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シンヤ コヅカ(SHINYA KOZUKA)2020年春夏コレクションが、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S4日目の2019年10月17日(木)に、インスタレーション形式で発表された。“平凡な生活”をテーマに今季のインスピレーション源になったのは、イギリスのアート集団・ヤンファミリーによる、身近な生活用品を使用したユーモラスな写真集。そこからイマジネーションを膨らませたコレクションは、“平凡な生活(ORDINARY LIFE)”をテーマに、どこか一捻りを効かせたリアルクローズを展開する。平凡という言葉の“曖昧さ”“そもそも、平凡とは何なのか?”。服作りの上でデザイナーが探求した“平凡”の概念とは、一言に明確な基準がないのが事実だ。人の数だけ異なる価値観や物事の視点。平凡にも非凡にもなりうる、物事の“曖昧さ”を表現するかのように、会場に現れたモデル達は全員顔が覆われており、性別も人種も隠されている。違和感をまとったリアルクローズ彼らが纏うのは、横縞のトップスや縦縞のシャツ、単色のセットアップなど、一見“平凡”に見えるリアルクローズ。しかしよく目を凝らしてみると、どこか“違和感”を感じさせる生地が使用されているのが特徴だ。生活に密着したファブリックを使用例えば膝丈のスカートに合わせたブラックのトップスは、玄関マットやコースターを彷彿させる和製ニットのよう。またクールな印象をもたらすブラックのセットアップに差し込まれたインナーはキッチンクロス、ゆったりとしたアウターは厚みのあるラグのようにもみえる。これらの日常に密着したファブリックは、ボンディングや特殊加工を施して、本来とは異なる質感に仕上げたことで、より“違和感”のある存在へと変化している。“ひねくれた”パターンパターンワークにも一捻り。ゆったりとしたボトムスや、ロングTシャツにレイヤードしたTシャツのボーダー柄は、よく見ると途中から柄の流れが切り替わっていることに気付かされる。真っ直ぐに伸びていたと思い込んでいた縦縞や横縞が、途中から屈折していている姿からも、“本来の正解とは一体何なのか?"という、デザイナーの平凡に対する探求心が感じられる。ディッキーズとのコラボも前季に続き、ディッキーズ(Dickies)とのコラボレーションも登場。パンツとジャケットのグリーンのセットアップで、ディッキーズお馴染みのブランドタグをポイントにあしらっている。
2019年10月20日トクコ・プルミエヴォル(TOKUKO 1er Vol)は、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S4日目の2019年10月17日(木)に2020年春夏コレクションを発表した。カリブ海に浮かぶ「バハマ」がテーマテーマは、カリブ海に位置する国「バハマ」。リゾートスポットから無人島まで、700を超える島を持つ、バハマの個性を切りとり洋服に落とし込む。南国特有の陽気さと、海に面した国ならではの開放感をカラーパレットや装飾、プリントなどで表現した。美しい自然から生まれたカラーパレットサンサンと降り注ぐ太陽の光や晴れやかな青空、美しいターコイズブルーの海など、バハマの自然を想起させる華やかな色彩。ネオングリーンやビビッドなイエロー、鮮やかなピンクなど心躍るカラーパレット交えることでと、バハマののびのびとした姿を表現した。旅行気分を味わえるバハマのモチーフ大きく伸びたヤシの木やトロピカルカラーの鳥たち、南国育ちのフルーツや花々、そしてバハマの女性たちなどは、様々なスタイルで描かれた。点画タッチの繊細なプリントや、ステンドグラスを想起させるプリント、コミックタッチで描かれたワッペン、キラキラと光るスパンコールやラインストーンの刺繍。花々に至っては、ブーケのように立体感のある装飾となり肩や襟元を優美に飾っている。ゆったりウェアを重ね着シルエットはリラクシングなスタイル。ふわっと広がったAラインのドレスや、ハンカチーフヘムのスカート、ウエスト周りをすっぽりと覆ったチュニック、複雑に布を重ね合わせた超ワイドなパンツなどが揃い、それを自由に重ね着して楽しんでいる。種類豊富なドット模様また、今シーズンはアイコニックにドット柄を起用。大小異なるドットを寒色カラーで描いたものや、マルチカラーのドット、地球のようにも見えるビックサイズのドット柄などを揃えて、シースルードレスやフレアスカート、カーディガンなどを彩った。個性豊かなアクセサリーも注目。大ぶりなピースマークのピアスや動きのあるチェーンピアス、レースやフリンジを組み合わせたロングネックレスなど。また、ピンクやイエロー、ブルーなど、様々なカラーのヘアビーズをあしらったドレッドヘアも印象的だ。
2019年10月20日ランドロード ニューヨーク(LANDLORD NEW YORK)は、2020年春夏コレクションを「Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S」3日目の2019年10月16日(水)に発表。渋谷・SOUND MUSEUM VISIONで、コウザブロウ(KOZABURO)との合同ショーにて発表した。大胆なペインティングけたたましい雷鳴とともにスタートしたランドロード ニューヨークのショー。ファーストルックは、血しぶきを思わせる大胆なペイントをべったりと施したフーディーとパンツのスタイリング。物々しい空気が会場内を覆う。コレクションの随所に用いられたペイントは、サイケデリックな配色が印象的。オレンジのコーチジャケットとパンツには、ホワイトとブルーが入り混じったようなペイントが配されており、カーキのコーディネートにはパープルとライトブルーのペイントが施されている。オーバーシルエットのデニムジャケットとパンツは、元の生地を覆いつくす程に、様々な絵の具を塗りたくったデザイン。隣り合った色同士が溶け合いながらも、それぞれの色の痕跡を残して作り上げるカオスなマーブル模様は、個の主張の強さを表現するかのようだ。剛柔のコントラスト物々しさとともに始まったショーだが、柔らかなファーのフーディーやジャケットが登場した辺りで、ファンタジーでゆるいBGMに切り替わりモデルの表情も柔らかくなる。ホワイトのファージャケットに身を包んだモデルの首には、おもちゃをたくさん連ねたようなネックレスが提げられており、黄色のジャケットにフーディー、ショートパンツを組み合わせたティーンエイジャーのようなルックには、「ハローキティ」のリュックをスタイリング。エッジを効かせた“硬質”な雰囲気と、キャラクターやファーといった“柔らかさ”のコントラストがコレクションに遊びと奔放さをもたらしている。金とセレブへのパロディまた、札束をピンでとめたネックレスに、紙幣を模したグラフィックのTシャツ、また、素手に紙幣を持ち、ヴィヴィッドなピンクのジャケットに身を包んだモデルなど、「金」や「セレブリティ」のパロディともとれるようなルックも登場。ラストを飾ったのは、ブルーのコートにイエローのファーを配したパーカー、オレンジのショートパンツを身に着けたモデル。どことなくセレブリティのような雰囲気を漂わせているが、手には紙幣ではなくテディベアを持ち、空のショッパーにはビニールがかけられているなど、あえて“抜け”を作り出すことでユーモアを効かせた。尚、ランウェイにはラッパーのTohjiなどが、モデルとして登場した。
2019年10月19日コウザブロウ(KOZABURO)は、2020年春夏メンズコレクションを、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S」3日目の2019年10月16日(水)に発表。渋谷・SOUND MUSEUM VISIONで、ランドロード ニューヨーク(LANDLORD NEW YORK)との合同ショーにて発表した。ナイトクラブに和太鼓と枯山水ショーの幕開けは、和太鼓のパフォーマンス。地下のナイトクラブというロケーション、真っ赤なライティングに相反するような清々しさをもって、力強い演奏が行われると、枯山水を思わせる装飾が施されたランウェイにモデルが登場した。無骨なブラック目に留まったのは、ブラックに彩られた無骨なピースの数々だ。開襟シャツは、ゆったりとしたシルエットながらも立体感があって凛とした雰囲気を演出し、ブーツカットのパンツは身体とつかず離れずの距離感を保ちながらも、独創的なフォルムを描き出す。潔い仕立てデニムのセットアップや、肉厚なマスタードイエローの生地で仕立てたロングコートなどもまた、そのソリッドな質感を生かした、堂々としたパターンメイキングがなされている。こうしたピースの1つ1つからは、冒頭の和太鼓パフォーマンスに相通じるような、ある種の潔さやそこはかとない気合が感じられるようだ。風格のあるセットアップショー終盤に登場したオーバーサイズのセットアップは、端正な仕立てからくるオーラによってそれまでの空気を変えた。襟を大きめに仕立てたジャケットは、かっちりしたフォーマルさがあるわけではないが、緊張を崩したり緩めたりしているわけでもない。その静かな佇まいは、厳かな風格を感じさせた。東洋的なモチーフまた、陰陽を表す太極図をバックに配したロングコートや、サイドライン、袖などに崩し書きの文字を羅列したトラックスーツなど、東洋的な発想のデザインが随所に散りばめられていたのも印象的だ。図柄を背面に配したスーベニアジャケットや、地図プリントのシャツなどは、ポップな要素とともにコレクションに軽やかさをもたらした。
2019年10月19日チノ(CINOH)は、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S3日目となる2019年10月16日(水)に2020年春夏コレクションを発表した。フレンチシックを遊ぶ今シーズンのテーマは、シックなフレンチスタイルにいかに遊びを加えるか。シャツ・パンツ・ジャケットなど、定番服で構成させるミニマムなスタイルに、カラーや柄、シルエットで刺激を加え、個性豊かな脱ベーシックスタイルを作り出したという。インスピレーションとなったのは、パリジャンがサラリと巻いたスカーフや、モノトーンルックを極めたココ・シャネルのスタイル。そこに、バスクシャツやセーラーといったマリンテイストも融合させて、春夏らしい軽やかなフレンチスタイルを作り出した。シャツの新しい楽しみ方定番の白シャツは、今季はコンパクトなサイズで展開。超長綿を取り入れたこだわりのファブリックでシャツを仕立て、キレイなフォルムを保ったまま、いつもと違ったディテールをプラスした。胸元やアームラインにもう一枚布をかませると、立体感や広がりが生まれ、白シャツがドレスのような華やかさを持つようになる。パールボタンをアクセのように散りばめてメンズライクなパンツのセットアップやロングジレなどには、パールボタンをあしらって女性らしさを添えた。通常よりもちょっと多いボタンの装飾は、まるでアクセサリーのようにきらめきを添える。ココ・シャネルが生んだ“シャネルジャケット”の要素を落とし込んだロングコート。袖口、襟元のアイコニックなラインディテールはそのままに、ガウンコートのスタイルに変形させた。フレッシュな空気を纏った新アウターは、洗いをかけた風合いのよいリネンで仕上げることで爽やかに生まれ変わっている。リネンを筆頭に、今季は軽やかな素材を厳選。オーガンジー加工を施したコットン、シルキーな印象の薄手ナイロンなどが起用されている。オリジナルのスカーフ柄印象的に差し込まれたのは、オリジナルのスカーフ柄だ。ストライプや格子柄を組み合わせて仕上げた表情豊かなモチーフは、シルクスカーフとしてだけでなく、ポンチョ風のシャツやスカートになっても登場している。鮮やかトリコロールカラーを差し色にそして、フランスの国旗を想起させる、大胆な色使いも印象的。赤、白、青のトリコロールカラーは鮮やな発色で、ピンタックパンツやダブルジャケットを染め上げるだけでなく、タイダイ模様になってドレスにも彩りを添えている。
2019年10月19日トモ コイズミ(Tomo Koizumi)の2020年春夏コレクションが、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S3日目の2019年10月16日(水)、表参道ヒルズにて発表された。感情を“かたち”へ変える円形劇場衣装デザイナーとして活躍し、ニューヨークでの2019年秋冬コレクションでデビューを飾ったトモ コイズミが、日本で初のショーを開催。その会場に現れたのは“円形劇場”──中央には広場さながらに円形の空間が設えられ、無色透明の椅子がそれを囲むよう並べられた。一旦暗転したのち、白い光と優しげな音楽とともに、ショーは幕を開けた。披露するのは、小泉が得意とするラッフルをたっぷりとあしらった、いやむしろラッフルで構築されたとでも言うべきドレスピースだ。やや背中の開いたピュアな純白のドレスは、ラッフルで首も肩も埋もれるほどにボリューミー。豊かに広がるスカートは、あたかも1つ1つのひだが膨らんだよう。長く引きずる裾は、ほとんど尾のような存在感を示している。膨らむのはスカートだけではない。背中にあしらわれたリボン状のモチーフも、これでもかと言わんばかりにラッフルで肥大化された。バックのみならず、フロントも異様に膨らむ。あるいは、スリーブは腕の原型を留めぬほどに大きく、また長くなり、鳥の羽のようにすら見える。丈感の短いドレスに合わされば、身体の元々のシルエットと巨大なスリーブとが怪しげなまでのコントラストを見せる。ショーが進むにつれ、色合いはますます豊かに。快活なオレンジとイエロー、ミステリアスなパープルにグリーン、ポップでヴィヴィッドなピンクやレッド。多様な音楽に合わせて、それらはさまざまに沸き立つ感情を映し出す。スカートのみならず、パンツのスタイルもラッフルが咲き乱れて現れる。ピンクのボディにレッドのパーツが垂れ下がる姿は、どこかプレゼントボックスのよう。華やかなラッフル、数多とあしらわれたリボンとあいまり、“ギフト”というテーマが見え隠れるする。そこには、ニューヨークでの初のショーの折にお世話になった、たくさんの人たちへの感謝の気持ちを伝えたいという小泉の思いが込められた。モデルは円形劇場の舞台を、練り歩き、かがみ、そして舞い踊る。それに合わせて、豊かにあしらわれたラッフルは風をはらんでふわりと揺れる。あるいは、長いスリーブがひらりと宙に翻る。人元来のシルエットからは離れた“虚構的”な見た目であるとはいえ、それらはショーを見る人の目の前にあって、しかもたしかに揺らめいてみせるのだ。感情というのは、普通目には見えない。けれども劇場こそ、現実とイメージが交錯する場ではなかろうか。身体のうちに沸き起こるさまざまな思い、それらが華やかなラッフルとなって、身体のギリギリ外側へと発露する。この“円形劇場”でトモ コイズミは、不可視の感情を目に見える“かたち”として、たしかに提示したように思える。
2019年10月19日ティボー(thibaut)は、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S3日目となる2019年10月16日(水)に2020年春夏コレクションを発表した。テーマは「ヒューマンズ マーケット」。約2年ぶりに東コレに参加したティボーのショーは、東京・三宿のアンティークショップザ・グローブ アンティークスが舞台。ヨーロッパで買い付けしたインテリアなどが並ぶショップ全体を使って新作コレクションを発表した。ソフトカラーのリラックスウェアモデルたちは、ヴィンテージのソファに転がったり、テーブルでくつろいだり、シャンデリアの下で佇んだり…まるでアンティークショップで暮らしているかのよう。そんなリラックスしたムードを落とし込んでいるのが、今季の新作ピースたち。肌あたりの柔らかいコットンやリネンで仕立てたクルーネックトップスやパンツ、キャミソールドレス、ルーズなソックスなどは、肌着のように優しくボディを包み込んでいる。カラーも、ホワイト、ベビーピンク、ライトブルーなど、優しい色彩が多数チョイスされている。バレリーナを想起させるウェアもデザイナー・伴芽衣子が幼少期に習っていたというバレエは、今季もインスピレーションに。レオタードやレギンスが度々登場し、デイリーウェアと組み合わせて提案されている。既存概念を打破特徴的なのは“いつもと違う”着こなし。片方だけ袖を通してトップスを着ていたり、トップスの上から下着を重ねていたり、洋服を帽子のようにかぶっていたり。また、男性モデルがフリルたっぷりのブラウスを身につけていたり、トップス一枚だけを纏っていたり、当たり前を打ち壊したスタイルが提案されている。ここには、心の中にある既存概念を破り、違和感を感じず自分にフィットする形を見つけて欲しいというデザイナーの思いが反映されている。
2019年10月19日スリュー(SREU)は、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S3日目となる2019年10月16日(水)に2020年春夏コレクションを発表した。2016年フルギニレースという名でブランドをスタートした、植木沙織とディレクターの米田年範が、ブランド名をリニューアルしてランウェイショーを開催。生歌・生演奏、セルリアンタワーの螺旋階段を使って行ったライブ感のあるショーでは、フルギニレース同様に古着にリメイクを加えてオリジナルデザインを作り出している。古着×新品ファブリック一度価値がなくなってしまった商品に手を加えて、より長く楽しんでもらえるものを提案する。彼らの目指す先は変わっていないが、今季からはあらたに、古着だけでなく新品のファブリックもコンビネーション。古着ではなかなか手に入らない繊細なオーガンザを組み合わせることで、より新鮮なデザインを追求した。パッチワークで作り出す新しい洋服植木沙織自ら国内外から選び抜いた古着のTシャツやスウェットは“きれいに使える”部分を切り取りパッチワークした。トップスだったそれらは、パンツやオールインワンなど全く新しい形に姿を変えている。新品オーガンザのピースと並べてパッチワークすることで、古着特有のぬくもりが際立ってみえる。ソフトで肌当たりのよいコットン地は、その長所を生かして、レースリボンやフリルのような装飾になって登場しているものもある。2つの要素をドッキング前後で全く表情の異なるスウェット×オーガンザのショートパンツ、ストライプシャツとヴィンテージジャンパーを合わせたジャケット、オーガンザとTシャツをコンバインさせた落ち感のキレイなシャツ、デニムパンツを開いて作ったロングスカート。スリューのアイデアによって新しい命を授かったウェアたちが肩を並べている。スタイルは“いま”を意識した旬な仕上がり。大きなフードつきのワンピースやポンチョのようなフーディ、ロゴ入りスウェット、スニーカーなどアクティブなピースを交えることでスポーティーな雰囲気を纏っている。古着Tのナンバリングロゴも、スポーティーなムードを高めるのに一躍担っている。ロング×ロングのレイヤードシルエットは遊びのあるロングラインが主流。裾をアシンメトリーにカッティングすることで、軽やかな動きを作り、ドレスとスラックス、ワンピースとワンピースなど、“長いもの同士”を重ねることでロングラインを強調している。
2019年10月19日レインメーカー(RAINMAKER)2020年春夏コレクションが、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S3日目となる2019年10月16日(水)に発表された。香りのおもてなし歴史と文化にあふれる京都で生まれたレインメーカーのショーは“香りのおもてなし”からスタート。京都で香づくりを続ける、創業300年の老舗松栄堂の香を用意し、気品をそなえた香りとともに来場者を迎えてくれた。洋の世界に溶け込む和の文化控えめで奥ゆかしいその姿勢は、服作りにもリンクしている。シーズンテーマを設けずコレクションを展開しているレインメーカーは、デビューショーから変わらず、和の香りを纏った服作りを続けている。洋の世界に、和服を想起させるエッセンスを加えて仕上げたのは、品格のあるモダン服だ。紳士のワードローブ・パンツスーツやジャケットスタイルには、着物や羽織りのエッセンスを投下。ジャケットを羽織りのようにふわりと広がったフォルムに整えたり、帯のようにベルトを上から巻いたりしている。インナーには半衿のような合わせスタイルのシャツを仕込み和の雰囲気をプラスする。軽やかなテキスタイル選びまた、春夏らしい軽やかなテキスタイル選びも印象的だ。纏うだけで温かな季節の到来を感じさせる麻や、風にたなびくほど薄手のナイロンでシャツのように羽織れるジャケットやロングコートなどを仕立てている。遊びをきかせたスタイリング「シンプルに着ると小奇麗になるので、スタイリングで個性を出した」という今季。パンツスーツの中にスタジャンを合わせたり、開襟シャツを仕込んで襟を出したり、シャツとシャツをレイヤードしたり、ハイネック&カーディガンをタックインしたり…たしかにユニークなアイデアが満載だった。小花柄&しぼり染めでアクセント落ち着きのあるスモーキーカラーを基調としながらも、間に柄を差し込むことでムードに変化を付けた。小花柄のジャカード地や、深みのあるパープルの絞り染めなどは、日本のメーカーや京都の伝統工芸士と仕上げたこだわりのテキスタイルだ。また、今季は老舗竹工芸品メーカーの公長斎小菅ともコラボレーション。竹を繊細に編み込み小物を作った。仕上げには漆をのせて。工程は、日本の古き良き文化に根差しながらも、出来上がった小物はキャッシュレス対応のウォレットで現代に即している。
2019年10月19日HYKE(ハイク)の2020年春夏コレクションが、2019年10月15日(火)東京・晴海のCROSS DOCK HALLで発表された。ミリタリーウェアをベースにミリタリー、ワーク、アウトドアといった、HYKE が原点に持つ要素は今季も健在だった。まずトップバッターを飾ったのは、軍服に着想を得たロングジャケット。淡いカーキで優しく染め上げられたアウターは、ふんわりと膨らむスリーブや、ベルトでキュッとウエストマークされた女性らしいシルエットが印象的。本来男性が着用するアーミー服の力強さを排除するかのように、フェミニティに近づけるアプローチが見て取れる。女性らしさを香らせるアプローチ続くアウターや、ロングワンピース、プルオーバーといったピースも然り。大胆にあしらわれたスリットや、バックに入るカッティング、胸元に編み込まれたリボンなど、女性らしいディテールを組み合わせている。また単色で統一されたミニマルな表情ながらも、シースルーやブランドの得意とするプリーツ素材を多用することで、素材からも女性らしさを引き出していく。特筆すべきスタイリングは、毛足の長いフリンジをあしらったロングスカートを差し込んでいること。アウターやワンピースの隙間から顔を覗かせるそれらのスカートは、モデル達が歩みを進める度に、ゆらりゆらりと柔らかな曲線を描き、女性らしさ溢れるしっとりとした動きを強調している。ユニフォームを再解釈したピースも中盤に差し掛かると、ミリタリーの要素は弱まり、その代わりに、ユニフォームを再解釈したユニークなピースが現れる。デニムジャケットは、細身のモデルをすっぽりと覆うビッグサイズ、プレッピーライクなニットベストは、踝まで伸びるロング丈にアレンジ。またブラウスとスカートを合わせたフォーマルライクなオフィスワーク着には、シースルーを差し込んで軽やかに仕上げた。カラーパレットカラーパレットは、例年通りのアースカラーに加え、パステル調の鮮やかなパープルやピンクも登場。また縦縞・横縞といったボーダー柄が多く散見されたのも特徴的だった。アディダスとコラボレーション!毎年多くのブランドとのコラボレーションで注目を集めるHYKEだが、今年は前シーズンで終了したザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)に代わって、アディダス(adidas)とのコラボレーションウェアを発表。2020年秋冬と合わせた2シーズンで展開されていくが、初お披露目となる今季は、“ランニング”をコンセプトに、スポーツウェアらしい機能的なテクニカル素材を起用。けれどやはり女性らしさを忘れたくはないから、プリーツをのせたり、スカートとスタイリングしたりして、日常で楽しめるウィメンズウェアへと変身させている。人気ブランドとコラボした、バッグ、シューズ、アイウェアもそのほか前シーズンに続く、人気ブランドとのコラボレーションアイテムも続出。足元には、ビューティフルシューズ(BEAUTIFUL SHOES) とタッグを組んだミュールやベアフットサンダルを、手にはチャコリ(CHACOLI)とコラボレーションしたビッグサイズのトートやショルダをチョイス。また前季に続く、2シーズン目となるアイウェアブランド・ジュリアス タート オプティカル(JULIUS TART OPTICAL)とのコラボレーションモデルも登場。テンプルを太めに設定した存在感溢れるアイウェアは、バイカラーでアレンジされていた。
2019年10月18日バルムング(BALMUNG)は、Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S2日目となる2019年10月15日(火)に2020年春夏コレクションを発表した。無彩色で彩られた“温度のない世界”壊れたテレビ、障子のないふすま、コードの外れたライト。会場の中央に無機質に置かれたのは”不完全な”日用品だ。デザイナーHACHIが今シーズン作った舞台は、人が消え忘れ去られた街のように、温度のない世界だった。この”温度のない感覚”はコレクションピースにも連動している。ウェアのほとんどは、白やグレーなどの無彩色で彩られ、温かみを感じられない。時折飛び出す、街の一角を切り取ったようなフォトプリントや、スポーティなロゴ、洋服をモチーフにしたようなマークが、何かメッセージを隠した暗号のようにもみえる。フィット&フレアなユニークシルエット色彩を制限された中、洋服の個性を生むのはシルエットだ。スリムなパンツは無理やり引きちぎられたかのように裾がカッティングされ、ビックサイズのワンピースは羽のように袖が広がっている。身体のラインを露骨に出すレギンスやインナートップス、モデルの体型を無視したようにオーバーサイズのアウターやトップス。個性をぶつけ合うように、フィット&フレアのフォルムを組み合わせることで、遊び心溢れるスタイルを作り出している。パッチワーク&ステッチをアーティスティックに組み合わせ洋服そのものは、まるで絵やアート作品を作るように創作的に仕上げられている。極短のパンツ、スリット入りのワンピースなどには、シースルー素材ややや厚みのあるリブニットなど、異素材がランダムにパッチワークされている。本来内側にあるはずのポケットは外に飛び出し、立体的な凹凸に。そのポケットを強調させるようにステッチが施され、繰り返される装飾によって洋服そのものが複雑に見えてくる。キルティングのビッググローブバルムングらしい近未来なエッセンスは、今季も継続。オーロラのように輝くシースルー素材とシルバーのキルティング地で、洋服や小物を作った。特に印象的なのは、大きなグローブ。このビッググローブは“異質”で、どこか異世界へトリップしたような不思議な気分にさせてくれる。合わせた透明素材のシューズもまた、近未来の要素に満ちている。
2019年10月18日ステア(STAIR)の2020年春夏コレクションが、2019年10月15日(火)に東京・南青山にて発表された。“瞳に映る世界”に想い巡らせて「瞳に映る世界は、誰ひとり同じではない」と考えるデザイナーの武笠綾子が、その曖昧で不完全な境界線にある“視界”の世界を落とし込んだ今季。テーマは「SIGHT(=視界)」と掲げた。カラーはグレイッシュやベージュのトーン、そしてアースカラーをメインに採用し、時折見えるはっきりとした確かな存在を少量のネオンカラーで魅せようとした。グレーのセットアップやスカートのヘムにはオレンジのパイピングが施され、ブラウスのディテールには、なめらかなファブリックに混ざり込んで、まるでレース素材のように実用的なオレンジ色のスポーティメッシュが配されている。朧気な世界を示すファブリックは、薄いニットやクリアなポリ素材など様々。フラワーモチーフや木目調のテキスタイルなど、自然を想わせる表現は、目に映るものと目に映らないものを混合させるための手段として採用した。たゆたうファブリックにのせたグラデーションは、曖昧な世界そのものだ。儚さだけではない強さの部分ゆらぎのある未完成なものから読み取る儚さは、女性がもつ繊細な美しさとリンクさせて、エレガンスなワンピースやスカートを生み出した。ただ、レースやラッフルなどは使わず、今季は直線的な要素を抱合するマクラメ編のニットやフリンジ、そしてプリーツを採用している。その表現は、“移ろう何か”を意図しながらも、甘さのない女性の芯の強さを感じさせる。
2019年10月18日ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)の2020年春夏コレクションが、2019年10月15日(火)、東京都現代美術館にて発表された。インスピレーションは"楽器"から今季、コシノヒロコがインスピレーションを得たのは、“楽器”。鋭い直線、優美な流線形など"楽器"の持つ美しいシルエットを洋服たちに落とし込んだ。そんな着想源をベースにした洋服たちの中でも特に目を惹くのが“ピアノ”のモチーフ。モノクロカラーの鍵盤を滑らかな生地感のドレスやスカート、ジャケットなど様々なアイテムに描いた。直接的に鍵盤を表現したものから、モノクロカラーで鍵盤を想起させるパターンなど、その取り入れ方は様々。まるで一つのコラージュアートのようなワンピースドレスには、体躯を斜めに大きく横断するモノクロのボーダーを配した。絵画と音楽という2つの芸術的要素をミックスしたシャツのインパクトも大きい。水彩画タッチのパターンを総柄で描き、スタイリングの主役となるアイテムを生み出した。楽器が奏でる優美な音はフォルムに“楽器”そのものだけでなく、それらが奏でる美しい音たちも重要な着想源となった。コレクション内に散見される、直線と曲線を組み合わせ、ゆったりとなだらかなフォルムを描くピースはその好例。直線と曲線を組み合わせることで、一つの楽曲の中に共存する異なったリズムを表現しているように思える。平面と立体の交差“楽器”以外にも、コシノが注目した要素が“平面と立体の交差”だ。テキスタイルの平面に描く、立体的な造形物のモチーフ。本来相対する性質を持つ2つの要素を掛け合わせることで、コシノが思い描く美学を表現している。蛇腹状に構築し、本物の鍵盤の様に立体感を演出したスカートや、裾だけレイヤードで仕上げたシャツなど“立体×平面”はあらゆる部分に反映されている。絶妙なバランス感覚でミックスした相対する2つの性質が、より表情豊かなスタイリングを作り上げる。ビビッドなカラーがアクセントモデルたちが纏ったエレガンスな雰囲気の中にアクセントとして取り入れたのが、ビビッドなネオンカラー。バッグやシューズといったアクセサリーを中心に、ウェアのパーツの一部など様々な箇所にワンポイントでグリーンやイエロー、ピンクのカラーを挿した。
2019年10月18日ボディソング(bodysong.)の2020年春夏コレクションが渋谷ヒカリエで2019年10月15日(火)に発表された。今回は、「ずっと真夜中でいいのに。」とのコラボレーションによるショーだ。ずっと真夜中でいいのに。の音楽を背景に「正しい偽りからの起床」でデビューし、その後フジロック・フェスティバル’19に出演するなど活動を広げる音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」。このショーのために彼らが準備した音楽は、ギターとドラム、そして日常の中の雑音や金属音で編成された垣根のない1曲だ。紙を引き破る音、電子レンジを破壊する音、流れるのは不協和音にも似た不安定な旋律。“破壊的な音楽”が、“破壊的な服”に寄り添っていくーー。破壊と構築の狭間今季はインダストリアルな要素が強い。工業用資材のようなグレーの素材を張り付けたパンツやシャツ、工事現場の人々が身に着ける安全帯を想わせるベスト。デニムはPVCのボンディングによって、工業的に再解釈されている。過剰なまでのレイヤードは、破壊されたあとの再構築の名残だろう。クロップド丈のダッブル風ベストにはワークウェアを肥大化させたアウターと、シャツをセット。さらにバックには、まるで燕尾のようにナイロン素材のファブリックが顔を出している。雑多なディテールもまた、“破壊的な服”を思わせ、デニムパンツは、前後で切り替えて、敢えて丁寧につなぎ合わせることをしていない。アウターの袖はジッパーで取り外せる仕組みで、そのジッパーを開けて着こなすのも今季のコンセプチュアルな部分に通じている。垣根のない服で楽しむファッションワークウェアを基軸にしながらも、時折見せるアイビーやフォーマルのアイテムは、垣根のない服を象徴するスタイリング。それは、体全体でファッションというひとつのメロディーを奏でていく姿勢だ。破壊的かつ構築的なテクニックを繰り返して“美しい旋律”へと変化させていく。
2019年10月18日ノントーキョー(NON TOKYO)は、ブランド初のランウェイショーを開催。Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S2日目となる2019年10月15日(火)に2020年春夏コレクションを発表した。幼き頃、一度は耳にしたことがあるのでは…?ショーの始まりは心躍る、セーラームーンの音楽からスタート。主題歌のイントロだけをサンプリングしたというオリジナルのミュージックは、これから始まるショーへの期待を高めてくれた。ファーストルックは、セーラー戦士さながらのライティングとともに登場。サーチライトでモデルが見え隠れする演出は、エンターテイメント性がたっぷりだ。女の子のヒーロー「愛の戦士」現れたのは、キラキラ、フリフリ…の“女の子が大好き”がつまったドレス。超ボリュームのパフスリーブワンピースにはたっぷりのフリルをあしらっている。ピュアな純白のドレスには、リボン型のカラフルストーンピアスをコーディネート。女の子なら一度は憧れた、そんなキュートなヒーローの姿がそこにはあった。今季はセーラームーン、プリキュアなど、女の子のヒーローが着想源。花柄、オーガンジー、キラキラのストーン、リボン、フリル…などカワイイを全部詰め込んで「愛の戦士」を作り出した。“カワイイ”が詰まったヒーロールック白色のノースリーブドレスやカラフルなティアードドレスなど、フェミニンなウェアを多数ラインナップ。カジュアルなTシャツには、フリル付き胸ポケットをあしらい、フーディはフレアなAラインに整えることでキュートにアレンジしている。ワイドパンツはこれでもかと生地をたっぷりと使って、ロングスカートさながらのフォルムに。ただ、カワイイを追い求めるのではなく“戦士”の要素は、迷彩柄のロングコートやベストといったミリタリーウェアで表現。強くなりすぎないよう、迷彩柄の上には大ぶりな花模様を重ねて、女の子らしさを織り交ぜた。得意のリメイクでスニーカーがヒールにノントーキョーが得意とするリメイクは、フットウェアで顕著に表れた。ユーズドのスニーカーを解体して、シューレースを3つあしらいカスタム。さらに、機能性を追求したスポーティーなソールから、ピンヒールやウエッジソールへ変えて、女の子のためのスポーティシューズを完成させている。ヒーロー戦士さながらのヘアメイクこれまでルックや展示会で新作を披露していたノントーキョーが、ショーを行うにあたりこだわったのはエンターテイメント性。音楽、照明はもちろんだが、セーラームーンを想起させるキュートなヘアや、マットなピンクリップ、ハートモチーフを隠したメイクからも、デザイナー市毛綾乃の強い思いが感じられた。
2019年10月18日タチアナ・パルフェノワ(TATYANA PARFIONOVA)の2020年春夏コレクションが、)Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S初日に発表された。幼少期の思い出を着想源に洋服の制作はもちろん、世界三大美術館の1つであるエルミタージュのプロジェクトへの参加や、映画の衣装制作など幅広い分野での活動を続けるタチアナ・パルフェノワ。初めてコレクション発表の場に東京を選んだ今回、デザイナーの子供の頃の思い出をインスピレーション源に、“水”や“川”、“黒トンボ”をキーワードに掲げた37パターンのドレスが展開された。ドレスに浮かぶ“絵画”のような絵柄始まりの合図と共にランウェイに現れたのは、まるで“絵画”のような美しいドレス。テキスタイルには、太陽の光を反射する水面を表現しているかのように、透き通るシースルーや、キラキラと輝くスパンコール、流れるようなシルク生地を自由にミックス。その上には水に浮かぶスゲやシダを手刺繍であしらって、うっとりとするような絵柄を完成させている。思い出を物語るドレス淡い水色が目を惹く膝丈のドレスは、白鳥の羽根のようになびく毛足の長いスリーブが印象的。前身頃には、透き通る川の周りを黒トンボ達が飛び回る、どこか懐かしい情景がデザインされている。また複数の水の輪が水面に浮かぶドレスは、雨の日の風景を切り取っているのかのよう。デザイナーの大切な思い出の一部を映し出しているかのような“絵画”によって、会場全体にノスタルジックな雰囲気が漂う。デコラティブ×セクシーリボンやフリルをたっぷりとあしらった、デコラティブな手法を得意とするブランドならではのドレスも登場。けれど時にセクシーさも演出したいから、バックやウエストをみせる大胆なカッティングや、モデルの身体のラインをくっきりと映し出すシア素材で、女性の魅力を引き出していく。多彩なカラーを味方にカラーパレットは、淡い色調のグリーンやブルー、ピンク、ベージュ、オレンジなどを中心に。時に多彩な色彩を組み合わせたカラフルなカラーブロックや、艶やかな花が咲き誇るオリエンタルな絵柄、前後でカラー&素材が異なるデザインなど、デザイナーの遊び心を感じさせる個性豊かなカラードレスも登場した。
2019年10月17日ティート トウキョウ(tiit tokyo)2020年春夏コレクションが、2019年10月14日(月・祝)Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S初日に発表された。テーマは、かすんで見えるもの、ぼんやりしているものを意味する「Blurs」。デザイナーの岩田翔と滝澤裕史は、今シーズン新しい洋服の作り方に挑んだ。真っ白なキャンバスに一から描くのではなく、元から存在する風景の中で新しいものを作り出すこと。「都市空間の中でどのようにファッションを発信していくべきか」という問いに対する一つのアプローチとして、これまでのシーズンとは異なる、新しいファッションの構築に取り組んだという。ぼんやりとした雨の日の都市を着想源にインスピレーションとなったのは、わたしたちが生活している都市の風景。雨が打ちつける窓ガラスや水溜りに映ったマンション、雨露越しにみる街路灯など、いつもとはちょっと違って見える雨の日の街の一角を切り取り、今シーズンのコレクションを進めた。岩田翔と滝澤裕史が描く、雨の日はなんとも優しい印象だった。水溜りのように見えるマーブル模様や、降り注ぐ雨を想起させるストライプ模様などは、色鉛筆画のように淡くソフトな色合いで表現され、ブラウスやロングワンピースになって登場している。驚くほど軽い質感のテクニカル素材を使ったジャケットやロングコートは、歩みにあわせてゆらゆらと舞い、その休みなく動きまわる様は、雨の中足早に進む都市の人たちを表現しているようだ。新たな魅力を纏った市松模様また、今季アイコニックに取り入れられていたのが市松模様。誰もが見たことのある当たり前のモチーフを様々なニュアンスでリデザインした。細かな刺繍を埋めるように並べて作ったニットや、肌を透かしてみせるシースルーのトップス、ふんわりとしたフォルムのフリルワンピースなどに起用されている。ユニフォームのように登場するシャツ&スラックス曖昧さ。そんなインスピレーション源は、メンズ服とウィメンズ服の“ぼんやりとした性差”で具現化された。テロッとした肌触りのやさしいロングシャツとワイドパンツ、ストラップ付のスポーツサンダルをまるでユニフォームのようにメンズモデルもウィメンズモデルも纏っている。ドレスルックにあわせたポインテッドトゥパンプスも、フラットソールでアクティブに。そういったフットウェアのチョイスも、カジュアルなスポーツスタイルを好む、現代の都市の姿を表しているようだ。
2019年10月17日Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/Sが、2019年10月14日(月・祝)開幕。オープニングを飾ったのは、X JAPANのYOSHIKIによる着物ブランドヨシキモノ(YOSHIKIMONO)だ。日本の伝統服・着物をアレンジ伝統と革新の融合をコンセプトに、日本のトラディショナルな着物文化の中に、革新的なデザインを持ち込み、新しいファッションを発信しているヨシキモノ。約3年ぶりとなるランウェイショーでは、これまでよりもさらにモダナイズさせた、新感覚の和服を提案している。序盤から続くのは、ミニ丈のベアドレスだ。遊び心あふれるアシンメトリーなフォルム、肌を美しく見せるカッティング、波打つように綺麗に寄ったドレープ。どの観点から見ても、和服が起点であることを忘れさせるほど、新しい表情に満ちている。テキスタイルにのるのは、慎ましやかな和柄を着想源としながらもアレンジを加えた、新しいパターン。ビビッドな赤や黄色、キラキラと光るシルバー、シックなモノトーンなどで色付けされたそれらの模様は、極短のベアドレスの色気をより一層引き出している。ドレスのように着こなしクラウンや花のモチーフ、シルバーパーツ、ファーなどでデコレーションしたチョーカーとロングブーツをコーディネート。まるでドレスのように着こなすことでヨシキモノのウェアは、より一層着物文化の発展へとつなげていく。帯が立体的なデコレーションにミニ丈のベアドレス続いて登場したのは、ロング丈のベアドレスだ。箔プリントを纏ったゴージャスなスタイルは、イブニングドレスのようにエレガント。帯を思わす、立体的なバックスタイルの装飾でほんのりと和服の香りを匂わせている。「進撃の巨人」が着物に終盤にかけては、ヨシキモノが提案する新しい着物が登場。伝統的なスタイルを維持しながらも、漫画風のコラージュやアニメプリントをあしらうことで、現代のジャパニーズカルチャーを同時に発信している。アニメ「進撃の巨人」が大きく描かれた着物や、YOSHIKIがモデルのマーベル・コミック「Blood Red Dragon」が全面にあしらわれた着物がラインナップした。最後は、YOSHIKIのピアノ演奏とともフィナーレへ。YOSHIKIが奏でる美音とともに、赤い花々が降り注ぎ、その麗しいムードに合わせるように白色の着物を纏ったモデルがランウェイを舞っていた。
2019年10月17日バレンシアガ(BALENCIAGA)の2020年春夏コレクション。Courtesy of BALENCIAGA
2019年10月17日マラミュート(malamute)の2020年春夏コレクションが、2019年10月11日(金)に発表された。テーマは「The Restless Waves」。日常の“感覚や感情”に耳を澄ませてここ数シーズン、映画や小説などのカルチャーからインスピレーションを得てきたデザイナーの小髙真理。今季はそれとは異なるアプローチを取り、自分の日常の中にある感覚や感情をすくい上げることからクリエーションをスタートした。そこで気づいたのが、アウトドアの日の爽快感と、インドアの日に1人で過ごすリラックスしたムード、この2つを行き来することで生まれるそわそわとした落ち着かない感覚だ。この感覚を、どこまでも開放的な海と、人々の生活の場でもある陸、その境界にある波にたとえて、コレクションテーマを「The Restless Waves」と設定した。“波”をモチーフにメインモチーフとなるのは波。アウターのバックスタイルにはラッフルをあしらいフレアシルエットを生み出して、スカートの裾にはいくつものカッティングを施して、モデルが歩くたび寄せては返す波のようにゆらゆらと揺れ動くディテールを生み出している。ブランドが得意とするニットのトップスには、うねりのある波形のマルチストライプを走らせた。マテリアルには、ロングワンピースに採用したキュプラのチェック柄オリジナルジャカードや、特別な加工を施すことによってナチュラルなシワ感を表現したレーヨン混のツイル素材などを起用。いずれも再生繊維を使用した環境に配慮した素材だ。またスポーツ素材で編み込んだ高伸縮のシースルー素材トップスも目を惹いた。このタイトフィットのスキンカラーキャミソールは今季を象徴するアプローチの1つである無縫製で仕上げたもので、スポーティーな要素と人肌のように柔らかなムードが同居している。メインカラーはグリーンキーカラーはグリーン。ジョルジュ・デ・キリコの絵画『愛の歌』が持つ違和感にインスパイアされ、絵の中に描かれているボールの緑色をカラーパレットに取り入れている。その他にもセルリアンブルーやホワイトなど太陽光が差し込んでいるかのような爽快感のある色や、ベージュやブラウンといった曇りや雨の日の土臭さをイメージした色を採用。様々なカラーを絶妙に織り交ぜて、コレクション全体に繊細なグラデーションをもたらした。インスタレーションや音楽にもこだわり今シーズンは演出にもこだわり、コレクションに通ずる感情のざわつきを表現している。会場である東京・北青山の京都造形芸術大学 外苑キャンパスには、空間に歪みを生み出すかのような吉添裕人による真っ黒な球体インスタレーションを設置。音楽はショー開始直前までアコースティックな音色のライブパフォーマンスでリラックスしたムードを演出したが、ショーミュージックには様々なノイズがリミックスされた緊張感のある音楽を起用した。
2019年10月14日とらや(TORAYA)は、2020年の干支「子」にちなんだ和菓子を、2019年11月下旬よりとらやにて順次発売する。2020年干支「子」モチーフの羊羹や饅頭ねずみの姿を表した干支羊羹「春陽の子」2019年11月下旬より登場するのは干支羊羹 「春陽の子」。黒煉羊羹を使い、春の訪れに胸を躍らせるねずみの姿模った。また、黄煉羊羹は、やわらかな春の陽射しを表している。ねずみのイラスト入り小形羊羹11月20日(水)より発売する小形羊羹は、ちょこんと座るねずみや3匹の小さなねずみのイラストを描いた特別バージョンで登場。パッケージには、黄色や緑、赤といったカラフルな色を配した。小倉羊羹の「夜の梅」、黒砂糖入羊羹の「おもかげ」、抹茶入羊羹の「新緑」の3つの味わいを用意する。まん丸ねずみの白餡入り焼き菓子「ふくらねずみ」12月16日(月)から発売する「ふくらねずみ」桃山製 特製白餡入は、ほんのり焼き目の入った桃山製でふっくらとした丸いねずみを模った1品。春の訪れを心待ちに、冬の野を見回しているねずみの様子を表現している。ねずみの焼き印入り道明寺饅頭「豊穣の使い」同じく12月16日(月)より発売の「豊穣の使い」道明寺製 白小倉餡入は、米俵を表した黄金色の道明寺饅頭。豊穣の神である「大黒天」の使いといわれるねずみの焼き印を押し、新しい年の五穀豊穣を願った菓子に仕上げた。2020年歌会始のお題「望」にちなんだ菓子もまた、年初めに天皇が開催する歌会“歌会始”2020年のお題「望」にちなんだ2種類の菓子も登場。御題羊羹「望の光」は、黄の琥珀羹・道明寺羹・煉羊羹の3つの黄色い羊羹で、まっすぐに射し込む陽の光を表現した。また、「望みの春」湿粉製は、春の景色を見続けたいという望みを込めた菓子。萌え出る芽を緑の羊羹製で、つぼみがほころぶ様子を紅と黄のそぼろで表している。【詳細】とらや2020年干支・御題菓子■干支羊羹 「春陽の子」販売期間:2019年11月下旬~2020年1月下旬(予定)販売店舗:全店 ※一部店舗では販売なし。価格:中形 1,944円(税込)、竹皮包 3,888円(税込)■干支パッケージ 小形羊羹販売期間:2019年11月20日(水)~2020年1月上旬(予定)販売店舗:全店価格:各1本 260円(税込)、5本入 1,404円(税込)■「ふくらねずみ」桃山製 特製白餡入販売期間:2019年12月16日(月)~2020年1月15日(水)販売店舗:関東・近畿地方の生菓子取り扱い店価格:1個 486円(税込)■「豊穣の使い」道明寺製 白小倉餡入販売期間:2019年12月16日(月)~2020年1月15日(水)販売店舗:生菓子取り扱い店 ※御殿場店は2019年12月29日(日)~2020年1月15日(水)価格:1個 486円(税込)■御題羊羹「望の光」販売期間:2019年11月下旬~2020年1月中旬(予定)販売店舗:全店 ※一部店舗では販売なし。価格:中形 1,944円(税込)、竹皮包 3,888円(税込)■「望みの春」湿粉製販売期間:2019年12月16日(月)~2020年1月15日(水)販売店舗:生菓子取り扱い店 ※御殿場店は12月16日(月)~12月28日(土)価格:1個 454円(税込)
2019年10月13日ルメール(LEMAIRE)の2020年春夏コレクションがフランス・パリで発表された。ウィメンズと共に、メンズのピースもショー形式で披露。オールブラックで魅せる今シーズンのショーは、パリの空模様を反映したかのような雨音、そして雷の音が鳴り響き渡るとともにスタート。コレクションは漆黒の世界からはじまる。ファーストルック、その次、またその次…と現れるモデルたちは皆、オールブラックのスタイルで立て続けに登場するのだ。その数は40体あるルックの半数にもおよぶ。クリストフ・ルメールが得意とする柔らかなニュアンスカラーは息をひそめた。黒という色が持つ重たい印象も、ルメールの手にかかれば、軽やかでクリーンな印象に。また、続々と顔を出すオールブラックのルックは素材やシルエットを変え、決して単調になることなく豊かな表情を覗かせている。たとえば、ふっくらとしたシルエットのスカートには、光沢感のあるピンストライプのファブリックを採用。それに合わせたタンクトップは前方から見るとミニマルなデザインだが、バックは背中を大胆に開けたクロスストラップ仕様になっており、洗練されたフェミニティを感じさせる。小物類で遊び心をプラス小物類にも注目。ストラップサンダルや、ウッドビーズのハンドバッグ、ビッグサイズのホーボーバッグなども、オールブラックコーデをエフォートレスなムードに導くのに一役買っている。ルメールの感性が光るアウター中盤からラストにかけては、ベージュやカーキなどルメールらしい優し気な色彩が現れる。アウターの中でもひと際目を惹いたのがトレンチコートだ。それらは日常生活に自然に溶け込むようなベーシックウェアであるのに間違いないのだが、バックスタイルに深いスリットが入っていたり、風を優雅に受けてなびくテキスタイルで仕立てられていたりと、袖を通す人々の動きまで計算しつくした、ルメールの手腕が光るピースであった。
2019年10月12日セドリック シャルリエ(CÉDRIC CHARLIER)が、フランス・パリで発表した2020年春夏コレクション。アメリカ西部への旅今シーズンのインスピレーション源になったのは、アメリカ・アリゾナ州、ユタ州へのロードトリップ。壮大な風景、燃えるような夕日、乾燥した山々、透き通った空などをコレクションピースに投影した。ランウェイには大地を連想させるブラウンのスカートや、青い空を彷彿とさせるブルーのワンピース、夕日のようなオレンジ色のセットアップなどが登場する。「マカロニ・ウェスタン」の要素を加えて1960年代から70年代にイタリアで制作された西部劇を意味する「マカロニ・ウェスタン」映画の要素を織り交ぜているのも特徴。長いフリンジをあしらったノースリーブニットやデニムスカート、ハーネス風のレザーアクセサリー、ウェスタン調のシューズが目を惹く。フェミニンなスカラップフェミニンなムードをもたらすスカラップレースも、今季を象徴するディテールの1つ。スカートには裾に、ブラウスには胸元から袖にかけてフリルを重ねるように配し、ウェスタン調にロマンティックな雰囲気をプラスした。サテンとデニムをミックスメインマテリアルは、エレガントな光沢を纏ったサテンとカジュアルな印象のデニム。ペイズリー柄を用いたサテン地のスカートや、細かなプリーツを入れたデニムアウターなどを投入し、異なる魅力の素材をミックスしたスタイルをコレクション全体で楽しんでいる。
2019年10月11日まとふ(matohu) 2020年春夏コレクションが、2019年10月7日(月)にまとふ 表参道本店にて発表された。テーマは「藍の源流」。徳島を舞台に、“藍染め”を巡る旅2019年春夏コレクションより、映像+プレゼンテーション形式でコレクションを発表しているまとふ。「手のひらの旅」と名付けられているこのプロジェクトシリーズは、今回四国の徳島を舞台に、古くから伝わる日本の伝統染色“藍染め”へと目を向けた。日本人なら誰しも一度は耳にしたことがあるであろう“藍染め”。しかし近年市場に出回っているその殆どは、化学染料などを使用した人工的な産物であるらしい。今回デザイナーが訪れた徳島は、かつて藍を原料とした染料「すくも」の国内最大の生産地として栄えていた場所。時代の移り変わりと共に、今では「すくも」を作る藍師たちは、県内全体で5人へと激減してしまったが、植物の栽培から染色までの過程を全て手作業で行う伝統的な技法は世代を超えて守り続けられている。植物の生命から生み出される、深くて優しい天然の色合い。今季のコレクションは、そんな“ジャパニーズブルー”に染まった美しいワードローブを主役にした。和紙のテキスタイル×藍染めのジャケット展開されるのは、日本の伝統的な染色技法を駆使しながら、モダンな空気を纏った日常着。上下で濃淡の異なるデザインのジャケットは、藍に浸ける回数を変えて作る段染めで仕上げたもの。素材には、和紙からできた糸を使用したことで、よりクラフト感溢れる温かみのある表情へと仕上げている。またボーダー柄のボトムスにもひと手間加えて。本来綿だけで仕立てるしじら織に、シルクを混合させることで、高級感溢れるなめらかな風合いへとアップデートした。ろうけつ染めで仕上げた長着ポップなイエローのボトムスと組み合わせた藍染めの長着は、光の残像のように白く浮かぶ絵柄が印象的。職人たちが蝋(ろう)を何重にも重ねて仕上げる“ろうけつ染め”と呼ばれる技法を駆使して生まれたこだわりの一着だ。“吉野川”を連想させる涼し気なセットアップ異なる4色の藍染め糸が“さざ波”を描くように仕立てたセットアップは、徳島を代表する清流・吉野川を連想させる涼し気な一着。足元は敢えてスニーカーをチョイスしたことで、より軽やかなムードに仕上げている。藍染めのアクセサリーもこれらのワードローブと合わせて展開されたのは、アルミを藍染めしたという真新しいアクセサリー類。日本の伝統的な色合いに染まった、ピアスやブレスレット、ネックレスといったアイテムからは、古きよきものを現代に蘇らせるブランドの真髄が感じられた。
2019年10月10日ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)の2020年春夏新作コレクションが発表された。テーマは「Balance Control」だ。テーマ「Balance Control」デザイナー・斉藤上太郎が今考える、シンプルさと大胆さを兼ね備えた新たな"バランス"を表現した着物23ルックが発表された。現代の都市を闊歩するような、力強さのあるモダンなデザインが印象的だ。シンプルなデザインと印象的な色合い青い光と共に登場したメンズのルックは、黒の生地に、木の枝のシルエットをデザインした着物。シンプルで落ち着いた雰囲気の中に、木の枝が広がっていく力強さを感じる。羽織の裏地の赤いペイント柄がアクセントになり、和の雰囲気とモダンな雰囲気が融合していた。ピンクとゴールドの2色を、着物のパーツに合わせるかのように配色したレディースのルックが登場。全体に明るい色味を使いながらも、黒の枝とシダの葉のデザインで深みをプラスする。帯のピンク・水色・白のペイントアートのような柄は、現代的でダイナミックな印象を与えている。直線的な柄に鮮やかなカラーを中盤では、直線的な柄と鮮やかな色を取り入れた、黒・白・グレーを基調とする着物がラインナップ。木目のような線が肩から裾にかけて流れ落ちるようなデザインのルックは、メンズとレディースで1着ずつ用意される。淡いグレーの生地に、黒の木目模様と赤や白のペイント柄を施して、しなやかな木目模様に勢いを加えた。帯は、着物と色違いの赤い木目模様。同じ柄の帯を合わせるという、斉藤上太郎らしい斬新なアイディアだ。モダンな植物柄終盤には、大きな花柄を着物全体に散りばめたデザインが多く見られた。昔ながらの日本の着物でも使われることの多い花柄だが、ジョウタロウ サイトウのデザインでは、花のシルエットがはっきりとした線で描かれ、現代的で鮮やかな色合いに仕上げている。曲線的な花柄に対し、直線的な格子柄の帯を合わせることで、インパクトのある新たな"バランス"を表現しているかのようだ。さらに、都会的な要素を加えるのがクラッチバッグ。白とグレーのストライプに、黒のモダンな花柄を描いたシックなデザインとなっている。
2019年10月10日ラコステ(LACOSTE)の2020年春夏コレクションが、2019年10月1日(火)、フランス・パリで発表された。メンズ&ウィメンズの合同ショーである。会場はローラン・ギャロスの新コート2019-20年秋冬コレクションでデビューショーを行ったクリエイティブディレクター、ルイーズ・トロッターによるセカンドシーズン。舞台となったのは、ブランドとも縁の深い、テニス全仏オープンの会場ローラン・ギャロスだ。ランウェイを設置したのは、2019年にオープンした新コート「コート シモーヌ・マチュー」。オートゥイユ温室庭園に隣接し、緑の木々に囲まれた会場内では、ショーが始まる直前まで、ラコステのアイコニックなポロシャツを纏ったプレイヤーたちがテニスを楽しんでいる。テニス&ゴルフウェアを再構築今季ルイーズ・トロッターが取り組んだのはブランドの原点でもある“テニス”と“ゴルフ”、この2つのスポーツウェアを再構築すること。ジョン・F・ケネディ・ジュニアや、創業者ルネ・ラコステと同様にテニス世界女王として知られるスザンヌ・ランランがラコステのポロシャツを着用したシーンにインスピレーションを得たものでもあり、どこか懐かしいノスタルジックなムードも感じさせる。シルエットはゆったりとしたものが主流で、ポロシャツは肩の位置をぐっと落としたオフショルダーのビックサイズ。襟付きのワンピースは、地面についてしまうほどのロングレングスだ。またテーラードジャケットも度々投入されており、リラクシングなスポーツウェアにエレガントなムードをプラスしている。ポロシャツはクロコダイルをビックサイズに1927年の誕生以来ラコステのアイコンとなっているピケ素材のポロシャツは、ニットやレザーと組み合わせることによりアップデート。ロベール・ジョルジュが1926年にデザインしたラコステのクロコダイルモチーフは、大きくデフォルメして胸元にオン。ポロシャツはカラーブロックを採用したプレイフルなデザインに仕上がっている。パステルカラーに幾何学模様でアクセントカラーはパステルグリーン、ブルー、ピンク、イエローなど、爽やかなカラーが中心。またカラーブロック以外にも、アールデコを彷彿とさせるジオメトリックなドレスや、“L”のモノグラムをあしらったポロシャツなどが顔を出し、コレクションにリズムを生み出していた。
2019年10月05日ミュウミュウ(MIU MIU)の2020年春夏コレクションが、2019年10月1日(火)に、フランス・パリで発表された。洋服にプレイフルな意外性を今シーズンのミュウミュウが行ったのは、着る人が洋服との対話を楽しめる服作り。アイテムのシルエット自体はシンプルだが、そこに意外性のあるディテールを施すことで、洋服に袖を通す人が自由なスピリットで無邪気にファッションを楽しめるようなコレクションに仕上げている。躍動感のあるフリルやギャザーベースとなっているのはエプロンなどのユニフォーム。フォルムはベーシックなエプロンの形状を保っているが、スカート部分に複雑に手繰り寄せたギャザーのパーツや躍動感のあるラッフルをデコレーションした。このエプロンドレスに合わせてスタイリングしたニットカーディガンは、あえて布を解れさせた不完全な状態で、遊び心を演出している。ルックに動きをもたらすギャザーやフリルのディテールは、今シーズン多用されたものの1つで、時にはショルダー部分に、時にはウエストから裾にかけて流れるようにあしらわれた。どれ一つとして予定調和的な装飾は無く、即興的に縫い付けられているかのような雰囲気を持つのが特徴だ。ビジューの装飾でプレイフルにベーシックなものと予想外の要素の思いがけない組み合わせは、シルエットだけでなく素材にも見て取れる。ジャケットやドレスはコットン、キャンバス、ウールといったデイリーウェアの定番素材で仕立てられているが、そこにあしらう装飾でプレイフルな印象へと導いた。きらきらと輝くフラワーモチーフのビジューや、存在感溢れるカラフルなボタンが、楽し気なムードをもたらしている。
2019年10月05日