かつおだしNG、外食ができない…急増中「アニサキスアレルギー」の悲惨な体験談
彼女は糖尿病の持病があり、食べたものと体調を普段から記録している。
2018年の夏、ひどい下痢を繰り返すようになり、食の記録をさかのぼってみると、5月以降魚を食べた日に限って下痢が起きていた。ただ「魚が怪しい」以上のことがわからない。何軒ものアレルギー内科を受診したが、どこも大人の食物アレルギーには冷たいという。「魚でアレルギーを起こすなら、食べなきゃいいでしょ」そう言い放つ医師もいた。
翌2019年、人間ドックの際に食物アレルギーの39品目検査を受けたが、サバやエビなど魚貝類のアレルギー反応はナシ。検査項目にアニサキスは含まれていなかったので、洋子さんは検査を受けられる病院を探しているという。
洋子さんの食生活は、魚そのものはおろか「鰹だしもアウト。
昆布だしはかろうじてOKですが、ワカメはNG」。白だしも麺つゆもダメ。ナンプラー(魚醤)を使うタイ料理も、オイスターソースを使う中華料理もダメ。魚フライと同じ油で揚げたフライドポテトもダメ。外食は壊滅的だという。普段は、醤油を水で薄め鶏がらスープの素を少し足して麺つゆにし、少し高価な味噌を使っただし抜きの味噌汁を飲む。
洋子さんはどこの病院でも気軽に、アニサキスアレルギーの検査を受けられること。