オーガニックは安全で食品添加物は危険?それって本当?
生態系にもいい影響をもたらすので、その点はポジティブに評価すべきです」と、有路先生はいいます。
食品添加物を使用していない食品は危険?
では、「食品添加物は体に悪い」という考えについてはどうなのでしょうか?
「一日摂取許容量(ADI)で設定されている我が国の使用基準内において、食品添加物が健康に悪影響を与えることはありえません。例えば、ウインナーに使われる亜硝酸Naが体に悪影響を及ぼす水準は一度にウインナーを60kgほど食したとき、という水準です。なお亜硝酸Naはキャベツなどの野菜に大量に含まれていて、ロールキャベツの中のひき肉がピンクっぽくなるのは、この亜硝酸Naの効果です。発がん性でいうなら、添加物より野菜に多く含まれるシュウ酸の方が、リスクが高いことになります。しかし野菜は普通に食べるべきです」
…と、食品添加物を目の敵にしがちですが、実は、同じような成分が野菜にも含まれていることがあります。さらに、有路先生はこう続けます。
「気をつけるべきことは、食品保存料のもっとも重要な役割である食中毒原因菌の繁殖抑制です。
封を開けた無添加のウインナーでは10度の環境下(開閉がある冷蔵庫内温度と同じ)