2014年10月24日 08:00
女性は肥満や糖尿病の合併症を男性に比べて起こしにくい?
(画像はイメージですHans Splinter)
パルミチン酸が悪玉、それと戦う女性ホルモン受容体テキサス大学サウスウエスタン医学センター(米)はチリ大学などとの共同研究で、高脂肪食を取ったときの脂肪酸の代謝および運動機能低下等の肥満に対する男女差にはパルミチン酸代謝が原因であることを明らかにしました。
研究内容はCell Reportsにオンライン版で2014年10月16日から公開されています。
研究内容高脂肪食は肥満と中枢神経系の炎症を引き起こします。
(画像は文献Graphical Abstractより)
エストロゲンとエストロゲン受容体アルファ(ERアルファ)は閉経前女性を炎症による代謝系の合併症と肥満関連の疾患になることを防御。
今回の研究によると高脂肪食をマウスに与え続けると、体重の増加に雌雄差はありませんでしたが、中枢神経におけるパルミチン酸とスフィンゴ脂質はメスに比べてオスで有意に増加したとのこと。
ERアルファを過剰発現することでパルミチン酸由来の炎症を抑えることも見いだしています。
高脂肪食を与え続けたオスでは筋肉機能が低下したのに対し、メスでは筋肉機能の低下は認められないとのこと。