江戸時代『養生訓』に学ぶ「感染予防の習慣」トイレ我慢はNG
を周東先生が厳選。ウイルスに克つ生活習慣を教わっていこう。
■朝一番のつばは飲み込むべからず!
「益軒は『養生訓』で“朝起きたら、すぐにぬるま湯で口をすすぐべし”と勧めています。朝起きたときの口内は、一晩寝ているうちに細菌などが増殖し、とにかく不衛生。その唾液を飲み込んでしまうと、腸の免疫力を下げ、ウイルスに感染しやすくなります。起きたら、まず洗面所に行き、歯みがきをする習慣をつけてください」
■食後はお茶でうがいをすべし!
益軒はつぎに「食後には湯茶をもって口を何度かすすぐのがよい」とも書いている。
「これは現代でも理にかなった口内殺菌法。日本茶に含まれるカテキンは強い抗酸化作用や殺菌作用があり、口内に入ってきた細菌やウイルスに殺菌効果があります。
お茶でのうがいには、虫歯予防の作用もあるので、毎食後、こまめにするとよいでしょう」
■トイレを我慢するべからず!
「出すものを出さずにため込んでいると、体内に老廃物が増えて、免疫力が落ちてしまいます。これを益軒は“大小便は早く出してしまったほうがよい。我慢しているのは害がある”と書き、戒めています。このほか、おしっこは我慢すると、膀胱炎などになりやすく、うんこを我慢していると、大腸がんのリスクも高くなります。