便秘を防ぎ、腸内フローラ育てるオリーブオイル納豆のすすめ
「腸の内側のひだのなかには、約500種類、合計100兆個の細菌が存在するといわれ、フローラ(お花畑)と呼ばれる腸内細菌叢を構成しています。細菌には善玉菌、悪玉菌、日和見菌があり、日和見菌は状況に応じて善玉菌や悪玉菌に加勢します。腸にやさしい食材を積極的に取ることで善玉菌を増やすようにすると、便秘の症状も改善することが多いのです」(松生院長・以下同)
この善玉菌を増やすための“最強食”と松生院長が太鼓判を押すのが「納豆にオリーブオイルをかけて食べる」ことだという。
「発酵食品である納豆は私も週に数回食べていましたが、正直なところ、それが排便を促進するという実感は得られませんでした。あるときふと、大さじ1杯程度のエクストラバージンオリーブオイルを納豆にかけてよく混ぜて食べてみたところ、思いのほかおいしくて。毎日夕食時に食べるようになったのです。それ以降、私自身は便秘知らず、いまではオリーブオイル納豆を外来の患者さんにも薦めています。腸は消化・排せつの役目を担っていますが、冷えなどの原因からこれらの機能が衰えてしまう状態を“停滞腸”といいます。
この停滞腸の改善にとっても、オリーブオイル納豆は効果を発揮してくれます」