年末年始は感染対策が完全に手薄に…「インフルエンザ2度め感染」の危険性
一度、感染したからといって安心できないのが、今シーズンのインフルエンザ。複数回感染を防ぐためにも、予防が求められる。
「もっとも重要なのは、ワクチンを接種すること。今年のワクチンは、現在、流行しているA型H1やA型H3、B型など4種類に対応しています。
その効果に関して、たとえばアメリカのCDCは、ワクチン接種で医療機関に受診するリスクを40〜80%減少させると報告しています。また’21年に発表された論文でも、ICUの入室リスクを26%、死亡リスクを31%抑制するという結果でした。重症化を防ぐ効果があるのです。
ワクチン効果は5カ月ほど続きます。
今年はワクチン数が潤沢なので、まだ間に合うはずです」
費用はクリニックなどで3千500円から5千円ほど。自治体によって、65歳以上は無料となったり、子供は1千円ほどの補助金が出る場合もある。■予防でタミフルやイナビル服用でウイルスを増やさない
「インフルエンザに感染した場合は、早めに医療機関を受診すること。タミフルやイナビルという薬がありますが、基本的にはウイルスを撃退するのではなく、ウイルスの数を増やさない効果があるもの。つまり、ウイルスが増殖する前に治療することが肝心です。