2020年6月25日 11:00
半数が屋内で…1時間1杯の水が〇「熱中症」を防ぐポイント5
初期症状には、めまいや立ちくらみ、手足のしびれなどがありますが、悪化すると頭痛、吐き気、集中力・判断力の低下などが現れます。重症になると、意識障害や手足の硬直が起こり、命に関わりかねません」(桑島先生・以下同)
その熱中症が屋内で発生するのには、気密性の高さが関係している。桑島先生が特に注意したいと指摘するのが次の3カ所。
「窓がなく、換気のしにくいスペースや屋根に近い部屋、キッチンや浴室の脱衣所など、熱がこもりやすい場所には気をつけましょう。換気扇や扇風機、エアコンなどで空気を循環させたり、室温を下げるなどしてから使うように心がけましょう」
体の不調が出てからでは手遅れだ。そこで桑島先生が、熱中症を未然に防ぐためのポイントを教えてくれた。
■室内の温度は27度に保つ!(換気も忘れずに)
「私たちの体は28度以上で暑さを感じます。日中のエアコンの設定温度は27度を目安にしましょう。
ただし夜は28度が最適です。さらに扇風機を使って室内の空気を循環させるのも有効です」
■室内への直射日光を遮断する!
「南向き、西向きの部屋など直射日光の入る部屋は温度が上がりやすくなります。本人が気づかないうちにじわじわと汗が蒸発して、“隠れ脱水”になりかねません。