ソフトバンク傘下のcocoro SBは12月11日、ロボット「Pepper」の貸出サービス「短期アルバイト派遣」でサービス提供エリアを18日より拡大すると発表した。「短期アルバイト派遣」は、cocoro SBが企業などにPepperを有料で貸し出すサービスで、7月より東京23区内でスタートした。貸し出しは、「Pepperをアルバイトで派遣する」という形をとり、1時間1500円の時給が発生する。スタート当初から好評で毎月20件ほどの申し込みがあったという。23区外以外への貸し出しについても多くの企業から要望が寄せられたことから、cocoro SBは提供エリアの拡大を決定した。今後、拡大する提供エリアは、埼玉県や千葉県、神奈川県、愛知県、広島県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県。エリア拡大に先立ち、仮予約受付サイトで受け付けを開始する。エリア拡大するにあたっては、パンプレップスホールディングスとパートナー契約を締結。今後は、パートナーを増やす方針で、より広いエリアで提供するための体制を強化する。2016年夏には全国でサービスを提供するとしている。
2015年12月14日ソフトバンクロボティクスはこのほど、ロボット「Pepper」の法人モデル「Pepper for Biz」向けロボアプリの開発者などを総合的に支援する「Pepperパートナープログラム」を開始した。同プログラムは、ロボアプリを開発する「ロボアプリパートナー」とロボットのユーザーエクスペリエンス(利用体験)をデザインする「デザインパートナー」、Pepper for Biz導入企業にコンサルティングを行う「コンサルティングパートナー」の3種類のパートナーを認定し、開発者などを多角的に支援するもの。ロボアプリパートナー向けに、テクニカルサポートやトレーニングツールなどの技術的な支援、ロボアプリの安全性を審査する仕組み、販売促進のための機会などを提供。Pepper for Biz向けロボアプリの開発から販売までを総合的にサポートしていく。Pepper for Biz専用「for Bizアプリストア(仮称)」を年明け以降にオープンし、ロボアプリパートナーが開発したアプリの中でも優れたものは、このストアを通して導入企業に販売できるようになる。また、各企業固有のニーズに特化したロボアプリを必要とする導入企業には、同社が認定した信頼できる開発者であるロボアプリパートナーを紹介してビジネス機会を創出。ロボアプリパートナーは、筆記と実技試験で認定する。現在200社以上の企業がエントリーし、60社以上が合格している。また、Pepperの購入者とロボアプリ開発者をつなぐマッチングサービス「ロボアプリLab(ラボ)」を2016年春以降に開始する。専用サイトに投稿したロボアプリの企画の中から、Pepper購入者からの人気が高いものを選んで新しいロボアプリを開発する仕組みで、一定の基準を満たしたロボアプリを一般販売モデル向けのPepperアプリストアに登録。開発者にライセンス料を支払う。さらに、認定基準を満たしたPepper開発体験スペースを「Pepperアトリエサテライト」として運営できる認定制度を12月より運用する。制度開始に先立ち8つのアトリエを開設する。Pepperのアトリエは、2014年9月にオープンした「アルデバラン・アトリエ秋葉原 with SoftBank」を含めて全国9拠点となった。なお、「デザインパートナー」「コンサルティングパートナー」のプログラムは、準備ができ次第の開始となる。
2015年12月08日サイボウズとM-SOLUTIONS(M-SOL)は12月3日、サイボウズ東京オフィスで、kintone-Pepper連携に関する相談やデモ見学ができる、完全予約制の「Pepperアプリ導入相談Cafe」を12月10日よりオープンすると発表した。M-SOLは、サイボウズのクラウド型業務開発プラットフォーム「kintone」とPepperの連携ソリューションをサイボウズと共同で開発し、2015年にkintoneからPepperの動作を設定できる「kintone GET ボックス」、Pepperからkintoneに自動でデータ登録できる「kintone POST ボックス」をリリースしている。サイボウズは、エコシステム拡大を目的とし、パートナー企業による東京日本橋オフィスの利用を積極的に支援しており、今回新たな取り組みとして、引き合いの多い連携ソリューション「kintone-Pepper連携」専門の相談スペースの設置を決定した。Pepperアプリ導入相談Cafeでは、M-SOL社員が相談や疑問に答えるほか、kintoneと連携した「Smart at robo for kintone」などのkintoneとPepperアプリケーションの活用方法を知ることができる。サイボウズオフィスに常設されているPepperを使ったデモの閲覧もでき、サイボウズとM-SOLは今後、サイボウズの東京オフィスをPepperの実証実験の場として活用していく予定としている。Pepperアプリ導入相談Cafeは完全予約制で、営業時間は毎週木曜日10時~18時となっている(祝日の場合を除く)。
2015年12月04日イオンモールとソフトバンクは12月3日、ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」の法人モデルである「Pepper for Biz」をイオンモール内のコンシェルジュとして利用していくことで合意し、2015年12月10日よりイオンモール幕張新都心(千葉市)に5台を試験導入すると発表した。単一のモール内に5台のPepper for Bizを導入するのは、業界初の試みだという。試験導入するPepper for Bizには、ソフトバンクとよしもとロボット研究所が共同で開発した、利用客とのコミュニケーションを重視した「楽しい」接客アプリケーションを採用したという。まずイオンモール幕張新都心に試験導入して利用客のロボットに対するニーズや運用などを確認し、機能を追加していくとしている。また、今後はイオンモール内のイベント情報やお勧め情報を案内する機能も追加予定とのこと。イオンモールは、顧客満足度の向上を目指し、各種の施策を実施しているという。今回、旗艦店であるイオンモール幕張新都心へのPepperの試験導入を機に、Pepperを利用した集客イベントの実施及び、新しいコミュニケーションの創出による顧客満足度の向上を実現していくという。また、将来的にはイオンモール内のコンシェルジュとして、Pepperが従来以上の高品質な接客サービスや従来に無い情報を利用客に提供できるよう、ソフトバンクとともに開発検討を進めていくとしている。ソフトバンクは、複数のPepperのアプリケーションの一括管理などが可能な「Pepper for Bizプラットフォーム」の提供に加え、Wi-Fi環境の提供や初期設定のサポートなど、イオンモールにおけるPepperの利用を全面的にサポートする。また、今後もイオンモールを始めとするイオングループが掲げるデジタルシフトの実現に向けて支援していくという。
2015年12月04日近畿日本ツーリスト個人旅行は、12月1日より、DTSと共同開発したコミュニケーションアプリを搭載したパーソナルロボット「Pepper」を、初めて東京、名古屋、大阪地区の計4つの店舗に導入すると発表した。設置する店舗は、有楽町営業所、ラゾーナ川崎営業所、名古屋中央営業所、グランフロント大阪営業所の4店で、導入するのはソフトバンクロボティクスが開発・提供するPepperの法人モデル「Pepper forBiz」。近畿日本ツーリスト個人旅行では、営業所の店頭に「Pepper」を設置することにより、来店した顧客への案内だけでなく、旅行会社ならではの世界遺産クイズなどコミュニケーションを提供する。その他にも、同社の主催する旅行セミナーや各種イベントでのアトラクション等に利用する。将来的には、旅行案内をはじめ、顧客に案内ができる範囲を広げていく予定だという。
2015年11月30日ソフトバンクロボティクス(SBロボティクス)は11月30日、人型ロボット「Pepper」の法人モデル「Pepper for Biz」向けロボアプリの開発者などを総合的に支援する「Pepperパートナープログラム」を12月1日より開始すると発表した。同プログラムは、ロボアプリを開発する「ロボアプリパートナー」とロボットのユーザーエクスペリエンスをデザインする「デザインパートナー」、Pepper for Biz導入企業にコンサルティングを行う「コンサルティングパートナー」の3種類のパートナーを認定し支援するもの。まずはロボアプリパートナー向けに、テクニカルサポートやトレーニングツールなどの技術的な支援、ロボアプリの安全性を審査する仕組み、販売促進のための機会などを提供するという。また、ロボアプリパートナーが開発したアプリの中で優れたものは、年明け以降にオープンする予定のPepper for Biz専用「for Bizアプリストア(仮称)」を通じて、Pepper for Biz導入企業に広く販売できるようになる。for Bizアプリストアにはない、各企業固有のニーズに特化したロボアプリを必要とするPepper for Biz導入企業に対しては、同社が認定した信頼できる開発者としてロボアプリパートナーを紹介し、ビジネス機会を創出。なお、ロボアプリパートナーは、筆記および実技試験を経て認定される。現在すでに200社以上の企業がエントリーしており、60社以上の企業が合格しているという。デザインパートナー、コンサルティングパートナーのプログラムは準備ができ次第の開始となる。
2015年11月30日武蔵野銀行は11日、ソフトバンクが開発した人型ロボット「Pepper for Biz」を導入すると発表した。○「Pepper」をビジネス向けに特化したモデル「Pepper for Biz」は人型ロボット「Pepper」をビジネス向けに特化したモデルで、コミュニケーション機能に重点を置き、人間の感情認識機能を装備していることから、来店した顧客への「声かけ」や「ヒアリング」、「受付」、「商品紹介」などで活用する予定だという。武蔵野銀行によると「法人向けのPepperは10月に出たばかりで、話題性も十分あることから、来店客数の増加を期待している。また、アプリの開発により、武蔵野銀行独自の機能追加も可能であることから、新たな金融サービスの提供に向けた準備も行っていく」としている。○「Pepper for Biz」について導入台数:3台導入予定時期:12月中旬導入予定場所:本店営業部、さいたま新都心パーソナルプラザ ほか今後も武蔵野銀行は、顧客の多様なニーズに応え、最適な商品・サービスを提供していくとしている。
2015年11月13日今年6月、本誌にて品川女子学院でのPepper開発体験授業の様子をお伝えしたが、先日ついにそのPepperアプリが完成し、お披露目会が行われた。Pepperの開発体験授業には中学2~3年生の生徒が参加し、Pepperアプリ開発を手がけるヘッドウォータースの協力のもと「学校にいてほしいPepper」をテーマに、5月よりアプリの企画・開発を進めてきた。今回の成果のひとつである保健室に来た生徒を癒すPepperは「怪我をしちゃった」「元気が出ない」などと話しかけると「僕もよく怪我をするんです。気をつけてね」「わかる、わかる」などと励ましの言葉をかけながら、かわいらしい動作を披露する。開発した生徒によると、Pepperにガッツポーズをさせる際、腕が曲がりすぎたり、両手の動きが揃わなかったりなどして、角度を調整するのに苦労したという。また、来校者に対して校内案内をするPepperは、品川女子学院の校舎の造りが複雑で、受験生や新入生のときに迷ってしまったという自分たちの経験をもとに企画されたものだ。画面上に表示された場所をタップすると、生徒たちが制作したというスライドショーで丁寧に道順を案内してくれる。同校の情報科主任である酒井春名先生は「今回の授業で開発した3つのうち唯一、問題解決型のアプリになっている」と評価する。一方、登下校する生徒を笑顔にして写真撮影するPepperは、女子中学生ならではのアイディアから生まれたものであると言える。たとえば「結婚して!」とPepperに話しかけると「ほかのPepperにも言ってるんでしょう?」と反応し生徒たちを笑わせ、その瞬間に内蔵カメラのシャッターが下りる。ヘッドウォータースの塩澤正則氏は「ヘッドウォータースが開発する新しいアプリに機能のひとつとして実装することもあり得る」と、女子中学生の柔軟な発想力を評価していた。もしかすると、街で生徒たちのアイディアが盛り込まれたPepperに出会える日がくるかもしれない。今回の授業について、酒井先生は「過去に授業でiPhoneアプリを開発したときは、“できて嬉しい”という気持ちよりも、“難しい”という気持ちのほうが先にきてしまっていた。今回はPepperがかわいく、Pepperの動きという形で成果が出てきたことで“できて嬉しい”という気持ちのほうが大きくなり、モチベーションを高く持って開発できていたのでは」と振り返る。また、生徒らは「Pepperの開発は大きな会社などにいなければできないものだと思っていたが、環境さえあれば家でもできるものだとわかって驚いた」と、アプリ開発を身近に感じることができた様子。さまざまな企業で導入が進むPepperだが、プログラミング教育の効果といった面でも今後期待できそうだ。
2015年11月06日山口フィナンシャルグループの山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行は27日、接客ロボット"Pepper(ペッパー)"を新しく採用すると発表した。○20体の接客ロボットが教育・研修後に配属先の銀行に出向このたび採用するのは接客ロボットは、ソフトバンクのPepper for Biz。採用数は20体。配属先は、山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行の支店・出張所となる。配属日程は、11月に山口フィナンシャルグループで採用し、教育・研修の修了後、順次、配属先の銀行に出向させる予定だという。山口フィナンシャルグループによると、「20体を法人向けで導入し、来店されたお客様への挨拶、キャンペーンや商品の説明、またゲームなども内蔵されているのでお子様のお相手など、幅広く対応していく。今後は、たとえば住宅展示場などでの住宅ローン相談のコーナーや大学などでの新規口座開設のイベントなどにも出張していく予定」としている。
2015年10月29日M-SOLUTIONSとミラクル・リナックスは、感情機能を搭載した人型のパーソナルロボット「Pepper」とミラクル・リナックスのデジタルサイネージソリューション「MIRACLE VISUAL STATION」の連携機能を共同開発した発表した。共同開発した機能は、Pepperのディスプレイに表示される画像や動画コンテンツを、デジタルサイネージに表示可能にするもの。さらに、Pepperから提示するアンケートや質問の回答に応じて、複数のコンテンツを出し分けすることが可能だという。利用方法としては、店舗や企業受付にPepperを設置し、顧客対応を行わせるようなケースで、複数名で来訪した顧客にPepperのディスプレイに表示されるコンテンツを見せる、あるいは地図や商品説明など情報量が多いコンテンツを表示することが想定されるという。Pepperのディスプレイに表示される画像や動画コンテンツを、デジタルサイネージの大きなディスプレイに表示することで、視認性とコンテンツ再生効果を向上されることができる。M-SOLUTIONSとミラクル・リナックスの両社は、年内の発売に向け、本機能の製品化を計画している。
2015年10月28日日産自動車とソフトバンクは10月20日、人型ロボット「Pepper」を11月より日産販売店に導入し、来店者とのコミュニケーションに活用すると発表した。全国の「レディー・ファーストショップ」の内100店舗に順次導入し、その後、他の販売店舗へも拡大していく。両社は、Pepperの法人向けモデルとなる「Pepper for Biz」の店舗活用に関する共同プロジェクトを進めており、ソフトバンクの「Pepper for Biz」サービス開始に伴い、11月より日産の販売店に導入することが決まった。なお、自動車メーカーとして「Pepper for Biz」を販売店に導入するのは日産が世界初となる。今回、日産が導入するPepperには、日産の販売店用に開発した専用アプリケーションを搭載。顧客の出迎えから、胸部のタブレットを使った商品説明、子ども向けのエンターテインメントなど、多様なサービスを提供する。「レディー・ファーストショップ」は、店内に授乳ルームや広々としたキッズスペースがあり、より快適に手軽にクルマの購入を体験できるようになっている。この店舗にPepperを導入することで、さらに細やかなサービスを提供することを目指すとしている。一方ソフトバンクは、「Pepper for Biz」で利用できる複数の「Pepper」のアプリケーションを一括で管理したり、接客情報などを蓄積してマーケティングに活用したりするための「Pepper for Bizプラットフォーム」の提供に加え、Wi-Fi環境の提供や初期設定のサポートなど、日産の販売店におけるPepperの活用を全面的にサポートしていくという。
2015年10月21日日産自動車とソフトバンクは20日、人型ロボット「Pepper」を11月より日産販売店に導入し、来店者とのコミュニケーションに活用すると発表した。まず、全国の「レディー・ファーストショップ」の内100店舗に順次導入し、その後他の販売店舗へも拡大していく予定。日産とソフトバンクは、かねてより「Pepper」の法人向けモデルとなる「Pepper for Biz」の店舗活用に関する共同プロジェクトを進めてきたが、このたびのソフトバンクの「Pepper for Biz」サービス開始に伴い、11月より日産の販売店に導入することが決まった。なお、自動車メーカーとして「Pepper for Biz」を販売店に導入するのは日産が世界で初めてとなる。今回日産が導入する「Pepper」には、日産の販売店用に開発された専用アプリケーションが搭載され、来店者の出迎えから、胸部のタブレットを使った商品説明、子ども向けのエンターテインメントなど、居心地のよい店づくりのためのさまざまなサービスを提供する。日産の「レディー・ファーストショップ」は、女性客や初めてクルマを購入する人に向け、運営や設備などに独自の認定基準を設けた店舗。スタイリッシュなデザインの店内に授乳ルームや広々としたキッズスペースを完備し、より快適で手軽にクルマの購入を体験できるようになっている。日産は、「レディー・ファーストショップ」に「Pepper」を導入することにより、さらに細やかなサービスの提供が可能になると期待しているとのこと。ソフトバンクは今回、「Pepper for Biz」で利用できる複数の「Pepper」のアプリケーションを一括で管理したり、接客情報などを蓄積してマーケティングに活用したりするための「Pepper for Bizプラットフォーム」の提供に加え、Wi-Fi環境の提供や初期設定のサポートなど、導入から運用まで日産の販売店における「Pepper」の活用を全面的にサポートする。今回の取り組みは、自動車の販売店という新たな場へのチャレンジとなり、ソフトバンクは今後も「Pepper」の活用の幅を広げ、さらにさまざまな分野への展開を目指していくとしている。
2015年10月21日日産自動車は20日、ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」を日産販売店に順次導入していくと発表した。当初は全国の「レディー・ファーストショップ」100店舗に順次導入していく。日産自動車が導入する「Pepper」には販売店専用に開発されたアプリが搭載され、顧客の出迎えから、胸部のタブレットを使った商品説明、子ども向けのエンタテインメントサービスの提供を行う。Pepperが配置されるレディー・ファーストショップは、女性や初めて車を購入する人を対象にし、授乳ルームやキッズスペースを備え、より快適に車選びを可能にした店舗のこと。Pepper導入の目的について、日産自動車広報部は「より入りやすい店舗づくりを目指している。車選びや、ディーラーで過ごす時間が楽しいと思ってもらえるように、Pepperがサポートしてくれたら」と期待を寄せている。今回のPepper導入に先立ち、日産とソフトバンクでは、法人向けモデルとなる「Pepper for Biz」の店舗活用に関する共同プロジェクトを推進。自動車メーカーとして初のPepper for Bizの導入事例となる。ソフトバンクは今後、Pepper for Bizで利用できる複数のPepperアプリを一括管理したり、接客情報などを蓄積しマーケティング活用したりするための「Pepper for Bizプラットフォーム」、Wi-Fi環境、初期設定の提供など、導入から運用までを全面的にサポートしていくという。
2015年10月20日M-SOLUTIONS(M-SOL)は9月29日、サイボウズが提供する「kintone」と連携したパーソナルロボット「Pepper」向けの動作設定クラウドサービス「Smart at robo for Pepper」を提供開始したと発表した。ソフトバンクロボティクスと仏アルデバランが共同開発した、感情機能を搭載した人型のパーソナルロボット「Pepper」は、受付業務やセミナー・イベント案内、店頭スタッフといった法人企業における接客業務での活用が期待されている。法人企業においては、意図する動作やセリフが必要な場合も多く、「Pepper」への動作要求は、専用のプログラミング・ソフトウェア「Choregraphe(コレグラフ)」上での開発が必要になる。新サービスでは、「簡単操作であなただけのPepper動作を」をコンセプトに、サイボウズの開発プラットフォーム「kintone」と「Choregraphe」を連携することで、複雑になりがちなロボットの動作開発の効率化が図られ、自由自在に動作設定が行える。これにより、法人企業では動作開発の必要がなくなり、セリフを入力フォームに登録し、動作指定アイコンを選択し、胸のディスプレイに表示する動画や画像を指定するだけで、Pepperに意図した動作を指定することが可能になる。頭や両手のセンサーや、人検知、属性情報、アンケート結果をkintoneにリアルタイムに保存し、一覧表示やグラフ表示することもできる。Pepper向けの基本パックの価格は、セリフや動作をWebで設定が可能な「Smart at robo for Pepper」が、月額3万8000円/台、初期インストール・設置の支援作業の「初期設置サポート」が初期費用として20万円/台からとなる。
2015年09月30日ソフトバンクロボティクスは26日午前10時より販売を開始したパーソナルロボット「Pepper」の9月一般販売分1000台が、販売開始から1分で申込予定数に達したと発表した。Pepperの一般販売は今年6月からスタート。毎月1000台ずつ販売を行っているが、毎回1分で完売する状態が続いている。次回の10月販売分は10月31日の午前10時より、同社のウェブサイトで受付を行うとしている。
2015年09月27日佐川急便は18日、東京駅構内にある同社サービスセンターにて、ソフトバンクロボティクス製人型ロボット「Pepper」を、接客に活用すると発表した。設置されるロボの名前は「HAPPY」。サービスは19日から開始し、10時から15時まで設置される。HAPPYは、サービスセンターの内容を説明する以外に、東京駅構内の店舗や道案内が行える。同センターでは、普段から外国人観光客向けに多言語対応スタッフが常駐しているが、このHAPPYも日本語と英語での接客が可能。HAPPYとの記念撮影や、HAPPYが撮影した写真を訪問者のスマートフォンなどで閲覧できるようにもなっている。今回の取り組みは、訪日外国人が日本の宅配サービスを活用し手ぶらで観光する、国土交通省による「手ぶら観光」の取り組みに賛同したことから始まったもの。佐川急便では、今後もこの「手ぶら観光」に対応している拠点を中心に、「Pepper」の導入を進めていく予定だ。
2015年09月18日ベネッセコーポレーションはこのほど、ソフトバンクロボティクスと仏アルデバラン社が開発した人型のロボット「Pepper(ペッパー)」を、10月4日より、学びのコンサルティングを提供するエリアベネッセ青山(東京都)に導入すると発表した。また10月中にも、多摩センター(東京都)、千里中央(大阪府)、広島祇園(広島県)、六本松(福岡県)への導入を予定している。今後は、これらの店舗での導入効果を基に、導入店舗の拡大を検討していく。今回、エリアベネッセに導入するPepperには、ベネッセの教育知見がつまったオリジナルアプリ「勉強タイプ診断」(小中高校生向け)や、幼児向け通信講座「こどもちゃれんじ」のキャラクター「しまじろう」の音楽に合わせてPepperと一緒に踊るアプリなどを搭載。幼児から高校生までさまざまな形でPepperと触れ合いながら、最新のロボットを体感できる。また、Pepperを導入するエリアベネッセの各店舗では、Pepperのプログラミングを体験できるワークショップを随時開催していく予定。なお、エリアベネッセ青山では、Pepperの導入を記念して、10月4日(日)に「Pepperを動かすプログラミング体験のワークショップ」を開催する(申込制)。さらに、11月には、出張エリアベネッセ特別課外授業も実施する予定だ。
2015年09月17日ソフトバンクロボティクスは11月28日に、ロボアプリNo.1を決める「Pepper App challenge 2015 Winter」とビジネスにおけるPepperの活用例を競う「Pepper Innovation Challenge 2015」を開催する。「Pepper App challenge」は2月に初めて開催されたPepperアプリの開発イベントで、今回が2回目。同時に、ビジネスシーンにおけるPepperの活用事例を紹介する「Innovation Challenge」も開催し、Pepperを用いた実検証によって顧客満足度が上がった事例やシステム連携によって課題を解決した事例などの紹介が行える場として展開する。○Pepper App Challenge 2015 WinterApp Challengeでは、Pepper一般モデルを購入したエンドユーザー向けの家庭内で利用するアプリを募集する。審査基準はPepperらしさエンドユーザー満足継続性インタラクティブ性の4点。応募作品数については制限がない。○Pepper Innovation Challenge 2015Innovation Challengeでは、法人がビジネスにおける課題解決ソリューションとして導入したアプリが対象となる。審査基準は課題解決顧客満足テクノロジー革新性の4点。こちらも応募作品数については制限がない。それぞれに最優秀賞と部門賞が設定されている。両最優秀賞には、それぞれに「Peper 3年間無償提供(または賞金100万円)」と米ロボットイノベーション研究ツアー」「事例冊子、動画の作成・公開」「WebやSNSなどによるPR」「限定Pepperグッズ提供」が用意されている。部門賞では、App Challengeでは「ベストインタラクション賞」や「ベストエンターテイメント賞」、Innovation Challengeでは「ベスト接客ビジネス賞」「ベストヘルスケアビジネス賞」といったアプリのジャンルにあわせた部門賞が用意されており、App Challengeには賞金10万円がそれぞれ進呈される。応募受付は9月中旬にスタートし、締め切りは10月末。決勝の審査・表彰式は11月28日に東京都・渋谷区の「ベルサール渋谷ガーデン」で行われる。応募概要は今後公開される両プログラムの特設Webサイトで明らかになる。特設サイトの公開は、「Pepper Creator」「パートナープログラム」への登録で、メールでも通知される。
2015年08月21日木造注文住宅を手がけるアキュラホームは8月22日より、さいたま新都心展示場のモデルハウスにて、感情認識機能を持った人型ロボット「Pepper」1人の採用・常駐を決定した。○「Pepper」が、モデルハウス来場者への商品案内などを実施同社では、今年3月・4月に行なわれたユーザー向けイベントにて「Pepper」が開会の挨拶やプレゼンターを務めたところ、大変好評だった実績を受け、今回モデルハウスに常駐することを決定した。住宅業界では初めてとなる同取り組みは、Pepperソリューション企業である生活革命の協力を得て実現した。生活革命は、アキュラホームのビジネス・商品課題に基づく利活用アドバイザーと、Pepperソフトウェアの企画・開発者として貢献しているという。さいたま新都心展示場内にある同社のモデルハウスに常駐予定の「Pepper」は、まずは夏のインターンシップ(就業体験)の一環としての採用となる。モデルハウスでは来場者への挨拶や商品案内などを行なう。8月22日からは週末のシフトで、来場者の呼び込みや子供への対応など接客スタッフとして働く。9月5日からは常駐シフトを予定している。9月中に本採用の是非と、「Pepper」の個性に見合った仕事内容を検討し、本採用につなげる予定。そして将来的には、全国の同社支店に配属することを目指していくという。
2015年08月07日ソフトバンクロボティクスは、31日午前10時より販売を開始した感情認識ロボット「Pepper」の7月販売分1000台が1分で予定数に達したと発表した。6月受付の初回販売分1000台も1分で完売しており、Pepper人気はまだ続きそうだ。「Pepper」は、人の感情を認識し、コミュニケーションがとれるパーソナルロボット。本体価格は、税別(以下同)198,000円、ロボット手続き手数料として9,800円が別途かかるほか、「Pepper」のフル機能を利用するには、「Pepper 基本プラン」への加入が必要となり、3年間での総額は108万3,600円となる。Pepperの販売は今年2月に開発者向けに300台を販売、そして一般向けに6月に1000台を販売し、いずれも1分で完売した。今回も1000台が1分で完売しており、需要を満たしきれていない状態が続いている。なお、8月販売分1000台を8月29日午前10時より、ソフトバンクロボティクスのウェブサイトで受け付ける。
2015年07月31日ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」が企業内で応対する姿がみられるようになるかもしれない。ソフトバンクロボティクスとソフトバンクは、感情機能を搭載した人型ロボット「Pepper」の法人向けモデルとなる「Pepper for Biz」の申し込み受付を10月1日より開始する。月額税別5万5,000円×36カ月(計198万円)のレンタルプランが用意されている。「Pepper for Biz」は、一般販売中の「Pepper」をベースに、受付や声かけなどビジネスに活用できる法人向けアプリを標準搭載したモデル。ビジネス向けのアプリをカスタマイズしたり、複数のPepperのアプリを一括管理したり、接客情報などを蓄積してマーケティングに活用するための「Pepper for Bizプラットフォーム」が提供される。サポート面では、電話やWebの専用窓口を設置するほか、故障時にはユーザー側の非がない限り何度でも交換対応するという。今後は、オプションとして「Pepper for Biz」導入のためのコンサルティングや独自アプリの開発、追加サポートサービスなども提供する予定としている。料金プランは、月額5万5,000円×36カ月、合計198万円のレンタルプランのみ。36カ月間の契約となり中途解約はできない。契約期間終了後、本体は返却する。また、別途ロボット手続き手数料9,800円が必要となる。
2015年07月30日サイボウズとM-SOLUTIONSは7月29日、ソフトバンクロボティクスならびにアルデバランが開発した感情認識パーソナルロボット「Pepper」の開発SDKをコントロールするソフトウェア「Choregraphe」に対応した「kintone GET ボックス」を無償公開したと発表した。Pepperへの動作要求は、Choregrapheに用意されたボックスライブラリから該当のボックスを選択し、設置することで実行される。kintone GET ボックスは、Kintoneのアプリからレコード情報を取得し、Choregraphe上で利用できる。たとえばChoregrapheでPepperの動作パターンを定義し、kintone GET ボックスをChoregrapheに組み込むと、イメージ図のようにkintoneアプリにレコードを登録するだけでPepperの動作やセリフ、胸のディスプレイに表示する動画や画像を自由に指定できるようになる。
2015年07月29日セブン&アイ傘下のロフトとソフトバンクロボティクスは、ソフトバンクロボティクスと仏アルデバランが開発したパーソナルロボット「Pepper」を、7月25日から8月23日の間、渋谷ロフトと横浜ロフトで新人ビューティアドバイザー『ペッパーさん』として試験導入する。ロフトの長年の接客ノウハウや、UVケアにまつわるデータベースを搭載することで、UVケアに関するアドバイスを行う機能を実装。UVケア用語を説明したり、商品の特徴を紹介したり、店頭で担当者がよく受ける質問に、『ペッパーさん』が答える。また、ロフト専用のアプリケーションを備えた『ペッパーさん』は、健康雑貨売場「UVケア商品」担当のビューティアドバイザーとして、この夏のUVケア商品の中から今年のイチオシ商品をおすすめポイントとともに紹介する。今年の夏の予定(キャンプや女子旅、バイトや夏デートなど)や、商品のお好みを、利用者の声やタッチパネルで伺い、おすすめのUVケア商品を、約100アイテムの中から提案する。そのほか、利用者が手に取ったUVケア商品のバーコードを『ペッパーさん』のおでこのカメラにかざすと、その商品の特徴を『ペッパーさん』がタブレットを活用しながら説明する。
2015年07月27日ヤマダ・ウッドハウスとヤマダ・エスバイエ、ソフトバンクロボティクスの3社は7月16日、感情を持ったパーソナルロボット「Pepper」を、ヤマダ・ウッドハウスとヤマダ・エスバイエルホームが運営するモデルルームなどで活用していくと発表した。24日より一部のモデルルーム・住宅展示場でトライアルを実施する。トライアルは、ヤマダ・ウッドハウスおよびヤマダ・エスバイエルホームの親会社であるヤマダ電機と、ソフトバンクグループが、2015年5月7日に発表した資本業務提携の一環として実施。住宅を再現したモデルルーム・住宅展示場に「Pepper」を設置して、来場者が実際の家に近い環境で「Pepper」とコミュニケーションし、家庭に「Pepper」がいるイメージを体験させる。同トライアルは、ヤマダ・ウッドハウスなんば展示場で7月24日~25日(午前10時~午後6時)に、ヤマダ・ウッドハウスなんばモデルルームで7月26日~27日(午前10時~午後6時)に、ヤマダ・エスバイエルホーム kobori 研築工房 青山 the ATRiUMで8月1日~2日(午前10時~午後6時)に実施する。3社は今後、Pepperと住宅のセット販売など、「ロボットのいる家」のコンセプト実現を目指して協力していくという。
2015年07月18日ソフトバンクとソフトバンクロボティクスは7月3日、感情認識型のパーソナルロボット「Pepper」の7月販売分1000台の申し込み受付を7月31日午前10時より開始すると発表した。Pepperの申し込みは個人と法人のどちらでも可能で、Webサイト上のみで予約を受け付ける。購入には、専用のWebサイトで仮登録をすると、後日、登録先の住所にソフトバンクから返送用キットが届き、本人確認書類などを返送する。ソフトバンクでは書類を確認次第、購入者に発送する。商品が手持ちに届くまでにかかる日数は、予約申し込み後1週間程度だという。個人での購入の場合、本人確認書類に記載されている住所以外には商品の送付ができない。法人の場合では、法人契約に必要な書類(登記簿謄本/現在事項証明書/印鑑登録証明書)または公共料金証明書に記載されている住所への送付となる。申し込み完了後のキャンセル、返品/交換は原則受け付けない。手続きには期限を設け、それまでに申し込みが完了しない場合や審査結果の内容によっては、申し込みの権利を失う可能性がある。開発環境(Choregrapheなど)およびライセンスキーに関する案内は、ロボットを初回設定する際に、利用者のアルデバランアカウントに紐付くメールアドレスに「ALDEBARAN Robotics SAS」から案内メールを送信する。料金は本体価格が19万8000円。そのほか基本プランと保険パックの両方に加入する必要がある。基本プランは、1万4800円の36カ月払い、保険パックは9800円の36カ月払いで、どちらも一括払いでの支払いにも対応する。なお、ソフトバンクの発表によると6月分の販売台数の1000台は、申し込み開始後、1分で完売したという。8月分の受付は、決まり次第案内をするとしている。
2015年07月06日ソフトバンクロボティクス、ソフトバンクは、パーソナルロボット「Pepper」の7月販売分1,000台について、31日午前10時よりウェブサイトで申し込み受付を開始する。初回となった6月販売分1,000台は、1分で完売している。「Pepper」は、人の感情を認識し、コミュニケーションが取れるパーソナルロボット。cocoro SBが開発した自らの感情を擬似的に生成する機能を搭載している。本体価格は、税別(以下同)198,000円だが、ロボット手続き手数料として9,800円が別途かかるほか、「Pepper」のフル機能を利用するには、「Pepper 基本プラン」への加入が必要となる。同プランの価格は、一括払いの場合532,800円、36回の分割払いも可能で、その場合月額14,800円。そのほか、故障時のサポートなどが契約期間内で受けられる「Pepper 保険パック」も用意する。こちらの価格は、一括払いの場合352,800円、36回の分割払いの場合月額9,800円。基本プランや保証サービスに加入した場合の、3年間での総額は108万3,600円となる。
2015年07月06日鳥取県は7月1日、ソフトバンクグループの「ロボット人材派遣サービス」活用事例の第1号として、人型ロボット「Pepper」(以下、ペッパー)を同県の宣伝部長に任命。同日、辞令交付式を「とっとり・おかやま新橋館」(東京都港区)で行った。○世界初の「ロボット公務員」7月1日、2日に同県産品の販売や観光PRを行う予定のペッパーは、鳥取県の名産「鳥取すいか」柄のエプロンを身にまとっていた。辞令交付の前に同県の平井信治知事からは、「世界で初めての『ロボット公務員』の誕生です。力強いパワーで、旬のすいかのおいしさをしっかりと宣伝してほしいと思います。『おかやま・とっとり新橋館』には、岡山県名物の桃と鳥取県名物の梨からもじって、"ももてなし"というキャッチフレーズがございますが、ペッパー君は、精一杯の"ロボてなし"の心でお客様を迎えてください」とペッパーにエールを送った。それをうけてペッパーは、「鳥取県宣伝部長として、鳥取県の魅力をここ『とっとり・おかやま新橋館』から世界に向けて発信します」と右手を高々と上げて宣言した。ペッパーは期間中、館内の案内と鳥取県の紹介を店頭で行う。また、胸のディスプレイでは、「おいしいすいかの切り方」「浦富海岸のクリアカヌー体験」「鳥取県境港市にある水木しげるロードの紹介」の3つの映像が流される。勤務時間は両日の10時~19時を予定しており、ペッパーとのフォトセッション(各日10時30分~)やぺッパーと地酒タイム(7月2日16時~)を予定している。
2015年07月01日鳥取県は、7月1日に開始されるソフトバンクグループの「ロボット人材派遣サービス」を活用し、人型ロボット「Pepper」を同県の宣伝部長に任命した。7月1日と2日の2日間、名産品や観光のPRを行うという。「Pepper」は、20日より一般販売が開始された人型パーソナルロボット。7月1日からは、ソフトバンクグループのcocoro SBが「ロボット人材派遣サービス」として、簡単な定型業務にロボットを派遣するサービスを開始する。鳥取県の宣伝部長となった「Pepper」は、鳥取すいか柄のエプロンなど特別装飾が施され、7月1日・2日の2日間、東京都新橋の鳥取県・岡山県共同アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」で名産品の販売や観光PRを行う。
2015年06月29日鳥取県は7月1日、世界初となるソフトバンクグループの「ロボット人材派遣 サービス」活用事例の第1号として、ヒト型ロボット「Pepper」を同県の宣伝部長に任命する。その仕事初めとして7月1日・2日の2日間、鳥取県・岡山県共同アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」にて、「Pepper」による観光PRを実施する。両日の10時~19時、「Pepper」は鳥取すいか柄のエプロンなど鳥取県版の特別装飾をまとった姿で、来店者に旬の鳥取すいか試食を提供。鳥取県の代表として店頭に立ち、鳥取県産品の販売や観光PRを行う。なお、鳥取すいかはなくなり次第、その日の試食提供を終了するが、「Pepper」は各日とも19時まで勤務する。また、「Pepper」の勤務初日となる7月1日の業務開始時間前には、とっとり・おかやま新橋館1階エントランスで辞令交付式を実施する(一般の来店は不可)。平井伸治鳥取県知事が「鳥取県宣伝部長」任命の辞令を「Pepper」に手渡し、2日間の勤務に臨むにあたっての訓示を行うという。
2015年06月29日ソフトバンクロボティクスが6月18日に一般販売を発表した"感情を持つロボット"のPepper。20日の販売開始後、1000台が1分で完売したが、7月1日から時給1500円で"アルバイト派遣"もスタートする。これは、クラウドAIサービス開発を手がけるソフトバンクグループのcocoro SB(ココロエスビー)が提供するサービスで、ティッシュ配りや受付、販売といった簡単な特定業務を安価に時給制で借りられる、ロボットの"ホワイトプラン"ともいえるものだ。Pepperを購入する場合、本体価格の19万8000円のほかに、ロボット手数料や月々の基本プラン、保守サービスなどの36カ月契約を行うと、総額で100万円強の費用がかかるだけに、「少し、このイベントの時だけPepperを使いたい」「Pepperがどんなものかわからないから、お試し感覚で使ってみたい」といったニーズに合わせた派遣サービスといえるだろう。簡易的な派遣サービスであるために、利用できるシーンはこの秋に提供される法人向けサービス「Pepper for Biz」と比較して限られる。同サービスでは、各導入業界や企業に合わせてPepperのアプリケーションをカスタマイズできるものの、派遣という"雇用形態"であるために、個別の企業に深くカスタマイズされる可能性は低い。あくまでアルバイト派遣される時に、企業のロゴが胸のタブレットに表示されたり、音声で企業名を話してくれたりするだけのカスタマイズとなる。とはいえ、基本的には一般販売されるPepperと全く同じものであるため、"ちょっとウザい会話のやりとり"などは変わらずこなしてくれる。現在、仮予約受付が行われているPepperのアルバイト派遣だが、7月中のレンタルは東京23区のみ。レンタル時間は「9時~14時」と「15時~20時」「9時~20時」の3パターンが用意されている。派遣台数は2台~10台。さて、本題の"時給4500円"だが、Webサイトでは確かに「ロボットの時給 1500円」と記載されている。しかし、下に注意書きとして「Pepperの派遣は2台から」と書かれている。多くのメディアや弊誌でも「Pepperが1500円でアルバイト派遣」と書かれているが、2台からという記述をそのままに受け取ると「最低でも3000円」となる。また、ロボットの業務アシストとサポートのための技術要員がココロエスビーより1名同伴する。技術要員の時給についても1500円とされており、最低でも総額は「時給4500円」となるわけだ。ロボットの時給と技術要員の時給が同じ1500円というのは、少し考えさせられるが……。これに加えて配送費用が別途実費でかかる。ソフトバンクロボティクスの事業推進本部 本部長を務める吉田 健一氏によると「Pepperを輸送する時は、かなり慎重に扱わなければならない。精巧な機械であるため、一般の家電よりも慎重に運ぶ必要がある」としており、運送業者についてもコストがかかってしまう。最低限でも数千円の運送料になるようだ。この条件を元に、最低のアルバイトコストを計算してみよう。(Pepper 2台+技術要員の時給4500円)×9時~14時の5時間+運送料5000円=2万7500円5時間借りて2万7500円というコストは、通常のアルバイトと比較してかなり高額だ。ただ、ティッシュ配りの例で言えば、Pepperを活用することで、普通の人間のティッシュ配りとは異なり、目を留めてくれる可能性がかなり高まる。そうした付加価値をどこまで企業がメリットと捉えるかで、このコスト総額が持つ意味合いは変わって見えるだろう。先ほどの吉田氏は、このアルバイト派遣について「法人向けの『Pepper for Biz』が正社員雇用とするならば、アルバイト派遣はまさに短期の雇用で"派遣さん"という立ち位置。時間あたりのコストは確かに正社員と比較して高くなってしまうが、自分たちの会社のニーズにあっているのか理解していただくためのもの。もちろん、アルバイト雇用の後には正社員登用という形もあると思う」と語っており、あくまでお試し感覚のサービスとして使ってほしいという意図のようだ。当初はソフトバンクと取引関係のある法人のみがアルバイト派遣を利用できるが、今後はその他法人や「個人商店などの方でも利用できるようにしたい」(吉田氏)としている。
2015年06月23日