2020年1月29日 06:00
サプリと治療薬の併用に医師が警鐘、うつ症状起こす危険も
多くの人が複数種類以上飲んでいるといわれるサプリ。“とりあえず飲んでおけば、なんだか体調がいいから”といって大量に飲んでいると、“毒”にもなりえるのだーー。
「たとえば『飲むと調子がよくなる』といってビタミンB1のサプリを常用している人、炭酸飲料や甘いジュースを飲みすぎてはいませんか?ビタミンB1は体内で糖分を分解するときに大量に消費されるもの。“サプリが効いた”と感じるのは、もともと糖分の取りすぎによって体内のビタミンB1が枯渇していただけかもしれません。そういう人は、サプリを取るよりも、ふだんから糖分の摂取を控えたほうがよっぽど体にはよい。自分の健康状態を把握せずにサプリを飲みすぎてしまうと、思わぬ“落とし穴”にハマることがあるのです」
そう語るのは『医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」』(イーストプレス)の著者で、サプリをつかった栄養療法を行っている医師の宮澤賢史先生。内閣府の調査(’12年度)によると、日本人の約5割が2種類以上のサプリを利用している。そして、年齢が上がるほど、飲むサプリの種類は増える傾向にあるという。
サプリに詳しい順天堂大学医学部・スポーツ健康科学部非常勤講師の雪下岳彦先生も、サプリの常用者にありがちな“誤解”について警鐘を鳴らす。