直子の漂うような生き方がいい方向に影響したんでしょうね。受け入れられそうになったら消えてしまう。その感覚は、僕にもわかります。大きな幸せを掴みそうな時、僕も怖いと思うんです。ちゃんと、その幸せを受け止めるだけの器はあるのか。自分に問いかけた経験が、具体的には伏せますが、大小問わず何度もありました。――智には父親がおらず、智や直子と幼少期に一緒に暮らしていた泰子は、母親が家出。家族の在り方を否応なしに考えさせられる映画でした。高良:家族のことを考える人もいるでしょうし、今まで生きてきた環境を振り返る人もいるでしょうし、いろんな考え方ができる映画だと思います。ただ、僕はこの映画のテーマが“家族の形”だとは思っていません。家族という形をとって、もっといろんなことを伝えていると思います。――この映画に参加してよかったと感じる点は?高良:この映画の時間の切り取り方と人の描き方が、僕は好きです。微妙な時間の進め方や、描くところと描かないところがはっきりしているところに、映画らしいどっしりとした重さがちゃんとあったと思います。普段からなるべく多くの映画を観るようにしていますが、時々、登場人物の行動をまるで理解できないまま、置いていかれることがあるんです。『月と雷』では、置き去りにされなかったし、置いていかせない作品。それが嬉しくもあり、参加できてありがたかったです。――泰子役の初音映莉子さんや直子役の草刈民代さんとの共演はいかがでしたか?高良:初音さんは、主演としての覚悟や熱を感じました。草刈さんは、バレエという身体表現に人生をかけてやってきた方。「身体で表現」というと、ものすごく簡単になってしまうんですが…。ただ立っているだけでも、身体を使っていないように見えて確実に使っているし、僕たちが考えるのとは違うレベルで表現しているのだと思います。そうした方と親子役として近くにいられたことは、とてもいい経験でした。撮影中は、いろいろな話をしました。「普段は何をしているか」だとか「何が好きか」とか、なんてことのない会話を溢れるようにできたんです。具体的には、ネイチャーの話題ばかりでした。ふたりとも自然が好きなので、「自然は大切にしないと」みたいな(笑)。芝居からも会話からも刺激をたくさんもらえたので、今日の取材でまた会えるかと楽しみにして来たのですが、いらっしゃらなくて残念です。――智と同じように、もちろん理由は違いますが、高良さんも小さい頃、引っ越しを繰り返していたんですよね。高良:そうです。転勤族で九州各地を転々と。なので、地元というと大きく九州だと思っています。その中でも、熊本は特別です。――転校するのは嫌でした?高良:小さい頃で選択の余地はなかったから、しなきゃいけないことという感覚でした。新しい土地で学校に行って、馴染んだらまた引っ越しではあったのですが、そのことに不幸を感じることはなかったです。地元に対する思いは、人よりある方だとは思います。地元のいろんな人によって、僕は作られてきましたし、僕の根っこは確実に地元にあります。でも、「それで?」って感じというか…。――地元愛を特別なことだとは思わないと。高良:当時は地元だけが、自分の知る世界でしたからね。でも、地元は上京してからもずっと大好きです。――『月と雷』の撮影は、‘16年の5月から始まったそうですね。熊本地震の1か月後です。地元を襲った大地震は、作品に参加する上で何かしらの影響は?高良:ないです。自分が今、何を思ってどういう生活をしているのか、私生活が役に影響しているとしたら、すごく嫌ですね。僕が震災に対してどう思ったとかは、役にはまったく関係ないですから。プライベートで、自分が何についてどう考えているかが、どうしても出てしまうんです。それが嫌だから隠そうとするんだけど、出る、絶対に。出るものだってわかっていますし、仕方がないとも思うのですが、僕は自分のことがダダ漏れするのは嫌なんです。10代や20代の自分は、出すぎてました。出演作を観ても、漏れすぎ。恥ずかしいです…。でも、許せます。若いから。ただ、30代からはもう通用しない。30~40代になってからもダダ漏れしている僕がいるとしたら、ほんとうに嫌ですね。――以前から、30代に対する強い意識を話してらっしゃいましたね。高良:10代後半から20代を通じてずっと「このままじゃいけない」「こんな芝居で申し訳ない」と思ってきました。30代に入れば、演じる役も変わるだろうから、若さや勢いだけでは通用しなくなる…。その時に備えて、どういうふうに変わったらいいのか、変わるために何をすべきか、考えてきました。なので、30代に対する意識がデカいんでしょうね。――あと1か月で、30代突入です。高良:急には変わらないかもしれないけど、いろんな変化が起きた時に、楽しめる人間でいたいです。今は息苦しくて…。もう少し呼吸しやすくなったらいいですね。そうなると信じてやってきたから、今は30代を迎えるのが楽しみです。こうら・けんご1987年生まれ、熊本県出身。‘06年、『ハリヨの夏』で映画デビュー。『軽蔑』で日本アカデミー賞新人俳優賞、『横道世之介』でブルーリボン賞主演男優賞を受賞。‘17年には『彼女の人生は間違いじゃない』『うつくしいひと サバ?』が公開。‘18年、主演するWOWOW連続ドラマW『バイバイ、ブラックバード』放送予定。ジャケット ¥78,000シャツ¥31,000パンツ¥44,000(以上BED j.w. FORD/バースリーTEL:03・6432・9313)その他はスタイリスト私物※『anan』2017年10月4日号より。写真・網中健太スタイリスト・服部昌孝ヘア&メイク・森田康平(TETRO)インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2017年10月01日伊坂幸太郎原作のベストセラー小説「バイバイ、ブラックバード」が、WOWOW「連続ドラマW」としてドラマ化決定。主人公の“5股男”役に高良健吾、そのお目付け役として城田優を迎え、伊坂作品としては初の連ドラ化が実現する。“ある組織”への多額の借金の清算として、「とてもじゃないけど人間の生活が送れない」場所に“あのバス”で連れ去られるという運命が待ち受ける星野一彦(高良健吾)。そんな星野の願いは、“あのバス”で連れて行かれる前に、5股をかけていた5人の恋人たちに会って別れを告げること。そんな彼のお目付け役として、“お別れ行脚”に付き合うことになったのが、怪異な外見と毒舌を発揮する繭美(城田優)。監視役の繭美と共に「大切な人にさよならを告げる」日々がスタートする…。2009年、太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませ、「ゆうびん小説」として書き下ろされた伊坂氏の傑作小説を原作にする本作。『ゴールデンスランバー』『アヒルと鴨のコインロッカー』など、数々の映画化でも知られる伊坂作品としては意外にも初の連続ドラマ化となり、6章仕立ての小説を6話連続形式で見せていく。最大の見どころは、多額の借金を抱えた5股男の高良さんと、謎の組織から見張り役として送り込まれた“女性”を演じる城田さんの凸凹コンビが、テンポよくトップギアで繰り広げる会話劇。いつの間にか(?)5股をかけてしまった主人公・星野は、シンプルに言うとダメ男だが、なぜか憎めず、人の懐にスルっと入ってくるようなキャラクター。その星野を監視するのが、強烈なインパクトを放つ異色のヒロイン・繭美。「身長3m、体重200kg、金髪でハーフ」と本人もうそぶく男性プロレスラー並みのスタイルで、誰に向かっても「おまえ」呼ばわり、言動は常に破壊性を帯びている。そんな掴みどころのない星野と繭美のバディが織りなす、5人の女性に別れを告げるなんとも不思議な数週間。デビューから10年を経て伊坂幸太郎が到達した痛快な傑作が、初めての連続ドラマでどう描かれていくのか。5人の女性たちのキャスティングも含め、続報にも期待していて。■高良健吾(星野一彦役)作品を読んだとき、この世界観を伝えるには「ひとつひとつの台詞を大切にすべき」だと感じました。森(義隆)監督にお伝えしたら、監督もそう決めていたようでうれしかったですね。これまでにやってこなかった“一語一句忠実に台詞に縛られる”ことを楽しんでいます。優くん演じる「繭美」は理不尽ですけど、気持ちのいいキャラクターですね。優くん自身はピースフルであり、エンターテイナーであり、一緒にいて面白い人。この作品はとても不思議な魅力を持っています。僕自身も演じながら、その魅力を掴み取っていった感じです。ドラマを見ていると、展開の速さにふっと置いていかれる瞬間が必ずあると思うんですけど、必死にしがみついて見てください。きっと生きていく上で大切な“何か”を感じ取ってもらえると思います。■城田優(繭美役)最初で最後であろう女役が繭美でよかったなと思うくらい、やりきっていますね。星野、繭美というそれぞれのキャラクターの相反する2人の正反対の部分が、だんだん近づいて、“あうん”の呼吸じゃないですけど、夫婦漫才みたいになっていくシーンがあって、そこがすごく好きです。あと悪気がないんだけど、結果的に誰かを傷つけている健吾が構築した星野というキャラクターが、すごく癖になるんですよ。誠実すぎる故に時々イラッともさせられるんですけど、結果、5人の女性は惹きつけられていくんです。回を重ねるごとに面白みも増していきますので、ぜひご覧ください。■原作・伊坂幸太郎氏この小説は毎回、同じシチュエーション、「出会いの場面」と「恋人に別れ話を切り出す」ところから話がはじまります。それだけに、単調にならないよう、出てくる女性や物語の雰囲気に変化をつけることに力を注ぎましたから、各話の共通点や違いが楽しめる「連続ドラマ」という形で映像化してもらえるのは、本当にありがたいです。もともと森監督の作品は好きでしたし、脚本の鈴木さんは、世の中で僕の作品を最も理解してくれている方の一人だと常々思っています。いまからできあがりが楽しみでなりません。「連続ドラマW バイバイ、ブラックバード」は2018年、毎週土曜22時~WOWOWプライムにて放送(全6話 ※第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2017年08月30日7月15日公開の映画『彼女の人生は間違いじゃない』の完成披露試写会舞台あいさつが12日、東京・渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、瀧内公美、光石研、高良健吾、柄本時生、廣木隆一監督が出席した。『ヴァイブレータ』(2003年)や『さよなら歌舞伎町』(2015年)などの作品を手掛けた廣木隆一監督が、作家デビュー作となった同名小説を自らが監督した本作。主演の瀧内公美がデリヘルのアルバイトで福島から東京を往復する主人公のみゆき役を好演し、戻る場所もなく進む未来も見えない若者たちの姿を描き出す。厳しいオーディションを勝ち抜いて主演の座を射止めた瀧内は「難しい作品で自分の力を信じられずダメかと思った時に監督に選んでいただきました。廣木監督は厳しいと聞いていましたが、本当に優しくて、『ありのままでいいよ』と言われて力が抜けました」と優しい言葉をかけてくれたという監督に感謝の言葉。劇中で平日は市役所勤めの公務員、週末はデリヘル嬢という難役については、「スタッフさんが用意してくれたデリヘルさんの取材や仮設住宅でのお話を聞いて、そこから感じたものをノートに書き溜めました。初日からずっと悔しい気持ちがあってノートに『クソ!』と書きましたが、じょじょにそういう空気にさせてもらいました」とスタッフの気配りに感謝したというが、デリヘルの店員役を演じた高良は「廣木組はデリヘルに詳しい人が多いんです。なのでスタッフさんみんなに聞いて役作りをさせてもらいました。みんなで行きましたよ。嘘です(笑)」と廣木組の実情を明かして客席の笑いを誘った。平日は市役所勤め、週末はデリヘル嬢というみゆきのキャラクターにちなみ、「自身の隠れた顔は?」という質問に、瀧内は「写真だと怖くて無口という印象があるらしいんですが、色んな人に会うと『おしゃべりなんだね』とか『明るいですね』と言われます」とファーストインプレッションとは異なる点を強調。そんな瀧内について高良は「すごい闇の深い人かと思いましたが、試写会が終わった時にすごい笑顔でやつれていたのが戻っていたので良かったです」と瀧本本来の姿を目の当たりにして安堵した様子だった。映画『彼女の人生は間違いじゃない』は、7月15日より全国公開。
2017年06月13日直木賞作家・角田光代の同名小説を、『海を感じる時』の安藤尋監督が実写映画化した『月と雷』。主演に初音映莉子を迎え、高良健吾や草刈民代らが豪華共演。幸せの形を探し求める不器用な大人たちの、切なく孤独な旅を描いた本作の予告編&場面写真が一挙解禁された。「あたしはこれから普通の家庭を築き、まっとうな生活を重ねていく――。」結婚を控え、そう考えていた泰子の前に現れた、かつて半年間だけ一緒に暮らした父の愛人の息子、智。20年前、愛人・直子と智が転がり込んできたことで、泰子の家族は壊れたはずだった。根無し草のまま大人になった智は、ふたたび泰子の人生を無邪気にかき回し始める。「邪魔しないであたしの人生」、そう普通の幸せを願っているはずなのに…。泰子は智とともに自分の母親、異父妹、そして智の母・直子を訪ねて行くことで、“普通の幸せ”を求めていたはずの自分の人生が、少しずつ変わっていくのに気づき始める。人と出会うこと、そして人を受け入れることで、人生が予想もしない方向に転がっていくさまを描き、 「親と子」「家族」「生活」の意味を根源から問いかける角田光代文学の真骨頂と評された同名小説を、これまでにも揺れ動く女性の心情をまざまざと描いてきた安藤尋監督と、『人のセックスを笑うな』の本調有香が繊細かつ力強く映像化した本作。“家族愛”を知らない主人公・泰子役には、ハリウッドデビュー後も数々の映画、舞台で活躍する実力派女優・初音さん、人懐っこくてなんだか憎めない青年・智を『きみはいい子』などの高良さん、男から男へと各地を流転する智の母・直子を『Shallweダンス?』の草刈さんが演じ、それぞれ個性あるキャラクターを演技のみならず、衣装やメイクに至るまで、出演者が自らイメージ、監督とディスカッションをして作り上げ、見事に体現している。この度、解禁された予告編では、過去を忘れ、普通に生きようとする泰子の前に、突然直子の息子・智とかつて共に暮らした父の愛人・直子が現れ、20年ぶりに3人が再会したことから、泰子の置き去りにされた時間が動き出し、泰子の中で少しづつ何かが変化していく様子が映されている。“普通”の人間関係を築けない大人たちがその意味を探し続ける切なく孤独な旅――。まずはこの予告編からチェック。『月と雷』は10月7日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月30日直木賞作家・角田光代の同名小説を初音映莉子と高良健吾の主演で実写映画化する『月と雷』。このほど、高良さん演じる人なつこい男・智と、初音さん演じる“家族愛”を知らない泰子のハッグハグが印象的なポスタービジュアルが解禁となった。「対岸の彼女」「八日目の蝉」「紙の月」など、現代女性の“人生の選択”を描いた小説で絶大な支持を受ける角田光代の同名小説を原作に、『海を感じる時』の安藤尋監督が『人のセックスを笑うな』の脚本・本調有香と『blue』以来のタッグを組み、繊細かつ力強くスクリーンに蘇らせる。“家族愛”を知らない主人公・泰子役には、『終戦のエンペラー』でハリウッドデビューし、その後も数々の映画、舞台で活躍する初音さん。人懐っこくてなんだか憎めない青年・智を朝ドラ「べっぴんさん」、『横道世之介』『きみはいい子』など、日本を代表する若手俳優の地位を確立した高良さん。さらに、世話をしてくれる男性を見つけては、男から男へと各地を流転する智の母・直子を、『Shall weダンス?』『終の信託』の草刈民代が熱演し、新境地を見せている。泰子(初音映莉子)は、家と職場を往復する代わり映えのない日々を送り、可もなく不可もない婚約者と結婚の準備を進めていた。「あたしはこれから普通の家庭を築き、まっとうな生活を重ねていく――」。そんなときに彼女の前に現れたのは、無邪気な笑顔を浮かべた男・智(高良健吾)。智はかつて父が愛人として連れてきた女・直子(草刈民代)の連れ子だった。短い期間だがともに暮らした彼が、大人になって泰子の前に現れたのだ…。“普通”の家族を知らぬまま大人になった2人。このたび解禁となったポスターは、動き出した過去の時間への戸惑いと不思議な雰囲気を漂わせ、自然と体を重ね合わせた2人のバックハグが印象的なビジュアルに仕上がっている。「普通の家庭とは?」「まっとうな人生とは?」という問いを自問自答しつつ、“自分の人生に欠けた何か”を探しながら彷徨う主人公たち。角田作品の真骨頂ともいえる不器用な大人たちへ贈る人間ドラマを、真摯に丁寧に見つめた本作は、観る者の心の隙間にすっと入り込み、自分の足元を照らしてくれるかのよう。そんな本作への共鳴を映し出すポスターに仕上がっている。『月と雷』は10月7日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月21日初音映莉子と高良健吾の共演で、直木賞作家・角田光代の同名小説を映画化する『月と雷』。このほど、本作で高良さん演じる智の母親で、根無し草のような暮らしを続ける直子を、草刈民代が“汚しメイク”で熱演していることが判明。さらに、村上淳、市川由衣らの豪華共演者も発表された。幼少のときに母が家出し、“普通”の家庭を知らぬまま大人になった泰子。仕事はスーパーのレジ打ちで、ほとんどは家と仕事場を往復する日々を過ごしている。刺激に満ちた生活を送っているわけではないが、婚約者もでき、亡くなった父が残してくれた持ち家で暮らし、生活の基盤はしっかりしている。そんなある日、父の愛人の息子・智が突然、泰子の前に現れたことによって、平板な泰子の生活は立ちどころに変わっていく――。本作は『blue』(‘03)、『海を感じる時』(‘14)と、揺れ動く女性の心情を真正面から描いてきた安藤尋監督の最新作。「親と子」「家族」「生活」の意味を根源から問いかける角田作品の真骨頂ともいえる小説の映画化で、“家族愛”を知らない主人公・泰子役を初音さん、人懐っこくてなんだか憎めない青年・智を高良さんが演じる。その本作で草刈さんが演じるのが、智の母で、不思議な魅力で男たちから絶えず愛情を注がれるも、継続的な深い関係を築けず、男から男へ、各地を渡り歩く女性・直子。草刈さんは、今回が夫・周防正行監督の作品以外の映画出演は初めてながら、難役を体当たりで演じ切っている。昼間から酒に煙草、自由奔放のようでいて深い孤独を漂わせ、虚無的なその姿は、観る者を圧倒するほどの新境地。すさんだ雰囲気を出すため、あえて汚しメイクを施し、並々ならぬ覚悟で挑んでいる。草刈さんは、まるで根無し草のような東原直子という役柄について「運命に抗わない人」と直感的に感じた印象を明かし、「いわゆるダメな人です。『この役、なぜ私に?』と思いました。でも安藤監督とお話させていただき、『できる?やってみよう、やってみたい!』と気持ちが動き出しました。いままでにお見せしたことのない私の姿が、直子として皆様の目に映れば幸いです」とコメント。泰子を演じる初音さんについては「率直な演技は、この作品を象徴しているもの」と語り、「葛藤を抱えながら健気に生きる泰子の姿から、いつも見落としている何かが掘り起こされるのではないでしょうか」と期待を寄せる。そして、息子役の高良さんにも「撮影初日から母と子として共鳴するものを感じました」と、その母子関係に自信を覗かせた。今回の意外ともいえるキャスティングについて、安藤監督は「風景を背負って、スクリーンの中を歩ける女優は草刈さんだけです!」と絶賛。「僕の中で、直子は『パリ、テキサス』の(荒涼とした砂漠を放浪する主人公を演じた)ハリー・ディーン・スタントンです」と草刈さんに説明した際、「笑顔で頷いてくれた草刈さんが素敵でした。やっぱり直子はこの人しかいない」と確信したことを明かしている。また、さらなるキャストとして、泰子の異父妹にあたる佐伯亜里砂役に、『桐島、部活やめるってよ』『悪の教典』などの映画やCMなどで活躍する藤井武美が抜擢。泰子の婚約者で彼女の心配をするが束縛も強い山信太郎役を、『恋人たち』で繊細な演技を見せ、第30回高崎映画祭などで高い評価を受けた黒田大輔が存在感たっぷりに演じる。泰子の友人で、同じスーパーマーケットのレジで働く吉村役には『海を感じる時』での主演が光った市川さん。泰子の父親役を演じるのは、安藤作品には欠かせない存在といえる村上さん。泰子が幼いころ、直子と連れ子の智と一緒に暮らしていたが、亡くなった後も泰子を翻弄する存在となるという。そして、田舎町を流浪していた直子を拾い、一緒に暮らし始める初老の男性・岡本役を、多くの舞台出演で知られドラマ「小さな巨人」にも出演中の木場勝己が務めている。『月と雷』は10月7日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月25日直木賞作家・角田光代の長編小説「月と雷」が、初音映莉子と高良健吾主演で映画化されることが決定。『blue』 『海を感じる時』の安藤尋監督がメガホンを取り、10月より公開されることが分かった。本作は、「対岸の彼女」「八日目の蝉」「紙の月」などで知られる、世代を超えて女性の支持を得ている作家・角田氏の2012年に出版された同名小説。一つどころに定住しない根無し草のような女・直子とその息子の智、そしてその母子と過去に一緒に住んだ男の娘・泰子の物語だ。幼少のときに母が家出し、“普通”の家庭を知らぬまま大人になった泰子。仕事はスーパーのレジ打ちで、ほとんどは家と仕事場を往復する日々を過ごしている。刺激に満ちた生活を送っているわけではないが、婚約者も出来、亡くなった父が残してくれた持ち家で暮らし、生活の基盤はしっかりしている。そんなある日、父の愛人の息子・智が突然泰子の前に現れたことによって、大きな喜びはないが小さな不幸もない平板な泰子の生活は立ちどころに変わっていく…。「親と子」、「家族」、「生活」の意味を根源から問いかける角田光代の真骨頂ともいえる作品。主人公・泰子を演じるのは、『ノルウェイの森』『ミツコ感覚』などに出演し、『終戦のエンペラー』ではハリウッドデビューも果たしている初音さん。そして、初音さんと共に主演を務めるのは、『軽蔑』で第35回日本アカデミー賞新人俳優賞、『横道世之介』で第56回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞し、現在放送中の連続テレビ小説「ぺっぴんさん」では主人公の幼なじみを演じるなど、多くの映画監督から愛される実力派俳優の高良さん。本作では、泰子と同じ過去を共有し、突如として泰子の日常に大きな変化をもたらす役、智を演じる。泰子について初音さんは、「大好きな父を亡くし、東京に出るわけでもなく、清算しきれない過去を持ちながら、人の人生にかかわることに積極的でない女性」と説明し、「自分が持っていたもの、現場で感じたことを一番大切にし、心のアクセルとブレーキを小さく刻みながら、この役を作り上げました」と役作りを明かす。また高良さんは、「まず台本を読んで、智の行動を智自身掴み切れてないからこそ、智に対してしょうがないと思えるところがいくつもありました。多くを理解しながらというよりは、その場その場で演っていた記憶です。そして、そこには智の切なさがいつも側にあったと思います」とコメントしている。そして安藤監督は、「初音映莉子さんが、美人であることは面接で分かっていたのですが、実はかなりぶっ飛んだスンゲー女優であり、高良健吾さんがとにかくいいヤツに輪をかけたようにいいヤツで、さらに輪をかけてプロフェッショナルな俳優であることを目の当たりにし、とても貴重な体験でもありました」と主演の2人を絶賛。原作者の角田氏も「映画では、登場する人物のひとりひとりが、みんな、断然、小説よりもすてきな人だ。それは生身の人が演じているからかもしれない。俳優さんと女優さんが、登場人物たちの不器用な時間を、ていねいに真摯に生ききってくれているからかもしれない」と映像化についてコメントを寄せている。『月と雷』は10月、テアトル新宿ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年03月12日熊本地震から半年を迎えた本日10月14日(金)。高良健吾をはじめ、水前寺清子、「くりぃむしちゅー」、コロッケ、スザンヌら熊本出身の著名人が出演するWebムービー「フレフレくまもと!」が公開された。今回解禁されたムービーは、熊本へのたくさんの支援に対する感謝の気持ちや、熊本の“いま”を伝え、そして、熊本県が元気に前を向く姿を伝えるべく制作。同県出身の歌手・水前寺さんが歌う「三百六十五歩のマーチ」が使用され、県立熊本工業高校吹奏楽部の演奏にのせ、原曲の1番の歌詞に加え、熊本の未来に向けて作られた「フレフレくまもと!」オリジナル熊本バージョンの作詞が続く。復興に向けたシンボルマーク「くま紋」の旗を振りながら、熊本城や阿蘇、学校など県内20か所で歌いつないでいく。映像には、約900人の熊本県民や蒲島郁夫県知事、くまモン、ロアッソ熊本選手たち、そして熊本出身の著名人らが登場。水前寺さんをはじめ、タレントのコロッケさん、お笑い芸人の「くりぃむしちゅー」の上田晋也と有田哲平。月9「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」で有村架純とW主演を果たし、この夏の話題映画『シン・ゴジラ』でも活躍する俳優の高良さん。モデルやタレントとして活躍するスザンヌさんも顔を揃えた。本ムービーにも登場する水前寺さんは「地震から半年が経ちました。まだ復興半ばですが、熊本は元気です!これからも、もっともっと元気になります!がまだす熊本!!」と力強いメッセージを寄せている。また、震災時にグラウンドにパイプイスで「SOS」というメッセージを出した熊本国府高校の生徒たちは、人文字で「アリガトウ」というメッセージを作り、支援に対する感謝を伝える。振り付けは、様々なアーティストのPVやライブなどの振り付けを担当する振付師チームの「air:man」が務め、誰でも踊りやすい振り付けとなっている。(cinemacafe.net)
2016年10月14日高良健吾と早見あかりが共演する、株式会社創味食品「創味のつゆ」の新CM「京都弁」篇が、本日9月29日(木)より順次オンエアを開始される。2人は本CMで、これまで以上に息の合ったカップルぶりを発揮しているようだ。新CMでは、なぜか突然“京都弁”を話し出す早見さんに、「なんで京都弁?」と聞いたが最後、「好きなん?嫌いなん?」と怒涛の追求を受けたうえ、眼光鋭く「困ったときのどっちつかずね!」と責められ、顔を歪ませる高良さん。そして早見さんが「決められへんなら創味にしよし」と決めコメントをするというものになっている。撮影では、今回は2回目の共演ということで、終始なごやかな雰囲気で進み、2人の息もぴったり。朝から晩まで、ほぼ1日中の長丁場となった撮影だったが、疲れも見せず個性の光る演技を披露。高良さんは「楽しかったです。 2回目だったので、早見さんと。だからこの前よりは息があっていた気がしますし、途中の合間合間も結構しゃべってましたし、それで掛け合いがこの前よりよくなったんじゃないかなって」と撮影終了後の感想を語り、今回のCMの見どころについては「僕と早見さんの、カップルの攻防戦だと思っています」と回答。それを受けて早見さんも「すべて高良くんがおっしゃった通りです(笑)ギリギリのせめぎ合いをしているので、私たちの距離が近くなればなるほど、やりやすくなるというか、お芝居が。なので、今回は前回よりもさらにやりやすかったっていうのはありますね」とお互い息ぴったりだったようだ。また東京都出身の早見さん。着物での仕事が多いそうで、もうだいぶ着慣れたと話すも、初めての京都弁については「何よりも難しい」「現場での指導だったので、正しい京都弁がしゃべれているのか不安だったんですけど、温かい気持ちで見ていただけたら」と今回の挑戦について語る。また高良さんは早見さんの京都弁について「できあがったものはたくみになっているのかもしれないけど、僕はその前を見ているから必死になってがんばっている早見さん素敵でした。常に進化していると思います」とコメントした。「創味のつゆ 200mlボトル」新CM「京都弁」篇は、9月29日(木)より順次放映。(cinemacafe.net)
2016年09月29日俳優の高良健吾や、熊本県のゆるキャラ・くまもんが、7日に東京・六本木ヒルズで行われる熊本地震のチャリティイベント「くまモト応援宣言」に登場する。これは、テレビ朝日の夏イベント「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」内で行われるもので、高良が出演する熊本を舞台に制作された映画『うつくしいひと』が行っている熊本復興支援の取り組みなどを紹介。この中で、高良は12時から行われるトークショーに登場し、熊本に向けての思いを伝える。さらに、くまモン隊がステージパフォーマンスを繰り広げるほか、モアリズム、Coby、タイチジャングル、鐘ヶ江隆二、神井大治という熊本出身のアーティストによるライブも展開。会場では、熊本の物産展や、今回の地震の報道写真展なども行われる。(C)2016 くまもと映画製作実行委員会
2016年08月05日