乳酸菌は「腸活」だけじゃない!肌を健康的に美しくする「お肌の菌トレ」を実践しよう
膜のように肌を保護して保湿効果を長時間持続することで、うるおいを保っているのだ。
肌フローラとしての常在菌は、皮脂を分解して健康な肌へ導く私たちの肌表面には、指紋のように一人ひとり異なる種類や量の常在菌が検出され、これらの集合体を肌フローラと呼ぶ。
これらの常在菌が肌にうるおいを生みだしたり、肌のバリア機能を高めたりという働きをしている。
銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子先生は、「美肌菌と悪玉菌は、互いにけん制しあい、バランスをとりながら増殖共存していくので、悪玉菌を増殖させずに美肌菌がきちんと育つ環境を整えることが重要です」と語る。
美肌菌と呼ばれる「表皮ブドウ球菌」や「アクネ棹菌」は、皮膚のトリグリセリドを脂肪酸とグリセリンに分解する。グリセリンは肌のうるおいを保ち、脂肪酸は肌を弱酸性に保つことで、雑菌の繁殖を防ぐ。さらに、肌のバリア機能を保つ役割をしているという。乳酸菌発酵エキスには、ペプチド、アミノ酸、乳酸などがバランス良く含まれ、保湿作用や抗酸化作用、紫外線防御作用といった働きをしている。
特に保湿成分として、天然保湿因子(NMF)の主成分である乳酸を多く含み、アミノ酸組成がNMFに類似している点が優れている。