老化はイヤ! 脳の老化も防ぎたいなら、睡眠を侮るなかれ
という言葉が注目されるようになってきました。
睡眠は脳の病気や老化を防ぐカギ?
食生活や運動などは、健康にも影響が及びやすいことはイメージしやすいと思いますが、実は睡眠時間が脳の老化と関連があることがわかってきたのです。
脳の老化が早まる原因には、生まれつきである遺伝子のほか、環境要因があると考えられています。また高齢になってくると認知力が低下するほか、パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患も心配です。
でも、お年寄りの全員がこれらの病気に悩まされるわけではありません。何かそうしたリスクを減らすことができないか?と考えたときに、睡眠をきちんととることを心がけることで、リスクを予防する効果があるかもしれないということが、デュークNUSシンガポール校の研究によってわかってきました。
研究では睡眠時間と認知能力に関係性があるとの結果に
実験の内容は、55歳以上の人を対象に、睡眠の長さと質についてリサーチ、さらに認知力を試す検査と脳の容積の測定を行うと同時に、睡眠時間が脳にどう影響するかを調べるというものです。その結果、年齢を重ねても認知力が上がる人がいることと、睡眠時間が少なかった人ほど認知能力にも低下がみられる、ということがわかりました。