激しい寒暖差で発症——「目の動脈硬化」で朝起きたら失明のリスクも!
飲みすぎ、辛いものの食べすぎを控える、などを心がけましょう」
突然、片方の目が見えなくなった場合は、《疲れ目だろう》と放置せず、夜間でも救急対応してくれる眼科を受診しよう。
また、網膜動脈閉塞症と同様のメカニズムで起きる疾患に“網膜静脈閉塞症”がある。
「網膜静脈閉塞症は、酸素を運ぶ“動脈”ではなく“静脈”が塞がれます。動脈閉塞症のように突然目が見えなくなることはありませんが、飛蚊症のように視界に黒い点がたくさん現れたり、視界がぼやけて視力低下が起きたりします」
このような症状が出た場合もすみやかに眼科を受診し、網膜動脈閉塞症と同じ寒暖差対策、暴飲暴食対策をとろう。
■緑内障は目のまわりを温めて血行促進
失明原因の第1位となっている“緑内障”は、そもそもは強い近視がある人、40歳以上で遺伝的な要因がある人、高脂血症、高血圧、糖尿病がある人がなりやすい。そのうえで、寒暖差の大きさも一因となる。
「緑内障は、眼圧が上がって視神経がダメージを受けることで失明に至る病いです。はっきりした原因は解明されていませんが、冬場は眼圧が上がりやすく、とくに寒暖差が大きいと眼圧の変化も大きくなりがちに。