2時間増えると死亡リスク15%増…「座りすぎ」が寿命を縮めるワケ
テレビや動画配信サイトに見入って、1時間以上動かないこともザラ……。そんな習慣がある人は要注意。重大な疾患のリスクがみるみる上昇していますーー!
「長引くコロナ禍で、自宅のソファに座ったままの時間が増えたという方も多いでしょう。しかし、座っている時間が長引くと『死亡リスク』が増すということは最新の研究でも明らかになっており、注意が必要です」
こう話すのは、京都府立医科大学講師の小山晃英先生(公衆衛生学)。
コロナ禍での“不要不急の外出自粛”や、在宅ワークの増加などの影響から、気づかぬうちにじっとしている機会が増えていないだろうか?こうした“座りすぎ”が健康を維持するうえでよくないということは以前から指摘されてきた。
「座っている時間と病気や死亡リスクとの関連性は、これまでWHO(世界保健機関)の調査で報告されています。では、“世界一座っている時間が長い”ともされている私たち日本人にとって“座りすぎ”がどれだけ“死亡リスク”を高めてしまうのか。それを示したいと考えていました」(小山先生・以下同)
’05年から行われてきた小山先生らの研究は、全国10カ所以上の地域で、平均年齢50代半ば、計6万人以上の人を解析対象とした調査だ。