ベルソムラの効果と副作用【不眠症で眠れないあなたの睡眠薬辞典】
を示さないため、認知、記憶、運動系などに対する副作用が認められない上、依存性が少ないという利点があります。
■用法・用量
通常、成人には1日1回20mg、高齢者には1日1回15mgを就寝直前に経口投与します。
投与初日から入眠・睡眠維持効果が期待できますが、他の不眠症治療薬と同様に、頓用ではなく毎日服用することで治療効果が得られます。
■主な副作用や注意点
ベルソムラの不眠症患者を対象とした第Ⅲ相国際共同試験※では、
254例(日本人61例)に本剤(成人:20mg、高齢者:15mg)が投与されました。
この試験の 6 ヵ月間の副作用は53例(20. 9%)に認められました。
※国外を含む多数国で共同で実施する臨床試験
主な副作用は、
- 傾眠(強い眠気を感じて、うとうとする状態)(4. 7%)
- 頭痛(3. 9%)
- 疲労(2. 4%)
でした。
傾眠は多くが起床時~午前中に出現していました。傾眠はほとんどが投与中止によって回復し、また投与継続中に回復する例もみられました。
ベルソムラの使用上の注意としてベンゾジアゼピン・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬を中止・減量して切り替えた場合には、前薬による服薬を中止したときの強い不眠(反跳性不眠)