腰痛の一因「噛み合わせのずれ」を防ぐためのセルフケア術
【「噛み合わせのずれ」セルフチェック法】
□ 舌をべーっと出したとき、舌が左右どちらかに曲がっている
□ 口を大きく開けたときに、口蓋垂(のどちんこ)が左右どちらかに引っ張られている
□ 顔の前に指1本立てて、それを見つめながら顔だけ左右に向けたとき、向きづらい方向がある
「当てはまる人は、噛み合わせのずれによってあごの位置がずれたり、頸椎がねじれたりしていることが考えられます」
松浦さんは、噛み合わせのずれが起きるもうひとつの原因についてこう続ける。
「それは、スマホやパソコンなどの長時間利用です。じつは、“目の使い方”と噛み合わせのずれには大きな関係があります」
スマホを使っているときは首が前傾しやすく、視線が画面だけに固定される。すると首の後ろの筋肉が緊張し、奥歯に圧力がかかるのだという。
「奥歯だけに圧力がかかると、噛み合わせはずれていきます。最近では、スマホを見ながら一人で食事をするという人も増えてきていますから、噛み合わせの異常は高齢者だけの問題だけではないのです」
腰痛をはじめ、さまざまな不調の一因となっている噛み合わせのずれを改善するためには、何をしたらよいのだろうか。