です。異物が体内に侵入するのを防ぐ「バリア」の役目を果たすのが皮膚。
ここでいう異物とは細菌はもちろん、ビタミンCやヒアルロン酸などの美容成分も含みます。実は美容成分の分子が小さいからといって、肌に必ず浸透するわけではありません。
角質層とその下の顆粒層の間で「障壁」となるよう、まるで金網に電流が流れるような形でバリアとなり、外から異物が侵入できないようになっています。
そもそも肌最大の役割は「体を守ること」。良いものとか悪いものという前に、バリアで外敵から細胞や血管、神経を守るいわば甲羅のようなもの。
そのため、そう簡単に通過はできず、美容成分を肌内部に届けるためには、バリアをクリアしなければなりません。
これをクリアするためにイオン導入で新たにイオンを送り込み、一時的にバリアを解放し成分を浸透させます。
子どもの頃に遊んだ磁石を思い出してください。同じ極同士を近づけると反発しましたよね。まさにこの作用です。
■イオン導入に適した成分とは
イオン導入でバリアを解放し、美容成分を押し込むと、肌内部まで届くことがわかりました。では、イオン導入を利用すれば、どんな美容成分でも肌の奥まで浸透させることができるのかというと、実はそうではありません。