激しい寒暖差で発症——「目の動脈硬化」で朝起きたら失明のリスクも!
しかし、この病いは夜の就寝前に発症しやすいため、《疲れ目だから眠ったら治るだろう》などと自己判断して、床についてしまう人も少なくありません。朝になったら失明……ということになりかねません」
国内での網膜動脈閉塞症の発症率は、10万人あたり5.7人と少ないが、その分、認知されておらず、手遅れになりがちだという。
どんな人がなりやすいのか。
「いわゆる“メタボ気味”の人や、痩せていても、高血圧や糖尿病、高脂血症といった生活習慣病がある人です」
ではどういったことに気をつければいいのだろうか。
■「目の動脈硬化」は寒暖差をやわらげ、暴飲暴食を減らすことで病を防ぐ
「とくに冬場の入浴時に注意が必要です。脱衣所や浴室が冷えているのに、急に熱い湯船につかることで血管閉塞が起きやすくなります。脱衣所にも温風機を置くなどして入浴前に暖めておくこと。また、浴室は、湯船に湯をためるときにシャワーを使うと、浴室に湯気が満たされて暖まります」
暴飲暴食が引き金になることも。
「年末年始は飲酒量が増えたり、外食が多くなったりして塩分過多になりがち。血管が詰まる要因になります。適度な運動を心がけ、血圧の管理をする。