『「マッシュル-MASHLE-」THE STAGE』が7月4日(火) に東京・東京国際フォーラム ホールCで開幕。それに先駆け初日会見と公開ゲネプロが行われた。「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されていた甲本 一による人気コミック『マッシュル-MASHLE-』を原作とする本作は、魔法界を舞台に繰り広げられる個性豊かなキャラクターたちの友情や戦いとシュールなギャグによって生まれるギャップを、舞台ならではの表現で描く。赤澤遼太郎が主演を務めるほか、広井雄士、石川凌雅、山田ジェームス武、河内美里、笹森裕貴らが出演する。初日会見に出席した赤澤は本作の見どころについて「魔法表現を映像だけに頼らず、人間だからこそできるパワーを使って表現しているところだと思います。この作品は、稽古が始まったときからめちゃくちゃ熱かったです。各々が“この人と仕事がしたい”などの思いがあり、色々な縁があって固く結びあって集結したのだと思いました」とコメント。また「キャストだけでなく、スタッフさんの原作に対する愛やリスペクトを含め、すべてが高クオリティなので、是非劇場で一緒に体感していただけたらと思います。何度観ても面白いし、目が足りない舞台です。皆で劇場でお待ちしております」と呼びかけた。『「マッシュル-MASHLE-」THE STAGE』は7月11日(火) まで同所で上演後、7月15日(土) から17日(月・祝) にかけて兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeで上演される。■スタッフ&出演者 初日会見コメント全文■演出:伊藤今人魔法が当たり前の世界で、魔法が使えないマッシュが打開していくというテーマが、ダンス表現で演劇界で戦ってきた自分に重なるところがあり、そういう縁もあって自分に演出依頼が来たのかなと思っていました。魔法の表現、その中での筋肉の表現、各々クリエイティブスタッフが自分の武器を使って表現してくれました。あまり普通の演劇ではない表現方法なので実現が難しいと思うのですが、それをキャストが体現してくれたことが本当にありがたいし、双方がかみ合ってこれまでにない演劇が出来たと思っているので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。ちょうど連載完結、アニメ第1クールの放送も終了した流れで、この大きな舞台で初日を迎えたのは奇跡です。その奇跡にふさわしい内容になっていると思いますし、きっと演劇や2.5次元ミュージカルへの既成概念をグーパンでぶっ壊すような新しいエンタメを届けられると思いますので、ぜひ劇場で観ていただけますと幸いです。■マッシュ・バーンデッド:赤澤遼太郎一番の見どころは、魔法表現を映像だけに頼らず、人間だからこそできるパワーを使って表現しているところだと思います。この作品は、稽古が始まったときからめちゃくちゃ熱かったです。各々が「この人と仕事がしたい」などの思いがあり、色々な縁があって固く結びあって集結したのだと思いました。稽古期間中もその思いは途切れることはなく、同じ方向を向いて皆で一丸となって頑張ってきたので、早くお客様に届けたいです。キャストだけでなく、スタッフさんの原作に対する愛やリスペクトを含め、すべてが高クオリティなので、是非劇場で一緒に体感していただけたらと思います。何度観ても面白いし、目が足りない舞台です。皆で劇場でお待ちしております。■フィン・エイムズ:広井雄士全体を通してダンスや歌があふれていて、『マッシュル-MASHLE-』THE “MUSICAL”といっても過言ではないほどだと思います。ぜひ歌にも注目して観ていただけたらと思います。僕はもともと原作漫画の『マッシュル-MASHLE-』が大好きで、その世界観が舞台上で表現されるとこんなに大きなパワーになるんだなと感じています。稽古、場当たり、そして本番を迎えるにあたって、日に日に自分の感情が高まっています。ぜひ少しでも多くのお客様に観ていただきたいなと心から思っております。■ランス・クラウン:石川凌雅物語の後半で、寮同士が戦う対決のシーンは全キャストが登場する大きな見どころです。その中でも、マッシュが攻撃を繰り出す際のマッスルズとの連携がとても迫力があって思わず目で追いたくなるので、ぜひ注目して観てもらえたらと思います。あらゆるエンタメの要素が集まった『マッシュル-MASHLE-』THE STAGE、筋肉と魔法の世界をじっくり体感してください。グラビオル!■ドット・バレット:山田ジェームス武他の舞台では、ダンスや歌での表現が心情と分離していると感じることもあるのですが、今回は(ダンスや歌の表現を含め)世界観をしっかりと表現できているので、見ごたえがあると思います。普段、役者仲間に、自分の舞台を観に来て欲しいと言うことはないのですが、今回は「本当に面白いから、絶対観に来てくれ!」と役者に対して熱を伝えるくらい、自分たちもすごく楽しくて。その中でも一番うれしいのは実際に観劇してもらう事なので、沢山の人にこの作品を観て元気になってもらって、また明日も観たいなと思っていただけたらうれしいです。■レモン・アーヴィン:河内美里幕が開いた瞬間から、お客様が「マッシュル-MASHLE-」THE STAGEの世界に一気に引き込まれるような演出になっていて、最初から最後まで飽きることなく魔法と筋肉の世界に浸ることが出来るのが魅力です。人間のもてる力をすべて出し切っていろんなものが詰まったエンタメになっているのがこの作品の良いところだと思います。稽古の段階から、舞台が好きな方、アニメが好きな方、原作が好きな方、まだ知らない方にも楽しんでもらえる作品になると実感していました。キャスト一人ひとりから発されるエネルギーや演出も合わさって、本当に素敵なものが出来ていると思います。私もその一員として頑張りますので、皆様劇場に足を運んでくださるとうれしいです。■アベル・ウォーカー:笹森裕貴アベルの最強の呪文、「マリオネスセコンズ ハーム・パペット」。僕も場当たりで演出を初めて観たときにとても迫力があって、自分も観客として観たいくらいに思いました。全員で一丸となって作っていると、改めて演劇の力を感じましたし、この一員となれた事がうれしいです。稽古の段階から、これは絶対面白くなるなと思っていました。自分の力もしっかり出して良い作品になるように努めてきました。初日を迎えるにあたり、ドキドキよりもワクワクがこんなにもまさる舞台は初めてなので、皆様の目にどう映るか楽しみです。<公演情報>『マッシュル-MASHLE-』THE STAGE7月4日(火)~7月11日(火) 東京国際フォーラム ホールC7月15日(土) ~7月17日(月・祝) AiiA 2.5 Theater Kobe『マッシュル-MASHLE-』THE STAGE キービジュアルチケット情報公演公式サイト甲本 一/集英社(C)「マッシュル-MASHLE-」THE STAGE製作委員会
2023年07月06日7月4日(火) に東京国際フォーラム ホールCで開幕する『「マッシュル-MASHLE-」THE STAGE』の稽古場レポートが到着した(※本稿はネタバレ要素を含みます)。6月下旬、稽古場での稽古が残り1週間ほどとなった、ある日の稽古の模様をレポートする。今作の演出を手掛ける伊藤今人(梅棒/ゲキバカ)の明るい声が響き渡る稽古場。その熱量の高さに感銘を受け、このレポートも少々テンション高めでお送りしたい。稽古場に入ってまず驚いたことがある。スタッフクレジットに作詞・音楽・振付とあることから、どうやら歌もダンスも入るらしい、とは認識していたが、これはもう「入る」どころではない。全編を通してものすごく、歌って、踊っている。これはもうミュージカルではないのか!?ステージ……?しかし、ミュージカルと銘打っていないのには理由があるという。この舞台において重要な要素である魔法、その魔力を表現する手段として使われているのが、歌、だというのだ。もちろん、映像など最新の技術も取り入れながらではあるが、演劇的な身体表現とともに歌の力を使って魔法を表現している。と、ここで『マッシュル-MASHLE-』のストーリーを復習しておこう。物語の舞台は、魔法が当然のものとして使用される世界。そんな魔法界に生まれたマッシュ・バーンデッドには秘密があった……それは、魔法が使えないこと。この世界では魔法が使えない者は排除され、罪人と同じ扱いを受ける。育ての親である“じいちゃん”ことレグロ・バーンデッドと平穏に暮らしていたマッシュだったが、ある日魔法警察に見つかり、命を狙われる身となってしまう。マッシュが再びレグロと平和に暮らすための条件は、「神に選ばれし者」として様々な特権を与えられる"神覚者 "に選ばれること。そのために名門魔法学校に編入したマッシュは、レグロの教えにより筋トレに励んで鍛えぬいた筋力(パワー)を魔法に見せかけて、様々な試練を切り抜けていく。お気づきだろうか。魔法を歌で表現している、ということは、魔法を使えない者はどうするのか。そう、物語の主役であるマッシュ・バーンデッド(赤澤遼太郎)は、歌わないのである。歌という武器を持たずに戦うのだ。ここに今作のタイトルがあえて『マッシュル-MASHLE-』THE STAGEとなった理由があったと気づき、感嘆した。同時に、ミュージカル界のレジェンド的存在である岡 幸二郎が、魔法学校の校長であるウォールバーグ・バイガンを演じる意味を理解して唸った……間違いなく最強の魔力を持っているではないか!話を稽古場に戻そう。陽が傾きだした頃、2幕のブロック通し稽古が始まった。ブロック通しというのは、これまでの稽古で場面ごとに細かく作り上げてきたものを、数シーン分繋げてみる、という稽古だ。演出の伊藤今人が前に立ち、各キャストの動きの流れを確認しながらシーンを作り上げていく。高さのある可動式のセットで場面の切り替えや立場の違いを表し、息をつく間もなくシームレスに物語を進行させる演出は、様々なジャンルの舞台芸術で縦横無尽に活躍してきた伊藤今人の腕の見せ所だ。2幕では、赤澤演じるマッシュを中心としたアドラ寮のメンバーと、笹森裕貴演じるアベル・ウォーカーが監督生を務めるレアン寮、その中でも特に優秀な実力者が集まった七魔牙(マギア・ルプス)との戦いがスピーディーに展開していく。それぞれのシーンの振付は、梅棒の野田裕貴、多和田任益と、えりなっちが分担している。自身もパフォーマーとして活躍し、独自のスタイルで人気を集める3人の振付には、キャラクターの性格を重視した、ただ踊るだけではない“身体表現の1つとしてのダンス”の意味が感じられる。魔法の応酬による戦いが繰り広げられる中で、魔法を使えないマッシュの存在の異質さが際立つ。それでいて、その大きな武器を持たずとも全ての魔法を粉砕していくパワーがマッシュにはある。その1つはアクションだ。アクションを手掛けるのは、“wordless×殺陣芝居”など、独特の作風で注目されている劇団壱劇屋の竹村晋太朗。マッシュの肉体から放たれる普通では考えられないほどの強いパワーが、まるでCGのような動きを生身の人間で実現させる、壱劇屋独特の“人間CG”によって表現されている。さらにこの舞台特有の表現方法がある。マッシュの筋力(パワー)の概念として登場する“マッスルズ”である。情報解禁時から疑問符だらけの反応が飛び交っていたが、マッスルズを演じる彼らはプロダンスリーグ、Dリーグで戦う“肉体派舞闘集団” FULLCAST RAISERZとRAISERZ A.R.M.Yのメンバー。“クランプ”というジャンルの全身を大きく使ったアグレッシブでパワフルな動きを得意とする彼らが、マッシュの尋常ならざるスピードとパワーを“観客の目に見えるように”具現化する存在となって、共に戦う。その不可思議で絶妙な所作は、時折挟み込まれるシュールなギャグとの相性も抜群だ。もちろん、マッシュ役・赤澤遼太郎自身の筋肉も負けてはいない。彼はもともと筋肉が付きやすい体質らしく、今作のために日々筋トレを重ね、かなり増量したそうだ。これまで演じてきた役のイメージからするとマッシュのようなタイプの役柄は珍しいようにも思うが、稽古場でマッスルズと共に戦う姿は、物静かだが仲間想いで熱い感情を内に秘める、マッシュ・バーンデッドそのものに見えた。他のメンバーも実に個性豊かで、勇気と信念を特性とする生徒が集まるアドラ寮のフィン・エイムズ(広井雄士)、ランス・クラウン(石川凌雅)、ドット・バレット(山田ジェームス武)、レモン・アーヴィン(河内美里)、才能と自尊心を特性とする生徒が集まるレアン寮のアビス・レイザー(京典和玖)、ワース・マドル(中原弘貴)、ラブ・キュート(花奈 澪)全くカラーの異なる2つの寮のメンバーそれぞれ、役もキャストも、とにかくキャラが濃い。稽古場でも寮ごとに集まって和気藹々と話し合う様子が見られ、どこからか「本当にいいカンパニーだな!」という声が聞こえてきた。加えて、前述のウォールバーグ校長や、マッシュたちが目指す“神覚者”でありフィンの兄であるレイン・エイムズ(佐々木喜英)、養父のレグロ・バーンデッド(ウチクリ内倉)、魔法警察のブラッド・コールマン(澤田拓郎)と、何れ劣らぬ個性派揃い。稽古の様子を見ていて確信したが、間違いなく、最高のカンパニー、最強の布陣である。この日の稽古では、1幕のシーンは部分的にしか見られなかったが、小道具置き場には「あのシーンで使うらしいアレ」やら、「あそこで出てくるアレ」らしきものがあることも確認出来た。2幕はバトル中心の展開になるが、1幕では“ファーン”となるシュールなギャグも散りばめられているはずだ。レポートであるからには「見どころ」をギュッとまとめてお伝えしたいと思うのだが、正直、「全てが見どころ」と言わざるを得ない。筋肉×魔法×シュークリーム!という世界観の中で描かれる、友情と戦いとシュールなギャグを、芝居・歌・ダンス・アクションといった舞台ならではの方法で表現するというのだから、この山盛りの要素だけでも面白いことは約束されているし、目が足りないのである。まだ何の装飾もない、中身だけで既に面白いのだ。これが劇場で音響・照明・映像効果と相まった時、どんなものになるのか、楽しみで仕方がない!シュー皮からあふれるほどにたっぷりと詰め込まれた、『マッシュル-MASHLE-』の魅力とマシュステならではの面白さを、是非劇場で、何度でも楽しんでいただきたい。<公演情報>『マッシュル-MASHLE-』THE STAGE7月4日(火)~7月11日(火) 東京国際フォーラム ホールC7月15日(土) ~7月17日(月・祝) AiiA 2.5 Theater Kobe『マッシュル-MASHLE-』THE STAGE キービジュアルチケット情報公演公式サイト甲本 一/集英社(C)「マッシュル-MASHLE-」THE STAGE製作委員会
2023年06月29日ようやく僕の筋肉が活躍する時が来ましたね!「週刊少年ジャンプ」で好評連載中、4月からテレビアニメも放送が開始された「マッシュル-MASHLE-」。主人公のマッシュ・バーンデッドは魔法を使えないにも関わらず魔法学校に入り、自身の鍛え抜かれた筋力(パワー)で「神覚者」をめざす。今回の舞台化でマッシュを演じる赤澤遼太郎は、これまで演じてきた役柄からすると肉体派のマッシュは意外な配役にも感じられるが……?「どちらかといえば“かわいい” タイプのキャラクターを演じることが多かったので、『なんでパワー押しのキャラクター?』と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。でも実は僕、結構体格がいいんですよ。以前『筋肉がつきやすくなっちゃうから腕立て伏せや筋肉トレーニングは一切しないで』って言われたくらい。でも、ようやく僕の筋肉が活躍する時が来ましたね!」「マッシュル-MASHLE-」という作品そのものについては、どのように感じているのだろうか。「魔法が使えないなか腕っ節だけで戦っていく、わかりやすい設定・ストーリーに惹かれました。疾走感やギャグのテンポもすごく好みで、いつも楽しく読んでいました」ではマッシュという人物については?「一見無表情であまりしゃべらないところは典型的な主人公のキャラクターとは違うようにも見えるけど、決めるべきところではちゃんと決める。あと僕自身も家族が大好きなので、育ててくれたじいちゃん・レグロへの家族愛に共感しています」そして本作の総合演出は松崎史也、演出・振付は伊藤今人(梅棒/ゲキバカ)、脚本は亀田真二郎、振付は梅棒(野田裕貴・多和田任益)とえりなっち。「エーステ(MANKAI STAGE『A3!』)など、他の作品でもご一緒させていただいている方たちばかりなので、すごく安心感があります。マッシュについては『感情表現は少ないけど、それは感情が表に出ないだけ。けっしてロボットに見えないように演じてほしい』と言われています。舞台でそれを表現するためには、繊細に表す部分と誇張すべきところはどこで、どのくらいやればいいのか。今人さんと一緒に創っていきたいですね」“マッシュ with マッスルズ”? 舞台ならではの「筋肉魔法」の演出にも期待舞台ならではの演出としては、“肉体派舞闘集団”と呼ばれるダンスチーム「FULLCAST RAISERZ」「RAISERZ A.R.M.Y」のメンバーによる「マッスルズ」が、観客にしか見えない筋肉の妖精としてマッシュの筋肉魔法を表現するという。「“マッシュ with マッスルズ”みたいな感じになるんですかね。僕も台本を読んだだけでは、どんな感じになるのかまったく想像できなくて。今人さんがどういうふうに演出するのか、楽しみにしています」(C)甲本 一/集英社(C)「マッシュル-MASHLE-」THE STAGE製作委員会また、マッシュを取り巻く人々のキャスティングにも注目したい。赤澤自身としては、ミュージカル『チェーザレ』で共演した岡幸二郎が魔法学校の校長ウォールバーグ・バイガン役だと知って、とても驚いたそうだ。ミュージカル界の誇る歌巧者の参加は、魔法を歌やダンスで表現するというこの舞台の魅力をさらに増してくれるはずだ。「僕としても純粋に嬉しいです。その場にいらっしゃるだけで世界観を体現してくださる役者さんですから。ウォールバーグ校長が歌う場面もあるみたいですし。『チェーザレ』の時はご一緒する場面がなかったけど、今回はいろいろなお話をして、よりお近づきになれたら嬉しいですね」アドラ寮のメンバーとマッシュとの関係にも注目してほしい、という。「すごく濃いキャラクターがそろっているので、マッシュに友だちが増えていくストーリーの中でひとりひとりの個性に注目してもらえれば」個性豊かなキャラクターが活躍する2.5次元舞台ならではの楽しさも難しさも、さまざまな面で感じているのではないだろうか。「僕自身アニメや漫画が大好きなので、原作のキャラクターを自分の肉体を使って表現できることはすごく嬉しいし、なによりの喜びです。漫画に描かれていないコマとコマの間にある人間味だとか、お客様が共感できる部分をいろいろ見つけられることも楽しい。そこを読み取って提示したことを『ここはこういうことですか』『私はこう解釈しました』と言ってもらえると、みんなで一緒に行間を埋めていくようで、すごく嬉しいですね。単にキャラクターの扮装をするだけではなく生の舞台だからできることが、そこにあると思っています」そういう思いをのせて、「マッシュル-MASHLE-」THE STAGEは動き出す。「一人ぼっちだったマッシュが学園生活の中で仲間を増やしていくこと自体が素敵ですし、 “友情・努力・勝利”がしっかり描かれています。この舞台を観た方が優しい気持ちになって、例えばお年寄りや家族に優しくなる、友だちともっと仲良くなる、そういうきっかけになったら嬉しいですが、何より純粋に楽しんでほしいです!」マッシュたちがいきいきと動き回るステージは、7月4日(火) より東京・兵庫にて。取材・文:金井まゆみ<公演情報>「マッシュル-MASHLE-」THE STAGE2023年7月4日(火)~7月11日(火)会場:東京国際フォーラム ホールC兵庫公演あり公演公式サイト
2023年06月08日今回、ご紹介するのは、TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』。魔法界を舞台に繰り広げられる個性豊かなキャラクターたちの友情や戦いとシュールなギャグによって生まれるギャップに話題沸騰。日本をはじめ、世界各国・地域でも人気を呼んでいる注目作です。主人公のマッシュ・バーンデッド役の小林千晃さんとドット・バレット役の江口拓也さんにお話をうかがいました。「老若男女問わず楽しめるところが魅力です」左から、小林千晃さん、江口拓也さん【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 139週刊少年ジャンプ(集英社刊)にて連載中の、甲本一氏による大人気コミック「マッシュル-MASHLE-」。舞台は、魔法が当然のものとして使用される世界。主人公は、そんな魔法界の深い森の中で、ひとり筋トレに励む少年、マッシュ・バーンデッド。彼の秘密は、魔法が使えないこと。ある日、突然命を狙われた彼は家族との平穏な暮らしを取り戻すため、イーストン魔法学校に入学。年に一度、もっとも優秀な生徒に贈られる称号・神覚者を目指す決意をします。筋肉と魔法の独特な世界観がクセになる、アブノーマル魔法ファンタジーです。ーーマッシュ役に決まったときのお気持ちを教えてください。小林さん原作を読んだときから、マッシュを演じたいと思っていました。マッシュ役に決まって本当に嬉しかったのですが、マネージャーさんからの報告がまどろっこしくて。江口さん笑小林さんマネージャーさんから「明日のラジオの資料を送ったから、見ておいてね」と言われて。届いたメールの添付ファイルを開いたら、ひとつは普通に読めたのですが、もうひとつが真っ白だったんです。それで翌日、マネージャーさんに「ふたつめのファイルが真っ白でしたよ」と伝えたら、「ちゃんと見て」と返されて。「ちゃんと見て」って何!?と思いながら、真っ白なファイルをずーっとスクロールしていったら「『マッシュル-MASHLE-』合格おめでとう」と書いてあったんです。嬉しさと同時に「なんじゃこれ、わかんないよ!」と。普通に報告してくれても良かったんじゃないかと思いました(笑)。江口さんマンガみたいな話ですね。ーー小林さんの事務所は、毎回、面白い方法で合格を伝えなければならないという決まりがあるのでしょうか……?小林さんあるわけないじゃないですか(笑)。僕もマネージャーさんも『マッシュル-MASHLE-』が好きだったので、特別にサプライズをしてくれたんだと思います。その後は、これまで同様に、普通の方法で合格を伝えてくれています。ーー江口さんは、マッシュと同じ魔法学校のアドラ寮で暮らし、爆発魔法を得意とするドットを演じています。この役に決まったときのお気持ちを教えてください。江口さん嬉しかったです。うるさいキャラは得意ですし、自分の中にドットの落としどころが湧き上がってきていたので、オーディションのときから、少し手ごたえを感じていました。ーーこの声を出すのは、大変ではないですか?江口さん原作は、一瞬で最後まで読めるほどの熱量とテンポ感がありました。大変な役に決まってしまったと思いましたが、覚悟を決めました。キャスト陣のなかでは僕が年長ですが、誰よりも声を出すぞ、のどから血が出るくらい叫ぶぞ、という意気込みで挑みました。それくらいの熱量がないと、ドットは演じることができないと思います。ーーこの役を演じるにあたって、のどのケアは?江口さんもともとのどは強いほうなので、特別なケアはしていません。ドットを演じるときは、彼と心中するくらいの覚悟を持って演じています。小林千晃さんーーマッシュの魅力について、教えてください。小林さん彼は淡々としているように見えて、仲間想いの優しい子です。クールなところよりも、コミュニケーションを取ることは苦手だけど、素直で優しいところを表現したいと思いました。ーーご自身と似ているなと感じたところは?小林さん髪型ですかね。江口さん仲間想いなところも。小林さんフォローしていただき、ありがとうございます(笑)。ーードットの魅力について教えてください。江口さん彼の魅力は、自信に満ちあふれているところです。それは誰もが昔は持っていたであろう気持ちだと思います。幼稚園や小学生の頃は、自分が主人公という気持ちで何に対しても臆せず表現する。集団生活をしていく中でどんどん自分という人間を封印しながら適応し、共存していくための人間性が作られていくと思っていんです。ドットはそういうことにあらがっていて、子どもの頃のまっすぐさを残しています。そこが魅力だと思います。江口拓也さんーー初めてお会いした際の、お互いの印象を教えてください。小林さん僕は一方的に存じ上げていて、とても魅力的で尊敬できる先輩だなと思っていました。現場では静かな方だと思っていたのですが、イベントや配信などで盛り上げ役を担当してくださって。優しいお母さんのような方だなと。母性を感じました。江口さん俺から母性を感じるなよ(笑)。ーーお父さんではなく、お母さんというところが面白いですね(笑)。江口さんは小林さんについてどのような印象を抱いていますか?江口さん千晃くんとがっつりやるのは今回が初めてですが、「魅力的なお芝居をするヤバいやつがいるぞ」というウワサは、以前から耳にしていました。今回、『マッシュル-MASHLE-』でどのような掛け合いができるのか、楽しみにしていました。小林さん嬉しい。江口さん作品は現場で収録して作り上げていくものですから、毎回化学反応を楽しみにしています。収録中、一度一緒にご飯を食べに行く機会があって。より親睦を深めることができました。みなさまにさらに良いものを届けたいので、現場の士気の高まりを感じながら、演じています。ーーちなみに、食べに行ったのはマッシュの好物であるシュークリームですか?江口さん肉です(笑)。小林さんぜひシュークリームと書いてください(笑)。ーー最後に、『マッシュル-MASHLE-』の見どころをお願いいたします。小林さん『マッシュル-MASHLE-』は、バトルとコメディのバランス感がほかにない作品です。どんなにシリアスな場面でもマッシュがボケたり、能天気なことを言ったりすることによって、空気感がゆるみます。常にリラックスして、老若男女問わず楽しめるところが魅力なので、ぜひおじいちゃんおばあちゃん、お孫さんなど、周りの方におススメしていただきたいです。江口さん収録の際は、テストと本番で二回演じるんですが、マッシュという強ボケのキャラクターをはじめ、それぞれの演技プランの作り込みが面白くて、テストで笑ってしまうんです。とても楽しい現場だなと思っています。原作を読んでいる方は作品の面白さをご存じだと思うのですが、みなさんが想像しているものをより面白くできるように一生懸命作っているので、自信を持っておすすめしますし、楽しみにしていただきたいです。インタビューのこぼれ話『マッシュル-MASHLE-』にちなんで、もし、魔法が使えたら?という質問をするとこんな答えが。「手先が器用になりたいです。割りばしの袋で箸置きを作ったり、イヤホンのコードをキレイにまとめられる方を見ると尊敬します」(小林さん)。「僕は毎日お酒を飲むんですが、正直、しんどいんです……。いくらお酒を飲んでも二日酔いにならない肝臓が欲しいです」(江口さん)。InformationTVアニメ『マッシュル-MASHLE-』毎週金曜24:00より、TOKYO MXほかにて放送中。声の出演:小林千晃、川島零士、石川界人、江口拓也、上田麗奈、平田広明、梶裕貴、梅原裕⼀郎、七海ひろき原作:甲本⼀(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)監督:田中智也主題歌:オープニング曲/岡崎体育「Knock Out」エンディング曲/フィロソフィーのダンス「シュークリーム・ファンク」©甲本 ⼀/集英社・マッシュル製作委員会Blu-ray&DVD Vol.12023年7月26日(水)発売写真・幸喜ひかり文・田嶋真理 ヘアメイク・紀本静香、夢瑠スタイリスト・ヨシダミホ(小林千晃さん)、本田雄己(江口拓也さん)写真・幸喜ひかり 文・田嶋真理 ヘアメイク・紀本静香、夢瑠 スタイリスト・ヨシダミホ(小林千晃さん)、本田雄己(江口拓也さん)
2023年04月13日岡崎体育が新曲「Knock Out」を2023年4月8日(土)0:00にリリース。同日より放送が開始されるテレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』のOP曲となる。岡崎体育の新曲「Knock Out」岡崎体育は、京都府宇治市出身の男性ソロプロジェクト。2016年に発売したアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビューし、同アルバム収録の楽曲「MUSIC VIDEO」の世界観が話題となり人気に。2022年にはヤバイTシャツ屋さんと初コラボの楽曲「Beats Per Minute 220」のリリースでも話題を集めた。そんな岡崎体育の新曲「Knock Out(ノックアウト)」は、ラウドロックシーンを牽引するハードコアバンド、PaleduskのDAIDAIがアレンジを担当。ヘヴィなメタルコア・サウンドを基調としたエネルギッシュで疾走感のあるトラックと、岡崎体育らしさ満載のウィットに富んだリリックが特徴だ。TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』のOP曲になお、楽曲「Knock Out」は2023年4月より放送開始のアニメ『マッシュル-MASHLE-』のOP曲に。アニメ予告PVでは楽曲の一部を聴くことが出来る。岡崎体育コメントこの度、マッシュルの主題歌を担当させて頂くことになりました岡崎体育です!イェェェェイ!!ヴゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!レッツゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!初めてジャンプアニメの主題歌を担当するので、ドキドキワクワクで歌いました!日本全国、いや全世界をどつきまわすようなインパクトでブッ飛ばしていきたいですね!アニメも主題歌も全部全部お楽しみに!!!詳細岡崎体育 新曲「Knock Out」配信日:2023年4月8日(土)0:00~※テレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』のOP曲。■テレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』放送開始日:2023年4月8日(土)0:00~各局にて©甲本 一/集英社・マッシュル製作委員会
2023年03月25日