「早食い」は心臓血管病のもとだった!朝食を10分以内で済ませる人は要注意
肥満は動脈硬化などの血管疾患の要因となりますし、脂質異常症のリスクを上げることもわかっています」
早食いのデメリットは血糖値にも表れる。
「早食いの人には、血糖値スパイクといって、食後の血糖値が急激に上がる傾向があります。これはインスリンを急激に分泌させてすい臓に負担をかけるため、糖尿病になりやすくなります。そして、糖尿病も動脈硬化の強力な危険因子であることから、心疾患の原因となりえます」
高血圧、肥満や糖尿病による動脈硬化と、血管及び心臓に影響を及ぼす疾患がこれほど重なると、早食いがいかに問題かがわかるだろう。
では、自分が早食いかどうか、どのように判断すればいいのだろうか。
■朝食は20分以内という人は8割強
一般的に、早食いとは一度の食事にかける時間が15〜20分以内の場合を指す。これは満腹中枢にシグナルが到達するまでの時間なので、この時間内に食べ終わってしまう人は、早食いの傾向があるとみてよいだろう。
インターネットの調査(マイボイスコム・’21年5月)では、朝食にかける時間が20分以内だという人が実に8割以上にも上った。
10分以内でも4割以上の人が該当する。
また、朝食をとる状況を聞くアンケートでは、「1人で食べる」