京丹後市の94歳現役営業マン、就寝時間は「日付変わってから」
(的場教授)
生活習慣の項目からは、弘前市の高齢者との比較で、二世帯家族など大勢で暮らすより、少人数で暮らす人が多かった。
つまり、朝起きてから食事、掃除、洗濯などの家事や身のまわりのことは全部、自分たちで行う姿が見えてくる。特に、男性が家事にかける時間も弘前より長く、「子どもたちに頼らないで自分でやるというのも、健康寿命を延ばす秘訣」と、的場教授は言う。
「家内のつくる料理を食べて、最低8時間は寝て。よく眠れるということが健康の秘訣。今日はあんたらが来るというから、張り切って10時に起きた。はははは」
そう高笑いするのは、東理代吉さん(94)。今も学習教材を扱う現役の営業マンだ。
25歳で世津子さん(90)と結婚し、26歳で書店を開業してから約70年もの間、二人三脚で店を切り盛りしてきた。4人の子どもが巣立ってからは夫婦2人暮らしだが、のんびり縁側でくつろぐ、などということはいっさいなく、起きたら寝るまで働きどおしだ。
1日のスケジュールは、毎日お昼前に起きて、朝ごはんとして世津子さん特製の野菜ジュースを1杯飲むことから始まる。キャベツ、にんじん、バナナとともに、黒にんにくひとかけとはちみつをミキサーにかけたもので、栄養満点。