そのため、不特定多数の相手とセックスしている人は感染のリスクが高まります。一方、病原体を持たない人同士が毎回同じ相手とだけセックスする場合は、回数に関わらず感染のリスクはありません。
○STDはコンドームで予防を
STDは、コンドームを使用することで、ある程度は感染を予防することができます。たとえ不特定多数の相手とセックスしていても、オーラルセックスのときも含め、毎回必ず正しい方法でコンドームを装着していれば、STDに感染する可能性は低いでしょう。逆にたった1回でも、病原体を持つ相手とコンドームをつけずにセックスすれば、感染する可能性は十分にあります。つまり、STDになりやすいのは「不特定多数の相手と無防備なセックスをする回数が多い人」であって、回数が多いだけでSTDになりやすいとは言えないのです。
若者が10代から自由に恋愛やセックスを楽しむ現代社会では、HPVやクラミジアなどのセックスでうつるウイルスに感染することは、決して珍しいことではありません。自分自身の男性経験が少なくても、パートナーが不特定多数の相手とセックスすれば、途端に感染リスクは高まります。
「自分には関係ない」なんて思わず、避妊やSTD予防、子宮頸がん検診などのリスク対策を心がけましょう。