ニオイやかゆみ…閉経後のデリケートゾーントラブルは洗いすぎ、拭きすぎ、蒸れすぎが原因
1つ目は排尿症状で、膀胱炎や排尿時の痛み、尿漏れなど。2つ目は膣症状で、膣の乾燥による違和感やおりものの減少、臭い。3つ目が性機能症状で、性交痛などがあります」(二宮先生・以下同)
まずは、次のチェックリストで症状を確認してみよう。
【GSM症状チェックリスト】
□ 膀胱炎を繰り返す
□ トイレが近い
□ 尿漏れがある
□ 排尿時の痛みがある
□ 下着が擦れて膣まわりが痛い
□ おりものの臭いが気になる
□ 性交痛がある
□ 性交渉のあとに出血がある
なぜ、このような症状が出てしまうのだろうか。
「閉経に向けて、女性ホルモンが不安定になり、分泌されなくなるためです。実はデリケートゾーンも女性ホルモンの影響を受けているため、膣の粘膜は潤いがなくなり、皮膚が薄くなります。乾燥しやすくなることで痛みが出るだけでなく、炎症が起きやすく、雑菌も繁殖しやすくなるのです」
■お風呂でせっけんで丁寧に洗う……よかれとしている勝手な思い込みによる対処が悪化原因
GSMは進行性のため、「年だから仕方がない」とほっておくと、症状を悪化させてしまう恐れも。
「すでに症状がある方は、間違ったセルフケアをしているケースも少なくありません。