40代後半から要注意!むせる、口の中が乾燥する…健康寿命を縮める「口の衰え」
(宮本院長)
オーラルフレイルの人はそうでない人と比べ、2年以内に身体的フレイルを発症する確率が2.4倍、4年以内に死亡するリスクが約2倍になるという。高齢者に多い誤嚥性肺炎も、オーラルフレイルに端を発することが多い。
■オーラルフレイルかチェックリストで診断を
今年4月、日本老年医学会、日本老年歯科医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の3団体が会見を開き、自分がオーラルフレイルの状態かどうかを5項目でチェックできるリスト「Oral frailty 5-item Checklist(OF-5)」を公表。
5項目のうち2つ以上に当てはまるとオーラルフレイルの状態と判断できる。
「高齢者の約4割がオーラルフレイルに当てはまるという調査もあります。介護の現場や医療機関の待合室などで歯科医療従事者以外でも判断できるようにリストを簡便にしました。2つ以上当てはまったら放置しないで、歯科医にかかることをお勧めします」
そうアドバイスするのは、チェックリストの作成に携わった東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科の平野浩彦部長。
「2018年には口腔機能低下症という疾病ができました。
口腔内の環境や舌の力、咀嚼力、嚥下状態などをスコア化して判断するもの。