大人の体の約6割は、水分でできています。しかし、加齢とともに少なくなる傾向にあり、高齢になると約5割にまで落ちてしまうそう。
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体内がかわくとどうなってしまうのか、水分量をキープするにはどうすればいいのか。考えていきましょう。
■1日にどのくらい水を飲めばいいの?
私たちは飲料水だけでなく、食べものや呼吸などによっても水分を補給しています。
厚生労働省のポスター「健康のため水を飲もう講座」によれば、60kgの成人男性の場合、1日の水分摂取量は2.5L(食事1.0L、体内で作られる水0.3L、飲み水1.2L)、1日の水分排出量も2.5L(尿・便1.6L、呼吸や汗0.9L)とのこと。
これをもとにすれば、
毎日、水を1.0~1.5Lは飲んだほうがいいといえるでしょう。女性は男性とくらべて脂肪量が多いため、水分量も少なめといわれていますが、成人の1日あたりの排尿量は1~1.5Lといわれており、上記の数字は目安にはなると思います。
ただし、尿や汗の量は、摂取した食べものや気温によっても異なるもの。いっぱい汗をかいた日は多く補給したほうがいいですし、スープなどで食事から水分をたくさんとった日は、水を飲む量を調整してもいいと思います。
自分の体にどのくらい水分があるのか調べるには、体組成計が便利。体内の水分率をはかるもので、いわゆる「H2O」としての水だけではなく、細胞内液や細胞外液、血しょう、血液などを総合して計測するのが一般的です。
加齢とともに水分量が減ってしまうのは、老化によって細胞内の水分が少なくなるからといわれています。細胞のアンチエイジングのためにも、意識的に水を飲みたいですね。