アディダスが提案する最新のトレーニングプログラムが体験できる「アディダス・トレーニング・アカデミー」が2012年9月23日(日)渋谷・ヒカリエホールにて開催された。オープニングイベントには、アディダスファミリーである武井咲、EXILEのパフォーマ・TETSUYA、ロンドン五輪フェンシング団体銀メダリスト太田雄貴、WBA世界ミニマム王者の井岡一翔、モデルのSHIHOら豪華ゲストが登壇した。 「アディダス・トレーニング・アカデミー」とは、世界で活躍するアディダスグローバルトレーナーによって構成される、アディダス独自のトレーニングプログラム。メキシコ、台湾に続く3回目となる今回は、初心者から上級者まで全5種類のトレーニングプログラムを実施した。イベントでは、360度ひねることのできる素足感覚シューズ『adipure 360』を着用し、TETSUYAとアディダス グローバルトレーナーが共同考案した“アディピュア・トレーニング”を初披露。TETSUYAは、「EXILEのダンスパフォーマンスを生かし、誰でも手軽に楽しめるトレーニングを考案しました。」とコメントしており、360秒間のトレーニングで忙しい毎日でも負担にはならない内容となっている。今までにない柔らかさと安定感が特徴の「adipure 360」は、確かなホールド性と衝撃吸収性、低体重新構造により“素足感覚”を実現。第一子を出産後見事にモデル体型を取り戻したSHIHOは、ヨガのポーズを披露。「正しい姿勢で体の軸をとらえることがが大切。このシューズを履くと足の感覚を掴むことができる。」とコメントした。また、太田選手と井岡選手はそれぞれフェンシングやボクシングを披露し、武井咲は「素晴らしいアスリートの方々と同じステージに立てて嬉しく思います。」と話した。一人でもグループでも楽しく実践できる“アディピュア・トレーニング”は、アディダス公式サイトにて近日公開予定になっている。(adidas.jp/ata)(C)Fashion Latteアディダス公式サイト:元の記事を読む
2012年09月25日コリン・ファースが『英国王のスピーチ』の続編に出演するようだ。吃音に悩まされた英国王ジョージ6世を演じ、アカデミー賞主演男優賞に輝いたコリンは、第二次世界大戦中を舞台にした続編でも引き続き同役として出演することに同意したと報じられている。ある関係者は「The Sun」紙に「続編は、ナチス・ドイツによるロンドン大空襲の時期の家族の姿を描きます。ジョージ6世を診ることになった民間人である言語療法士のような一般家庭と比べて、特権のある皇室一家がどのように戦火の危機にさらされるかといった所に焦点が当てられるでしょう」と明かし、さらに「もちろんジョージ6世を中心に描きますが、同時に皇室全体が戦争によってどのような影響を受けるかということにも重点を置きます。ロンドン大空襲時代には興味深いテーマがまだまだあります。続編はまだ初期段階ですが、製作側はすぐにでも始めたがっていますよ」とコメントしている。第1作目は製作費用900万ポンド(約11億円)と低予算にも関わらず、2億5,000万ポンド(約316億円)の興行収入を叩きだし、アカデミー賞での4部門受賞を始め、英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞など数々の賞を総なめにした。コリンだけでなく、前作でジョージ6世の妻・エリザベス王妃を演じたヘレナ・ボナム=カーターや言語療法士を演じたジェフリー・ラッシュらも続編での続投に乗り気なようで、第1作を手がけたトム・フーパーが再びメガホンを取る模様だ。■関連作品:英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.
2012年09月25日「ぴあ」調査による9月21日、22日公開の映画・満足度ランキングは、ナチスによるホロコーストの悲劇を描き、本年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『ソハの地下水道』がトップに輝いた。2位にヒーローたちの活躍を描いた人気TVシリーズを映画化した『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』が、3位にトム・クルーズ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズらが出演するミュージカル映画『ロック・オブ・エイジズ』が入った。その他の写真1位の『ソハの地下水道』は、ナチス政権下のポーランドでユダヤ人をかくまったひとりの男性の運命を描いた作品。出口調査では「作品を通して戦争の悲惨さや、なぜしてはいけないのかを具体的に感じることができた」「理解し合うことを教えられた。歴史の真相に関心を持つことは大事だと思う」「世界のどこかで戦争が行なわれている今、このようなことを二度と起こさせないという力強さを感じる作品だった」「地下で過ごしたユダヤ人たちの生活は壮絶なものであり、平和へのメッセージを伝えている」などのコメントが寄せられ、40代以上の観客から支持された。2位の『劇場版 TIGER & BUNNY…』は、企業と契約を結び“NEXT”と呼ばれる能力を使って街の平和を守るヒーローたちの姿を描いたアニメーション。観客からは「テレビ版よりも迫力があって興奮した」「テレビ版では出てこない新キャラやヒーロー全員の変身シーンが見どころ」「キャラそれぞれが背負っているものがあり、その裏側を描いているところがいい」「笑いや涙など感情に訴えるものがあり、テレビ版を観ていない人でも楽しめるように出来ている」など、10代、20代の女性を中心に好評だった。(本ランキングは、2012年9月21日(金)、22日(土)に公開された新作映画5本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年09月24日テレビ界のアカデミー賞とも言われる米国エミー賞の結果が23日(日本時間24日)に発表され、注目のドラマ・シリーズ作品賞は『HOMELAND』が受賞した。その他の写真エミー賞は、世界の放送業界において顕著な実績のあった番組や俳優、プロデューサー、制作技術者に贈られる賞で、1949年にハリウッドで行われた第1回の授賞式以来、今年で64回目を迎える。授賞式の模様はアカデミー賞と同じく全米で放送される。今年の作品賞ではABC、CBS、NBCの3大ネットワーク局のドラマが1作品もノミネートされず、HBO、AMCなどのケーブル局作品が名を連ねた。中でも、5年連続で作品賞を受賞するかで注目を集めていた『MAD MEN』は、惜しくも逃し『HOMELAND』が受賞した。『HOMELAND』は、作品賞のほか脚本賞と、ダミアン・ルイスが主演男優賞を、クレア・デインズが主演女優賞をそれぞれ受賞し、ドラマ・シリーズの主要部門4冠を獲得した。コメディ・シリーズでは、『モダン・ファミリー』が3年連続で作品賞を受賞したほか、監督賞など4賞を受賞する結果となった。『HOMELAND』は、日本ではFOXCRIMEで10月よりリピート放送予定(10/18開始、毎週月~金曜17:00~18:00)、『モダン・ファミリー』はFOXチャンネルでシーズン2が現在放送中(毎週日曜23:30~24:00)。またエミー賞授賞式の模様は、日本ではAXNチャンネルで9月29日(土)20時よりノーカット完全版で放送される。第64回エミー賞(2012)主な受賞結果●ドラマ・シリーズ部門【作品賞】『HOMELAND』【主演男優賞】ダミアン・ルイス『HOMELAND』【主演女優賞】クレア・デインズ『HOMELAND』【監督賞】ティモシー・ヴァン・パタン『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』【脚本賞】アレックス・ガンサほか『HOMELAND』【助演男優賞】アーロン・ポール『ブレイキング・バッド』【助演女優賞】マギー・スミス『ダウントン・アビー』●コメディ・シリーズ部門【作品賞】『モダン・ファミリー』【主演男優賞】ジョン・クライヤー『Two And A Half Men』【主演女優賞】ジュリア・ルイス=ドレイファス『Veep』【監督賞】スティーヴン・レヴィタン『モダン・ファミリー』【脚本賞】ルイス・C・K『Louie』【助演男優賞】エリック・ストーンストリート『モダン・ファミリー』【助演女優賞】ジュリー・ボーウェン『モダン・ファミリー』●ミニシリーズ/テレビムービー部門【作品賞】『ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女』
2012年09月24日ビー・エム・ダブリューはこのほど、MINIから3つのデザイン・パッケージを発売した。それぞれ英国の地名をパッケージ名としており、シャーロック・ホームズゆかりのベイカーストリートなど、伝統ある英国の名所をほうふつとさせる仕様となっている。「Baker Streetパッケージ」は言うまでもなく、シャーロック・ホームズが居住していたとされるロンドン市内の通りをイメージしたもの。落ち着いた上品な雰囲気を具現化する専用ボディカラーのルーフトップ・グレーをはじめ、専用16インチアルミホイール、専用カラーライン、専用インテリアなどを装備する。「Bayswaterパッケージ」は、ロンドンの西側に位置するウエストミニスターにあるベイスウォーターをイメージ。ここには有名なハイドパークもあり、その美しい町並みは観光名所となっている。このパッケージは鮮やかなボディカラーのカイト・ブルーに、シックなレザーパンチを組み合わせているのが特徴。「Highgateパッケージ」は、ロンドン北西部の緑が多い地域であるハイゲートをイメージ。このパッケージはコンバーチブル向けで、ソフトトップには素材の中に非常に細いシルバー系の素材を散りばめることで、ボディ全体に涼しい雰囲気を醸し出している。価格は、「Baker Streetパッケージ」の「MINI Cooper」用が28万円、「Bayswaterパッケージ」の「MINI Cooper」用が41万円、「MINI Cooper S」用が30万円など。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月22日在日コリアン2世であるヤン・ヨンヒ監督が自身の実体験を基にオリジナル脚本で手がけた初のフィクション映画『かぞくのくに』が、来年開催される第85回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に決定した。病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホと、彼を日本で迎える妹・リエや家族たち、日本に残った友人らの再会を通して、価値観の違う社会に生きるもどかしさと、それでも変わらぬ家族の絆を浮き彫りにしていく。帰国事業に翻弄される在日コリアンの家族という難しい題材を扱いながら、あくまでも「私は私の家族の話をしているだけ」(ヤン監督)というシンプルな物語と安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュンら出演陣による好演が観客の圧倒的な支持を集め、国内では着々と公開スクリーン数を伸ばしている本作。同賞における外国語映画賞部門の日本代表作品としては今回、女性監督初の快挙を果たしたヤン監督は、「怖じ気づく心を押さえ込んで闘った昨年の夏を思い出します。スタッフを信じ、俳優陣を信じ、観客を信じ、自分を信じようともがきました。家族に会うという当たり前のことを手放してまでも世に出した作品です。『かぞくのくに』が人々の中で、世界中の様々な家族について思いを馳せる触媒となることを祈ります。これからも魂を込めて作品を作り続けていこうと思います。大きな叱咤激励をありがとうございました」と喜びと共に、本作に込めた熱い想いを明かす。今年2月に開催されたベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、見事C.I.C.A.E<国際アートシアター連盟>賞を受賞。さらに、モントリオール世界映画祭、釜山国際映画祭など12の海外映画祭への正式出品も決定するなど、海外でも高い評価を得ている本作。これまでアカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選出されたのは、2009年に見事受賞を果たした『おくりびと』、2011年の『告白』、2012年の『一枚のハガキ』とそれぞれ異なる個性の光る作品が並ぶが、国家や政治が個人の人生を否応なしに翻弄する悲劇を背景に描いた『かぞくのくに』は、人権問題により敏感な欧米社会でどのように受け入れられるのか?『おくりびと』以来の本選参加、ノミネートにも大いなる期待が寄せられる。『かぞくのくに』は全国にて公開中。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.おくりびと 2008年9月13日より丸の内プラゼ−ルほか全国にて公開© 2008 映画「おくりびと」製作委員会告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダス
2012年09月04日作品賞も含めアカデミー賞8部門ノミネートという快挙を果たし、主演男優賞、撮影賞を受賞した『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』から5年。若くしてその確かな手腕が認められ、ハリウッドから絶大な支持を得たポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作『The Master』(原題)が来年春に日本公開されることが決定!さらに、この公開に先駆けて、8月29日(現地時間)に開幕となる第69回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが明らかとなった。1950年代、アメリカで信者を増やしていった新興宗教団体のカリスマ的教祖と、彼の右腕となり教団にのめり込んでいく一人の男のドラマを描く本作。教祖を『マネーボール』などでの名演が光るオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン、その妻を『魔法にかけられて』のエイミー・アダムスが演じるほか、突然の歌手活動から一転、『容疑者、ホアキン・フェニックス』での俳優復帰が話題を呼んだホアキン・フェニックスが教団にのめり込む信者を演じる。本作が出品される同コンペティンション部門では、日本からも北野武監督の『アウトレイジビヨンド』が正式出品される予定で、栄誉ある賞を巡る戦いも注目されるところだが、本作がいま高い注目を集めている理由がもう一つ。フィリップ扮するカリスマ的教祖が実在する宗教団体をモデルにしているかは明かされていないが、アメリカに拠点を置く新宗教「サイエントロジー」の創始者L・ロン・ハバードを彷彿とさせると製作前から物議を醸しているのだ。本国アメリカでは、アカデミー賞レースの有力候補を占う映画祭の一つとして重視されているヴェネチア映画祭での出品とあってますます注目の的となっている本作。『ブギーナイツ』、『マグノリア』、そして『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』と次々と衝撃作を生み出してきたアンダーソン監督と彼の作品の常連でもあるフィリップの強力タッグとあって、早くもオスカー候補の呼び声高し!?宗教というデリケートな題材がテーマとなっていることもあり、本映画祭でも物議を醸すことは間違いなさそうだ。『The Master』は2013年春、全国にて公開。第69回ヴェネチア国際映画祭は8月29日から9月8日(現地時間)までイタリア・ヴェネチアにて開催。■関連作品:The Master (原題) 2013年春、全国にて公開
2012年08月08日英国伝統の合唱音楽を継承するケンブリッジ大学のセント・ジョンズ・カレッジ聖歌隊が、12年ぶりに来日。東京でのコンサートに先駆けて、7月19日に東京都北区の星美学園小学校との交流会が開催された。「セント・ジョンズ・カレッジ聖歌隊」の公演情報1670年代から英国国教会の礼拝に不可欠な合唱音楽の伝統を守り続けるセント・ジョンズ・カレッジ聖歌隊。中世から現代までの幅広い合唱作品を歌うだけでなく、レコーディング、放送、ツアーも活発に行い、英国トップレベルの聖歌隊として世界中で親しまれてきた。今回交流会が催された星美学園小学校は、カトリックミッションスクールとして聖歌隊を編成しており、NHK全国学校音楽コンクールやTBSこども音楽コンクールに出場。また定期演奏会や病院慰問コンサートなど活発な活動を行っている。交流会の前半は、セント・ジョンズ・カレッジ聖歌隊によるコンサートがメイン。合唱の名曲、ポップスソングから日本の歌「赤とんぼ」までを、美しいハーモニーで披露。またカレッジのメンバーから小学生への歌のレクチャー、「ロンドンは燃えている」の輪唱での共演も行われた。後半は、星美学園の児童の出し物による歓迎会。プレゼントにハッピ、豆絞り、ウチワが手渡され、ひとりひとりにハッピを着せてあげる場面も。和やかなムードに包まれる中、最後は、前半の聖歌隊のコンサートでも歌われた「赤とんぼ」を共演し、幕を閉じた。セント・ジョンズ・カレッジ聖歌隊の東京公演は、7月27日(金)に東京オペラシティ コンサートホール、7月29日(日)にサントリーホールで開催。戴冠式やロイヤル・ウェディングなど、イギリス王室の祝典行事で歌われる楽曲や、英国伝統の音楽礼拝「唱詠晩祷」を再現する貴重なプログラムを披露する。チケットは発売中。
2012年07月20日早いもので、2012年も下半期に突入!思い起こせばフランス映画勢の快挙に沸いたアカデミー賞から、来日セレブニュース、悲喜こもごものゴシップなど、映画にまつわる様々なニュースが日本列島を駆け巡った上半期。その中でも一際映画ファンを釘づけにしたハリウッド女優たちの来日の模様をふり返り!2012年上半期、各方面から注目を集めた新進女優と言えば、『ドラゴン・タトゥーの女』でデヴィッド・フィンチャー監督に主演に抜擢され、一躍スターダムを駆け上がったルーニー・マーラ!今年1月に初来日を果たした際、劇中で演じた奇抜な外見と烈しい内面を抱えるリスベットとは全く別人の物静かでシャイな素顔を覗かせていたのが印象的だった。ジャパン・プレミアイベントには立体的な曲線が美しい真っ白なドレスで登場し、新たなファッショニスタとして、その類まれなるセンスも発揮していたルーニー。フィンチャー監督からも「みなさんが見て分かるとおり、(ルーニーは)パーフェクト!」と最大の称賛を贈られていたのが記憶に新しい。今後の活躍が楽しみなルーニーは、スティーブン・ソダーバーグ監督作『The Bitter Pill』(原題)への出演も決定している。同じく可憐でおしとやかな魅力で報道陣を魅了していたのは、『マリリン 7日間の恋』で伝説の女優マリリン・モンローを演じ、アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされたミシェル・ウィリアムズ。来日時に行われたイベントではキュートなファッション3変化を披露してくれたミシェルだが、中でもお似合いだったのが「ヴァレンティノ」のコーラル・オレンジのワンピース。ミシェルのベリーショートのヘアスタイルに、女性らしいラインのワンピースがよくマッチしていた。また映画のプロモーション以外にも、娘のマチルダちゃんと一緒に貯めたという義援金を「東日本大震災ふくしまこども寄付金」に寄付すると発表した彼女の行動力に心を動かされた人も多いことだろう。世界的な歌姫として活躍し、日本にも熱狂的なファンを持つリアーナも4月に“女優”として来日。女優デビュー作『バトルシップ』を引っさげ、主演のテイラー・キッチュらと共に来日を果たしたリアーナだが、さすがファッション・アイコンとも言うべき着こなしを披露してくれた。盛大に行われたワールド・プレミアでは、ブルーとゴールドでペインティングを施したような銀色のオールイン・ワンという目を引く衣裳で登場。イベントの最後には慣れない手つきで日本式の三本締めで本作のヒットを祈願していたのがキュートだった。ユニバーサル映画100周年を記念して製作された本作で、華々しい女優デビューを飾ったリアーナは、次回作として『Happy Smekday』(原題)でアニメ声優に初挑戦することが決定している。そして、熱愛中の“カレ”と仲良く来日を果たした女優と言えば『アメイジング・スパイダーマン』のヒロイン、エマ・ストーン。昨年の来日に続き、本作の共演をきっかけに交際をスタートさせた俳優のアンドリュー・ガーフィールドと共に再来日したエマは、会見中も彼と見つめ合うなど、そのアツアツぶりを見せつけていた。日中の会見では鮮やかなブライトオレンジのワンピースに身を包んだエマは、同日夜に開催されたワールド・プレミアでは上品なブラウンのバルーンワンピに衣裳チェンジ、上品な着こなしを見せていた。「スパイダーマンのようなヒーローをボーイフレンドに持った気分は?」との質問には、「スパイダーマンが彼氏だと、いろんなところに素早く移動できるのが魅力」とチャーミングな回答を返していたのも印象的だった。今月には『ダークナイト ライジング』のアン・ハサウェイらの来日が決定しているのを始め、下半期も海外から多くのセレブたちが来日し賑わせてくれる予感。公開待機作を眺めながら、彼らの来日を想像してみるのも面白いかもしれない。■関連作品:アメイジング・スパイダーマン 2012年6月30日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Columbia Pictures Industries, Inc. MARVEL, and all Marvel characters including the Spider-Man character ™ & © 2012 Marvel Characters, Inc. All Rights Reserved.バトルシップ 2012年4月13日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.マリリン 7日間の恋 2012年3月24日より全国にて公開© 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.
2012年07月03日アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーが、176人に新会員への誘いをかけた。今年の新会員候補に従来よりも若手やマイノリティが多いのは、幅を広げようとするアカデミーの努力の反映と思われる。今年招待状をもらったのは、オスカーを受賞したジャン・デュジャルダン、オクタビア・スペンサー、またオスカー候補に挙がったジェシカ・チャステイン、ジョナ・ヒル、デミアン・ビチルなど。ほかにマシュー・マコノヒー、ミッシェル・ヨー、映画監督ウォン・カーウァイ、テレンス・マリック、作家スティーヴン・キングらにも送られた。日本人では作曲家の坂本龍一、撮影監督の栗田豊道が受け取っている。今年初め、ロサンゼルス・タイムズ紙は、アカデミー会員の94%が白人(黒人は2%、中南米系は2%未満)、77%は男性という実態を明かし、その偏り具合が大きな話題を集めた。また、一度会員になると一生会員でいられるため、必然的に年配の会員が多い。その実態レポートをアカデミーも意識したらしく、今年招待された人々のうち白人以外の人種は14%、また女性は30%と、通常よりも多い。また28歳のヒル、35歳のチャステインも含めるなど、若返りへの努力も感じられる。アカデミー会員は全部で約5800人。死亡したり、引退の意志を表明した会員の欠員を埋めるべく、毎年新会員の候補が決められ、招待状が送られる。招待状を受け取った人はたいてい承諾するが、過去に宮崎駿は招待を受けながら断っている。文:猿渡由紀
2012年07月03日東山紀之主演の舞台『英国王のスピーチ』の会見が6月19日、東京・駐日英国大使館で行われ、東山と共演の安田成美、近藤芳正、演出を担当する鈴木裕美が登壇した。『英国王のスピーチ』チケット情報『英国王のスピーチ』は、デヴィッド・サイドラーが執筆した戯曲をもとに映画化され、アカデミー賞の脚本賞を受賞。日本でも2011年2月に公開され、累計動員数が150万人を突破するなどメガヒットとなった。この映画の大ヒットを受け、今年2月英国にて舞台版『英国王のスピーチ』が初上演され、今夏日本でも上演されることとなった。物語の舞台は英国王室。先日、在位60年を迎えたエリザベス女王の父にあたるジョージ6世の史実を元に描かれた作品。兄、エドワード8世の思いがけない退位により望まぬ国王の座についたジョージ6世。彼は幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていが、妻エリザベスの献身的な愛に支えられ、またスピーチ矯正の専門家ライオネル・ローグの独自の療法によりコンプレックスを克服。国民の望む、強く優しい王へと成長していくという真実の物語。ジョージ6世を演じる東山は、早速ロンドンでこの舞台を見てきたと話し、「ある男が全裸でバスタブに入って、そこから立ち上がって舞台がスタートするんです。これ、まさか僕なのかな?と思い、さきほど鈴木さんに『この全裸はこうやって始まるんでしょうか?』と聞いたら『大丈夫、大丈夫、すぐにタオルを持ってくるから』と言われました。どうやら全裸からのスタートになりそうです。(裸が)クセにならないよう頑張ります」とユニークな抱負を語った。妻エリザベス役の安田は「実は、このキャストの方々と演出の鈴木さんを近くで見たくて、今回参加させていただこうと思いました」と一演劇ファンとして興味があった旨を明かし、国王役の東山については「高貴な役がお似合いになるので、今回もまさにぴったりだなと思います」と印象を語った。ライオネル役の近藤は「スピーチ講師という変わった役ですが、オファーが来た時に『大丈夫かな?近藤?』と思って、設定を見直してみると“役者の夢を諦めた人”と書いてありました。この挫折感というのは僕以外に演じられないんじゃないかと」と謙遜。すると東山が「近藤さんとの共演が決まってから注目してました。インタビューを受ける姿とか、正直な方で嘘がないなと。この人となら一緒に死ねるなと思いました」と絶賛。早くもチームワークのよさが垣間見えた。演出の鈴木は「舞台上に舞台があって、そこで演じられている二重の構造をとろうと思ってます」と演出プランを一部明かし、「豪華なセットではなくシンプルにして、俳優の中に何が起こるのかという事をお目にかける芝居にしたい」と自信を見せた。上演台本は若手劇作家の倉持裕が手がける。公演は8月24日(金)から9月9日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。その後、9月14日(金)から17日(月・祝)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて開催される。チケットは東京・大阪ともに6月23日(土)より一般発売開始。
2012年06月20日映画『リトル・ダンサー』に2,000人の候補者の中から見事主演に抜擢され、弱冠14歳で英国アカデミー賞主演男優賞、英国インディペンデント映画新人俳優賞など各賞を総なめにし、世界的名声を得た俳優、ジェイミー・ベル。まだあどけなさの残る表情が印象的だったジェイミーだが、彼ももう26歳。今年に入り、女優エヴァン・レイチェル・ウッドとの婚約も報じられたばかりの彼は、やんちゃな表情が母性本能をくすぐるイケメン俳優へと変身を遂げた。『ジェーン・エア』や『第九軍団のワシ』など、今年の日本公開作だけでも様々な変貌を遂げている彼の次なる出演作『崖っぷちの男』が7月7日(土)より公開となる。ニューヨーク・マンハッタンの高層ホテルの窓の外に現れた男、ニック・キャシディ。“飛び降り自殺志願者”として注目を集める彼は自らの要求を伝えるため、女性刑事・リディアを唯一の“交渉人”に指名。なぜ自分が選ばれたのかも分からぬまま、ニックとの交渉を開始するリディアだが、実はニックはその背後である計画を進行させており――。本作でサム・ワーシントン扮する主人公・ニックの弟、ジョーイを演じているジェイミー。劇中ではジョーイと共にある“計画”を実行するガールフレンド、アンジー(ジェネシス・ロドリゲス)とのシーンが多いが、彼女との共演をジェイミーは「恋人のアンジーとは、サスペンス、ユーモア、アクションなど色々なシーンがあった。相性がいいんだ。撮影中によく監督はカメラを回し続けて、僕たちはアドリブでたくさんのセリフを言い合ったんだ。本当に楽しかったよ」とふり返る。そんなジョーイとアンジーのやり取りが本作の見どころの一つでもあるが、ジョーイが恋人との関係も家族、学校のことも全部二の次で尽くすのが、兄・ニック。そこには何か2人の“強い絆”のようなものを感じずにはいられない。「兄弟関係はとても重要なポイントだった。実際の撮影までに互いにどんなやりとりをするか、サムとよく話し合ってリハーサルしたよ」とジェイミーは明かす。その一方で、サムが「ジェイミーのことはしばらく知っているんだ。だからわりと簡単だったよ。演じているときは、この兄弟がいつも言い合っているところがリアルで気に入ったよ。そういうふうに脚本に書かれていたわけじゃない。やっているうちに、そういうふうになっていったんだよ」と証言するように、ジェイミーとサム、2人の関係性がそのままスクリーンにも映し出されたようだ。今回メガホンを握ったのはドキュメンタリー映画監督の出身で、本作が初の劇場用長編デビュー作となるアスガー・レス監督。ドキュメンタリーとフィクションでは多くのギャップもありそうなものだが、「ドキュメンタリーをやってると、『それは現実じゃない』とフィクションを敬遠しそうだよね。でも、家族とか愛とか名誉とか、深くてリアルなコンセプトを表現することで、映画はリアルになれるんだ。作品は素晴らしかったよ」と話すジェイミーには頼もしささえ感じてしまう。また、名優エド・ハリスとの競演を「彼の演技は真に迫るものがあるから、楽しかった」と言ってのけてしまうところにも、この数年間での彼の役者としてのさらなる進化を感じずにはいられない。『リトル・ダンサー』当時の面影も残る愛らしい表情に、“大人”の魅力も併せ持ったジェイミーは向かうところ敵なしといったところ。本作について「『えっ?そんなことは思いつかなかった』、『一本とられた』というリアクションが返ってくるように情報を的確に伝えることを心がけた」と語るジェイミーの好演が見られるノンストップアクション・サスペンス『崖っぷちの男』。一回りも二回りも大人の男に成長したジェイミーから、今後とも目が離せない!『崖っぷちの男』は7月7日(土)より全国にて公開。■関連作品:ジェーン・エア 2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011. 崖っぷちの男 2012年7月7日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2012年06月15日米国アカデミー賞公認の、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2012」(以下:SSFF&ASIA)のオープニングイベントが、6月14日(木)、表参道ヒルズ スペース オーにて行われ、代表を務める別所哲也、「話題賞」を授賞した木村祐一らが出席した。スマートフォン向けアプリ「お笑いLIFE」のショートフィルム・チャンネルを監修し、ショートフィルムの普及に貢献したとして「話題賞」を授賞した木村さん。若手芸人たちが監督、出演を務めたショートフィルムをまとめあげる作業をふり返り、「それぞれの色が出た多彩な作品が集まったと思ってます。その世界をいかに修正することなく反映させていくか。こういう世界もあるんだなと、視野が広がった感じがしました。来年からもどしどし力を入れていきたいですね」と、決意を新たにした。しかし、別所代表から「過去には、いま話題になっている松田聖子さんも話題賞を授賞しています」と紹介されると、「これって、結婚回数は関係ないですよね?」と確認。木村さん自身も5月に再婚したばかりとあって、「(奥さんは)『思う通りにやりなさい』と言ってくれている」とのろける場面も。また、ショートフィルムを通じてメディア・映像業界に貢献した人に贈られる「特別賞」は、漢陽大学演劇映画学科在学中に、監督・脚本・編集・主演の4役をこなしたショートフィルムを製作したことが認められ、チャン・グンソクが授賞。「ショートフィルムに必要なのは、お金よりアイデアと世界観。すごく小さな部屋でひとり、13時間ぐらいかけて編集したのは大変だったし疲れたけど、いまとなっては幸せな思い出。授賞できてすごく嬉しい。将来はミュージックビデオの監督もしてみたい」とのビデオメッセージを寄せた。これに対し、別所代表は「来年は呼びたいですね」と意欲を見せ、「今年も新たな挑戦をしております。チャン・グンソクさんの挑戦に負けないように、私たちも頑張りますのでよろしくお願いします」と、開幕に向けての意気込みを語った。14回目を迎える今年は世界112か国と地域から4,543本のショートフィルムが集まり、新たに世界的シャンパン・ブランド「モエ・エ・シャンドン」とのコラボレーションによって「モエ スター アワード」が設立され、CG部門が加わるなど、さらなる発展を見せている「SSFF&ASIA」。早くも来年に向けて、20周年を迎えるJリーグとのタイアップによって、ショートフィルムを製作することも発表され、大東和美チェアマン、元日本代表の武田修宏さんが「映像の力でサッカーの魅力を世界に発信していきたい」と力強く宣言したほか、大川五月監督、熊本県のゆるキャラ“くまもん”なども登場し、存分に映画祭をアピールしていた。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」は6月15日(金)から19日(火)までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日(金)から24日(日)まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催。公式サイト:特集「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012」特集「シネカフェくんのふらっと映画祭」■関連作品:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2012 [映画祭] 2012年6月15日から19日までラフォーレミュージアム原宿で、6月22日から24日まで表参道ヒルズ スペース オーほかにて開催
2012年06月14日2012年度「渡邉暁雄音楽基金」音楽賞・特別賞の発表記者会見が、6月7日に都内にて行われた。音楽賞は山田和樹(指揮者)、特別賞は中藤泰雄(株式会社ジャパン・アーツ代表取締役会長)が受賞した。「山田和樹」の公演情報本基金は、日本フィルハーモニー交響楽団の創設者で、戦後の音楽界の発展に大きく貢献した指揮者・渡邉暁雄の業績を後世に引き継ぐため、1992年6月に誕生。毎年、次代の音楽界を担う優秀な指揮者、およびオーケストラ界に貢献した関係者の顕彰を行っている。今回5年ぶりとなる音楽賞受賞となった山田和樹は、いま最も目覚しい活躍を続ける若手指揮者のひとり。現在NHK交響楽団副指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢ミュージック・パートナーなどを兼任するほか、今年9月にはスイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者、日本フィル正指揮者に就任する。現代の音楽シーンの潮流とは一線を画す個性、オーケストラを豊かに“ドライブする”才能などが評価された。特別賞を受賞した中藤泰雄は、1976年に株式会社ジャパン・アーツを設立。文化事業を通じ、世界一流の舞台芸術を日本に紹介するほか、日本人演奏家の海外への紹介も行うなど、クラシック音楽の普及、演奏家の育成、文化事業の活性化と団結を図り、国際発信力を強化したことなどが評価された。記者会見で受賞者のふたりは、「僕の師である松尾葉子、小林研一郎両先生の師匠だった渡邉先生のお名前を冠した賞ですから、本当に嬉しいです。指揮者のある種のDNAのようなものを受け継げたのかなと。この賞を励みに今後も頑張っていきたいと思います」(山田和樹)、「これからも日本と外国の文化交流に貢献できるよう、良い仕事を続けてきたいです」(中藤泰雄)と、喜びと今後の抱負を語った。
2012年06月08日米アカデミー賞で5部門を受賞したマーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』のブルーレイとDVDが8月24日(金)にリリースされることが決定した。その他の写真・動画『ヒューゴの不思議な発明』は、1930年代のパリを舞台に、父を失い、時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが、父が遺した機械人形に隠された秘密と、自らの人生を大きく変えてしまう“秘密のメッセージ”をめぐって壮大な冒険を繰り広げる様を描いた作品。このほど発売されるアイテムは“3D スーパーセット”、“ブルーレイ+DVDセット”、DVD単品の全3種類。ブルーレイにはスコセッシ監督が3D映画への想いを語ったインタビューも入った “メイキング・オブ・ヒューゴの不思議な発明”や、物語のカギを握る機械人形の秘密に迫る“魅惑の機械人形”など約58分の映像特典が収録される予定。『ヒューゴの不思議な発明』・3D スーパーセット(Blu-ray3D+Blu-ray+DVD)※デジタルコピーつき5985円(税込)・ブルーレイ+DVDセット※デジタルコピーつき4935円(税込)・DVD4179円(税込)ともに8月24日(金)リリース発売・販売元:パラマウント ジャパン
2012年06月08日小泉今日子「第49回ギャラクシー賞」個人賞を受賞4日、女優の小泉今日子(46)が都内で開催された「第49回ギャラクシー賞」授賞式に出席した。小泉はフジTV・木曜劇場「最後から二番目の恋」、WOWOW・連続ドラマW「贖罪」の演技が認められて個人賞を受賞し、「世の中に明るいニュースはないですけど、景気の良い時代を知ってる私たちが元気に生きて、若者を先導していきたい」と、コメントした。(スポニチより)小泉スタッフからのコメント本日はギャラクシー賞の授賞式でした!皆様の応援や、共演者、スタッフの皆様のおかげで、テレビ部門の個人賞を受賞させて頂きました。本当にありがとうございます!今日の模様は恐らく明日以降新聞やテレビなどで見かけることになると思いますので気にかけておいて下さいませ。(staff)ギャラクシー賞とは?1963年に放送批評懇談会が日本の放送文化の質的向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために創設。テレビ、ラジオ、CM、報道活動の四部門からなる。第49回ギャラクシー賞受賞作品は個人賞の小泉今日子、テレビ部門・大賞のNHK・連続テレビ小説「カーネーション」、マイベストTV賞第6回グランプリ日本TV「妖怪人間ベム」などが受賞している。また、優秀賞に選ばれた長谷川博己主演のテレビ東京・ドラマ「鈴木先生」は映画化も決定している。元の記事を読む
2012年06月06日鉄道友の会はこのほど、2012年ブルーリボン賞が東日本旅客鉄道(JR東日本)E5系に、ローレル賞が日本貨物鉄道(JR貨物)HD300形式900番代に決定したことを発表した。ブルーリボン賞・ローレル賞は、鉄道友の会が毎年1回、前年度中に営業運転に就いた車両の中から選定している。ブルーリボン賞は会員の投票をもとに、選考委員会が優秀と認めた車両が選ばれる。今年は10車種がノミネートされ、その中から東北新幹線「はやぶさ」などで活躍中のE5系が選出された。日本で初めて時速300km以上での営業運転をめざし開発されたこと、本年度末までに国内最高となる時速320kmでの営業運転開始を見込んでいることなどを理由に、多くの会員の支持を集めたという。ローレル賞は製造企画・車両性能・外形・室内のデザインなど、いずれかに卓越したものがあると認められた車両を選定している。31車種の中から選ばれたHD300形式900番代は、既存のDE10形に代わる機関車として開発が進められ、国内のディーゼル機関車では初めてハイブリッド方式を実用化。入換用の機関車と位置づけられ、おもに貨物駅で使用されるため、表舞台に登場する機会は少ないが、あらゆる環境に配慮し、日本の機関車技術の発展に寄与したことが評価された。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月06日BBCで放映されたドラマ「SHERLOCK/シャーロック」でシャーロック・ホームズを演じ、2010年には英国アカデミー賞テレビ主演男優賞にノミネート、『戦火の馬』、『裏切りのサーカス』など話題作への出演が続く俳優ベネディクト・カンバーバッチが、『SHAME−シェイム−』のスティーヴ・マックイーン監督作『Twelve Years a Slave』(原題)に出演することが明らかとなった。ソロモン・ノーサップによる同名自伝小説を映画化した本作は、ソロモンが1841年にワシントンで誘拐され、奴隷として売られ厳しい労働を強いられるものの、12年後に妻に自身の過酷な状況を伝える機会を得て救出されるという話だ。キウェテル・イジョフォーが主人公のソロモンを演じ、残酷な奴隷主にポール・ダノが扮する同作品では、役柄は決まっていないものの、ブラッド・ピットとマイケル・ファスベンダーの出演が既に決定しているという。「Variety」誌によると、今回同作への出演が決まったベネディクトが演じるのはソロモンを奴隷として買うプランテーション農園主で、ソロモンのエンジニアとしての技量に感嘆し、後に彼と絆を結ぶという役どころのようだ。マックイーン監督は米・ニューオリンズで、6月後半から同作の撮影をスタートさせる予定だという。■関連作品:SHAME−シェイム− 2012年3月10日よりシネクイント、シネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film InstituteTwelve Years a Slave (原題)
2012年06月04日3度のアカデミー賞と5度のグラミー賞に輝くフランス音楽界の巨匠ミシェル・ルグランが、生誕80周年を記念して、10月にジャパン・ツアーを開催する。「ミシェル・ルグラン 生誕80周年記念ジャパンツアー2012」の公演情報1932年、フランスの音楽一家に生まれたミシェル・ルグランは、早くから音楽活動を始め、作編曲家、ピアニスト、指揮者、映画監督として活躍。これまでに『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』をはじめ、アカデミー歌曲賞を獲得した『華麗なる賭け』(主題歌『風のささやき』)、『おもいでの夏』、『愛と哀しみのボレロ』、『栄光のル・マン』など数々の映画音楽を手がけてきた。またジャズ・ピアニストとしても活躍し、マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンスらと共演したアルバム『ルグラン・ジャズ』は、歴史的名盤のひとつとして今日まで愛され続けている。80歳を記念した今回のツアーは、ルグランの魅力が詰まった2部構成。ピアノ・トリオによるパフォーマンスに加え、すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)ではオーケストラとの共演も披露される。珠玉のメロディ、黄金のピアノ・タッチ、数々の名曲が巨匠自身の手で蘇る貴重なライブとなる。「ミシェル・ルグラン 生誕80周年記念ジャパンツアー2012」は、10月2日(火)にすみだトリフォニーホールで、10月6日(土)・7日(日)にブルーノート東京で開催。チケットは6月2日(土)10時より一般発売開始となる。◆ミシェル・ルグラン 生誕80周年記念ジャパンツアー2012□すみだトリフォニーホール公演10月2日(火) 19:00開演(18:30開場)[出演]ミシェル・ルグラン(ピアノ・作編曲)ピエール・バウサエ(ベース)フランソワ・レゾー(ドラムス)竹本泰蔵(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)□ブルーノート東京公演10月6日(土)・7日(日) [1st]17:00開演(15:45開場) [2nd]20:00開演(19:00開場)[メンバー]ミシェル・ルグラン(ピアノ)、ピエール・バウサエ(ベース)、フランソワ・レゾー(ドラムス)
2012年06月01日2010年本屋大賞に輝いた冲方丁のベストセラー小説を監督・滝田洋二郎×音楽・久石譲の“アカデミー賞コンビ”で、岡田准一(V6)を主演に迎えて映画化した『天地明察』がついに完成。5月15日(火)、天体の動きから暦を作り上げるという物語にちなんで「日本科学未来館」(東京・江東区)にあるプラネタリウムで岡田さん、冲方さん、滝田監督、久石さんが出席しての製作報告会見が行われた。江戸時代前期、多大な困難に向き合いながら天文の動きを計算し、日本独自の新たな“暦”を作り上げた実在の人物・安井算哲(岡田さん)の人生を描いた本作。算哲の妻役の宮﨑あおいを始め、佐藤隆太、市川亀治郎、横山裕に中井貴一、松本幸四郎など各世代の実力派俳優を揃えて映画化された。元々、冲方さんの原作小説を読んでおり、対談したこともあった岡田さんは、算哲役のオファーに「まさか自分にお話がいただけると思わず、びっくりしました。責任の重大さを感じ、多くの人の思いを裏切りたくないという気持ちで臨みました」と明かした。5月21日(月)の金環日食を始め、今年は様々な天文現象が目白押しで“天文ゴールデンイヤー”とも言われる。実際、算哲も江戸時代に金環日食を見たとも言われており、今年のタイミングで公開となることについて岡田さんは「ミラクルですね。すごいときに公開できるんだなと思います」とニッコリ。ちなみに岡田さん自身も算哲を演じたことで「空を見上げる機会が多くなった」と語っており、21日の日食も「たぶん見ます」と頷いた。滝田監督は『おくりびと』が第81回アカデミー賞外国語映画賞に輝き一躍、時の人となったが「熱狂と興奮が醒めた後で、自分らしい作品が撮れるかどうかが問われる。いい時期にこの作品と出会えた」と語る。岡田さんとは初めてのタッグとなったが「素晴らしかったです。算哲役は難しい役で、囲碁打ちであり勝負師で、周りに好かれて争いを好まない男。暦作りに巻き込まれながらも荒波にもまれ、夢を成就していく。その“いい人”ぶりが難しい役ですが、(岡田さんの)仕事に対する姿勢も素晴らしく、ジャニーズはプロだなと思いました」と称賛を送った。算哲について冲方さんは「僕が惹かれたのは、挫折を受け入れて幸福を掴むところ。人を恨まず、他人の助けや思いを素直に背負い、幸福に忠実」とその魅力を語る。岡田さんもその言葉に頷き「真っ直ぐでピュア。(算哲のやったことは)ひとりでできることではなく、たくさんの支えや応援があって、挫折したときも支えてもらっている。その人柄にホレています」と語った。久石さんは“江戸時代”と“天文”という要素を持った本作について「時代劇として捉えることは音楽を作る上でも大事でした。でもどちらかというと一つの夢を追いかける人間の青春ということに焦点を当てたかった」と明かした。冲方さんは福島県福島市で暮らしていたが、昨年の東日本大震災に遭遇。一時、携帯電話が不通になったそうだが「(携帯が)復帰して最初に留守電に入っていたのが滝田監督のメッセージでした」と告白。「『我々は粛々と撮影をします』という言葉にものすごい勇気をもらいました。それと同じ勇気をこの映画がもたらしてくれると確信しています」と、原作者として完成した映画に太鼓判を押した。『天地明察』は9月15日(土)より全国にて公開。■関連作品:天地明察 2012年9月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012「天地明察」製作委員会■関連記事:岡田准一と宮崎あおいが夫婦に!本屋大賞映画化『天地明察』で2度目の共演
2012年05月15日バーバリーはこの春、タイムレスなデザインの新アイウエアコレクション「アビエーター」を発売する。広告キャンペーンでは、4組の英国人ミュージシャンを起用することを発表した。「アビエーター」では、バーバリーのアイコンであるトレンチコートに象徴される、タイムレスな機能美のスピリットを表現。超軽量のメタルフレームに、スリムなテンプルとブリッジを組み合わせ、テンプルの先にはソフトな素材を使用した。テンプルとブリッジにはロゴが刻印され、テンプルの内側にはトレンチコートのライナーに使われているチェックの模様をあしらっている。この新コレクションの顔に新しく起用されたミュージシャンは、サマーソニック2011の出演、コカコーラのキャンペーンアンセムなどで大きな注目を集めるワンナイト・オンリー、今年デビューアルバムをリリースしたライフ・インフィルム、2010年にデビューしBBCなどで取り上げられて話題のデュオ、ザ・デイドリーム・クラブ、女性シンガーソングライターのマリン・ハックマンの4組。これまで才能ある若手アーティストを支援してきたブランドの姿勢が踏襲されることになった。キャンペーンの一環として、ロンドンで特別に収録された音源とビデオもリリースされる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月17日4月4日、第37回菊田一夫演劇賞と、第3回岩谷時子賞が発表された。菊田一夫演劇賞は、大衆演劇の中で優れた業績を残したスタッフ、キャストに贈られる、日本有数の演劇賞。今回は『国民の映画』『ベッジ・パードン』『90ミニッツ』の作・演出が認められ、三谷幸喜が演劇大賞に選ばれた。そのほか、演劇賞には米倉涼子、石丸幹二、瀬奈じゅん、宝塚星組の柚希礼音。演劇賞特別賞には、こまつ座、司葉子が選出された。また、岩谷時子賞は日本の音楽・演劇界の明日を担う人材や、その向上・発展に功労のあった人物・団体に授与されるもの。こちらは現在、世界的に注目が集まっている由紀さおりが受賞。また岩崎宏美、平幹二朗が特別賞を、瀬奈じゅんが奨励賞を受賞した。瀬奈じゅんは、菊田一夫演劇賞と岩谷時子賞をW受賞したことになる。
2012年04月04日メリル・ストリープが英国初の女性首相を演じ、本年度米アカデミー賞主演女優賞に輝いた映画『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』が公開されている。本作を手がけたのは『マンマ・ミーア!』でもストリープとタッグを組んだフィリダ・ロイド監督。「この映画を決して伝記映画にしたくなかった」というロイド監督は、サッチャーの半生をどのように映画化したのだろうか? 来日した際に話を聞いた。その他の写真『マーガレット・サッチャー…』は、現段階において英国史唯一の女性首相であり、その強い信念から“鉄の女”と称されたサッチャーの生涯を描いた作品で、米アカデミー賞だけでなく多くの映画賞で高い評価を集めている。しかし、ロイド監督は「最初にこの映画の話が来たときは少し不安に感じた」という。「もし、彼女の政治的な足跡をたどる映画をつくれば12時間ほどの映画になったでしょう。それに私は政治的な映画は撮りたくなかったんです」。そんな監督の不安は、女性脚本家アビ・モーガンの書いた脚本を読んで一気に解消したそうだ。「彼女の書いた脚本を読み、この映画は普遍的なシェイクスピア劇のような要素をもった物語だと思いました。権力と喪失の物語であり、権力を手にするためにはらう犠牲の物語です」。映画だけでなく、舞台劇の演出も手がけるロイド監督は、この物語に一瞬にして魅了され、主演女優に再びストリープを指名した。「この映画の中では、セリフのない場面が重要な役割を果たします。サッチャーを表現するエッセンス、それは“彼女の孤独”だからです。もし、メリルほどの才能やキャリアをもたない女優が演じていれば、サッチャーがジッと座っている場面や、ひとりで何かを書いている場面はあそこまでの感動を呼ばなかったでしょう。この映画では、メリルが体や仕草で表現するエッセンスが重要な役割を果たしますし、本作の“ハート”の部分だと言ってよいと思います」。逆境に立ち向かい、決して己を曲げず、信念を貫き通してきたサッチャー。その功績は現在もなお賛否をもって取り上げられるが、ロイド監督はそこに“普遍的な人間ドラマ”を見出したという。「サッチャーの意志や確信の強さは、彼女の長所でした。しかし、それがときに横柄さや頑固さにもつながりました。権力を手にした人間の強みは、時に欠点になる。私はそこに普遍的なドラマを感じたのです」。日本では現代英国史やサッチャー首相の功績に明るい人は多くはないだろう。しかし、映画『マーガレット・サッチャー…』は、どんな時代のどんな国の観客にも通じるドラマをじっくりと描いている。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』公開中
2012年03月21日メリル・ストリープが英国初の女性首相を演じ、本年度米アカデミー賞主演女優賞に輝いた映画『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』が16日(金)から日本公開される。これまで幾度となくオスカーにノミネートされ、世界最高の女優のひとりとして活動するストリープは本作にどう向き合ったのか? 先ごろ来日した際に話を聞いた。その他の写真『マーガレット・サッチャー…』は、現段階において英国史唯一の女性首相であり、その強い信念から“鉄の女”と称されたサッチャーの生涯を描いた作品だ。ストリープは本作のためにリサーチを重ね、サッチャーの口調やブリティッシュ・アクセントを完璧に再現した。しかし、この役の見どころは、彼女が“沈黙”する場面にある。セリフのある場面は、過去の記録映像を参考に口調を真似することができるが、セリフのない場面では俳優がその人物に成りきらなければシーンが成立しないからだ。ストリープも「女優として台本をもらうと『私のセリフはどこかしら?』と、そこばかり読んでしまうけど、セリフのない場面がどのように描かれているかが大事だし、そういう場面で観客は想像力を働かせて人物の内面に入り込もうとします」といい、「セリフのない場面を演じきれたのは、監督が私の思うように演じる自由をくれたから。彼女の“自由を認める精神”が、あのような場面を生んだのだと思います」と振り返る。本作の監督を務めたのは、舞台演出なども手がけるフィリダ・ロイド。ストリープとは『マンマ・ミーア!』でもタッグを組んだ。「彼女はとても静かだけれど、リーダーシップのある人です。『マンマ・ミーア!』は本当に大変な映画でした。私たちはプロのダンサーやシンガーではないですし、エキストラも多く、ロケ撮影も困難が多かった。でも本作はセットでの撮影が多く、じっくりと人物表現を深めていく作品。彼女はどちらの作品でもキャストやスタッフをまとめあげてくれました」。信頼のおける演出家の下で、実在の人物の“再現”ではなく、英国史に名を残すひとりの女性の人生を“生きた”ストリープ。本作で彼女は、自身が年齢を重ねることで見つけた“日常の中の美”を役作りに活かしたという。「年齢を重ねると、食器を洗ったり、小鳥の声を聴くことだけで生きていることの確信になります。若い人にこんな話をしても理解してもらえないでしょう。でも私もサッチャーも同じで、歳を重ねることで独断的にならずに、日常の中に“美”を見出せるようになったのです」。どんな時も信念を曲げず、男性優位の議会の中で粘り強く自説を主張し、権力を手にしたサッチャーは年齢を重ね、沈黙の中で何を思うのか? ストリープが渾身の演技で見せるサッチャーの“沈黙”こそが、本作の最大の見どころなのではないだろうか。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』3月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2012年03月15日アカデミー賞ノミネート最多17回。うち『クレイマー、クレイマー』(’79)で助演女優賞、『ソフィーの選択』(’82)で主演女優賞、新作『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』では3度目のアカデミー賞受賞となる主演女優賞を手にしたメリル・ストリープ。28歳のときに映画『ジュリア』(’77)で銀幕デビューを飾ってから34年間、常に世界の映画界のトップを走り続けてきた、誰もが認める名女優だ。彼女が今回演じるのは、元英国首相マーガレット・サッチャー。西洋史上初めて一国のトップに立った女性であり、20世紀最長の任期をまっとうした首相であり、“鉄の女”のニックネームと共に歴史にその名を刻んだ人物。現在も生きている有名な人物を演じることは、大女優であっても相当荷は重かったはず。メリルは「正確で真実に近い役作り」に徹し、その言葉のとおり、微妙なイギリス英語のアクセントを身につけ、髪型、メイクアップ、仕草、話し方、サッチャーのすべてに自身を近づけた。スクリーンの中にいるのはまさにサッチャーそのもの。そして、サッチャーを知ることで、“鉄の女”というイメージからは想像がつかない一面に驚かされたのだと、ほほ笑んでみせる。「驚いたこと?数え切れないほどあるわ!一番驚いたのは、あれほど多忙で仕事に打ち込んでいたにも関わらず、彼女の家に料理人がいなかったことね。朝食も夕食も彼女自身が作っていたのよ。あまり上手ではなかったらしいけれど(笑)。1日平均4時間の睡眠で、仕事と家事の両方をこなす、そのスタミナとエネルギーは超人的、本当にすごいと思う。面白いエピソードがあるのよ。彼女の仕事場の上が自宅になっているんだけれど、2階で内閣の会議をしていると上の階から夫・デニスが降りてきて、『彼らはお腹が空いているんじゃないのか?』って官僚たちに料理をふるまうよう指示するの。すると『あら、そうだったわね!』って彼女、3階の自宅に行って料理を作るのよ。しかも、一国の首相の家なのに彼女の家のキッチンは質素でね、大きさは、そう、このくらいね…」と椅子から立ちあがり、身振り手振りでキッチンの大きさを伝えるメリル。なんともチャーミングだ。今年63歳を迎えるメリルの顔には、もちろん年齢を感じさせるいくつものシワが刻まれている。けれど、そのシワの1本1本すら美しく見えてしまう。そう表現すれば、彼女の魅力がどれほどのものか伝わるだろうか。この日は、シックな紺色のワンピースに黒いブーツ、黒縁めがねという飾らないスタイリング。唯一、鮮やかだったのは指先のまっ赤なネイル。そのさりげない女性らしさは、ますますメリルの知的さを際立たせる。そして、話は女性としてのサッチャーの人間力へ。「政治家として男社会で男と対等に生きていくために、彼女は、泣くことや笑うことといった女の弱々しさを決して表に出さなかった。だから“鉄の女”と呼ばれたのね。それでも彼女が女性として魅力的だと思うのは、たとえ首相になっても女らしさを失わなかったこと。ハンドバッグやキラキラしたブラウスを着ることで、彼女は女らしさを保っていたの」。親しみを込めてサッチャーの想いを代弁する。政治家としての栄光と挫折を経験し、そのために犠牲にしたのかもしれない家族の愛に戸惑い、妻として、母として、ひとりの女性として必死で生きたサッチャーの人生に、観客は自然と自分自身を重ね合わせることだろう。特にセリフのないシーンで深く共感してもらえるのではないかと、メリルは期待を寄せる。「映画のセリフのない部分は、観客一人ひとりがセリフに惑わされることなく、自分のイマジネーションを膨らませて観ることができると思うの。もちろん、そういう自由な演技の場を監督から与えてもらったことも幸せだったわ」。『マンマ・ミーア!』(’08)に続くタッグとなるフィリダ・ロイド監督を始め、脚本のアビー・モーガン、編集のジャスティン・ライトなど、女性スタッフに囲まれた環境もメリルにとっては大きな支えとなった。また、ロイド監督は「この映画は老いについての映画でもある」と言葉を残している。強く、厳しい“鉄の女”だったリーダーが、認知症に苦しんでいると娘の回顧録で発表されたのは2008年のこと。この映画でも晩年のサッチャーが幻想の夫に「あなたは幸せだった?」と問いかけるシーンがある。サッチャーの40年という人生を演じたメリル自身は、62歳のいまをどう生きているのだろうか。どんなことに幸せを感じているのだろうか。「そうね…、若き日のサッチャーのセリフに、『お皿を洗うだけで一生を終えたくないわ!お母さんみたいになりたくないのよ!』というセリフがあるけれど、そんなことが言えるのは23歳の女の子だけよ(笑)。若さゆえの傲慢な発言ね。年を重ねることは、経験を積むこと、豊かになること。それって素晴らしいことでしょう。年をとるからこそ、鳥の声や子供の遊び声、お皿を洗うことでさえも美しいこととして捉えられるんですもの。映画のラストシーンはそんな(老いの)ステージの美しさを描いているのよ。ただ映画界においては、老いたあなたは見たくないわって、仕事が減ってしまう。それは残念なことよね」。老いを心の豊かさと受け止め生きているからこそ、メリル・ストリープという女優は60歳を過ぎてもなお求められ、第一線で活躍し続けるのだろう。そして、彼女のシワの一つ一つが美しく知的に見えるのは、彼女自身もまたシワの向こう側にある人生を見つめているから。「意外かもしれないけれど、私もロイド監督もよく地下鉄やバスに乗るのよ。そこには幸せも不幸せも含めていろいろな人たちがいる。一つのシワの背景に、その人のどんな人生があったんだろうって考えさせられるの。その人たちの人生を見ることが好きなのよ」。どう年を重ねていくのか、どう生きていきたいのか──。メリル・ストリープが全身全霊で演じたマーガレット・サッチャーには、自分らしく生きるためのヒントがぎゅっと詰まっている。決断する勇気、信念を貫く強さ、何よりも人生は愛おしいもの、人生は美しいものだと気づかせてくれる。(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:メリル・ストリープ、サッチャー元首相役で「親の世代について学ぶ機会をもらった」メリル・ストリープ来日!オスカー受賞の瞬間は「頭が真っ白になった」ひな祭り記念、ガールズパワーみなぎる最強ヒロイン映画を一挙紹介!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~
2012年03月14日『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で今年の米アカデミー賞主演女優賞に輝いたメリル・ストリープが、本作の日本公開に先がけてフィリダ・ロイド監督と共に来日し、7日に都内で記者会見を行なった。その他の写真本作はイギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーの半生を描いた人間ドラマ。ロイド監督とストリープは『マンマ・ミーア!』に続いて2度目のタッグとなる。アメリカ人であるストリープは「英国ではアウトサイダーである私が、愛されそして批判されたミセス・サッチャーを演じるのはとても難しいことだったが、(同時に)自分自身について学ぶことでもあった。正確で真実に近いように心がけた」と存命の人物を演じるにあたっての責任と苦心を明かした。さらに役作りにあたって「観た人が自分を重ね合わせることができるようにしたかった」と、首相であり、妻であり、母でもある“ひとりの女性”としてのマーガレット・サッチャーであることを強調した。記者から「同じ女性としてサッチャーの魅力はどこか」と聞かれたストリープは「たとえ首相になってもハンドバックを持ち、ヒラヒラのブラウスを着て女性らしさを失わなかった。でも、涙など弱々しさは決して見せないところ」だと回答。一方、ロイド監督は「普遍性のある作品を作ろうと心がけた。核にあるのは老齢についてでもある。難しいテーマではあるけれど何かを感じとっていただけたら」と作品をアピールした。『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』3月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2012年03月07日ジョニー・デップがカメレオンを演じたCGアニメーション映画『ランゴ』が、第84回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞したことを記念して、10日(土)から東京と大阪で凱旋上映が行われることが決定した。『ランゴ』は、人間に飼われていたカメレオンのランゴが、導かれるままに訪れた水不足に悩む街で、成り行きで保安官に就任するも、自身を見つめなおし、街の人のために活躍する“真のヒーロー”になるべく奔走する姿を描いたCGアニメーション。長年、オスカーの常連だったピクサーが候補から外れ、人気スタジオ、ドリームワークスアニメーションの新作が2本も候補入りする中、本年度の栄冠に輝いたのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのゴア・ヴァービンスキー監督が同作でもタッグを組んだ映像工房ILMと創り上げた初のアニメーション作品『ランゴ』だった。本作は、世界最高峰と称されるILMの映像技術と、ジョニー・デップら個性豊かな俳優たちの演技、そしてヴァービンスキー監督のダイナミックな演出が見事に融合しており、可能であれば大きなスクリーンで観たい作品だ。そこでパラマウント ピクチャーズ ジャパンは、アカデミー受賞を記念して10日(土)から16日(金)までの7日間、東京の新宿バルト9と大阪の梅田ブルク7で凱旋上映を行うことを決定。料金は1200円で、来場者には先着で“ランゴ”フィギュアストラップがプレゼントされる。『ランゴ』3月10日(土)から16日(金)まで期間限定凱旋上映会場:新宿バルト9、梅田ブルク7料金:一般1200円
2012年03月06日3月2日(金)、第35回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、成島出監督の『八日目の蝉』が最優秀作品賞を始め、監督賞、主演・助演女優賞を含む最多10部門を獲得し、圧倒的な強さを見せつけた。角田光代の同名ベストセラー小説を原作に、『ミッドナイト イーグル』や『孤高のメス』など硬派な人間ドラマを得意とする成島出監督がメガホンを取り、映画化した本作。不倫相手の子供を誘拐し育てた女性と、彼女に育てられた女性の壮絶な逃亡劇とその後の運命を描いていく。昨年G.W.に劇場公開されて以来、口コミが口コミを呼び、息の長いヒットを記録した本作だが、その壮絶なドラマを迫真の演技で魅せたのが、共に昨年は映画・TVドラマと飛躍的な活躍を見せた井上真央と永作博美。井上さんは誘拐犯の元で幼少期を過ごし、心に傷を負ったまま不倫相手の子供を宿す女性役で最優秀主演女優賞を獲得、幼い彼女を不倫相手の家庭から連れ去り、育てる女性を見事に演じた永作さんが最優秀助演女優賞を獲得した。永作さんは同役で2011年度ブルーリボン賞主演女優賞にも輝いている。男優部門では、昨年闘病の末逝去された名俳優、原田芳雄(『大鹿村騒動記』)に最優秀主演男優賞が授与された。最優秀助演男優賞には、スマッシュヒットを記録した園子温監督による衝撃作『冷たい熱帯魚』で狂気の演技を見せたでんでんが選ばれた。さらに、最優秀アニメーション作品賞にはスタジオジブリ作品『コクリコ坂から』、最優秀外国作品賞には昨年のアカデミー賞を総なめにし国内でも大ヒットを記録した『英国王のスピーチ』が選ばれた。■最優秀作品賞『八日目の蝉』■最優秀アニメーション作品賞『コクリコ坂から』■最優秀監督賞成島出(『八日目の蝉』)■最優秀主演男優賞原田芳雄(『大鹿村騒動記』)■最優秀主演女優賞井上真央(『八日目の蝉』)■最優秀助演男優賞でんでん(『冷たい熱帯魚』)■最優秀助演女優賞永作博美(『八日目の蝉』)■最優秀外国作品賞『英国王のスピーチ』■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSUコクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション第66回毎日映画コンクール最高賞は『一枚のハガキ』、男優賞に『モテキ』森山未來第35回日本アカデミー賞発表!女優陣の健闘で『八日目の蝉』最多12部門受賞永作博美「報知映画賞」主演女優賞を受賞し号泣「押しつぶされそうだった」ヒロイン役は誰の手に?S・ヨハンソン、T・スウィフトらがヒロイン役候補で競合
2012年03月03日メリル・ストリープが、英国初の女性首相マーガレット・サッチャーを演じ、本年度米アカデミー賞主演女優賞に輝いた映画『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』の特別動画がこのほど公開された。本動画では、サッチャーの夫・デニスを演じたジム・ブロードベントが本作の魅力と、共演者ストリープについて語っている。『マーガレット・サッチャー』特別動画『マーガレット・サッチャー…』は、現段階において英国史唯一の女性首相であり、その強い信念から“鉄の女”と称されたマーガレットの姿を、政治家だけでなく妻であり、母であり、何よりひとりの女性として描いた作品。自身も『アイリス』の演技でアカデミー助演男優賞に輝き、名優として映画ファンから大きな信頼を集めているブロードベントが本作で演じたのは実業家で、 “鉄の女”を夫として支えた実在の人物、デニス・サッチャーだ。しかしブロードベントは本作を「決して一直線な伝記映画ではない」と語る。「とても複雑で、たくさんの次元があるから、その分とても興味深くて(脚本を)読むのが難しい。刺激的な脚本だ。なんというか、たくさんの光と陰があるから、その複雑さがとても魅力的だね」。本作は登場人物それぞれの多面的な魅力をじっくりと掘り下げ、それを名優たちが見事に演じきっている作品だが、ブロードベントはストリープがサッチャーという人物を完璧に捉えていることに驚いたという。「メリルと昼食を食べているとき、ふたりでサッチャーについて大まかに語っていたんだ。すると、メリルが自分の言っていることをしめすために突如マーガレット・サッチャーの喋り方を演じた。その地点で、ほんの少し喋っただけなのに、彼女が『もしかしたら演じられないかも』という私のほんの少しの疑いをすべて消し去ったよ」。特別動画ではブロードベントが、ストリープが食事の席で演じてみせたサッチャーがいかに素晴らしいものだったかについてじっくりとコメントしている。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』3月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー(C)2011 Pathe Productions Limited Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.
2012年02月28日映画への愛に満ちた2作、『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』がそれぞれ5部門ずつ受賞した第84回アカデミー賞。フランス映画界を代表してやって来た『アーティスト』チーム、主演男優賞候補となったジョージ・クルーニーやブラッド・ピットを始め、多彩な顔ぶれが授賞式に集まり、レッド・カーペットの華やかさも格別だった。注目が集まるハリウッド女優たちの装いで、目を引いたのは白とメタリック・カラーのドレス。「エリ・サーブ」のワンショルダーの白いドレスを見事に着こなしたのはミラ・ジョヴォヴィッチ。流れるようなシルエットが美しく、スパンコールをあしらったきらびやかなドレスとレトロなデザインのイーディ・パーカーのクラッチの質感も完璧な調和を見せていた。主演作『ドラゴン・タトゥーの女』のイメージに合わせて、賞シーズンは常に黒を着続けていたルーニー・マーラが、主演女優賞候補となったオスカー授賞式でついに白いドレスを身にまとって登場、鮮烈な印象を与えた。「ジバンシィ」の構築的なデザインのドレスは彼女の肌の白さにもなじみ、前髪を短く切りそろえた黒髪とのコントラストも絶妙。そして、毎回何を着るか注目のファッション・アイコン、グウィネス・パルトロウも今年は白いドレス。「トム・フォード」のシンプルなデザインに合わせて、ネックレスもイヤリングもなし。羽織っていた長いケープは、ロバート・ダウニーJr.と一緒に長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターとしてステージに立つときは外していた。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』でタイトルロールの元英国首相を演じ、『ソフィーの選択』以来、29年ぶりに主演女優賞を受賞したメリル・ストリープは、手にしたオスカー像がかすみそうなほど輝くゴールドの「ランバン」のドレス。チェーン・ベルトでマークしたウエストから作られたドレープとロングスリーブで体型もカバー、堂々たるゴージャスな佇まいを見せた。『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』で助演女優賞に輝いたオクタヴィア・スペンサーもプラチナ・カラーに光り輝くシルクとチュールのキャップ・スリーブのドレス。アメリカで活躍する日本人デザイナー、庄司正のブランド「TADASHI SHOJI」に特注した一着。庄司は彼女のお気に入りのデザイナーで、1月のゴールデン・グローブ授賞式にも同プランドのラベンダー色のドレスを着ていた。キャメロン・ディアスと共に衣装デザイン賞、メイクアップ賞のプレゼンターを務めたジェニファー・ロペスはズヘア・ムラッドのヌードシルクのチュールとクリスタルをあしらった特注ドレス。髪はアップにしてアクセサリーはイヤリングのみにし、深いVネックラインと上腕部を見せる奇抜なデザインを際立たせた。スパンコールやビーズを使い、キラキラしたメタリックなドレスは大人気で、メリッサ・マッカーシーが助演女優賞候補になった『ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン』のキャストで、メリッサも含めたキャスト6人で短編映画の賞のプレゼンターを務めたエリー・ケンパー(「アルマーニ・プリヴェ」の錆色のストラップレス)とローズ・バーン(「ヴィヴィアン・ウェストウッド」の黒のワンショルダー)もスパンコール仕様のドレスで注目を集めた。(text:Yuki Tominaga)特集:第84回アカデミー賞 />■関連作品:ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン 2012年4月28日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!【アカデミー賞】ジャン・デュジャルダン、フランス人初の主演男優賞を受賞!
2012年02月27日