しかしHPVに感染しても、ほとんどの場合、体の持つ免疫力のおかげで自然に消えてしまいます。感染者のうち、感染が持続するのは10%程度で、そのうちがんに進行するのは1~2%程度と言われています。
確かに、セックスを経験した年齢が早く、不特定多数の人とセックスをしている女性は、HPVに感染するリスクや感染が持続するリスクは高いと言えます。しかし、感染からがんに進行するリスクが高いとは言えません。セックスを一度でも経験したことがある女性なら誰でも子宮頸がんにかかるリスクがある、ということを覚えておきましょう。
●不特定多数との無防備な行為は性感染症のリスク大!
○STDになりやすい人となりにくい人の違い
ではSTDの場合は、セックスの経験回数が多いほどリスクが高まるのでしょうか。まず結論から言うと、セックスの回数が多いからと言って、必ずしもSTDにかかるリスクが高まるというわけではありません。
STDは、セックスを介してうつる病気の総称で、クラミジア感染症、梅毒、淋(りん)病、性器ヘルペス、尖圭コンジローム、HIV感染症(エイズ)などの種類があります。
病原体を持っている相手とセックスやオーラルセックスなどの性的接触を持つことで、感染・発症します。