2022年8月31日 15:50
50代からの“思秋期”は「肉を食べて!恋をして!」ボケないための過ごし方8
10代の“思春期”が大人になるためのステップだとしたら、“思秋期”は高齢期に入る前の準備段階。脳で一番に萎縮していく前頭葉をこの時期に鍛えて、老化を遅らせようーー!
「40~50代くらいから、脳の中にある前頭葉の劣化が始まります。人間の脳は年をとると萎縮し、老化していきます。その脳の中で最も早く萎縮するのが前頭葉。この前頭葉を高齢になる前の“思秋期”に鍛えることで、ボケを遅らせることができるのです」
こう語るのは、『医者が教える50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」』(ディスカヴァー携書)の著者で、老年医学の専門家である和田秀樹先生。
超高齢化社会へと突き進む日本。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、’25年には日本の総人口に占める高齢者(65歳以上)の割合が30%に達するという。
また、厚生労働省の推計では、現在65歳以上の認知症の人の数は約600万人だが、’25年には約700万人となり、高齢者の約5人に1人が認知症になると予測している。
超高齢化による認知症対策は、すでに待ったなしの状態だが、前出・和田先生は“思秋期”に前頭葉を刺激することで、老化の始まりそのものを遅らせることができるというのだ。