ビューティ情報『鉄分がコラーゲンと肌細胞の糖化を抑制することを発見』

2022年11月17日 11:00

鉄分がコラーゲンと肌細胞の糖化を抑制することを発見

【研究成果】鉄がコラーゲンの糖化を抑制

真皮を構成するタンパク質であるコラーゲンに対し、糖化促進剤であるグリセルアルデヒド溶液を添加することにより糖化反応が認められました(図2:Control群)。これに対し、鉄剤として用いられるクエン酸鉄アンモニウムを添加することにより、コラーゲンの糖化反応が濃度依存的に(低濃度:0.08%、中濃度:0.4%、高濃度:2%)抑制されることが見出されました(図2:クエン酸鉄アンモニウム群)。すなわち、鉄が肌において糖化を抑制する可能性が明らかになりました。

鉄分がコラーゲンと肌細胞の糖化を抑制することを発見

図2.鉄分濃度と糖化反応の関係

鉄が線維芽細胞における糖化産物の生成を抑制

続いて、肌の真皮でコラーゲンを産生する線維芽細胞において、鉄の糖化反応に対する影響について検討しました。線維芽細胞に、鉄と結合することによりその働きを妨害する薬剤(鉄キレート剤)を添加し、鉄欠乏状態を模した条件にしたところ、細胞増殖が抑制され(図3 (a):鉄欠乏群)、AGEの産生が促進される(図3 (b)、図4 (b):鉄欠乏群)ことを見出しました。これに対し、鉄剤として用いられるクエン酸鉄アンモニウムを添加して不足した分と同じ量の鉄を補充することで、鉄キレート剤による細胞増殖の抑制とAGE産生の促進の両方から回復することを見出しました(図3 (a)

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