2016年11月24日 10:19
糖尿病予防は寝不足改善から? - 睡眠時間とソーダ摂取の不思議な関係
一方で、睡眠時間の長さとジュースやティー、ダイエット飲料の消費量には有意な差がなかった。この研究グループによると、「カフェインと糖分の両方が入った飲料を飲むこと」と「睡眠時間が短いこと」のどちらが原因で、どちらが結果かは不明だという。
だが、もしかするとこの両方が絡み合った姿が"正解"かもしれない。すなわち、睡眠時間が短いためカフェインと糖分の両方が入った飲料を飲むようになり、そのような飲料摂取の習慣化が早い時間帯の就寝の妨げになるという悪循環に陥っているのではないか――。研究者グループはこのように考えている。
「このデータは、睡眠を改善すればこの悪循環を断ち切り、糖分の摂取を抑えられることを示唆している」とプラザー氏は語る。研究グループが年齢や世帯所得、結婚歴、身体的活動レベル、睡眠障害の有無など要因を考慮に入れても、研究結果は変わらなかったとのこと。
今回の研究では、睡眠時間は自己申告なので、正確に把握できていない可能性もある。
「人々の睡眠習慣と飲み物の選択がどのように影響し合うのかを探るためには、より長期間の研究が必要だ」とプラザー氏は話している。※写真と本文は関係ありません
○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)