体内時計のズレから不調の原因に…「30分超の昼寝」がメタボを招く
長い昼寝のツケは肥満だけではない。やはり30分以上の昼寝が心臓のトラブルが生じるリスクと関連するというデータも先日公表された。今年4月にスペインの欧州心臓病予防学会で発表された、フアン・ラモン・ヒメネス大学病院による約2万人を対象にした研究では、昼寝を30分以上する人は、昼寝の時間が30分未満の人に比べて、心房細動の発症リスクが90%高いことがわかったのだ。
「心房細動とは、心臓の心房が十分に収縮できずに小刻みに震えることによって脈が不規則になる状態を指します」
心房細動が起こると、心房内の血液がよどんで血栓ができやすくなるため、脳卒中リスクが5倍になると同研究グループは指摘している。
「毎晩、食事や睡眠を取る時間が遅く、生活スタイルが夜型になっている人や、たばこを吸う習慣がある人は、昼寝の取り方には特に気をつけたいところ。サーカディアンリズムを乱さないためにも、昼寝は『午後3時まで』『30分未満』をルールにしましょう」
昼寝を適度な長さにとどめるのと同時に、もちろん「夜しっかり寝る」ことも不可欠だ。
「いまの時季は暑くて日中は外出を控える人も多いでしょうが、夕方には買い物や散歩などに出かけて、歩くようにしましょう。