2020年11月12日 15:50
冬に多い“かくれ脱水”を防ぐためには「室内厚着はNG」
寒い時季は、水分補給を忘れがち。でも、そんな冬こそこまめに水分補給する習慣をつけないと「脳梗塞」や「心筋梗塞」など、命に関わる疾病を引き起こす危険もーー!
「今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、オフィス内や家の中でも常時マスクをつけている人がたくさんいます。ただでさえ水分補給の回数が減るこれからの時季に、暖房の効いた乾燥した室内で長時間マスクをしていると、“冬の熱中症”ともいわれる『かくれ脱水』になる危険性があるのです」
こう警鐘を鳴らすのは、堺市立総合医療センター救命救急科の医師で、熱中症予防啓発ネットワーク代表の犬飼公一さん。
記録的な猛暑となった今夏、マスク着用による熱中症の危険性がたびたび指摘された。いまだに続く“マスク生活”だが、今年の冬は「かくれ脱水」に注意しなければならないという。
「マスクをすると口の中の湿度は保たれるため、口やのどの渇きを感じにくい。そのため、水分補給をする回数が減りやすい傾向にあるのです。しかし、たとえばオフィスなど空気が乾燥している環境にいると、『不感蒸泄』(口や皮膚からの、目に見えない水分の蒸発)が盛んになります。
蒸発する水分量は通常で、1キログラムあたり約1日15ミリリットル。