コロナからの副鼻腔炎の発症が増加中! 医師が解説「髄膜炎や視力低下のリスクも」
チェックシートで、症状がないか見てみよう。ひとつでも該当する場合は医師の診察を受けたほうがいいかもしれない。急性副鼻腔炎に罹りやすい人には、次のような特徴があるという。
「ご自身で気づいていなくても、もともと鼻炎などのアレルギーがあったり、すでに慢性副鼻腔炎だったりする方が多い。こうした疾患がある方は、ウイルス感染により“急性増悪”といって炎症が急激に広がりやすいのです。また、鼻水をすするクセがある方も、鼻腔から副鼻腔へとウイルスや細菌が移行しやすくなるので注意しましょう」
コロナ感染や風邪で鼻水が出る場合は、すするのではなく、しっかりかんで排出しよう。
■副鼻腔は脳や目に隣接している
それでも、急性副鼻腔炎になったら、どうしたらよいのか。
「顔や鼻、頭などに痛みを感じたら、まずは耳鼻科を受診してレントゲンを撮り、炎症の状態をチェックしてもらいましょう。
軽い症状であれば、鼻洗浄などを行うことで、1週間程度で治まっていきます。炎症がひどい場合は、抗生剤などを服用して様子を見ます」
放置するのは厳禁だ。
「炎症の原因がウイルスだけではなく、真菌(カビ)や耐性菌などの複合感染の場合、炎症が頭まで及ぶと、意識障害や髄膜炎などを引き起こすこともあります。