45歳で白髪染めをやめた。そして、自分の心が喜ぶ生き方を見つけた
■その美の常識は、自分の心を喜ばせているだろうか?
振り返ってみると、「こうあるべき」という美の常識をひとつ手放してみただけで、生き方そのものまで自由になった気がする。
たとえば、「仕事の場で目上の人と会うときにはジャケット着用」という暗黙の了解に沿って生きてきたけれど、とりあえずのジャケット姿よりも、相手のことを良く考えて選んだ装いのほうがはるかに敬意は伝わると、自信を持って言えるようになった。
「誰かがこう言っているから」という横並び意識がふっと芽生えた瞬間に、「本当にそうなのかな? それでいいのかな?」と自問自答する余裕が生まれた。
メイクもファッションも、流行や他人の目ばかりを意識して選ぶのではなく、自分の心が喜ぶ色や形を厳選する楽しさを味わっている。それはときに面倒くささも伴うけれど、そのこだわりがゲームのように心を躍らせることを知った。
人生100年時代と言われる今、現在48歳の私は、ちょうど後半戦の入り口に立ったところだ。
私の人生後半戦は、これまで以上に自由でカラフルになる予感がする。何より、前半戦で咲かせた花以上に、大きくて力強い、個性的な花を咲かせることができると信じている。