2022年3月14日 11:00
専門医が語る水分不足の危険「認知機能を低下させる可能性が」
「実際、人体の総水分量の1~2%減少しただけでも疲労感、イライラ、頭がボンヤリする、覚醒レベルが低下といった意識障害が起こります。3%になると血流が悪くなり、脳梗塞が起こりやすくなり、5%になると体の自由が利かなくなり、7%で幻覚、幻聴、意識混濁、10%で死に至ります。人の体から500ミリリットルのペットボトル1本分の水が失われるだけで意識障害が起こるのです」
■水分は水に限らずお茶などでもOK
ところが、水と認知機能の関係は意外と医療の世界でも認識されていないのだそう。
若いころは運動量も多く、よく食べるので普通に生活しているだけでも十分な水分量がとれる。ところが、高齢になるにつれて、運動量が減り、体が水分を欲しにくくなる。実際、高齢者の1日の平均水分摂取量は600ミリリットル程度。
竹内先生は、最低でも1日に1.5は水分をとってほしいという。水分は水に限らず、お茶やコーヒー、牛乳、ジュース、スポーツ飲料などを含めても構わないが、アルコールは含まない。
「お水で1.5ミリリットルとれれば理想的ですが、水だけではそんなに飲めないという人は、お茶やコーヒーといった好みの飲料を含めて構いません。