「Lenny」について知りたいことや今話題の「Lenny」についての記事をチェック!
クリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)によるサンローラン(SAINT LAURENT)が、パリで2020年ウィンターコレクションショーを開催した。会場には、ベティ・カトルー(Betty Catroux)、シャーロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)、ラミ・マレック(Rami Malek)、レニー・クラビッツ(Lenny Kravitz)とゾーイ・クラビッツ(Zoë Kravitz)、BLACKPINKのロゼ、リリー・コリンズ(Lily Collins)、ヘイリー・ビーバーHailey Bieber)など豪華著名人が招かれた。Courtesy of Saint Laurent
2020年02月27日ファッションジャーナリストの野田達哉が今のメンズファッション、そして次の10年の流れを探る。2020年春夏メンズコレクション総括レポートvol.2は、ピッティ・ウオモ編。Credits to: AKAstudio - collectiveヘリテージとテクノロジーの融合を披露したジバンシィ毎シーズン、ロンドンとミラノの間に開催されるピッティ・ウオモ(PITTI IMMGINE UOMO)は第96回目の開催となり、6月12日から16日までの4日間、フィレンツェのフォルテッツァ・ダ・バッソで開催された。インターナショナル・トレード・フェア自体が世界的に難しい状況を迎える中での開催。欧州全体を覆う消費不振、ドイツ、中国などが経済政策にブレーキをかけたことによる減速傾向は誰しもが予測することだ。実際に日本をはじめとしたドイツ、アメリカ、英国、スペイン、また地元イタリアからのバイヤーの来場者は数パーセント減少した。その逆風のなかで大手バイヤーとプレスを同展に向かわせたのはスペシャルイベントの内容が大きい。今回はジバンシィ(GIVENCHY)が初めて単独のランウェイ形式で発表するメンズのファッションショーがその大きな役割を担った。会場となったフィレンツェの丘の上、ヴィラ・パルミエーリの広大な庭園で日没を待って行われるショー、その後のカクテルパーティーはファッションピープルたちをフィレンツェに向かわせる大きな目的として十分だ。そのジバンシィのメンズは、ピッティ・ウオモに出展するイタリアンクラシコのブランドと共通した次の10年に向けたアプローチを見せた。韓国の繊維メーカーによる超軽量ナイロンのボンディング加工によるアノラックや風をはらむゴシック調のカリグラフィーがプリントされたパーカー、オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)とのコラボスニーカーなど、テクノロジーに裏付けされた技術とブランドのヘリテージを提案するにはピッティ・ウオモというステージ以外はないというのは、高級メンズウエアに携わる関係者の共通した思いだろう。ジバンシィ2020年春夏メンズコレクションCredits to: Givenchyジバンシィ2020年春夏メンズコレクションCredits to: Givenchyジバンシィ2020年春夏メンズコレクションCredits to: Givenchy次のミラノを担うMSGMとマルコ・デ・ヴィツェンツォ地元イタリアのデザイナーではエムエスジーエム(MSGM)がピッティ・ウオモでは2回目となる凱旋ショー、マルコ・デ・ヴィチェンツォ(Marco de Vincenzo)が初のメンズコレクションを発表した。MSGMは体育館にデジタルサイネージのプールを作り、最新のメンズのマーケットトレンドを絶妙にサンプリングしたバイヤー評価の高いコレクション。MSGM 2020年春夏メンズコレクションCredits to: Giovanni GiannoniMSGM 2020年春夏メンズコレクションCredits to: Giovanni GiannoniMSGM 2020年春夏メンズコレクションCredits to: Vanni Bassetti元フェンディのアクセサリーのデザイナーだったマルコ・デ・ヴィチェンツォは既にミラノで高い評価を得ているウィメンズとのジョイントショー。美しいカッティングのテクニックにより独自の世界を見せた。超ハイウエストのリジッドデニムパンツ、ピンクのワイドパンツにトランスペアレントな同色シャツとシューズ、やわらかな素材使いなど、ストリートとは一線を画したイタリアのデザイナーらしいコレクションを提案した。マルコ・デ・ヴィツェンツォ2020年春夏コレクションCredits to: Giovanni Giannoniマルコ・デ・ヴィツェンツォ2020年春夏コレクションCredits to: Giovanni Giannoniさらにピッティ宮殿ではオリビエ・サイヤール監修により、ピッティ・ウオモの過去30年にわたる歴史を振り返る展示「A SHORT NOVEL ON MEN’S FASHION」を行い、ヨウジヤマモト、アンダーカバー、ホワイトマウンテニアリング、ヴィズヴィム、サルバムなどこのフィレンツェでショーを行ったブランドのコレクションが9月26日まで展示されている。A SHORT NOVEL ON MEN’S FASHIONの展示から© ADMIN Web展示されているアンダーカバーの2018-19年秋冬コレクションEC展開するスターリング・ルビーの新ブランドに見る現代アートの“価値”また、ラフ・シモンズがコラボしたことによりモードシーンで知られるようになったLAを拠点とする現代美術作家のスターリング・ルビー(Sterling Ruby)も、今回ピッティ・ウオモのゲストデザイナーとしてフィレンツェ郊外のヴィラで新ブランド「S.R. STUDIO. LA. CA.」を発表。会場にはオフ-ホワイトのヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)も姿を見せた。S.R. STUDIO. LA. CA. 2020年春夏コレクションCredits to: Vanni BassettiS.R. STUDIO. LA. CA.のショーに来場したヴァージル・アブローCredits to: Vanni Bassettiアートとファッションブランドのコラボは今では決して珍しくないが、作家自身がファッションブランドを立ち上げるというのは、まだまだレアケースだ。ピッティ・ウオモでは今年1月に中国系アメリカ人の起業家兼現代アーティストとして知られるジョン・クーン(JOHN KOON)がクリエイティブディレクターを務め、NYのストリート・グラフィティアーティストのハリフ・グズマン(Harif Guzman)を起用したアパレルブランド「ハキュラ」のショーを行ったが、それに続いてのゲストアーティストとなった。S.R. STUDIO. LA. CA. 2020年春夏コレクションCredits to: Giovanni GiannoniS.R. STUDIO. LA. CA. 2020年春夏コレクションCredits to: Giovanni GiannoniS.R. STUDIO. LA. CA. 2020年春夏コレクションCredits to: Giovanni Giannoniその「S.R. STUDIO. LA. CA.」のコレクションはさまざまな加工を施したデニムが中心。ブリーチ、オーバーダイ、熱転写プリント、ハンドペインティングにローゲージの手編みセーターなどアメリカのワークウエアをベースにしたアイテムをデフォルメし、オーバーサイズで再構築するというDIY的なストリート手法。ショー終了後、各国のECですぐに販売がスタートした。このシー・ナウ・バイ・ナウのスタイルは今後インディペンデントなブランドにとっての定石となるだろうが、ECバイヤーとリアル店舗のバイヤーたちの共存がトレードショーにどう影響を与えるのかは、このブランドがケーススタディになるのかもしれない。中国で暴動騒ぎになったユニクロとコラボしたKAWSは、日本ではよく知られたクリエイターのため“今更”という思いも強いのがファッション関係者の共通する思いだろうが、グラフィティーに代表されるストリートのアートカルチャーは、ハイブランドにとってまだまだ宝の山の存在だ。今シーズン、ディオールが大々的にコラボに起用したダニエル・アーシャムなど、現代美術市場に籍を置くアーティストを起用してのマーケティングは、これまでのモデルやセレブに変わる2020年代のファッションビジネスのベースとなる可能性をはらんでいる。それは「下がらない価値」がキーポイントだろう。トリはレニー・クラヴィッツ、地元ブティック90周年のファッションスペクタクル1年前のレポートで「フェス化するピッティ・ウオモ」という記事を書いたが、今回のピッティ・ウオモの公式イベントのトリとして最も大規模に行われたのが地元セレクトショップ、ルイザ・ヴィア・ローマ(LUISA VIA ROMA)の90周年イベントだ。ミケランジェロ広場に特設で設けられた会場には、一般にもチケットが販売され約3,500人が集まった。カール・ラガーフェルドからスタートしたショーはジョルジオ アルマーニ、グッチ、ディオール、フェンディ、ヴァレンティノ、トム ブラウン、バーバリー、マーク ジェイコブス、トム フォード、ヴェトモンなど約50ブランド、90ルックスが登場し、近年にないゴージャスさ。ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)、エヴァ・ハーツィゴヴァ(Eva Herzigova)、マリアカルラ・ボスコーノ(Mariacarla Boscono)、イリーナ・シェイク(Irina Shayk)といったトップモデルたちがそろうフィナーレは圧巻。スタイリングはカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)が手掛けた。ベラ・ハディッドイリーナ・シェイクジジ・ハディッドマリアカルラ・ボスコーノ景気低迷というニュースが空虚に感じるのは、イタリアブランドのパーティーでは毎度のことながら、セレクトショップの冠イベントがこの規模で行われるのがフィレンツェの魅力だ。ショー終了後にはレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)が約40分間の渾身のライブを行い、ランウェイステージをカメラマン席に向かって歌いながら歩いてくる姿はまさにピッティ・ウオモの出張フェス。1年前パリのグランパレでルイ・ヴィトンのランウェイをカニエ・ウエスト(Kanye West)とハグして涙しながら歩いたヴァージル・アブローが重なったが、トレードショーのフェス化も多様性のひとつの象徴かもしれない。レニー・クラヴィッツイタリアンのファッション界に光を与える中国の存在また、今回のゲストネーションとして本会場で11ブランドがエキジビションを発表した中国は、 各ブースで中国の若いクリエイターたちが積極的にバイヤーやプレスにアプローチする姿に活気がうかがえた、ストリートやオタクカルチャーに影響を受けた作風とともに、時間をかけたハンドメイドのテクニックは共通している。「GUEST NATION 2019 CHINA」ショーは中国出身のJun Zhouと、Yushan Liがデザインするプロナウンス(PRONOUNCE)が単独で開催。現在ミラノと上海をベースに活動し、それぞれロンドンカレッジ・オブ・ファッションとマランゴーニ、セントマーチンを卒業し2016年よりブランドデビューした。コレクションはモンゴルのハンドニット。ウォッシュ加工したデニム、メッシュ、フォトプリント、フェイクレザーなどを大胆にカットワークし、マオスーツ、手描きモチーフや中国のレリーフを思わせる素材などで騒々しくみえるクリエーションが、若々しいエネルギーを感じさせる。コンバースとコラボしたジャックパーセルもショーでは発表された。プロナウンス2020年春夏コレクションCredits to: Giovanni Giannoniプロナウンス2020年春夏コレクションCredits to: Giovanni Giannoniプロナウンス2020年春夏コレクションCredits to: Vanni BassettiEUの反対を押して中国の一帯一路の政策への正式な支持を表明したイタリア。今年6月にはフェンディ、プラダなどが上海でファッションショーを行い、中国の若いクリエイターたちを支援することで低迷する経済に活力を与えようとする意図は明快だ。その取り組みはイタリアのファッション業界にとって今のところ、新しい光として歓迎されているようだ。メンズファッション、次の10年の流れを探るvol.3を見るメンズファッション、次の10年の流れを探るvol.1へ戻るText by Tatsuya Noda
2019年07月12日滋賀最大の音楽イベント「イナズマロック フェス 2018」が2018年9月22日(土)から24日(月・休)までの3日間、滋賀県立琵琶湖博物館西隣の、烏丸半島芝生広場にて開催される。びわ湖の水質保全と地域振興を目的に、T.M.Revolutionの西川貴教が発起人としてスタートした「イナズマロック フェス」。2017年開催時は台風接近により2日目を中止したにも関わらず、「イナズマロック フェス 2016 リターンズ」を含めた2日間で全国から8万人を動員する大規模なイベントになった。2018年度は、西川貴教、T.M.Revolution、abingdon boys schoolをはじめ、ゴールデンボンバー、堂本剛ソロプロジェクト・ENDRECHERI、欅坂46、LUNA SEA、HY、和楽器バンド、BLUE ENCOUNT、04 Limited Sazabys、THE ORAL CIGARETTES、BiSH、Fear,and Loathing in Las Vegas、超特急らが出演。また、雷神ステージのパフォーマーとして、トレンディエンジェル、ひょっこりはん、アキラ100%、スーパーマラドーナ、ダイアンらお笑い芸人が出演する。【詳細】イナズマロック フェス 2018開催日:2018年9月22日(土)、9月23日(日)、9月24日(月・休)会場:滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場(滋賀県立琵琶湖博物館西隣 多目的広場)住所:滋賀県草津市下物町1091琵琶湖博物館西隣多目的広場開場/開演/終演:12:00/14:00/20:00 (各日とも予定) ※雨天決行(荒天の場合は中止)【出演アーティスト】■9月22日(土)<LIVE AREA・雷神STAGE>アーティスト:UVERworld/欅坂46/ゴールデンボンバー/西川 貴教/LUNA SEA/ROTTENGRAFFTY/和楽器バンド/Lenny code fiction (OPENING ACT)パフォーマー:コマンダンテ/霜降り明星/スーパーマラドーナ/トレンディエンジェル/ヒロシ/ミサイルマン<FREE AREA・風神STAGE>=LOVE/コアラモード./CIVILIAN SKUNK/Cellchrome/DUFF/東狂アルゴリズム/ハンブレッダーズ/ほのかりん/LAID BACK OCEAN/わーすた/ザ・モアイズユー (イナズマゲート 2017 supported by Eggs 準グランプリ)■9月23日(日)<LIVE AREA・雷神STAGE>アーティスト:abingdon boys school/THE ORAL CIGARETTES/超特急/NICO Touches the Walls/BiSH/Fear, and Loathing in Las Vegas/04 Limited Sazabys/Thinking Dogs (OPENING ACT)パフォーマー:アインシュタイン/じゅんいちダビッドソン/永野/ひょっこりはん/フースーヤ/U字工事<FREE AREA・風神STAGE>新しい学校のリーダーズ/あゆみくりかまき/lol/オメでたい頭でなにより/Xmas Eileen/CRAZY VODKA TONIC/砂糖ココアとHinawa銃/西沢幸奏/POT/魔法少女になり隊/reGretGirl■9月24日(月・休)<LIVE AREA・雷神STAGE>アーティスト:HY/ENDRECHERI/KEYTALK/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE/Sonar Pocket/T.M.Revolution/BLUE ENCOUNT/ベリーグッドマン (OPENING ACT)パフォーマー:アキナ/アキラ100%/浅越ゴエ/ダイアン/東京ダイナマイト/藤崎マーケット<FREE AREA・風神STAGE>Saucy Dog/the peggies/SpecialThanks/Chuning Candy/超能力戦士ドリアン/バニラビーンズ/Pulse Factory/Bentham/夢みるアドレセンス/レルエ【チケット】<チケットHP受付>受付期間:2018年7月30日(月)00:00~8月12日(日)23:59受付専用URL:受付方式:抽選枚数制限:1人4枚まで受付券種:22日券/23日券/24日券 各9,500円(税込)※ブロック指定、立見、入場整理番号付き、3歳以上有料。【問い合わせ先】キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888 (10:00~18:00)
2016年05月12日