2019年1月25日 06:00
医師が伝授「朝にカーテンを開けよう。“冬うつ”の倒し方」
うつ病など精神疾患の原因の1つといわれているのが、脳内伝達物質「セロトニン」の不足だ。生活改善はそのセロトニンを増やすことから始めるという。
「体の中ではさまざまなホルモンや調整物質が分泌されます。心のバランスを保つ脳内伝達物質がセロトニンですが、これが不足すると精神が不安になり、睡眠にも悪い影響を与えます。セロトニンを増やすためには、午前中に最低45~60分程度太陽の光を浴びること。目の網膜が刺激されて、セロトニンが分泌されます。また、光で網膜が刺激されることで、睡眠ホルモンの一種であるメラトニンの分泌をリセットすることができます。冬うつ症状の、過眠、体のだるさは、メラトニンの分泌が増えるからではないかと考えられています。
まず、朝起きたらベランダや庭に出ることを習慣にしましょう。それが難しければ、窓やカーテンを開けて直接、朝日を浴びるようにしてください」(立川院長・以下同)
「朝起きられない」という人向けに、タイマーをセットしておくと、設定した時間に日光と同じ程度の強い光を浴びられる医療器具も販売されているので、活用するのも手だという。もう1つ重要なのが、食生活の改善。セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンからも作られる。