お風呂やタオルの共用、体調不良でも性感染症にかかるって本当?
また、感染リスクは高くはありませんが、お風呂場やプール、体液のついたタオルや下着から感染するケースもないとはいえません。
・HIV感染症(エイズ)
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染した状態をHIV感染症と呼び、これが進行すると、さまざまな重い症状を引き起こすエイズを発症します。HIVは、主に性行為により、粘膜や傷口から体内に入ることで感染します。ただ、精液や膣分泌液のほかに血液からも感染するため、感染者の血液に触れた場合や、注射器の使い回しなどでも感染する可能性がゼロではありません。
・毛ジラミ症
毛ジラミという2ミリほどの小さな虫が感染することで起こる病気で、感染すると、通常、陰毛の生えている部分を中心に体にかゆみが生じます。主な感染経路は性行為ですが、お風呂場、シーツやタオルから感染することもあります。
・膣トリコモナス感染症
トリコモナスという原虫に感染して起こる病気で、男性が感染しても自覚症状はほとんどありませんが、女性が感染すると、においの強いおりものが増えたり、外陰部や膣に強いかゆみを感じたりすることがあります。感染力が比較的強く、性行為のほかに、トイレやお風呂場でうつるケースも報告されています。