ビューティ情報『拒食症に過食症……摂食障害を取り巻く現状と日本に求められる支援体制』

2016年6月14日 07:30

拒食症に過食症……摂食障害を取り巻く現状と日本に求められる支援体制

拒食症に過食症……摂食障害を取り巻く現状と日本に求められる支援体制

●治療者不足で症状が悪化し、死に至ってしまうケースも
摂食障害に苦しむ人やその家族をサポートすることなどを目的とした「日本摂食障害協会」の設立発表会がこのほど、東京都内で開催された。同発表会では、同協会の理事長である生野照子さんら有識者が登壇し、日本の摂食障害患者を取り巻く現状などについて講演した。

○国内の摂食障害患者は20万人を超えている可能性

摂食障害には、体重が異常に減る「拒食症」、いくら食べても満腹感が得られずに暴飲暴食や嘔吐(おうと)、下剤の乱用などを繰り返す「過食症」、そのほか中高年の男性に多い「過食性障害」の3種類があり、全世界で7,000万人に影響を及ぼしているとされている。日本での認知度も広まりつつあるが、正しい知識と理解の普及にはいたっていない。

大阪メンタルヘルス総合センターのセンター長も務める心療内科医の生野医師は「現在、日本国内には摂食障害を患っている人は2万人以上と言われてますが、実際には治療を受けていない、あるいは、治療を希望しても治療者不足で受けられない『潜在患者』を含めたら、約10倍の20万人を超えると言われています」と現状を説明する。

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