ビューティ情報『日本は規制が緩い?欧米で議論呼ぶ除草剤メーカー側の言い分』

2018年8月24日 06:00

日本は規制が緩い?欧米で議論呼ぶ除草剤メーカー側の言い分

この除草剤については、同じような訴訟がアメリカで5,000件以上起こされているという。平先生が「ラウンドアップ」の特性についてこう指摘する。

「『ラウンドアップ』は、植物の成長に不可欠なアミノ酸の合成をストップさせて枯らす除草剤です。モンサントは、『ラウンドアップ』に接触しても枯れない“耐性”を獲得した遺伝子組み換え作物も販売し、多額の利益を得ました。『ラウンドアップ』の主成分であるグリホサートについて、WHO(世界保健機関)が管轄する国際がん研究機関(IARC)は動物実験によって、《おそらく発がん性がある》との判断を示しています。また発がん性以外にも胃腸障害、糖尿病、うつ、自閉症、肥満、アルツハイマー病などとの関連も疑われています。さらに内分泌をかく乱する作用があり、生殖機能に影響を与える可能性も指摘されています」

それを受けてか、’15年にはオランダが「ラウンドアップ」を販売禁止に。まもなく、ブラジルでもグリホサートを含む製品について使用が禁止される。


内閣府の食品安全委員会は’16年にグリホサートについて評価書をまとめている。そこでは、《神経毒性、発がん性、繁殖能に対する影響、催奇形性及び遺伝毒性は認められなかった》として、1日摂取許容量の基準を体重1キロあたり1ミリグラムとし、その量なら生涯、摂取し続けても健康への影響がないとした。

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