●1980年台からすでに始まっていた「アニメのデジタル化」一般財団法人デジタルコンテンツ協会が主催する「アニメーション・デジタル作画人材育成OFF-JT研修」が27日、日本工学院専門学校蒲田キャンパスで開催された。同研修は日本のアニメ産業の国際的競争力を強化することを目的として設立された「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」を母体に、アニメーターの人材育成とデジタル作画制作体制の導入推進を目的としたもの。第1部では一般公開セミナーが開催され、東京工科大学メディア学部准教授・三上浩司氏による基調講演、およびデジタル作画を実際に導入しているアニメ制作会社のクリエイターによる講演が行われた。本稿ではその模様をレポートする。○デジタルコンテンツ協会は「地域の人事部」最初に登壇したのは、経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室 係長の鈴木崇史氏。鈴木氏は日本のコンテンツ業界の現状について「人材育成力の強化が重要になる」と分析。「経済産業省が実施する地域企業人材共同育成事業は、地域の複数の中小企業等が集まり、1社単独では実施できない人材育成や地域課題の共有等を共同で進めていく事業である」という。今年度、本事業に取り組む事業者のひとつがデジタルコンテンツ協会だ。今回の研修を主催する同協会は、良質なデジタルコンテンツの制作・流通・利活用を推進し、コンテンツ産業の発展を促す目的で設立された団体である。鈴木氏は「デジタルコンテンツ協会には、地域コーディネーター機能、すなわち"地域の人事部"としての役割を担っていただきたい。」とコメント。さらに、「これまでの研修事業は座学が中心だったが、本事業では他の会社に出向するなどして、実務研修を行うことで、人材力を強化していくことがポイント」と説明した。○国内外におけるアニメ制作の現状と人材育成の課題続いて、東京工科大学メディア学部准教授の三上浩司氏が登壇し、「国内外におけるアニメ制作の現状および人材育成に関わる課題」と題した基調講演を行った。三上氏はまず、現在のアニメーションの大まかな種類を「2D」「3D」「アナログ」「デジタル」という4つの軸に当てはめて分類。セルに手描きで制作される従来の「アナログアニメ」を始めとして、「デジタルアニメ」、「セルタッチアニメ(3Dセルレンダリング)」、「3DCGアニメーション」など、一言で「アニメ」といっても、そこにはさまざまなテクノロジーがあり、この4軸以外にも「予算」などたくさんの軸で分類できるのだという。●「作画」のデジタル化に立ちはだかる壁○日本のアニメ技術の歴史では、そうした日本のアニメ技術はどのようにして発展してきたのだろうか。三上氏が提示した「日本のアニメ技術の変遷」によると、日本のアニメーション工程は、「ディズニーアニメのスタイルに追いつこう」というところから始まり、TVアニメの体制が成り立ったことで独自のスタイルに向かっていった。作画・撮影・仕上げをデジタル化する挑戦が始まったのは、1983年の「子鹿物語」から。当時はデジタル化するために多額の予算が必要だったため、実験的に第2話のみコンピューターを利用したという。1992年にはセルの製造中止が決定し、将来的にセルアニメが続けられる見通しが立たなくなったこともあり、急速にデジタルへとシフト。90年台後半の「ゲゲゲの鬼太郎」(1997年)あたりから、一気にデジタルが普及し始めたという。同時期、長編3DCG作品となる「トイ・ストーリー」が公開され、3D技術も普及。2000年台後半からは広くアニメに活用されるようになり、フル3Dのアニメも珍しいものではなくなった。現在はここにCG生成技術の「自動生成」やIT技術の「クラウド」といった他分野の技術も加わり、さまざまなスタイルが選べるようになってきたのだという。こうした過去の技術を知ることで、未来を正確に予測することができる。このことを三上氏は「未来は現在と過去のカーブの先に」という言葉で表現する。三上氏は講演の中で、過去から現在に至るまでの技術の変化のターニングポイントを知ることで、将来のあり方を考えることができると述べている。過去に進んだデジタル化は作画のデジタル化の将来に大きなヒントを示していると述べた。○アナログ手法がメインの「作画」、デジタル化の障壁はでは今後、作画のデジタル化はどう進むのか。アニメーション制作はおおまかに「作画」「美術」「仕上げ」の3つに分類されるが、現在、「仕上げ」はほぼデジタル化が完了しており、「美術」もタブレットでペイントしていくスタイルが主流となっている。一方で「作画」については、ようやくタブレットの普及が加速し始めた段階で、デジタル化の普及はまだこれから。三上氏は「きちんとしたメリットがあるなら、100%に近い形で作画がデジタルに変わることもありうる」と語る。もっとも、デジタル化への移行は簡単ではない。「どのペンタブレットを使うのか」や「デジタル化のための費用を誰が負担するのか」といった設備投資に関する問題や、トレーニング期間とそのためのコストといった人材育成に関する問題が出てくるのだという。加えて最大の障壁は、果たして従来の手法と同じスピードと品質を獲得できるのかという「最適化」の問題だ。すでに現在のアニメ制作は効率のために「最適化」された制作工程をめざしてきた。しかし、アニメーターが新しい技術を習得する間、仕事の速度や品質が低下してしまう懸念もあり、デジタル化による負担増がその間の経営に影響を与える恐れがある。こうした課題への対策として、三上氏は次のように解決策を提示する。まず「設備投資」については、多様な選択肢のあるシステムの情報を共有することで、それぞれの企業に適した規模でのシステムの導入を図ることができる。ソフトウェアごとの処理の違いを理解し、ワークフローの中での異なるソフトの柔軟な組み合わせを実現し、異なるシステムでも共通ルールを用いることで、制作会社間の協業を担保する。また,人材育成についても、各社の連携が重要になる。ソフトウェアベンダーへ協調して働きかけることで、ソフトウェアに関わる情報の共有を図る。また、上記の連携を図るための要望なども強調して働きかけることが重要である。そして、デジタル化したことで収益に悪影響を及ぼす危険性については、デジタル作画による投資によりトータルでの品質や収益性を向上させることが重要であり、効率化したからといって安易に低予算での制作につなげないことが大切であると強調した。三上氏によると、今後はCG会社とアニメーション会社が融合発展し、境界はますます曖昧になっていくという。また、従来は水平分業型だったアニメ制作だが、デジタル化により、将来はひとりのクリエイターがすべての作業をこなす「垂直分業」も容易になるだろうと述べ、基調講演を締めくくった。●グラフィニカ/ポリゴン・ピクチュアズ/旭プロダクションのデジタル化事例○専用のデータマネージャにより事故を防止―ポリゴン・ピクチュアズ三上氏に続いて、3DCGの制作会社であるポリゴン・ピクチュアズの造形監督・片塰満則氏が登壇し、ポリゴン・ピクチュアズにおける「パイプラインでのアニメ制作先進事例」を紹介した。片塰氏はポリゴン・ピクチュアズでの制作の流れを「資料」と「工程」に分け、さらに「工程」を「アセット」「ショット」「ポスト」の3つの段階に分割する。たとえば「モデリング」という工程を行うためには「デザイン/設定」という資料が必要であり、「レイアウト」という工程のためには「ストーリーボード」という資料が必要になる。すなわち工程と資料の関係を言い換えるなら、「設計」と「施工」ということになるのだ。ここで重要なことは、制作物が各工程を流れていく際に、担当者同士が「データを確実に受け渡すこと」だと片塰氏は強調する。ポリゴン・ピクチュアズは国内では珍しく水平分業型を採用しており、リグやモデリング、ルックデブといった機能ごとに専任のスタッフを配置している。よって、何度となくデータの受け渡し作業が発生するのだが、注意しないと「渡したデータが最新のものではなかった」「データを上書きしてしまった」といったさまざまな事故が生じる可能性がある。そこで同社では、専用のデータマネージャを開発し、各部署の最新データの共有や履歴管理ができるようにしている。さらに、「HIERO」を導入することで、最新のレイアウトやアニメーションを自動的に収集。翌朝のチェック時に一本のムービーにして再生できる体制も整えている。毎日決まった時間にチームが顔を合わせることで、情報伝達が活発化し、毎日の予定が計画しやすくなるといった副次効果もあるという。最後に片塰氏は、3DCGの長所を生かしたセル画表現「トゥーンルック」を紹介すると共に、同社の今後の課題として「ToonBoom導入と稼働」を挙げた。○デジタル作画は地方スタジオ活用の必須ツール-旭プロダクション一方、2Dアニメのデジタル制作化事例として挙げられるのが「旭プロダクション」だ。セミナーには同社技術部の濱雄紀氏が登壇し、旭プロダクションのデジタル化の過程を紹介した。同社は東京本社以外に、宮城県にもスタジオを構えており、5年間で50作品以上の作業実績を誇る制作会社だ。この作業量は作画をデジタル化したからこそであり、「地方スタジオを最大限活用するのにデジタル作画は必須ツールである」と濱氏は話す。具体的なデジタル作画のメリットとして濱氏が挙げるのは、「遠隔地でも業務が滞らない」「3D、撮影と親和性が高い」「高解像度化に対応可能」「新人のトレーニングが短縮できる」「スキャン、物理輸送を省略できる」「リテイク対応が早い」などだ。もっとも、デメリットもある。「設備投資や維持費がかかる」ことや「ソフトウェアがまだ発展途上である」こと、さらに「工程の途中に紙での作業が挟まると大変」になったり、そもそも「技術の習得に時間が必要」ことだ。このあたりは、三上氏が基調講演で話していたことにも重なる部分である。また、PCは5年程度しか使えないため、維持費がかかるというデメリットは、現在も課題として残っているという。メリット・デメリットの両面があることから、2010年の宮城白石スタジオ設立には反対意見も多かったという。しかし、すでに存在する地域のスタジオと勝負するためには、他社にはない強みが必要というところから、宮城白石スタジオのデジタル化が決定した。新たなスタジオのスタッフは新卒を中心に編成。デジタル化に抵抗のない、デジタルネイティブ世代のメンバーでスタートした。現在はネットワーク技術が進歩し、設備も低価格化したことで、実用的な段階になったと濱氏はいう。紙からデジタルへシフトするコンバートのノウハウも生まれ、動画マンのトレーニング期間の短縮にもつながっている。リテイク対応も容易になり、クライアントの反響も上々だという。「デジタル化なくして宮城白石スタジオはなかった」と濱氏は当時を振り返る。動画マンや原画マンの低賃金が問題視される現在のアニメ業界だが、濱氏は「デジタル化により、一カ月目から商品として成立するものが作れるようになった。動画マンの賃金水準を上げるまでの時間が短縮されている」と、デジタル化への期待を寄せた。○100%デジタル化したことで月産400~500枚/人を達成―グラフィニカ続いて登壇したのは、グラフィニカの櫻井司氏。作画スタジオである同社がどのようにしてデジタルに転換し、その結果どんなメリットが生まれたのかについて講演した。デジタル化以前の2011年頃、櫻井氏は制作進行における現場の負担が増えていると感じていた。この問題を解決するため、2012年の夏、デジタル化への移行が検討されるようになり、部署名も「デジタル作画部」に変更。2013年9月にはデジタル仕上げがスタートした。開始時はデジタル動画のみだったが、その後、デジタルでの動画仕上げをパッケージ化した営業を展開。TVシリーズの動画仕上げを仕事の中心に変更してからは、グロスでTVシリーズを請けるようになり、現在では月産400~500枚/人を達成した。スタッフ全体の効率が上昇したおかげで、受注を安定化することができたという。デジタル化した当時は周囲から「紙とデジタルを半々にしたほうがいいのではないか」という声もあった。しかし、櫻井氏はあえて紙を残すことはせず、デジタル動画をスタートさせた日に動画用の机はすべてPCに置き換えた。当時はまだ紙の方が営業もしやすい時代。「中途半端にやると、結局は慣れた紙に戻ってしまうのではないか」という懸念があったのだ。デジタル化を決めた櫻井氏は、同じくデジタル化を進めていた旭プロダクションに指導を依頼。研修の翌日には仕事をスタートさせ、現在まで発注は途切れることなく続いているという。○コンソーシアムの役割と今後の活動最後に登壇したのは、株式会社ヒューマンメディア代表取締役の小野打恵氏だ。講演内容は、「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」の内容と今後の活動についてである。小野氏によると、日本のアニメ産業は「海外展開でのライセンス収入や国内での他産業への波及効果が共に筆頭分野であり、我が国の成長戦略・クールジャパン戦略の重要分野」である。しかし、世界的にアニメ制作のフルデジタル化がほぼ実現しているにも関わらず、日本では未だに手描きでの作業が作画工程の中心になっているのが現状だ。また、アニメーターの就業形態が社員雇用、契約社員など様々である点にも言及し、「個々のキャリアアップが難しい状況である」と問題を提起する。同コンソーシアムは、そうした現状を改善するため、国際的競争力強化に向けて作画工程のデジタル化を推進。共同研修やOJT研修を実施することで、アニメーター人材を育成する役割を担っていく。具体的には、8月から9月にかけてデジタル作画人材育成の出向研修を行い、11月から12月にかけてはデジタル作画人材育成評価のための共同制作実務を実施。来年1月下旬には、成果報告セミナー及び評価会の実施を予定しているとのことだ。
2015年07月09日パイ インターナショナルは7月13日、海洋写真家・古見きゅう氏の写真集『THE SEVEN SEAS』(1,900円・税別)を発売した。古見氏は、独特な視点から海の美しさやユニークな生き物の姿を追い続け、『ナショナルジオグラフィック』誌などの雑誌や新聞で作品を発表しているという。その姿は、テレビ番組『情熱大陸』(TBS系)にも取り上げられた。同書では、インド洋や南太平洋、日本海、南極海など、同氏が旅した世界の9つの海洋を地域別に紹介する。同氏の集大成とも言える写真集となっており、サンゴ礁やアザラシなどの海洋生物、クジラやサメなどの姿も収録しているとのこと。また、8月1日には、「湘南 蔦屋書店」(神奈川県藤沢市)にて同書の発売記念トークとサイン会を行う。水中写真家の鍵井靖章氏を特別ゲストに迎え、互いの作品を鑑賞しながら対談するとのこと。開催時間は18:00~20:00。申し込み方法など、詳細は湘南T-SITEの公式サイトにて。
2015年07月03日メタップスとデジタルガレージ(DG)は6月30日、スマートフォンアプリの運用型広告を主要事業とするデジタルサイエンスラボを合弁で設立したことを発表した。同社の設立は、既存のセオリーを超える新しい視点や広告効果指標を提供し、より収益性の高いアプリ広告ソリューションを提供することを目的としたもの。DGのデジタルマーケティング領域におけるノウハウと、メタップスのグローバルな営業力とデータ解析技術を組み合わせることにより、両社の強みを活かしたスマートフォンアプリの広告ソリューションを提供する。今後は、取扱いメディアの領域拡大や広告商品の新規開発を行い、国内外のクライアントの収益化とグローバル展開を支援していく考えだ。
2015年06月30日ドゥーズィエム・クラス(Deuxieme Classe)が7月24日から全店で、写真集『Jane & Serge A Family Album』(7,900円)とのコラボレーションコレクションを発売する。女優で歌手のジェーン・バーキン(Jane Birkin)と、元夫のセルジュ・ゲンズブールが家族として過ごした12年間を、ジェーン・バーキンの実兄であるアンドリュー・バーキンが撮影した写真を掲載した同写真集。ジェーン・バーキンの16歳の誕生日から、1979年の娘のシャルロットとセルジュ・ゲンズブールのスナップまで、家族ならではのプライベートな素顔が詰まった作品となっている。デザインは、ファッション、アート、音楽、デザインと様々な分野で活動を行うクリエイティブユニットのM/M(Paris)が手掛けた。同コラボレーションでは、写真集とその中からセレクトした写真をプリントしたフォトTシャツ6点(9,800円から1万1,000円)を始め、ジェーン・バーキンのワードローブをイメージしたトレンチコート(5万8,000円)やシャツ(2万3,000円)、ボーダーTシャツ(9,800円)を展開する。さらに、ドゥーズィエム・クラス六本木店では、同書の写真展も開催する。また、同店内には1970年代のジェーン・バーキンの家を再現したブースを設置。まるで彼らの家にタイムスリップしたかのようなバーチャル体験が出来る。
2015年06月29日ボクシング東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者でモデルとしても活躍する高野人母美(ともみ)選手が6月20日、都内にて自身初の写真集「Positive High」(税別3,000円)の発売記念握手会を行った。初めて写真集を出すことになった高野選手は、その喜びを聞かれると「10年後、20年後に自分を見つめなおすツールとして……」と話したところで、「完全に(コメントを)覚えてきたってバレバレですよね、これ」と照れ気味にはにかみ。「やっぱり素の言葉で言います。正直、海外での撮影だったのですごくうれしかったです! 日本じゃない環境でどんなふうに撮るんだろうって楽しみにしてました」と満面の笑顔で話した。撮影が行われたのは、タイ・バンコク。グラビアはあまりやったことがなくて、恥ずかしい気持ちもあったそうだが「ボクシングでも何度も行った国だったので、親しみやすかった」と、リラックスして撮影できたという。グラビア撮影を終えてみて「ちょっとフェロモンが出てきたかな? 」と、その仕上がりに自信をのぞかせた。お気に入りの写真は、巻末のイスとイスの間でブリッジをしている写真とのこと。「『まさかこの写真が』って感じ(の写真)なんです。私、アクロバティックなストレッチをよくしているんですが、この写真のときも完全にオフな状態だったんです」とエピソードを明かした。そのほかにも、「いわゆるその、男性が女の子と遊ぶ場所があるじゃないですか。そこでの撮影は印象に残っていますね。衣装も大胆だったので……」と、刺激的だった撮影を振り返った。撮影が行われたのは今年の2月だったそうで、「ちょうど大みそかの試合が終わって、それから7キロくらい増量してますね」と、写真集のための体作りなどは特別にしていなかったという。「あえて何もしていない、ナチュラルな私だと思います」と、ボクサーとしての一面とはまた違った、女性らしい一面を見ることができる一冊に仕上がっているとアピールした。モデルとして「初の写真集」という"タイトル"を手にした一方で、ボクサーとしても6月10日に東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者というタイトルをゲットしたばかりの高野選手。今の胸中を問われると、「責任感が出てきました。遊びたいっていう欲求もなく、練習に集中できています」と、ボクサーとしての心境の変化を感じている様子だ。ボクシングでの今後の予定は、「今、言えることはない」としながらも、「東洋、アジアだけでなく、世界チャンピオンになりたいです」。しっかりと決意を感じられる表情で、今後の目標を掲げた。なお、写真集発売を記念した握手会には300人のファンが詰めかけ、高野選手は笑顔でファンとの交流を楽しんでいた。
2015年06月22日電通デジタル・ホールディングス(DDH)は6月15日、同社が運用する「電通デジタル投資事業有限責任組合(電通デジタル・ファンド)」を通じて、音楽ストリーミングサービスを提供するSpotify Technology S.A.(Spotify)に出資を行ったことを発表した。DDHは、第三者割当増資の引受けにより、Spotifyの株式を取得。Spotifyと電通グループは既に40ヵ国以上において取引実績を持っている。今回の出資は「両社の結束をより強固にするもの」(リリースより)としている。音楽ストリーミングサービスは、ここのところ盛り上がりを見せており、AppleのApple Musicが発表されたほか、サイバーエージェントらのAWA、LINEのLINE Music、NTTドコモのdヒッツなどがすでに国内でサービス提供を開始している。なお、Sportifyの国内提供は、かねてから噂されているものの、半年以上前からWebサイト上で「準備中」と案内されたままとなっている。
2015年06月16日電通デジタル・ホールディングスは6月15日、同社が運用する「電通デジタル投資事業有限責任組合(電通デジタル・ファンド)」を通じて、Spotify Technologyに出資を行ったと発表した。Spotify Technologyは、定額制の音楽ストリーミング・サービス「Spotify」を提供しているスウェーデンに本社を構える企業。同社によると、今年6月の時点で、無料会員を含むアクティブ・ユーザーの数は7500万人を超え、有料会員の数は2000万人を突破したという。米Appleも8日、Spotifyの競合となる「Apple Music」の提供を発表しており、音楽ストリーミング・サービス市場が注目を集めている。6月15日時点で、Spotifyは日本でのサービス提供を開始しておらず、日本から公式サイトにアクセスすると、「日本でのサービス利用は現在準備中です!」というメッセージが表示される。電通グループはSpotifyとすでに40カ国以上で取引実績を持っており、今回の出資は「両社の結束をより強固にするもの」としている。出資額は明らかにされていない。
2015年06月16日青幻舎から、コンゴの紳士集団「サプール(SAPEURS)」の全貌を伝える写真集『SAPEURS the Gentlemen of Bacongo』が6月中旬に発売された。「サプール」とは、アフリカ・コンゴ共和國郊外にあるバコンゴ地区を拠点に、“エレガントであることに全てを捧げる”という志向を持ち、限られた所得の中で独自のファッションセンスで選りすぐったハイブランドの衣服を身に着けた紳士的な男達のこと。彼らの名前の由来は、正式名称「おしゃれで優雅な紳士協会(La Societe Des Ambianceurs et des Personnes Elegantes)」の頭文字をとった「サップ(SAPE)」の通称が「サプール(Sapeur)」だ。そんな彼らをドキュメントした本書は、2009年にイギリスで刊行され話題を集めた以来の待望の日本語版。過去数年にわたり、世界のアフリカ人コミュニティーを取材してきたイタリア人写真家、ダニエーレ・タマーニが捉えたサプールの写真を始め、タマーニ自身が行ったサプールへのインタビュー記事も収録されている。また、ポール・スミスによる序文付き。ファッションヘッドラインでは、本書をメルマガ会員様の中から抽選で1名様にプレゼントいたします。※応募締切は6月23日正午。当選者には同日18:00にメールにてご連絡いたします。※応募の詳細は、平日7:30に配信中のメルマガでお知らせいたします。<メルマガ会員の新規ご登録はこちらから>
2015年06月15日GoogleのWebブラウザ「Chrome」は、Flashコンテンツを表示するプラグインを標準搭載しているが、FlashコンテンツがノートPCのバッテリーを浪費している場合もある。そこで同社はプラグインを使用するコンテンツの表示を、デフォルトで重要なコンテンツのみに制限するように変更する。変更後の「コンテンツの設定」では、Flashアニメーションなどプラグインを使用するコンテンツがあるWebページを開いた際に、メインコンテンツに含まれるプラグインコンテンツだけを再生する。ブロックされたプラグインコンテンツを表示したい場合は、ワンクリックで再生可能。新しいプラグイン設定は、Betaチャンネルで提供されている最新のデスクトップ版Chrome Betaで4日から有効になり、まもなく正式版も変更される。正式版ですぐに変更したい場合は、Chromeの設定で[詳細設定を表示…]を開き、[プライバシー][プラグイン]で[重要なプラグインコンテンツを検出して実行する]を選択する。
2015年06月05日東芝ライフスタイルは6月3日、業務用ディスプレイ製品と、米SCALAのデジタルサイネージソフトウェアを組み合わせた「デジタルサイネージのワンストップソリューション・サービス」の提供を開始した。また、デジタルサイネージソフトウェアのほか、東芝グループ各社が持つデジタルサイネージ関連のさまざまな製品・サービスとも連携し、初期のプランニングからシステム設計・構築、設置工事、コンテンツ作成の支援、保守・運用サービスまでを一貫して支援する。同社は今後、グループ各社の持つ技術や経営資源を活かし、ユーザーの利便性向上と業務用ディスプレイ事業の拡大を目指す考えだ。なお、同サービスに関する東芝グループの主な連携会社は、東芝やES東芝エンジニアリング、東芝ITサービス、東芝エルイーソリューション、東芝コンシューママーケティング、東芝情報機器、東芝デジタルフロンティア、東芝テックなどとなる。
2015年06月03日写真やデザインの基礎、また品質向上のためのアイデア・テクニックを公開する、アドビシステムズ/コマーシャル・フォト主催の「デジタルフォト&デザインセミナー」が、5月22日に開催された。今年はPhotoshop誕生25周年、そして同セミナー開催10周年という記念の年でもある。そこで、「トップクリエイターのテクニックとアイデア」と題し、フォトグラファーのレスリー・キー(Leslie Kee)氏と、Photoshop生みの親であるソフトウェア エンジニアのトーマス・ノール(Thomas Knoll)氏を迎えた基調講演が行われた。今回はトーマス・ノール氏の講演の模様をレポートしたい。トーマス氏:「『Eat Your Own Dog Food』(自分で作ったドッグフードを食え)これは米国のIT業界でよく使われる表現です。つまりは製品として市場で販売する前に自社で使い勝手を試してみろ、ということなのですが、Photoshopの誕生はまさにそのような感じでした」最初にスクリーンに表示されたのは「27年間にわたって自社製品を使い続けてみたらこうなった」と大きく書かれた画面。トーマス・ノール氏がジョークを交えながら話をはじめた。トーマス氏:「写真との関わりは11歳のクリスマスにカメラを買ってもらったところからスタートしました。暗室で現像を行ったりカラー写真にチャレンジしたりと、写真の基本的な知識はこのころの試行錯誤がベースになっていると思います。ミシガン大学では博士課程に進み、「コンピュータービジョン」をテーマに研究を重ねました。これはコンピューターに「画像」というものを理解させるという内容で、画像処理という分野では「認識をさせる」というプロセスはとても大事なことでした。当時、卒業論文の製作はとても長くつらいものでしたがプログラミングをしてコードを書くのは楽しかったので…(笑)、合間をみては画像を認識させるためのプログラミングを書いていました。そのころ私の弟John Knoll(ジョン・ノール)は、カリフォルニアにあるスターウォーズの特撮で有名なILMという会社で、カメラオペレーターとして働いていました。ジョンは実務経験を通し、『ビジュアルエフェクトの将来はコンピューターグラフィックにある。だが、それにはコンピューターの画面に表示させるためのプログラミングが必要だ』と考え、相談を受けた私はプログラミングでそれに応じました。彼はこのツールに計り知れない可能性を感じ、私たちはさらに機能を追加して製品化しました。これがPhotoshopのはじまりです」はじめて製品が完成した時、2人はそれをあちこちの会社に持って行きデモンストレーションをして見せたそうだ。そこでPhotoshopはAdobeと運命的な出会いをすることになるのだが、今回会場では特別に当時と同じPhotoshop 1.0を用いてのデモが行われた。トーマス氏:「この画像、今ではとても有名になった写真ですが、座っているのはジェニファー。実は弟のワイフなんですよ(笑)Photoshop 1.0にレイヤーはありませんでした。また、レベル補正は私がPhotoshopで最初に開発した機能で、レベル補正のダイアログボックスには暗室での経験がダイレクトに反映されています。露出による明るさの調節や印画紙によってコントラストが変わる感覚など、デジタルでそれをどう表現するかというのが大きな課題で、試行錯誤の末、パラメータを用いることにより簡単に調整できるようにしたのです。デモでは島を増やしてみせたり、マスクチャンネルを用いて人物を簡単に切り抜いてみせたりしました」トーマス氏:「そんなこんなでスタートしたPhotoshopですが、最初のPhotoshopが完成した1990年頃は、スキャナーで写真を取り込むだけでもとても費用がかかりました。加工した写真を出力する簡易なプリンターなどもなかったため、いちいち印刷機で出力するという大掛かりな作業になりました。1枚出すに1000ドルかかった時代です。そこから25年の月日が流れ、ワークフローは進化しました。まさに『Eat Your Own Dog Food』の25年です。一番大きな進化はデジタルカメラですね。データをハイクオリティかつ簡単に直接取り込むことができるようになり、高品質のインクジェットプリンターの登場でPhotoshopを囲む環境はより創造性豊かなものとなったのです」今では自分の作品を再び撮影しはじめたというトーマス氏。自然や動物など生命観あふれるものがとても好きだということで、命の瞬間を切り取ったような写真が印象的だ。日本で撮影した写真はもちろんインド、アメリカ、ヨーロッパ、中国、そして一番好きな場所だという南極など、世界各地をめぐりたくさんの写真が紹介された。現在のPhotoshopではCamera Rawチームでエンジニアリングを担当しているトーマス氏だが、最後にPhotoshopの次のバージョンで搭載される予定の新機能を特別に紹介してくれた。トーマス氏:「次のバージョンではカスミを取ってくれる機能『DeHaze(デヘイズ)』が加わります。これはかすみや靄のかかった画像のディティールをよりはっきりと取り出してくれる機能で、もちろん逆に足すことで幻想的な雰囲気を出すこともできます。かすみの度合いを調整できたり、かすみがかかっている部分とかかっていない部分を自動的に判断して部分的にも処理してくれるでしょう。楽しみにしていてください」Photoshopの限りない可能性には驚くばかりだが、写真をこよなく愛する人だからこそ新しい技術の開発にも余念はない。今後のPhotoshopの発展にもぜひ期待したい。
2015年05月27日デジタルステージは、動画作成ソフト「PhotoCinema (フォトシネマ)」の追加テンプレート集「CiNEMA Box (シネマ・ボックス)」vol.1からvol.4のダウンロード販売を、同社直営のデジタルステージ・オンラインストアにて6月18日より開始する。価格は各2,980円(税別)。同テンプレート集は、5月28日に発売される同社の動画作成ソフト「PhotoCinema」のシナリオテンプレートのほか、映像やテキストのエフェクトが入ったフレーズセット、音楽や画像、動画などの各種プラグイン一式が収録されたもの。これにより、制作できる動画コンテンツの表現の幅をさらに広げることができるという。また、今回発売される4種類のテンプレートの内容は、vol.1「REPORT」とvol.2「PROMOTION」は、イベントレポートやキャンペーン、サービス・製品紹介など、ビジネスシーンにおいて活用できる動画のテンプレート。一方、vol.3「LETTER for Wedding」とvol.4「OPENING for Wedding」は、結婚の報告や挨拶、パーティ演出など、ウェディングシーンにおいて活用できる動画のテンプレートとなっている。なお、母艦となる「PhotoCinema」は、動画・写真素材に音楽やテキストや多彩なエフェクトを加え、動画が作成できるソフト。3つの編集モードとレイヤーごとに編集するスタイルで、クオリティの高い動画を作成できる。「PhotoCinema」の価格は、パッケージ版・ダウンロード版ともに1万4,800円(税別)。別エディションとして、収録される素材やテンプレートのデザインがウエディングに適した「PhotoCinema Wedding」も用意されている(価格は「PhotoCinema」と同額)。どちらもWindows版とMac版が用意され、動作環境はWindows版がWindows 7 SP1/ Windows 8/ Windows 8.1、Mac版がOS X 10.8.5/ OS X 10.9.5/ OS X 10.10.3。なお、追加テンプレート「CiNEMA Box」は、「PhotoCinema」のWindows版とMac版の両方に対応している。
2015年05月27日写真やデザインの基礎、また品質向上のためのアイデア・テクニックを公開する、アドビシステムズ/コマーシャル・フォト主催の「デジタルフォト&デザインセミナー」が、5月22日に開催された。今年はPhotoshop誕生25周年、そして同セミナー開催10周年という記念の年でもある。そこで、「トップクリエイターのテクニックとアイデア」と題し、フォトグラファーのレスリー・キー(Leslie Kee)氏と、Photoshop生みの親であるソフトウェア エンジニアのトーマス・ノール(Thomas Knoll)氏を迎えた基調講演が行われた。今回はレスリー・キー氏の講演の模様をレポートしたい。○"寝食より長い"Photoshopとの関係長い髪を後ろで束ね、帽子に黒縁メガネ。レスリー・キー氏のいつものスタイルだ。爽やかな笑顔で登場したレスリー氏は、流ちょうな日本語で話し始めた。レスリー氏:「私とPhotoshopが出会ったのは、2001年のニューヨークでした。気づいてみたら使い始めてからもう15年も経つんですね。私の1日の睡眠時間は2~3時間ですが、思えばそれ以外の時間の大半はPhotoshopを使っていて、食べる時間より、寝る時間より、Photoshopといる時間が長いということです(笑)私の撮影は比較的アナログな方だと周りからもよく言われますが、Photoshopも正直なところ、使いこなせているかといえばそうではなくて、簡単なことしかできません。だけど僕にとってPhotoshopは単純にレタッチしたり、色を調整したりするだけのツールではないんです。コミュニケーションツールのひとつなんですね」写真を撮るときは自分の頭の中でその写真のレイアウト(完成系)を考えながら撮影しているというレスリー氏。自分が撮った写真をデザイナーに渡す時は一緒にレイアウトのイメージも必ず渡すようにしていて、ここに文字を入れたい、こんな仕上がりにしたい、などそういったコミュニケーションが、Photoshopを使い始めてから飛躍的に伝わりやすくなったそうだ。○レスリー・キーを写真へと向かわせたふたつの事柄レスリー氏:「13歳のとき初めてフィルムカメラを買ってもらって写真を撮り始めたのですが、私の人生を大きく動かしたものがふたつあります。最初のひとつがユーミンのアルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』です。ジャケットの格好良さも、ユーミンの歌声も本当に衝撃的で、インスピレーションを受けました。この大好きなアルバムがきっかけで、写真や音楽に興味を持って活動し始めたのです」「ダイアモンドダストが消えぬまに」は1987年にリリースされた松任谷由実(ユーミン)の19枚目のオリジナルアルバムで、ジャケットには足を組んだ11人のユーミンが思い思いのヘッドドレスや帽子を身につけている1980年代後半の東京の空気感をパッケージした1枚だ。「SWEET DREAMS」や「霧雨で見えない」など誰でも聞いたことのある名曲が収録されており、今やデザインのみならず多方面で活躍する日本人デザイナーの信藤三雄氏がデザインを担当している。その後、カメラマンとなったレスリー氏は、松任谷由実のアルバムジャケットを手がけるようになる。会場では写真集のメイキングムービーが公開された。レスリー氏:「もうひとつはアフリカの子供たちを救うためのチャリティーとして多くのアーティストが参加した「We Are The World」。はじめて聞いたときに心が震え、『ああ、音楽は世界を救うことができるんだ!』と感じました。このふたつが私の人生の価値観を大きく変え、そしてカメラを持って世界に出ました」○「写真には魔法がある」1980年、建国から20年しか経っていなかったシンガポールを出て、レスリー氏はバックパッカーとしてネパールやインド、チベットなど世界を巡って写真を撮った。レスリー氏:「写真には魔法がある。撮影することで仲良くなれるし、機会があれば現像して渡すという会うきっかけもできる。旅の中で一番心が動いたのがインドのガンジス川でした。もう命のカオスで。躍動的でエネルギッシュ、常識を全て覆されて、生きるとはこういうことだと感じ決意を新たにしました。22歳から東京で写真をはじめ、そして作品を作りはじめたのです」レスリー氏は1000号にわたり表紙を撮影した「流行通信」から、6年間毎月一度は撮り続けている宝塚「歌劇」の表紙、VOGUE 台湾の表紙などアジア各地のファッション誌や広告で活躍。また、現在「美術手帖」で連載中の「 Beautiful Inspiration 」ではアート、ファッション、エンターテインメントを融合し、世界中の芸術を現代のモデルたちが体現するというこれまでになかったかたちの作品を発表しており、アート写真家として数々の写真集・写真展などの活動も行っている。レスリー氏:「写真家としてラッキーだったのは世界中のモデルやアーティストなどと出会い、撮影できたこと。チャンスがあればいつでも写真が撮れるよう、カメラを持ち歩いています。尊敬するYOKO ONO(オノ・ヨーコ)からは撮影だけでなく、愛と平和、LOVE&PEACEを教えてもらいました。私はまだプロになって17年目の若造ですが、こうしてカメラを通じて人と出逢い、たくさんのことを学ばせてもらいっています。それを少しでもこうしてステージで皆さんと共有できて、今日はとても嬉しいです」Photoshopに関する話に始まり、自身と写真との関係を語ったレスリー・キー氏。ひと言ひと言、心のこもった日本語で語り、聴衆への謝辞をもって場を締めくくった。
2015年05月25日集英社は5月26日、書籍「ことだま野球魂を熱くする名言集」(「野球太郎」編集部+石井孝/編)を発売する。同書は、高校球児や野球少年はもちろん、野球を通して人生に大切なことを子どもに学んでほしいと願う親たち、野球部や少年野球チームに所属していた元野球人、選手らの活躍を通して青春時代を回想するオールドファンなど、すべての野球ファンに贈る"名言集"。各ページでは、無名の球児たちの「汗と涙の写真」の写真とともに、野球界で現役で活躍する選手やプロ野球OB、名指導者たちのインタビューや著書で残した「名言」の数々を紹介している。名言はイチロー選手、上原浩治選手、田中将大選手、川崎宗則選手などの現役メジャー選手をはじめ、前田健太選手、三浦大輔選手、大谷翔平選手、山田哲人選手ら日本プロ野球の主力選手たちのもの。また、プロ野球OBの長嶋茂雄氏、王貞治氏、江夏豊氏や、高校野球の強豪チームを率いる名指導者、松井秀喜氏など球界をリードした名選手たちの言葉も集めた。価格は1,300円(税別)。
2015年05月25日デジタル一眼カメラを買ったばかりのときは、難しいカメラ用語にとまどいがちなもの。「今こそ知りたいデジタル一眼の基本」では、タイトル通りにカメラに関わる基本的なことをやさしく紹介していきます。今回のテーマは、写真をイメージ通りに見せるために必要な「露出」のコントロールについてです。さて、露出を「絞り」と「シャッタースピード」で変えられることは前回で説明した通りですが、撮るたびに絞りやシャツターを調節するのはちょっと大変ですねでも、簡単に露出を明るくしたり暗くする機能もデジタル一眼カメラには搭載されています。それが「露出補正」です。露出補正の操作方法は、ダイヤルを使ったり、ボタンで変更したりとカメラによってさまざまです。同じなのは、カメラが決めた適正露出を基準点として、明るくしたり(プラス補正)、暗くしたり(マイナス補正)できることです。では、この露出補正、なぜついているのでしょうか?たとえば、白い花、白い服、白い犬、白い家具など、白い被写体を撮影したとき、イメージ通りの白ではなく「にごった白」に感じたことはありませんか?逆に、黒い犬だったり、黒いアクセサリーや黒い服など、黒い被写体が実際の見た目よりも浮いたような色合いに写ったことはありませんか?カメラが自動的に判断した明るさは、常に完全なわけではありません。また、自分のイメージした明るさや色とズレが生じることも珍しくありません。そんなときはこの露出補正の出番。ダイヤルやホイールを操作して露出を変えてやればいいのです。露出を補正する単位としては「段」、もしくは「EV」といった表記が使われます。たとえば、明るくしたいのであれば、+1段(+1EV)に設定します。暗くしたい場合は、-1段(-1EV)などに調整すればOKです。この数字は大きくなればなるほど、露出補正の度合が強くなります。だいたいのカメラは-3~+3段(EV)まで補正できますが、-5~+5までの補正範囲の広いカメラもあります。また、ほとんどのカメラは調整ステップを1/3段、0.3EV刻みに細かく設定できるので、自分のイメージに近い露出を探し出せます。白いものがくすんで見えるようであればプラス補正し、黒いものが浮いて見えるようであればマイナス補正して撮ってみましょう。写真が見違えるほど変わるのでぜひとも試してみてください。また、白や黒をはっきりさせるといった以外にも、露出補正はいろいろと使えます。花や風景などを幻想的にしたりやさしい雰囲気にしたい場合はプラス補正、シルエットや色彩を強く残したい場合はマイナス補正を施すことで、写真の雰囲気がガラッと変わります。下の写真4枚は絞り優先モードで撮影したものに露出補正を加えたものですが、シャッタースピードだけが変わっているのがポイントです。
2015年05月24日富士フイルムは5月21日、写真の取り込みと整理を自動で行うデジタルフォトアルバム「Wonder Photo Box」を発表した。合わせて同日、東京都内で新製品発表会を開催。ゲストの木下優樹菜さんによるトークセッションを交えながら、製品の特長やコンセプトを紹介した。Wonder Photo Box(以下、WPBox)は、スマートフォンやデジタルカメラなどで撮影した写真や動画を、自動的に取り込めるデジタルフォトアルバム。スマートフォンはケーブルをつなぐだけ、SDカードなど外部メモリはスロットに挿すだけで、写真や動画を取り込んでくれる。取り込んだ画像は、テレビ・スマートフォン・タブレットなどで閲覧できる。WPBoxは容量は1TBのハードディスクを内蔵しており、最大約15万枚の写真を保存可能だ。○「画像の整理」がフォトライフを助けるはじめに、富士フイルム イメージング事業部長 山元正人氏が、現在行っている写真事業「フォトルネッサンス」の概要と成果について解説した。同社のスタンスについて、「撮る」「飾る」「残す」「贈る」といった写真本来の価値を、サービスとして具体化するものと説明。その流れを汲んで今回発表されたのがWPBoxだとした。WPBoxは「画像の整理」という観点からユーザーのフォトライフを助ける。写真の取り込みと整理を簡単に行うWPBoxは、「家庭のフォトライフのセンターになる」と力強く話した。○製品の「魔法」とは?続いて登壇したのは、富士フイルム イメージング事業部 藤本真一氏。藤本氏は「スマホの普及によるショット数の増大により、特に子育て中のお母さんが写真を整理しきれていない」という現状を指摘した上で、印象的なキャッチフレーズ「魔法の写真箱」の真意について語り始めた。ここでいう「魔法」とは、製品に搭載された4つの機能を指す。まず、被写体の表情・ピント・明るさ・ブレなどを解析し、写真に3段階で評価を付ける機能だ。「よい写真」と判定されたものには☆マークが3つ付き、評価は写真プレビュー画面の左上に表示する。○取り込みと同時にフォルダ分け完了次に、「アノテーション」と呼ばれる写真の自動判別機能。料理・海・花など、写真に何が写っているのかを自動で判別し、デフォルトのフォルダに自動で振り分ける。例えば、ハンバーグの写真は「料理」フォルダに、チューリップの写真は「花」フォルダに、といった具合だ。3つ目は、同じ顔が写った写真を同一のフォルダに振り分ける機能。被写体の顔を区別し、被写体1人につき1フォルダを自動で作成する。写真の解析後は自動で振り分けされる。自動振り分け機能は、被写体別と人物別のほかに、撮影地別、撮影日別にも対応。このようにWPBoxは、必要な写真にたどり着くための多彩な方法論を用意している。○フォトアルバムがものの数分で完成最後に、フォトブックを作成し注文する機能。フォトブックのレイアウトは自動で作成されるが、自分で編集することもできる。レイアウトと表紙を選ぶとフォトブックが完成し、インターネットを通じて注文が行える。フォトブックのほか、写真のプリント注文も可能。フォトブックは10日、写真は5日ほどで手元に届くという。そのほか、有償の画像保管サービス「安心バックアップサービス」を利用すれば、WPBox内の画像をクラウドサーバーでも保管できる。使用料金は容量に応じて5種類を用意し、2GB~50GBの場合400円、500GB~1TBの場合3,500円(ともに月額)。○PCレス操作に「本当に助かります!」そして、ゲストの木下優樹菜さんが登場。スクリーンには、木下さんが実際に撮影した家族写真を、WPBoxで管理している様子が映し出された。2歳の娘を持つ木下さんは「小さな子供がいると気軽にパソコンを開けない。(PCレスで操作でき、)本当に助かります!」とコメント。また、今年の11月に第2子を出産予定であることから、「これからさらに写真が増えていくので、WPBoxを活用していきたいと思います」と幸せそうに語った。
2015年05月21日富士フイルムは5月21日、写真や動画を自動的に整理・保存できるデジタルフォトアルバム「Wonder Photo Box」を発表した。独自の解析ソフトを使用し、「風景」「人物」など、被写体の種類ごとに、写真を自動で整理できる。発売日は6月5日。価格はオープンで、推定市場価格は税別32,500円前後だ。Wonder Photo Boxは、静止画や動画を1TBまで保存できるデジタルフォトアルバム。スマートフォンやデジタルカメラ、パソコン内など、家庭内でバラバラに保存されている静止画・動画を、まとめて管理できる。Wonder Photo Boxに保存した写真は、本機と液晶テレビなどをHDMI接続することで閲覧可能だ。Wonder Photo Boxは無線LANに対応するため、接続したスマートフォンやタブレット端末でも保存したコンテンツを楽しめる。静止画・動画の取り込みは、SDカードやUSBメモリを本機のスロットに挿しこんで行う。そのほか、無線LAN経由での送信にも対応。まだ本機に取り込まれていない新しい静止画・動画のみを取り込むため、ユーザーは静止画・動画を選ぶ必要がない。内蔵HDDの容量は1TBで、静止画ならば最大約15万枚まで保存可能だ。富士フイルム独自の画像解析ソフト「イメージオーガナイザー」を内蔵し、被写体ごとに自動振り分けできるのも特徴だ。取り込んだ画像を「人物」「料理」「ペット」「風景」といったカテゴリーごとに自動で分類して管理できる。イメージオーガナイザーによって、被写体の表情やピント、明るさ、ブレなどを総合的に解析し、上手く撮影できた「おすすめ写真」選択する機能も持つ。被写体だけでなく、撮影日時や撮影場所別での振り分けもでき、膨大なデータから目的の写真を簡単に探し出せるとする。本体サイズはW149×D123×H30.5mm。重さは約323g。対応ファイルは静止画がJPEG / PNG、動画がMOV / MP4。なお、保存できる動画は富士フイルムのデジタルカメラかスマートフォンで撮影されたもののみで、フルHD(1,920×1,080ドット)にまで対応。BGM用のMP3ファイルも保存可能だ。リモコンとマウス、ACアダプター、HDMIケーブルが付属する。富士フイルムはWonder Photo Boxのユーザー向けに「安心バックアップサービス」も展開する。本機に保存されたコンテンツをクラウドサーバーにも保管できるというサービスだ。利用料が無料の「お試しプラン」では2GBまで利用できる。2GB以上の有料プランも用意する。月額は容量によって異なり、400円から3,500円(いずれも税別)。
2015年05月21日ポール・スミス(Paul Smith)による序文付きの写真集「SAPEURSthe Gentlemen of Bacongo」が、青幻舎から6月中旬に発売される。本書は「エレガントであることに全てを捧げる」志向を持ったコンゴ紳士の集団「サプール」の全貌を伝える写真集。2009年にイギリスで刊行されて話題となった書籍の日本語版となる。コンゴ共和国首都郊外にあるバコンゴ地区を拠点に活動する「サプール」は、限られた所得の中、独特のファッションセンスで選りすぐったハイブランドの衣服に身を包み、紳士的で優雅な立ち振る舞いによって街中の尊敬を集めている。金銭的には決して裕福ではないが、おしゃれかつエレガントであること、そして紳士的であることに誇りと情熱を持った生き様で、世界中の注目を集めている。ファッショナブルで生き生きとした「サプール」の姿を撮影したのは、イタリア人写真家ダニエーレ・タマーニ。過去数年にわたり、世界のアフリカ人コミュニティーの取材をしてきた写真家自身による「サプール」へのインタビュー記事もあり、ファッション文化史にとっても貴重な一冊となりそうだ。「ー私にとって、サプールたちの装いは驚くべきものだった。パリやロンドンといった世界の首都であっても、あのようにエレガントな恰好をした男性たちは一際目を引くだろう。それが、コンゴなのだー」(※ポール・スミスによる序文テキストから抜粋)【書籍情報】「SAPEURSthe Gentlemen of Bacongo」著者:ダニエーレ・タマーニ出版社:青幻舎言語:日本語ソフトカバー/224ページ/148×210 mm発刊:2015年6月中旬価格:2,300円
2015年05月20日モデルとしてはもちろん、鉄道やアニメにも造詣が深いことから“美しすぎるオタク”としても、活躍の場を広げている市川紗椰さん。そんな彼女が実に8年ぶりとなる写真集『夜が明けたら』をリリース。28歳の彼女の心境とともに写真集の魅力を伺いました。「体が崩れる前に撮っておこうと思って。本当にそれだけです。年々、ひざ上や腰回りなど、つくべきでない場所に肉がついていくし、重力にも負けてくる。だからこそボディラインをキープできているタイミングで記録を残しておきたかった。肌が見えているカットが多いのも、そんな気持ちが表れたのかもしれません。“キレイな時期があった”という証拠があれば、“もう暴飲暴食してもいいかな”って思えますしね(笑)」年を重ねたことによる変化は、体だけでなく表情にも表れている。「来年だと消えてしまっているあどけなさや、若いときにはなかった大人っぽさとか、30歳手前である今しか撮れない表情がつまっています。8年前に写真集を出したときは仕事を始めて4年目の頃で、モデルとしての活動がメインだった時期。だから服やメイクを見せることはあっても、自分を表現するような撮影がほとんどなかった。でも今は、自分自身のキャラクターを伝えるお仕事の割合が増えているので、少しは表現力がついたかなと感じます。イチオシは“何やってんの?”と思われそうな変なポーズとか、抜け感のあるカット。キメ顔じゃなく、表情ができる途中の瞬間をとらえた、雑誌とは違う姿を楽しんでほしいです」写真集のタイトル『夜が明けたら』は、実は市川さんが歌手としてデビューした楽曲名でもある。「順番としては曲が先ですね。写真集にも関わっている仕事仲間たちと“おもしろいことをしよう”という話になり、歌うことになったんです。売れるものより、本当に音楽が好きな人に響くカッコいいものを目指し、PVもありません。『夜が明けたら』は歌手の浅川マキさんの曲で、プロデューサーの小西康陽さんから提案していただいたもの。電車の走行音から始まるのですが、私が鉄道好きなのを知って選んでくれたんだなと、小西さんのキャラクターを引き出す力のすごさを実感しました。でも、陰ではずっとコニタンって呼んでたんですけどね(笑)。浅川マキさんのことは、高校生のときにLPをジャケ買いして知っていたのですが、ピアノのキーにはない音階を歌う人で。とてつもなくカッコいいだけに、自分のものにする方法を見つけられず、難しかったです。初めて自分で聴いたときは“マキ、ごめーん!”って気持ちになりましたね」◇いちかわ・さや1987年2月14日生まれ。数々のファッション誌やテレビなど、さまざまなメディアで活躍。スクリーンデビュー作となる『トイレのピエタ』が6月6日に公開予定。◇フォトグラファー・笠井爾示が撮影を担当。これまでのイメージとは違う大人っぽい表情など、新たな魅力が楽しめる。¥3,000(イーネット・フロンティア)◇昭和アングラ界の伝説の歌姫・浅川マキの『夜が明けたら』をカバー。市川さん本人が趣味で録音していた電車の走行音にも注目。¥1,389(TOWER RECORDS)※『anan』2015年5月27日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・重信 綾
2015年05月20日俳優・市原隼人の4年ぶりとなる写真集「G 市原隼人」の発売が決定。市原さんが初監督にして主演を務めたショートフィルム「Butterfly」(’14)のロケ地・タイを舞台に撮影されたことが明かされた。現在開催中の第68回カンヌ国際映画祭「監督週間」に出品される三池崇史監督作『極道大戦争』で主演を務めるなど、さまざまな作品に出演し、三池監督にも「根っこは太くなったけど、変わらないエッジを持っている」と役者としてのパワーを称賛された市原さん。今回発売となる写真集では、タイを舞台に、バンコクの街並みに自然に溶け込み、ひとり佇む姿や、熱帯の島・シーチャン島でストイックに鍛え上げられた美しい肉体を披露している。さらに今回は写真集だけでなく、米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2014」の「話題賞」を受賞した、市原さん自ら監督・主演を務めるアクションムービー「Butterfly」のDVDも同日発売されることが明らかに。約18分の本編映像のほかに、バンコクに到着してから、ロケハン・撮影・滞在最終日までの10日間の行動を追う40分のメイキング・インタビュー映像も収められており、本番前夜まで欠かさずにアクション練習を行う姿や、監督として現場で指揮を取る姿、タイの街中をのんびり散策する姿など、滞在中にみせる市原さんのさまざまな表情を堪能することができるファン垂涎の内容となっている。「G 市原隼人」、DVD「Butterfly」は6月20日(土)発売予定。(text:cinemacafe.net)
2015年05月18日アップルは、同社のサポートページにて、Apple Watchの「デジタルクラウン」(竜頭)に不具合があった場合、デジタルクラウンを洗い流すことを推奨している。同サポートページでは、デジタルクラウンがスムーズに回転しない場合や、本体がボタンを押しても反応しない場合の対処方法を紹介。Apple Watchの電源を切り、充電器から外し、弱めの水流のぬるま湯にデジタルクラウンを10から15秒ほどさらす。その後、デジタルクラウンと本体のすき間を水で流しながら、デジタルクラウンを操作し続ける。水から上げた後は、糸くずの出ない柔らかいクリーニングクロスで拭いて乾かすことで、付着した埃やゴミが落ち不具合が改善される場合があるという。なお、石鹸や洗剤は使用できない。そのほか、埃やゴミが原因ではない不具合について、Apple Watchの電源を一度切ってから入れ直す、もしくはサイドボタンとデジタルクラウンの同時押しによる強制再起動を対処方法として推奨している。
2015年05月07日デジタルサイネージを中心とした店頭販促トータルソリューションの提供を行なうimpactTVは5月7日、店頭販促に特化したデジタルサイネージ「impactTV」の通販サイトをオープンした。impactTVは、同社が企画・製造・販売している電子POP(小型サイネージ)。極小・軽量の3型から、定番の7型、エンドや催事向けの19型、大型モニタ取付型のメディアプレイヤーまで、幅広いラインナップが揃っている。同通販サイトでは、大手メーカー(累計約3,000社)が導入している業務用電子POPを小ロットで利用することができる。これにより、大手メーカーだけでなく日本全国の比較的小規模なチェーン・個人店舗もサービスを利用することが可能となった。同社は通販サイトオープン記念キャンペーンとして、5月中に会員登録(無料)を行ったユーザー限定で、全商品10%OFFの価格で提供するという(ECサイトからの購入に限る)。
2015年05月07日デジタルコンテンツがリッチ化している現在、ビジネスにおいても動画や大量の写真をやり取りする機会が増加している。こうした状況において、日常的にオンラインストレージサービスを利用しているビジネスユーザーも多いだろう。ただし、ビジネスで利用する以上、セキュリティや信頼性が担保されているサービスを利用することが大前提だ。○DirectCloud-BOXを中心とした包括的ソリューションジランソフトが提供する「DirectCloud-BOX」は、企業ユーザーを対象とした、ユーザー数無制限のオンラインストレージである。ストレージ容量1TB(テラバイト)の「プレミアムプラン」なら、月額9万円で企業の社員全員が利用できる。顧客のセキュリティポリシーに則って、効率的に大容量ファイル転送/共有する機能が多数搭載されており、すでに多くの企業で活用されている。ジランソフト日本法人でダイレクトクラウド事業部事業統括取締役を務める安貞善氏は、「DirectCloud-BOXがほかのオンラインストレージサービスと一線を画すポイントは、企業がストレージ上に保有するデジタル資産を手軽に活用できることです」と説明する。同社は、「DirectCloud-BOX」を核に、オプションサービスとして「共有」「活用」「コミュニケーション」を実現するアプリケーションを提供している。中でも注目したいのが、セミナーや教育の現場で活用できるプレゼンテーションアプリの「DirectCloud-VIEW」と、ユーザーの反応をリアルタイムに集計できるアンケートアプリの「DirectCloud-SURVEY」、そしてIoT(Internet of Things)を活用したモバイル端末向け文書共有アプリの「DirectCloud-FOLDER」だ。「DirectCloud-VIEW」は、講演や社内外の会議などの際、DirectCloud-BOXに格納されているPDF形式のドキュメントを、参加者と共有できるものである。共有したいドキュメントが保存されているロケーション(URL)を、参加者に配布する。参加者が手持ちのモバイルデバイスから指定URLにアクセスすれば、Webブラウザ上で同じドキュメントを参照できる仕組みだ。参加者には共有ドキュメントの参照権限のみが提供されるため、ドキュメントの書き換えや、DirectCloud-BOX内のそのほかのドキュメントにアクセスすることはできない。DirectCloud-VIEWで特筆すべきは、講演者と参加者が同じ画面を同期できることである。ページをめくったりペンツールで書き込んだりした画面が、リアルタイムに参加者のモバイルデバイス画面に反映される。安氏は、「大ホールでの講演では、壇上のスクリーンが見えなかったり、会議では紙の資料がかさばったりすることが多いです。DirectCloud-VIEWがあれば、そうしたストレスから解放されるのです」と説明する。また、こうした講演やセミナーで、ユーザーの反応をリアルタイムに集計できるのが「DirectCloud-SURVEY」である。あらかじめ用意したアンケート画面のURLを参加者に配布し、回答してもらうことで、リアルタイムでの集計結果を、参加者と共有できる。さらに、Bluetoothセンサの「Beacon」機能を利用した、ファイル共有の「DirectCloud-FOLDER」は、今後、もっとも活用が期待されるサービスだ。これはアカウント作成や認証などをしなくても、Beaconの電波が受信できるエリアにいれば、「DirectCloud-BOX」に格納されている特定のフォルダにアクセスができるサービスである。例えば、「本会議に出席した人のみで資料を共有する」といった使い方が可能だ。安氏は、「個々のアプリだけを見れば、同じような機能を提供するサービスは存在します。しかし、ビジネスで利用するのであれば、セキュリティはもちろん、アプリどうしの連携も考慮しなければなりません。例えば、一般的な無償のIM(Instant Messaging)アプリは、セキュリティ機能が十分でなかったり、チャットログを記録する機能が備わっていなかったりします。一方、われわれが提供するIMアプリの『DirectCloud-TALK』は、こうした管理機能を包含しています。また、送受信はすべてSSL(Secure Sockets Layer)経由の暗号化通信で行われます。さらに、やり取りしたテキストデータをファイルに保存して議事録にしたり、DirectCloud-BOXで送信したりといった、他のアプリの連携もスムーズなのです」と説明する。○充実のセキュリティ機能企業のデジタル資産をセキュアにクラウド化してビジネスに活用する。それをいちばん具現化したサービスが、「DirectCloud-GATE」だろう。これは、社内にあるFTP/SAMBA/NASといったサーバに格納されているデジタル資産をクラウド化し、外部ネットワークからのセキュアなアクセスを実現するものだ。なお、「DirectCloud-BOX」では、社員個人が持ち込んだデバイスの利用を制限するデバイス制限、IPアドレス制限、ネットワーク制限などアクセス制御機能が標準装備されている。また、エンドポイントとサーバー間のデータ通信にSSLを採用(256ビット)し、サーバーにデータを保存する際には、「AES-256暗号化方式」を採用している。もう1つ、セキュリティ機能で特筆すべきは、管理者機能の充実である。「Control Center」では、ユーザーやデバイスの利用状況をひと目で把握するダッシュボードをはじめ、ユーザログイン/ファイル送信履歴のほか、ユーザーが作成したファイルリンク履歴を参照する機能を提供している。また、ユーザーの追加や管理者が特定ユーザーのアクセスを強制的に無効にする機能、さらにグループごとに「リンク作成(転送)」や「フォルダ作成」の権限を付与する権限管理機能なども備わっている。安氏は、「日本にクラウドサービスが広がって約10年になりますが、『セキュリティに対する懸念』などから多くの企業は財務・会計システムをはじめとするデジタル資産のクラウド環境への移行に二の足を踏んでいる。」ジランソフトは、セキュアなクラウド・プラットフォームでお客様のデータ資産を守ると同時に、これらの資産をビジネスユースに最適な形で、最大限活用できるアプリを提供します」と力説する。なお、ジランソフトは、5月13日から15日まで東京ビッグサイトで開催される「第6回クラウドコンピューティングEXPO」で、「DirectCloud-BOX」を展示する。会場では、今回紹介した機能のデモンストレーションが行われる予定だ。DirectCloud-BOXには今回紹介した機能以外にも、便利な機能が多数搭載されている。ぜひ、この機会に直接体験してみてはいかがだろうか。
2015年05月07日20歳の誕生日を記念して発売された早見あかり初の写真集「Twenteen」の写真展が、東京・代官山の「GALLERY SPEAK FOR」にて開催されることがこのほど決定した。NHK 連続テレビ小説「マッサン」を始め、今年4月よりTBS「A-Studio」、ほかにもテレビ朝日「セカンド・ラブ」、映画『忘れないと誓ったぼくがいた』ではヒロイン役を務めるなど、各方面で活躍中の女優・早見さん。今年3月17日に迎えた20歳の誕生日を記念して、先日発売となった初の写真集「Twenteen」は、“大人でもない、子どもでもない。10代最後のかけがえのない瞬間”を詰め込んだ「今」の早見さんの素顔が満載の作品だ。夏は沖縄、冬は長野、それぞれ大自然の中で、少女のようなあどけなさ残るナチュラルな表情や、一変して大人の女性を感じさせるクールで凛とした表情など、20歳目前等身大の彼女のリアルな姿が映し出されている。今回開催が決定した写真展「木寺紀雄 しろとあかりといろ」は、「Twenteen」の撮影を手掛けたフォトグラファー木寺紀雄氏による写真集のカットはもちろん、沖縄と長野の撮影旅行中に撮影された多くの未公開のカットを含む大小サイズで約40点オリジナルプリントが展示される。木寺氏は、数多くの広告写真やCM、エディトリアルを手がけ、ファッション、旅、インテリアなどあらゆるジャンルで活躍中のフォトグラファー。これまでスウェーデンの陶芸家、リサ・ラーソンなどクリエイターとのコラボレーションやドキュメンタリー作品などの発表など行ってきた彼が、今回の様な女優とのコラボレーション、女性のポートレートのみの写真展を実施するとのは初の機会となる。また、写真展開催決定を記念して、6月6日(土)には木寺氏によるギャラリートークが決定。「Twenteen」の編集をつとめた上田智子氏を迎え、撮影秘話や作品完成に至るまでの製作秘話、また本展実施にあたっての思いやエピソードなど貴重な話が飛び出すことが期待される。写真集「Twenteen」は発売中。写真展「木寺紀雄しろとあかりといろ」は6月5日(金)~17日(水)、「GALLERY SPEAK FOR」にて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年05月01日サカイ(sacai)は28日、ブランド初の作品集『SACAI:A to Z』を発刊する。この本は単なる作品集やアーカイブという形態にとどまらず、理念や考え方といったブランドの裏側を伝えるために制作された。紙面は人々を“驚かす”ことを意味する「Astonish」にはじまり、「Brand」、「Creation」というようにアルファベット順に並んだテーマ別に構成。アーカイブやショーの風景など200点を超える写真が収録されており、ファッションに斬新なアプローチを開発するデザイナー、阿部千登勢の製作プロセスが明らかにされている。更に、巻頭ではファッション評論家のサラ・モーア(Sarah Mower)をはじめ、ファッションジャーナリストやブランドを取り巻く人々によるエッセイを収録。アルファベットの“V”にちなんだ「Voice」でも、『Teen Vogue』の編集長Amy Astleyなど9人による、サカイについてのコメントが掲載された。なお、国内ではボックス付きのスペシャル版が、サカイ青山店、及びドーバーストリートマーケットで販売される。【書籍情報】「SACAI:A to Z」著者:Sarah Mower、Sarah Andelman、Tim Blanks、Angelo Flaccavento出版社:Rizzoli New York言語:英語装丁:ハードカバー/232ページ/8インチ1/2×11インチ発刊:2015年価格:75ドル発売:アメリカ、イギリス、カナダ、日本
2015年04月17日女優の綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが4姉妹を演じる是枝裕和監督映画『海街diary』(6月13日公開)が、5月22日に写真集として青幻舎より発売されることが決定した。写真集のタイトルは映画と同じく『海街diary』(104ページ、3,200円/税別)。前作『そして父になる』に引き続き、写真家の瀧本幹也氏が撮影監督を務めた。内容は、映画を撮影する過程で瀧本氏によって記録された写真で構成され、映画同様、4姉妹のみずみずしい演技と鎌倉の四季折々の美しい風景が織りなす時間が、余すところなく収められている。さらに、家の縁側で昼寝をする4姉妹の姿や、長女・幸が四女・すずの髪を切る様子など、映画にはないシーンも収録。本当の姉妹のように日常を送る4人の姿が映し出されている。また、ハードカバーには、この写真集のために染められた"海街カラー"の布を使用。ブックデザインは、本作でアートディレクターを務めている森本千絵氏が手がけた。本作は漫画家・吉田秋生が漫画雑誌『月刊フラワーズ』(小学館)で2006年8月号から不定期連載中の同名漫画を原作に、昨年の第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受けた『そして父になる』以来の新作となる是枝監督がメガホンを取った作品。鎌倉の祖母が残した家を舞台に、"異母妹"を加えた4姉妹のリアルな家族の絆を描く。(c)2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ
2015年04月15日キヤノンは、デジタル一眼レフカメラ「EOS 7D Mark II」「EOS 70D」購入者を対象に、「一眼レフで写真+動画キャンペーン」を実施している。期間は2015年6月30日まで。2015年6月30日までに「EOS 7D Mark II」または「EOS 70D」を購入したユーザーが対象のキャンペーン。対象商品の購入後にWebフォームから申し込むと、グラスバレーのムービー編集ソフトウェア「EDIUS Neo 3.5」のダウンロードサイトURLと製品シリアル番号が贈られる。申し込みは7月10日まで受け付ける。対象商品はEOS 7D Mark IIのボディー、EF-S18-135 IS STMレンズキット、EF24-70L IS USM レンズキット。EOS 70Dのボディー、EF-S18-55 IS STM レンズキット、EF-S18-135 IS STM レンズキット、ダブルズームキット。「EDIUS Neo 3.5」は世界中の放送局や映画制作で採用されている「EDIUS」の独自技術や高画質エンジンを継承したムービー編集ソフトウェア。対応OSはWindows 7(SP1) / 8 / 8.1。
2015年04月15日写真展「蜷川実花 展 桜 at 代官山 芦屋書店」が4月8日から26日まで、代官山の蔦屋書店にあるギャラリースペースで開催される。同展では11年に発売された写真集『桜』の掲載作品を中心に、蜷川実花の“桜”シリーズを展示。彼女が1週間の間に2,500回ものシャッターを切ったという、様々な姿の桜が紹介される。なお、この本のあとがきで、蜷川は「2011年3月、今年の桜を撮りたかった。私が私であるために、自分で自分を支えるために」と当時の気持ちを語っている。会場ではこれらの作品の他、蜷川の写真集『Baby Blue Sky.』のスペシャルプリントやサイン入り写真集などを販売。自らがディレクションを手掛けるファッションブランド「M/mika ninagawa」の雑貨なども取り扱われる予定だ。【イベント情報】蜷川実花 展 桜 at 代官山 芦屋書店会場:代官山 蔦屋書店2号館1階ギャラリースペース住所:東京都渋谷区猿楽町17-5会期:4月8日から26日まで時間:7:00から翌2:00まで
2015年04月02日凸版印刷は3月27日、デジタルサイネージを活用し、バーチャル試着の体験や同データ・写真の提供が可能なパッケージサービスを、4月から本格的に開始すると発表した。第1弾として、日本初のファッションをテーマにした美術館となる「神戸ファッション美術館(兵庫県神戸市)」の常設展示として、4月18日(土)から導入される予定だ。同サービスは、専用のiPadアプリを用いて自分の写真を撮影し、着てみたい衣装を選ぶことにより、簡単に試着体験ができる「着せかえサイネージシステム」と、その体験画像をポストカードなどに出力できる「着せかえポストカードシステム」から構成する。今回採用された神戸ファッション美術館では、同館が所蔵する18世紀の宮廷衣装や現代ファッション、諸地域の民族衣装などから、凸版印刷が10点の衣装の撮影画像を制作。「着せかえサイネージシステム」を用いて、館内設置のデジタルサイネージで試着体験を行う。試着した画像は、画面に表示される二次元バーコードを読み取ることで、生活者自身の携帯電話やスマートフォンにデータとして保管できるだけでなく、「着せかえポストカードシステム」を用いて印刷し、持ち帰ることも可能だ。サービスの価格は250万円(税別)で、iPad用アプリ開発とサイネージ機器・PC・プリンターなどの基本機材が提供される。同社は今後、服飾業界のほか、博物館や美術館、イベント会場などに向け拡販し、2016年に約1億円の売上を目指す。
2015年03月30日国内外の5000冊の写真集、おいしいごはん、ワクワクできるイベントをときどき開催。3つの要素を持つ「写真集食堂 めぐたま」は、写真評論家の飯沢耕太郎さん、ごはん屋さんを営んでいたおかどめぐみこさん、コミュケーションアーティストのときたまさんの3人によるお店です。恵比寿駅西口から青山方面に徒歩7分。村井正さんが設計した箱型の建物は、柱がないエアロハウスという木造建築。内装はザ・ペニンシュラ東京の内装などを手がけた橋本夕紀夫さん、床の白いペンキで大胆に描かれた「いのちの樹」は、飯沢耕太郎さんによるものです。洋書を使って作ったライトは「写真集食堂 めぐたま」オリジナル、遊び心があります。テラス席のある店内、中央にはカウンターと厨房、入口には食品や生活雑貨、ときたまさんが発信するアート関連もの、壁一面に飯沢さん所蔵の貴重な初版本などを含む写真集5000冊が収められ、自由に閲覧できます。本は人の手に触れられるほど傷むものですが、飯沢さんはしまい込むことなくテープで修繕なさっているとうかがい、胸がいっぱいになりました。写真家、荒木経惟(のぶよし)さんが自費出版した作品「センチメンタルな旅」とても好きな1冊! 「写真集食堂 めぐたま」のもうひとつの魅力は、おかどめぐみこさんの旬の食材を使ったおいしい日本のおうちごはんやおやつをいただくことができること。和・洋・中なんでもあり、お母さんが作ってくれるような野菜たっぷりのお惣菜が並びます。この日のランチは一汁三菜の定食、ハムカツ、切干大根、さつまいも、菜の花の煮物、れんこんとセロリ、ブロッコリーの胡麻クリームサラダ、白菜の浅づけ、味噌汁、黒米入り玄米でした。人気のハムカツ。元気が出る青レモンの酵素ジュース。酵素ジュースは季節の材料を使って作っているので飲みきったらおしまいです。また、ときたまさんが担当で、アートやお料理にまつわる面白いイベントを開催しています。ランチは定食、オヤツ時間は江戸のお菓子を再現した糠ケーキを頬張りながら写真集を眺め、夜はお酒を飲みながら一品料理を楽しむことができます。写真好きの方はもちろん、お子さん連れのママさんや家族、誰をもやさしく迎えてくれる雰囲気…。「ただいまー」と帰りたくなる場所です。写真集食堂めぐたまtel.03-6805-1838東京都渋谷区東3-2-7-1F平日11:30~23:00(L.O22:00)土日祭日12:00~22:00(L.O21:30)月曜日定休(祭日の場合は、火曜定休) 公式サイト
2015年03月28日