朝食をよく噛んで食べている人の8割が“起床後1時間未満で脳が働き始める”自覚あり
と話す。
朝食をしっかり噛んで食べた人の多くが、覚醒を実感できたという回答は、納得の結果なのだ。
また、噛み切ることに適した切歯とすり潰すことに適した臼歯を併せ持つ人間は、咀嚼することで食物を細かく分解し、胃や腸での消化と吸収を助ける。
しっかりよく噛むことで、食べ物をより消化・吸収しやすくし、迅速に栄養を全身に巡らせることができる。
さらに、坂本先生は「歩行や自転車漕ぎなどのリズム運動(無意識で続けることができる運動)も脳の覚醒を促す効果がある」と語った。
咀嚼は、体勢や場所を選ばない、静止状態でもできるミニマムなリズム運動。歩行などと同じく脳の覚醒を促すことにつながっているのではないかと考えられる。
朝食をよく噛んで食べるメリット朝寝起きの時は、からだも低血糖状態で栄養を必要としている。
また、脳もまだきちんと覚醒していない状況だ。
朝によく噛んで食べることで、胃や腸の負担を軽減しながらいち早くからだ全体へ栄養が届けられる。
加えて咀嚼には脳の覚醒効果があることから、「噛む」朝食は脳をより迅速に覚醒させる。
朝は食欲がない、面倒だと朝食を抜いたり、ドリンクだけで済ませている人は、「噛む朝食」