色、形、硬さ…便でわかる「あなたの健康状態」をチェック!
「食べ物を食べる口から、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、そして肛門。便はそれらすべてを通り出てくるので、例えば胃から出血がある、腸のどこかにポリープができた、といったことによる何かしらのサインが“いつもと違う便”となって出てきます。しかし、日々自分の便の様子をチェックしている人はあまりいませんから、せっかく便が異変を知らせてくれても、見逃す人が多いです」
そのサインをキャッチするためにしたいのが、「観便」。字のごとく、便の観察、です。
「自分のいつもの便=『平便』が大体どういうものかを知っていれば、“あれ、今日はなんか違うかも?”と変化に気がつくことができます。便は食べ物の影響を受けやすいので、前の日に食べたものによって、“今日は黒いな”“今日は硬いな”といったことはよくありますし、飲み会続きのためにお腹がゆるくなっているのかも…といったことに気がつくこともあります。でも一方で、例えば黒い便が何日も続いたり、便が以前より細くなった、あるいは全部出しきれていない感じが続いている…ということがあった場合、消化器系の病気であることもゼロではありません。また、便に血が混じっているときは、大体の人が“痔かな?”と思うものですが、消化器のどこかから出血している可能性もあるんです。