2023年1月6日 06:00
肉を食べて小太りに――和田秀樹医師に聞く60歳からの「ボケない習慣」
脳が老化してくると意欲が低下するので、毎日やりたいことを一つ決め、それを実行することも大事。毎日字を書くことも、ボケ予防になります」
■肉を食べて小太りに
「高齢になると、脳の神経伝達物質であるセロトニンという“幸せホルモン”が減少し、気力や意欲が低下する傾向があります。これはうつ病の原因にもなって、脳の老化を早めます。セロトニンを増やすためには、タンパク質を意識的に取ることが必須。肉にはセロトニンの材料となるトリプトファンという必須アミノ酸が豊富に含まれているので、60代以降の人は特に食べたほうがいいです。コレステロールを気にする人が多くいますが、数値は250 mg/dLぐらいまでであれば大丈夫です。私は精神科医として、これまで6千人以上の高齢者と向き合ってきましたが、やせている人より、小太りくらいの人のほうが肌ツヤもよく、健康的で長生きされていますよ」
■たまには大金を使う
「自分の楽しみのためにお金を使う喜びは、脳にとってもごほうびになります。たとえば、毎月1回、高級レストランで奮発しておいしい料理を食べる。
あるいは、海外旅行に出かけるのもいいし、高級な温泉旅館に宿泊してみるのもいいでしょう。